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本編
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「ユーファミア様。わたくしたちはあと半年足らずで卒業ですわ。そして成人を迎えます。成人となれば、自分の道は自分で切り開かなくてはなりません。今までは王家に雇われていましたが、成人ともなれば、自分で今後の身の振り方を決めるのが普通ではないでしょうか。大変厳しいことを申し上げますが、ユーファミア様は少し……殿下に甘えすぎていらっしゃるように見受けられるのです。殿下の専属の治癒係で、あなたなくしては殿下はお命まで危ういという、その状況をユーファミア様ご自身が利用されてはいらっしゃいませんか?」
「そんな……私はそんなこと!」
「もちろん、ユーファミア様がそのような浅ましい心根の方でないことは、わたくしはよく存じ上げています。ですが周囲はなんと思うか……それに殿下も、あなたには自立を望んでていらっしゃいます。ご自身があなたに頼らざるを得ないお立場ですから無理は言えないようですが、正直あなたの将来まで面倒をみなければならないのは一苦労だと、お考えのようです」
「殿下が……」
「ユーファミア様、あなたと王家の契約は殿下が成人するまで。そのときはもう目前に迫っております。今この状況で、将来について何も決めていないということは、あなたの将来について王家が何かしら手を貸さねばならないということです。そのことについて、もう少し真剣に考えてみられてはいかがでしょうか」
メラニア様は鈍い私でもわかるよう、的確な言葉でそう告げた。殿下の思いを一番近くで組まれている方だ。王家と殿下にすっかり頼り切っていたこの5年半。私は確かに殿下を治癒し続けた。けれどそれは契約の一種。見返りとしてリブレ領を再興させる支援をすでに頂いている。だから学院に通わせていただいたことは、プラスの計らいだ。
もともとの契約では私の将来は約束されていない。謝礼金や爵位などが過去に与えられた例はあるとのことだが、過去の治癒係たちはそもそも学院に通わせてもらっていたのかもわからない。彼女たちがどんな選択をし、どんな人生を歩んだのか、私は何も知らなかった。いや、ひとりだけ知っている。当時の王太子殿下を愛し、婚約者の暗殺を試みた娘の話を。
その末路を思い出しぞっとする私に、ユーファミア様はさらなる言葉を重ねた。
「ユーファミア様、今まで王家はあなたに最高の環境と立場を与えてくださいました。あなたがもしその御恩に報いたいと思うなら、王家から次の道を差し出される前に、ご自身で将来を選択なさるべきですわ。殿下の元を離れ、マクレガー領で新たな人生を歩むという選択です」
かつての魔力なしの娘は隣国に追放となった。それならまだ遠いとはいえ同国内のマクレガー領の方がマシと言えるだろうか。同じように王太子殿下を愛してしまった愚かな娘として、王都からも自領からも遠く離れた場所で生きていくのが、殿下を愛した罪を償うことになるなら。
「孤児院の契約は3年単位です。継続希望ももちろん可能ですが、もしその時点でやはりご実家に戻りたいと思われたら、それも叶います。今ユーファミア様に早急に必要なのは自立。まずはそれを目指して、一歩踏み出してみられませんか?」
そしてメラニア様は一枚の紙を私に見せた。
「契約内容が書いてある契約書ですわ。サインをいただきたいのですが、まずはじっくりと目を通されてみてください。何かわからないことがあればいつでも聞いてくださいね。孤児院の管理者は心優しいユーファミア様にぴったりだと思います。子どもたちにもユーファミア様の努力家なところを見習ってほしいのです」
「ありがとうございます。あの……このお話について、せめてバルト伯爵に報告させてはいただけないでしょうか」
実家の母への報告は後回しでもいいだろう。殿下のお耳に入れるのはもってのほかだ。だが私自身がバルト伯爵を通して契約を結んでいることを考えるとやはり無視はできない。伯爵にさえ報告すれば両陛下のお耳にも入るであろうから、お優しい陛下方にも安堵していただけるだろう。
「そうですわね。ユーファミア様にもお立場がありますものね。でしたらカイエン様にまずはお話を通されてはいかがかしら。それでお父上でいらっしゃるバルト伯爵にも伝わるのでは?」
「そうですね。もともと中間試験が終わったら、今後の身の振り方を伯爵に相談しようと思っていたんです。そうさせていただきます」
「いいお返事をお待ちしていますわ」
「はい。あの、メラニア様、いつもありがとうございます。こんな私にも気遣ってくださって……」
「あら当然のことですわ。殿下にとっての恩人はわたくしにとっても恩人ですもの。あなたの献身を、殿下もわたくしも一生忘れませんことよ」
