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ダンジョンマスター、始めて戦闘する
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【侵入者が現れました、撃退して下さい】
とダンジョンコア僕に伝える
「それじゃあみんな!配置について!」
それと魔素が大量に溜まった事によるスライムの増殖の解決策として呼んだ妖精達、今は進化して精霊になっているが…彼女たちも侵入者を倒すのに協力してもらっている。不滅騎士団一人につき一人ついてもらう形である。
そしていつものようにウィンドウが入り口を写した。どうやら今回は女性の武闘家と魔導師の青年の二人組パーティらしい
「ここらしいわね」
「だな、とりあえず罠があるかも知れないし《トラップサーチ》!……どうやら目の前に落とし穴があるみたいだ、飛び越えるぞ」
「分かったわ、どれくらいの大きさなの?」
「5メートルの大きさだ。……掴まれ。《フライ》
」
魔導師の青年はどうやら慎重な性格らしく真っ先に罠があるかを確認し、回避する為に空を飛ぶ魔法を使い避けた。
「あー…やっぱり気づかれ始めたか…」
【魔法の中には罠や鍵開けなどに役に立つ物があります今回の場合、罠を見つける魔法により落とし穴に気づかれましたね】
「その魔法に気づかれない方法は無いの?」
【上位の罠はそう言った魔法を受け付けない罠もありますが、上位の魔法使いは魔素の流れで周りを判断する者が居る事あるのであまり意味は無いかと】
「ふむふむ、それを避ける罠もあるけど上位の魔法使いには気付かれると言う事ね」
【そう言う事ですね。それと侵入者が宝箱の部屋に着いたようです】
「あっ、着いたのか」
「ふむ、どうやらここの部屋以外道は無いみたいだな」
「そうね、それじゃあ行きましょう」
そして扉を開けると
「あはは!スライムって面白い~」
「あっ、待て待て~」
「皆さん!侵入者が来てますよ!」
『え~!スライムともっと遊びたい~!』
そこにはスライムと遊ぶ精霊達とそれを叱る騎士団達が居た。
「……これは…不味いぞ」
「ええ、私じゃ足手まといになるわね……どっちも打撃が効かないわ…」
冷静にモンスターを分析する二人の冒険者
「もー!アンタ達が来たから遊べないじゃない!飛んでっちゃえ!」
『飛んでけ~!』
風の精霊が強風を巻き起こし二人を吹き飛ばそうとする。
「うわぁぁ!?」
「きゃぁぁぁ!?」
当然ながら精霊とは自然の力そのもの、踏ん張ろうとしても無理である。
『やった~!』
侵入者を撃退して喜ぶ精霊達を見て不滅騎士団達は呟いた。
「最近じゃ、精霊達が侵入者を入り口まで飛ばして終わりって増えてません?」
「そうですね…」
「そのお陰で強者と戦う機会が増えましたね」
「その代わり戦闘回数は減りましたけど…」
【侵入者を撃退しました、1000DP入手しました】
「よし!それじゃあ……どうしようかな…何かオススメある?」
【それなら、こちらはどうでしょう?】
【モニター範囲拡張】
ダンジョン内だけでなく、外の様子を見る事が出来るようになる。(範囲はダンジョンから100メートル)
1000DP
「外を見れるようになるのかぁ…よし購入!」
36500DP→35500DP
【それでは外の様子を写します】
するとウィンドウがブレると外の様子が写る。
どうやらダンジョンの外ではさっき飛ばされた冒険者は尻餅をついては居たが怪我は無く、そのまま帰って行った。
そしてしばらくすると、奴隷を引き連れた冒険者がやって来た。奴隷は二人居るようで、猫の獣人と狼の獣人だった。見た所どちらも女性である。というか女性の奴隷多くない?
