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転売は世界を救う(嘘)
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*
我は語りし歌われし 七聖人の物語
四百の季節がめぐりし 次の春
古龍との戦は終わり告げ
契約結んだ 七聖人
最も勇敢な者は時を統べ 最も英知ある者は万物を操り
最も力強き者は永遠を得 最も優しき者は空間を跳び
最も堪える者は世界を渡り 最も才知ある者は事象を欺き
最も は
そして彼らは失われ、後には国がただ残る
我は語りて歌い継がん 汝は語られ歌い継がん
*
俺はいま、呆然としていた。どうしてこんなことになったんだ?
そこは、草原だった。さっきまで、俺は実家の自分の部屋にいたんじゃないか?パソコンの前に座ってたはずだ。
久々に体を動かしたことで、もう息が上がっている。なんで、俺が、こんな命の危険にあっているのか、頭がついていかない。息が持たず、地面に腰を落としてしまった。
周りを見渡しても、何が起きているのかさっぱりわからない。周りには、たくさんの半透明のぶよぶよとしたモンスター。他にも、醜悪なサルみたいな生き物がたくさんいる。
「ひ、ひいいいいい」
なんて情けない声を上げているんだ、俺。
別になんてことはない、こんなのただの夢だ、と思っても、サルの投げた石が俺の右腕にあたる。
「い、痛い、死んじまう・・・」
その痛みがこの事態は現実だと教えてくれる。
そして、俺の隣には、女の子が一人。名前もわからない、見覚えのない女の子がいた。突然九死に一生な事態の中に放り込まれてわけがわからないのに、その上隣に女の子。危険からも女の子からも縁も遠いのが俺の人生だったが、そんな中でいきなりこんな状況に追い込まれたら、誰だって混乱する。
刹那。スライムがぶるぶると震えだした。
これには見覚えがある。さっきは運良くかわせたが、次は…!
スライムが跳躍をし、俺たちの頭上にまで飛び上がる。スライムの影が、女の子の顔にかかった。
「やばいっっ!」
何も考えていなかった。目の前の見ず知らずの女の子を助けたい、ただそれだけだった。
女の子に覆いかぶさると、俺の頭の周りに嫌な感触がまとわりつく。頭にスライムが巻き付き、呼吸ができない!視界が緑色に染まる。息を吸おうと思ってもがいても、俺の口が空気を吸うことはできなかった。
「うぐっっ、げあっッッ」
呻きすら声にできない。肺の中の息がだんだんと無くなっていき、頭の脳細胞がどんどんと活動を停止していくのを感じる。
目の前の女の子が、俺の肩を揺らすのを感じる。
女の子は、俺を揺さぶりながら涙を流していた。
俺のために涙を流してくれるなんて…。大したことない人生だったけど、最後がこれならまあいいか、と思いながら、目の前の視界が暗くなっていくのを俺は感じていた。
*
雲雀ヶ丘アルト、26歳。俺はネットビジネスを行い、生活をしていた。
ネットビジネスなんていうと聞こえはいいが、たんにイベントの限定品などを買い集め、それを高値で売る転売だ。ネットでは、転売ヤーなんて揶揄されているのも知っている。それでも、俺はこれ以外に何もできない人間だった。
コンビニバイトですらほとんど続かない。スーパーのバイトなんて、始めた日の午前中には、「もう帰っていいよ」と言われたほどだ。
社会不適合者の俺ができることなんて、もうこの世にはゴミ拾いか転売しか残っていなかった。それで、俺は転売ヤーとして生きていかざるを得なかったんだ。
もちろん、こんな俺に彼女なんていたことなんてない。ひたすら、ネットの掲示板で誰かを叩いては喜ぶ日々。誰かを喜ばせたことなんてほとんどありはしなかった。両親だって、俺のことを喜んでいないだろう。
姉貴も家にはいるが、正直彼女は俺のことを疎んでいる。それもそのはず、俺が弟だなんて、他の彼氏には知られたくないからだろう。現に、そのうち姉貴の彼氏がうちに遊びに来ることになっているんだが、その時、俺は友達とカラオケに行っていないことになっている。もちろん、そんな約束なんてないし、友達だっていない。
そんな風に、家族だけでなく全世界中に迷惑をかけている俺だった。もちろん、こんな状況を好きなわけはないし、できれば抜け出したかった。だけれど、「世間様に申し訳が立つ」ような仕事なんて俺に残っているはずもなかった。
だから、毎日毎日、プレミアがついたり、個数に限りのある商品を見つけては、それを購入して、ネットオークションで売捌き続けた。
