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第十八話 見えない双子姉妹・・・・・・
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夕子は、美夏の言葉を受けて考えた。
(二人の前世名は、朝霧美夏が三日月で昼間夕子が未来であった)
「美夏、まさか・・・・・・」
「まさか、何よ・・・・・・」
「だから、まさかがあるかもしれないわ」
「私の小説の中に真実があるかもしれないのでしょう」
「そうよーー さっきからそう言っているわ」
「じゃあ、美夏とかぐや姫はまさかの関係よ」
「まさかの関係って、分からないわ」
「双子よ」
「えええ・・・・・・そんな」
「かぐや姫は前世の契りがあれば、
ーー 月に還らずに済んだのよね」
「そういうことになっているわね」
「でも、それは、物語の中のお話よ。
ーー かぐや姫は実在して月には還っていないわ」
「じゃあ、かぐや姫の契りは、どうなるのよ」
「あの物語には、沢山の嘘が散りばめられているのよ」
「三日月の腕の痣と私の痣は、前世の契りの印でしょう」
「そういうことになるわね」
「と言うことは、私たちは、
ーー この痣と一緒に何度も生まれ変わっているわ」
「なるほど、契りはあったのね。じゃあ・・・・・・その
ーー もう一人のかぐや姫は、どうなったのよ?」
「多分、帝が手込めにするために大法螺を吹いて作家に書かせたのよ」
「そうね、妖でもないかぐや姫が、
ーー 宇宙船もなく月に行けるわけ無いじゃない。
ーー 当時の人は、消えたかぐや姫をその物語に被せて諦めさせたのね」
「夕子の説明、分かりやすいけど、
ーー そのもう一人のかぐや姫は何処にいるのかしら」
「それが分からないのよ」
「かぐや姫は実在して双子だった。
ーー 帝に手込めにされ人前から消えてアリバイとしての架空の物語がでっち上げられた。
ーー 夕子の説明だけど、行き止まりにぶつかるのね」
「美夏・・・・・・。
ーー 私は、最初、生徒たちの中にかぐや姫の生まれ変わりを探していたけど見つからなかったの」
「なるほど、それで水浴びね」
「夕子、小説の続きを書いてみたら、
ーー 意外と真実が見えるかもしれないわよ」
「じゃあ、今夜から少しずつ書いてみるわ」
「夕子の自動書記に期待するわ」
「でも、美夏は前世でかぐや姫の双子よね。
ーー 姫が二人なら、従者も二人じゃないかしら」
「それは、考えなかったわ」
夕子の思考が暗礁に乗り上げた。
昼間夕子と朝霧美夏は、神聖学園前駅で別れた。
夕子は自宅に戻るとテーブルにノートパソコンを置きスイッチを入れた。
下書き原稿のファイルが並んでいる。
「さーて、どうしようかしら」
夕子は、鏡を見ながら鏡の中の美女と会話する。
夕子の秘密の遊びだった。
「夕子、私が未来で、美夏が三日月で、かぐや姫と三日月が双子なのよ
ーー シンデレラのガラスの靴を探すような気分になるわね」
夕子は、一人会議を終えて、原稿の下書きを始める。
宮廷の長い廊下をかぐや姫が歩いている姿をイメージしてみた。
反対側から従者と三日月がやって来る。
書き出しは決まったけど・・・・・・この物語の展開が分からないわ。
(二人の前世名は、朝霧美夏が三日月で昼間夕子が未来であった)
「美夏、まさか・・・・・・」
「まさか、何よ・・・・・・」
「だから、まさかがあるかもしれないわ」
「私の小説の中に真実があるかもしれないのでしょう」
「そうよーー さっきからそう言っているわ」
「じゃあ、美夏とかぐや姫はまさかの関係よ」
「まさかの関係って、分からないわ」
「双子よ」
「えええ・・・・・・そんな」
「かぐや姫は前世の契りがあれば、
ーー 月に還らずに済んだのよね」
「そういうことになっているわね」
「でも、それは、物語の中のお話よ。
ーー かぐや姫は実在して月には還っていないわ」
「じゃあ、かぐや姫の契りは、どうなるのよ」
「あの物語には、沢山の嘘が散りばめられているのよ」
「三日月の腕の痣と私の痣は、前世の契りの印でしょう」
「そういうことになるわね」
「と言うことは、私たちは、
ーー この痣と一緒に何度も生まれ変わっているわ」
「なるほど、契りはあったのね。じゃあ・・・・・・その
ーー もう一人のかぐや姫は、どうなったのよ?」
「多分、帝が手込めにするために大法螺を吹いて作家に書かせたのよ」
「そうね、妖でもないかぐや姫が、
ーー 宇宙船もなく月に行けるわけ無いじゃない。
ーー 当時の人は、消えたかぐや姫をその物語に被せて諦めさせたのね」
「夕子の説明、分かりやすいけど、
ーー そのもう一人のかぐや姫は何処にいるのかしら」
「それが分からないのよ」
「かぐや姫は実在して双子だった。
ーー 帝に手込めにされ人前から消えてアリバイとしての架空の物語がでっち上げられた。
ーー 夕子の説明だけど、行き止まりにぶつかるのね」
「美夏・・・・・・。
ーー 私は、最初、生徒たちの中にかぐや姫の生まれ変わりを探していたけど見つからなかったの」
「なるほど、それで水浴びね」
「夕子、小説の続きを書いてみたら、
ーー 意外と真実が見えるかもしれないわよ」
「じゃあ、今夜から少しずつ書いてみるわ」
「夕子の自動書記に期待するわ」
「でも、美夏は前世でかぐや姫の双子よね。
ーー 姫が二人なら、従者も二人じゃないかしら」
「それは、考えなかったわ」
夕子の思考が暗礁に乗り上げた。
昼間夕子と朝霧美夏は、神聖学園前駅で別れた。
夕子は自宅に戻るとテーブルにノートパソコンを置きスイッチを入れた。
下書き原稿のファイルが並んでいる。
「さーて、どうしようかしら」
夕子は、鏡を見ながら鏡の中の美女と会話する。
夕子の秘密の遊びだった。
「夕子、私が未来で、美夏が三日月で、かぐや姫と三日月が双子なのよ
ーー シンデレラのガラスの靴を探すような気分になるわね」
夕子は、一人会議を終えて、原稿の下書きを始める。
宮廷の長い廊下をかぐや姫が歩いている姿をイメージしてみた。
反対側から従者と三日月がやって来る。
書き出しは決まったけど・・・・・・この物語の展開が分からないわ。
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