「へっへっへっ、ここが難攻不落と言われたダンジョンか……ここを攻略すれば俺は一気に有名になれる!この奴隷どもが居れば問題ねぇ!」
「……」
「……」
「あ?何反抗的な目をしてやがる!行くぞ!」
「うわぁ……ホントに思うけどなんで奴隷なんて居るの?」
【この世界では奴隷とは『労働力』または『玩具』として扱われています。当然奴隷にも種類があり、犯罪を犯し、奴隷の身分に落とされた『犯罪奴隷』。前の獣人達のように捕まえられた奴隷は『略奪奴隷』と呼ばれ、戦争などで襲われたりなどして捕まえられ、奴隷商人に売られます】
「酷い世界だね、犯罪奴隷は仕方ないけど」
【先程の冒険者が侵入しました、どうしますか?】
「よし!僕も戦う!」
【そうですか、では、こちらをどうぞ】
【躱し身セット】
5000DP
「これは?」
【これはダンジョンマスター様専用に組み合わせた装備セットです。ダンジョンポイントは頂きますが……】
「そっか、なら購入!」
35500DP→30500DP
【躱し身セットを購入しました。装備しますか?】
「装備するよ!」
すると僕の体に一瞬で装備された。
「おお!?」
【躱し身装備には幸運スキルを保有する者が装備すると攻撃を回避しやすくなります】
「へぇ~…あっ、じゃあ僕は幸運スキル持ってるから回避しやすくなるのか」
【その通りですねでは行ってらっしゃいませ】
僕は部屋を出て宝箱の部屋に来た。
「なっ!?何をしているのですか!?ご主様!?早くお下がり下さい!」
「ほぅ?アンタがここのダンジョンのマスターか?コイツはいい!アンタを殺してコアを壊してやる!おら行け!奴隷ども!」
すると奴隷の獣人が襲いかかって来た。その手にはナイフがあり、切りつけて来たが。
「っ!?おっと」
ナイフの攻撃に反応するように体は動き、回避した。
「そんな!?私のナイフを避けれるなんて……」
「ちっ、使えねぇ奴隷だな!あんな無防備なヤツに攻撃すら当てられねぇのか!?」
「っ…」
そう罵倒する冒険者に奴隷の獣人は鋭い目線を送る
「なんだよ?……チッ、なら俺が動くか」
すると冒険者が一瞬で僕との距離を詰め、剣を振り上げた。
「おっと!?」
今回も体が勝手に動き、回避した。
「やっぱり俺と同じ『付与魔法』が付いた装備かよ……しかも回避系か、いい装備じゃねぇか!お前を殺して奪ってやるよ!」
「っ!ヴァイス!」
「分かったよおにーさん!」
僕がヴァイスを呼ぶと即座に現れ
「《グラビティ》!」
重力を操る魔法を冒険者に放った。
「がっ!?精霊だと!?いや、大精霊クラスか!」
地面に押さえつけられ、もがく冒険者。
「よく分かったね!でもおにーさんに怪我させようとするヤツは私達が許さないからね!」
『そーだそーだ!』
「っ!?精霊がこんなに大量に居るだと!?こんなの勝てる訳ねぇだろ!?クソッ!お前ら!俺を連れてけ!」
自らで動けない為、自分の奴隷に指示をする冒険者。
「…ヤ、ダ」
しかし二人の獣人の奴隷は動こうとする体に対して抵抗しながら拒否した。
「なんだと!?お前ら!奴隷がご主様に逆らったらどうなるか分かってんのか!誰がお前らを買ってやったと思ってる!」
「……アンタには感謝なんてしてない。むしろ嫌だった。私たちに酷い事しかしなかったでしょ?」
「グッ……それは…」
「だから助け、ない!」
「ふーん、それじゃあ酷い事したんだ?それじゃあどうしようかな?」
「たっ、頼む!殺さないでくれ!なんでもやる!金が欲しいならいくらでもやるし、こっ、ここのダンジョンの事は話さないから!頼む!助けてくれよぉ…」