*
ああ、これは天罰だったのかもな。
「そうじゃろう、お前には天罰をくれてやった」
ん、お前は誰だ?俺の目の前に、白い服を着たじいさんがいる。ご丁寧にコブのついた杖まで持っていて、まるで神様だ。
「そうだ、ワシは神だ」
げ、俺の心を読みやがった。ファミチキください。
「ワシャ、ファミリーマートの店員ではない。ふざけるのもええかげんにせえ」
どうやらこいつは神様であることで間違いはないようだ。しかし、こんなテンプレ通りの神様なんているもんだな。
「お前に分かりやすいようにこんな格好をしているだけじゃ、ほっとけ。まあそれはどうでもいい。問題は、どうして今おまえがこんな状況になっているのかじゃ。覚えはあるか」
覚えといっても、俺は転売をしていたことくらいしか、悪いことはしていない。他に起こした罪といえば、小学生の頃にアリの巣穴に水を流してジェノサイドを起こしたくらいだ。万引きや校則違反なんて起こしたこともない。
「そうじゃ、おまえは転売をやっていた。他に目立った悪行もしていないのに、もったいないことじゃ。だが、転売を恨む下界の声もさすがに無視できないようになった、そこでまず転売ヤーたるお前に裁きを下したというわけじゃ」
目の前のじいさんの話を聞いていると、俺の中でふつふつと何かが煮えたぎるのを感じる。別に俺は法に触れることをやったわけじゃない、ただ、それが俺の稼ぐ手段だったからだ。
「だからってよ、神様だが知らねえが、俺を殺すのはひどいんじゃないか!?他に悪い転売ヤーだっているだろう。そいつらからさばいてくれよ」
「だって、お主が一番日本の転売ヤーの中で稼ぎが大きかったんだもん…」
少し怒鳴ったら、じいさんはシュンと小さくなってしまった。申し訳ないことをしたな、と思うとともに、自分が一番稼ぎがよかったのかと驚く。
「罰といっても、殺したわけじゃないもん…」
なに!?そうなのか、俺はまだ死んだわけじゃない!?
「結果的に死ぬかもしれんが」
おい、小声でぼそっと言ってもわかるぞ。
「ま、まあ今のお主に限っていえば別じゃ。それは目覚めればすぐわかるわい。他の転売ヤーも、天国庁の認可が下りしだい、そっちに送るからな」
だいぶ天国も行政化が進みつつあるらしい。ジジイもかたなしだな。
「ほっとけ、それじゃ現実に帰れ」
ジジイが杖をくるりとひと回しすると、それは形をどんどんと変えていき、バズーカ砲へと変わる。
「お、おいおいじいさん、それって」
「安心しろ、峰打ちじゃ」
いや、絶対違うだろ、と叫ぶ前に、ジジイの手元から放たれるまばゆい光に俺は吹き飛ばされた。
我は語りし歌われし 七聖人の物語
四百の季節がめぐりし 次の春
古龍との戦は終わり告げ
契約結んだ 七聖人
最も勇敢な者は時を統べ 最も英知ある者は万物を操り
最も力強き者は永遠を得 最も優しき者は空間を跳び
最も堪える者は世界を渡り 最も才知ある者は事象を欺き
最も は
そして彼らは失われ、後には国がただ残る
我は語りて歌い継がん 汝は語られ歌い継がん
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俺はいま、呆然としていた。どうしてこんなことになったんだ?
そこは、草原だった。さっきまで、俺は実家の自分の部屋にいたんじゃないか?パソコンの前に座ってたはずだ。
久々に体を動かしたことで、もう息が上がっている。なんで、俺が、こんな命の危険にあっているのか、頭がついていかない。息が持たず、地面に腰を落としてしまった。
周りを見渡しても、何が起きているのかさっぱりわからない。周りには、たくさんの半透明のぶよぶよとしたモンスター。他にも、醜悪なサルみたいな生き物がたくさんいる。
「ひ、ひいいいいい」
なんて情けない声を上げているんだ、俺。
別になんてことはない、こんなのただの夢だ、と思っても、サルの投げた石が俺の右腕にあたる。
「い、痛い、死んじまう・・・」
その痛みがこの事態は現実だと教えてくれる。
そして、俺の隣には、女の子が一人。名前もわからない、見覚えのない女の子がいた。突然九死に一生な事態の中に放り込まれてわけがわからないのに、その上隣に女の子。危険からも女の子からも縁も遠いのが俺の人生だったが、そんな中でいきなりこんな状況に追い込まれたら、誰だって混乱する。
刹那。スライムがぶるぶると震えだした。
これには見覚えがある。さっきは運良くかわせたが、次は…!