メラニア様の琥珀色の瞳が鮮やかにきらめく。未来の王太子妃が紡ぐ感謝の言葉。王国の民として一貴族として、これ以上の誉はないはずだ。けれどそれを受け止める私の胸がずきりと痛むだなんて、なんて私は卑小な人間なのだろう。かつて分不相応な恋に身を焦がし罪を犯した令嬢のことを決して責めることなどできない。
「そんな……私はそんなこと!」
「もちろん、ユーファミア様がそのような浅ましい心根の方でないことは、わたくしはよく存じ上げています。ですが周囲はなんと思うか……それに殿下も、あなたには自立を望んでていらっしゃいます。ご自身があなたに頼らざるを得ないお立場ですから無理は言えないようですが、正直あなたの将来まで面倒をみなければならないのは一苦労だと、お考えのようです」
「殿下が……」
「ユーファミア様、あなたと王家の契約は殿下が成人するまで。そのときはもう目前に迫っております。今この状況で、将来について何も決めていないということは、あなたの将来について王家が何かしら手を貸さねばならないということです。そのことについて、もう少し真剣に考えてみられてはいかがでしょうか」
メラニア様は鈍い私でもわかるよう、的確な言葉でそう告げた。殿下の思いを一番近くで組まれている方だ。王家と殿下にすっかり頼り切っていたこの5年半。私は確かに殿下を治癒し続けた。けれどそれは契約の一種。見返りとしてリブレ領を再興させる支援をすでに頂いている。だから学院に通わせていただいたことは、プラスの計らいだ。
もともとの契約では私の将来は約束されていない。謝礼金や爵位などが過去に与えられた例はあるとのことだが、過去の治癒係たちはそもそも学院に通わせてもらっていたのかもわからない。彼女たちがどんな選択をし、どんな人生を歩んだのか、私は何も知らなかった。いや、ひとりだけ知っている。当時の王太子殿下を愛し、婚約者の暗殺を試みた娘の話を。
その末路を思い出しぞっとする私に、ユーファミア様はさらなる言葉を重ねた。
「ユーファミア様、今まで王家はあなたに最高の環境と立場を与えてくださいました。あなたがもしその御恩に報いたいと思うなら、王家から次の道を差し出される前に、ご自身で将来を選択なさるべきですわ。殿下の元を離れ、マクレガー領で新たな人生を歩むという選択です」
かつての魔力なしの娘は隣国に追放となった。それならまだ遠いとはいえ同国内のマクレガー領の方がマシと言えるだろうか。同じように王太子殿下を愛してしまった愚かな娘として、王都からも自領からも遠く離れた場所で生きていくのが、殿下を愛した罪を償うことになるなら。
「孤児院の契約は3年単位です。継続希望ももちろん可能ですが、もしその時点でやはりご実家に戻りたいと思われたら、それも叶います。今ユーファミア様に早急に必要なのは自立。まずはそれを目指して、一歩踏み出してみられませんか?」
そしてメラニア様は一枚の紙を私に見せた。
「契約内容が書いてある契約書ですわ。サインをいただきたいのですが、まずはじっくりと目を通されてみてください。何かわからないことがあればいつでも聞いてくださいね。孤児院の管理者は心優しいユーファミア様にぴったりだと思います。子どもたちにもユーファミア様の努力家なところを見習ってほしいのです」
「ありがとうございます。あの……このお話について、せめてバルト伯爵に報告させてはいただけないでしょうか」
実家の母への報告は後回しでもいいだろう。殿下のお耳に入れるのはもってのほかだ。だが私自身がバルト伯爵を通して契約を結んでいることを考えるとやはり無視はできない。伯爵にさえ報告すれば両陛下のお耳にも入るであろうから、お優しい陛下方にも安堵していただけるだろう。
「そうですわね。ユーファミア様にもお立場がありますものね。でしたらカイエン様にまずはお話を通されてはいかがかしら。それでお父上でいらっしゃるバルト伯爵にも伝わるのでは?」
「そうですね。もともと中間試験が終わったら、今後の身の振り方を伯爵に相談しようと思っていたんです。そうさせていただきます」
「いいお返事をお待ちしていますわ」
「はい。あの、メラニア様、いつもありがとうございます。こんな私にも気遣ってくださって……」
「あら当然のことですわ。殿下にとっての恩人はわたくしにとっても恩人ですもの。あなたの献身を、殿下もわたくしも一生忘れませんことよ」
メラニア様の琥珀色の瞳が鮮やかにきらめく。未来の王太子妃が紡ぐ感謝の言葉。王国の民として一貴族として、これ以上の誉はないはずだ。けれどそれを受け止める私の胸がずきりと痛むだなんて、なんて私は卑小な人間なのだろう。かつて分不相応な恋に身を焦がし罪を犯した令嬢のことを決して責めることなどできない。
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