追放された呪咀士は同じ境遇の仲間を集めて成り上がります〜追放仲間にデバフをかけたらなぜか最強になりました〜

三乃

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7話 弁明

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「大変申し訳ありませんでした」

 僕は土下座をしながらエマに謝罪の言葉を述べる。
 右頬に立派な紅葉マークがついたままだけど、必死に謝罪を続ける。

 誤解……というより完全に言葉足らずだったけど、今回はどう考えても僕が悪い。

 エマからしたら、優しい言葉をかけて懐柔してきた男がいきなり体を求めてきたようなものだ。
 まさにゴミ屑チャラ男の所業……そりゃあ殴られもするよね。

「……もう分かったから頭を上げなさいよ」

 よかった、なんとかエマから許しを貰えた。
 せっかく真の仲間になれたのに、速攻で破綻するところだった。

「ううう……お許しいただき感謝いたします」
「まったく、紛らわしいのよ! ビンタした事は謝らないからね!! ……ただ、大丈夫? 痛くない?」

「うん、大丈夫だよ!」

 本当はめちゃくちゃ痛いけど、これ以上エマに気を遣わせるのも忍びないからここは痩せ我慢をする。
 一瞬、『エマの職業ジョブって『魔法使い』じゃなくて『武闘家』だったっけ?』と錯覚してしまうくらいの見事な一撃でした。
 まだちょっと視界がチカチカするし。

 それにしても、僕が悪かったのにビンタをした事を気に病むなんて、エマの優しさが滲み出てるなぁ。

「それで、さっき謝りながら説明してた事だけど……アタシに『呪い』をかけるってどういう事?」

 そう、僕はエマに『呪い』をかけるために服を脱いでもらうようお願いをした。
 実はエマの話を聞きながら考えていた事があった。

『呪い』には大きく分けて二つの種類が存在する。

 能力低下系の『呪い』と状態異常系の『呪い』だ。

 能力低下系はステータスのパワーやスピードを下げたり、斬撃や炎の耐性を下げたりする事ができる。
 対して状態異常系は相手を混乱や酩酊、恐怖状態にしたり、五感の一部を奪ったりできる。

 状態異常系の方が精神に異常をきたす影響で、その分代償も重くなったりする。

 ちなみに前回ワーウルフ戦で使った『スロウ』は『対象を遅延状態にさせる』といったものでどちらかと言えば状態異常系に分類される。

 そして数ある状態異常系の呪いの中には『魔力出力を抑える』というものがある。


 エマは人並み外れた魔力量のせいで魔力のコントロールがままならないっていう欠点がある。
 そこで、僕の『呪い』がダムのようにエマの魔力を人工的にコントロールすれば、エマは魔法を使えるようになるんじゃないかと考えた。

 僕は改めてエマに『呪い』をかける理由を説明する。

「もちろん上手くいくって保証はないけど、試してみる価値はあるんじゃないかな?」
「確かに『呪いデバフ』による魔力のコントロールはまだ試した事がなかったわね。ノロワの言う通り、アタシが魔法を使いこなせる可能性が少しでもあるなら試してみたい気持ちはある。……だけど、いいの? その……『呪い』を使うと、代償ってのがあるんでしょ?」

 ……本当にいい子だな、エマは。

 エマの言う通り、『呪い』には代償があり、より強力な『呪い』を使うほど、その代償も大きくなる。

 エマは、こんな時でも僕にふりかかる代償のことを心配してくれたんだ。
 だけど、その心配は杞憂なんだよね。

「安心していいよ。『呪い』を受ける側が『呪い』を受けいれる場合に限り、僕への代償はないから!」

 呪いの代償は、『呪い』を受けた側の深層心理による抵抗が、僕への代償として返ってくる仕組みになっている。
 つまり、今回のように『呪い』に対して抵抗さえしなければ代償は発生しないってわけだ。

「そっか……。うん、分かった。それならアタシも覚悟を決めるよ!!」

 そう言うと、エマは覚悟を決めた表情で、突然上着を脱ぎ出す。

「うえっ!? ちょっ、待っ……えええ!?」

 いきなりの事で思いっきり動揺してしまう。
 咄嗟に視線は外したけど、チラッとピンク色のフリルのついた下着が見えてしまった……。

「なななな、なんでいきなり脱ぎ出すのっ!?」
「だ、だって、さっにノロワが服を脱いでって言ったじゃない。服を脱がなきゃかけられない『呪い』なんでしょ?」

 確かに今回僕がエマにかける『呪い』は素肌に触れるのが発動条件だけど……、
「ごめん、それも説明不足だった!! 背中に触れれば『呪い』をかけられるから、全部脱ぐ必要はないよ!!」
「んなっ!?」

 エマが早とちりに気がついたのか、顔を更に赤らめ、プルプルと震え出す。

「だ……」
「だ?」
「だったら……さっさと説明しときなさいよ!!」
「うん、そうだよね、ごめんなぶべらぁっ!?!?」

 今度は左頬に強烈なビンタを振り下ろされた。
 これで両頬にバランスよく綺麗な手型がつきました……。


 ◇◆◇◆◇

「それじゃあそろそろ『呪い』をかけるね」
「ええ、お願いするわ」

 僕はエマの背後に立ち、背中にそっと触れる。
 今のエマの格好は上着を脱いで、その上着で胸元を隠しているだけの状態だ。

 僕の位置からは背中しか見えないけど……正直すごくドキドキする!
 背中だけと言っても、エマは下着ブラをつけたままな訳で……。
 つまり、ピンクのブラ紐がバッチリ見えてしまってる訳で……。

 これはあくまで施術の一環だからよこしまな気持ちは抱かないように努めるけど……うん、無理だっ!
 童貞には刺激が強すぎます!!

「……んっ」
「っ!?!?」

 エマが急になまめかしい吐息を漏らす。
 僕は出来る限り動揺していないようよう振る舞っているけど、脳内は大パニック状態だ。

「ご、ごめん。背中に指が触れたから驚いちゃって……。我慢するわね」
「うん、じゃあ続けるね」

 落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け……おちつけ!!
 エマは僕を信じて文字通り背中を預けてくれたんだ。
 そんなエマに欲情しているなんて知られたら、エマからの信頼を裏切ることになってしまう。

 僕はこっそりと一息つき、呪力をこめてエマに『呪い』を刻みだす。

 心頭滅却!
 今は心を殺して、呪い続けろ!

「んっ、ふっ……、んん。……あっ!」

 オチツケオチツケオチツ……けるか!
 エマは呪われる際の反動がくすぐったいのか吐息を吐き続けるが、それがなんとも艶かしい。

 僕はなけなしの理性を総動員する……けど、正直刺激が強すぎて頭がどうにかなりそうだ。

 早く……早く終わってくれー!
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