「ダメだね。そもそもここの事を話してくれないと冒険者が来ないし、不滅騎士団倒して」
「はい」
リーダーが前に出て冒険者に剣を向けた。
「ひっ!?た、頼む!殺さないでくれぇぇぇ!?」
地面に《グラビティ》によって押さえつけられた冒険者は首を刎ねられ、絶命した。
「……うっ…」
僕は血の匂いに少し気分が悪くなったので装備を外して座った。
「大丈夫ですか?」
「うん……なんとかね…みんなこんな血の匂いの中に居るんだね……尊敬するよ…」
「……っ貴方は!?」
二人の獣人の奴隷は驚いたような顔をした。
「?、どうしたんですか?」
すると猫の獣人は
「あの、貴方は獣人の王族達を救ったという人なのですか?」
「えっと、なんで分かったの?」
「やっぱりですか!『公獣国』にあった似顔絵の通りですね!」
そういいながらキラキラした目を向けてくる二人
「え、そんなのあるの!?」
「はい、ありますよ?王族を救ったお方なのですから!あ、ファンクラブもあります!」
「えぇ…」
「やっぱり似顔絵と情報の通り優しいお方ですね!私たちを助けてくれましたし……あの…相談があるんですけど…」
「それは成り行きだし……え?相談?」
「はい、実は私たちをここに置いて欲しいんです!」
と笑顔で言った。
「…なんで?」
「恩返ししたいんです!」
「しなくていいよ」
「それじゃあ私達が納得できません!」
「じゃ、尻尾とかモフモフさせて」
「ふぇ!?」
「えっ?ダメだった?」
「い、いえ!?むしろどうぞ!」
「あー、それじゃあモフモフさせて貰うね?」
僕は二人の尻尾を触ったり、頭を撫でたりした。
「ふわぁぁ……もっとして下さい~」
「もっと…もっと…」
なんかやってる途中から変な方向へ進みそうだったので中断。
「それじゃあ満足したから転送装置で公獣国に送るからね」
「ふぇ?」
「ぇ?」
僕は近寄ってくる彼女たちを躱し、早急にボタンを押して二人を送った。
「うん、まぁ…公獣国って所で僕がの人気が凄い事になってるって事が分かったし……僕、もう公獣国行かない」
【ダンジョンマスター様、言ってませんでしたが獣人にとって尻尾を触ると言うのは求愛行動になりますよ】
「それを早く言って!?」
【いえ、楽しそうでしたので邪魔しては悪いかと思いまして】
「変に空気読まないで!?」
とダンジョンコア僕に伝える
「それじゃあみんな!配置について!」
それと魔素が大量に溜まった事によるスライムの増殖の解決策として呼んだ妖精達、今は進化して精霊になっているが…彼女たちも侵入者を倒すのに協力してもらっている。不滅騎士団一人につき一人ついてもらう形である。
そしていつものようにウィンドウが入り口を写した。どうやら今回は女性の武闘家と魔導師の青年の二人組パーティらしい
「ここらしいわね」
「だな、とりあえず罠があるかも知れないし《トラップサーチ》!……どうやら目の前に落とし穴があるみたいだ、飛び越えるぞ」
「分かったわ、どれくらいの大きさなの?」
「5メートルの大きさだ。……掴まれ。《フライ》
」
魔導師の青年はどうやら慎重な性格らしく真っ先に罠があるかを確認し、回避する為に空を飛ぶ魔法を使い避けた。
「あー…やっぱり気づかれ始めたか…」
【魔法の中には罠や鍵開けなどに役に立つ物があります今回の場合、罠を見つける魔法により落とし穴に気づかれましたね】
「その魔法に気づかれない方法は無いの?」
【上位の罠はそう言った魔法を受け付けない罠もありますが、上位の魔法使いは魔素の流れで周りを判断する者が居る事あるのであまり意味は無いかと】