スライムが跳躍をし、俺たちの頭上にまで飛び上がる。スライムの影が、女の子の顔にかかった。
「やばいっっ!」
何も考えていなかった。目の前の見ず知らずの女の子を助けたい、ただそれだけだった。
女の子に覆いかぶさると、俺の頭の周りに嫌な感触がまとわりつく。頭にスライムが巻き付き、呼吸ができない!視界が緑色に染まる。息を吸おうと思ってもがいても、俺の口が空気を吸うことはできなかった。
「うぐっっ、げあっッッ」
呻きすら声にできない。肺の中の息がだんだんと無くなっていき、頭の脳細胞がどんどんと活動を停止していくのを感じる。
目の前の女の子が、俺の肩を揺らすのを感じる。
女の子は、俺を揺さぶりながら涙を流していた。
俺のために涙を流してくれるなんて…。大したことない人生だったけど、最後がこれならまあいいか、と思いながら、目の前の視界が暗くなっていくのを俺は感じていた。
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雲雀ヶ丘アルト、26歳。俺はネットビジネスを行い、生活をしていた。
ネットビジネスなんていうと聞こえはいいが、たんにイベントの限定品などを買い集め、それを高値で売る転売だ。ネットでは、転売ヤーなんて揶揄されているのも知っている。それでも、俺はこれ以外に何もできない人間だった。
コンビニバイトですらほとんど続かない。スーパーのバイトなんて、始めた日の午前中には、「もう帰っていいよ」と言われたほどだ。
社会不適合者の俺ができることなんて、もうこの世にはゴミ拾いか転売しか残っていなかった。それで、俺は転売ヤーとして生きていかざるを得なかったんだ。
もちろん、こんな俺に彼女なんていたことなんてない。ひたすら、ネットの掲示板で誰かを叩いては喜ぶ日々。誰かを喜ばせたことなんてほとんどありはしなかった。両親だって、俺のことを喜んでいないだろう。
姉貴も家にはいるが、正直彼女は俺のことを疎んでいる。それもそのはず、俺が弟だなんて、他の彼氏には知られたくないからだろう。現に、そのうち姉貴の彼氏がうちに遊びに来ることになっているんだが、その時、俺は友達とカラオケに行っていないことになっている。もちろん、そんな約束なんてないし、友達だっていない。
そんな風に、家族だけでなく全世界中に迷惑をかけている俺だった。もちろん、こんな状況を好きなわけはないし、できれば抜け出したかった。だけれど、「世間様に申し訳が立つ」ような仕事なんて俺に残っているはずもなかった。
だから、毎日毎日、プレミアがついたり、個数に限りのある商品を見つけては、それを購入して、ネットオークションで売捌き続けた。
*
ああ、これは天罰だったのかもな。
「そうじゃろう、お前には天罰をくれてやった」
ん、お前は誰だ?俺の目の前に、白い服を着たじいさんがいる。ご丁寧にコブのついた杖まで持っていて、まるで神様だ。
「そうだ、ワシは神だ」
げ、俺の心を読みやがった。ファミチキください。
「ワシャ、ファミリーマートの店員ではない。ふざけるのもええかげんにせえ」
どうやらこいつは神様であることで間違いはないようだ。しかし、こんなテンプレ通りの神様なんているもんだな。
「お前に分かりやすいようにこんな格好をしているだけじゃ、ほっとけ。まあそれはどうでもいい。問題は、どうして今おまえがこんな状況になっているのかじゃ。覚えはあるか」
覚えといっても、俺は転売をしていたことくらいしか、悪いことはしていない。他に起こした罪といえば、小学生の頃にアリの巣穴に水を流してジェノサイドを起こしたくらいだ。万引きや校則違反なんて起こしたこともない。
「そうじゃ、おまえは転売をやっていた。他に目立った悪行もしていないのに、もったいないことじゃ。だが、転売を恨む下界の声もさすがに無視できないようになった、そこでまず転売ヤーたるお前に裁きを下したというわけじゃ」
目の前のじいさんの話を聞いていると、俺の中でふつふつと何かが煮えたぎるのを感じる。別に俺は法に触れることをやったわけじゃない、ただ、それが俺の稼ぐ手段だったからだ。
「だからってよ、神様だが知らねえが、俺を殺すのはひどいんじゃないか!?他に悪い転売ヤーだっているだろう。そいつらからさばいてくれよ」
「だって、お主が一番日本の転売ヤーの中で稼ぎが大きかったんだもん…」
少し怒鳴ったら、じいさんはシュンと小さくなってしまった。申し訳ないことをしたな、と思うとともに、自分が一番稼ぎがよかったのかと驚く。
「罰といっても、殺したわけじゃないもん…」
なに!?そうなのか、俺はまだ死んだわけじゃない!?
「結果的に死ぬかもしれんが」
おい、小声でぼそっと言ってもわかるぞ。
「ま、まあ今のお主に限っていえば別じゃ。それは目覚めればすぐわかるわい。他の転売ヤーも、天国庁の認可が下りしだい、そっちに送るからな」
だいぶ天国も行政化が進みつつあるらしい。ジジイもかたなしだな。
「ほっとけ、それじゃ現実に帰れ」
ジジイが杖をくるりとひと回しすると、それは形をどんどんと変えていき、バズーカ砲へと変わる。
「お、おいおいじいさん、それって」
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