「ふむふむ、それを避ける罠もあるけど上位の魔法使いには気付かれると言う事ね」
【そう言う事ですね。それと侵入者が宝箱の部屋に着いたようです】
「あっ、着いたのか」
「ふむ、どうやらここの部屋以外道は無いみたいだな」
「そうね、それじゃあ行きましょう」
そして扉を開けると
「あはは!スライムって面白い~」
「あっ、待て待て~」
「皆さん!侵入者が来てますよ!」
『え~!スライムともっと遊びたい~!』
そこにはスライムと遊ぶ精霊達とそれを叱る騎士団達が居た。
「……これは…不味いぞ」
「ええ、私じゃ足手まといになるわね……どっちも打撃が効かないわ…」
冷静にモンスターを分析する二人の冒険者
「もー!アンタ達が来たから遊べないじゃない!飛んでっちゃえ!」
『飛んでけ~!』
風の精霊が強風を巻き起こし二人を吹き飛ばそうとする。
「うわぁぁ!?」
「きゃぁぁぁ!?」
当然ながら精霊とは自然の力そのもの、踏ん張ろうとしても無理である。
『やった~!』
侵入者を撃退して喜ぶ精霊達を見て不滅騎士団達は呟いた。
「最近じゃ、精霊達が侵入者を入り口まで飛ばして終わりって増えてません?」
「そうですね…」
「そのお陰で強者と戦う機会が増えましたね」
「その代わり戦闘回数は減りましたけど…」
【侵入者を撃退しました、1000DP入手しました】
「よし!それじゃあ……どうしようかな…何かオススメある?」
【それなら、こちらはどうでしょう?】
【モニター範囲拡張】
ダンジョン内だけでなく、外の様子を見る事が出来るようになる。(範囲はダンジョンから100メートル)
1000DP
「外を見れるようになるのかぁ…よし購入!」
36500DP→35500DP
【それでは外の様子を写します】
するとウィンドウがブレると外の様子が写る。
どうやらダンジョンの外ではさっき飛ばされた冒険者は尻餅をついては居たが怪我は無く、そのまま帰って行った。
そしてしばらくすると、奴隷を引き連れた冒険者がやって来た。奴隷は二人居るようで、猫の獣人と狼の獣人だった。見た所どちらも女性である。というか女性の奴隷多くない?
「へっへっへっ、ここが難攻不落と言われたダンジョンか……ここを攻略すれば俺は一気に有名になれる!この奴隷どもが居れば問題ねぇ!」
「……」
「……」
「あ?何反抗的な目をしてやがる!行くぞ!」
「うわぁ……ホントに思うけどなんで奴隷なんて居るの?」
【この世界では奴隷とは『労働力』または『玩具』として扱われています。当然奴隷にも種類があり、犯罪を犯し、奴隷の身分に落とされた『犯罪奴隷』。前の獣人達のように捕まえられた奴隷は『略奪奴隷』と呼ばれ、戦争などで襲われたりなどして捕まえられ、奴隷商人に売られます】
「酷い世界だね、犯罪奴隷は仕方ないけど」
【先程の冒険者が侵入しました、どうしますか?】
「よし!僕も戦う!」
【そうですか、では、こちらをどうぞ】
【躱し身セット】
5000DP
「これは?」
【これはダンジョンマスター様専用に組み合わせた装備セットです。ダンジョンポイントは頂きますが……】
「そっか、なら購入!」
35500DP→30500DP
【躱し身セットを購入しました。装備しますか?】
「装備するよ!」
すると僕の体に一瞬で装備された。
「おお!?」
【躱し身装備には幸運スキルを保有する者が装備すると攻撃を回避しやすくなります】
「へぇ~…あっ、じゃあ僕は幸運スキル持ってるから回避しやすくなるのか」
【その通りですねでは行ってらっしゃいませ】
僕は部屋を出て宝箱の部屋に来た。
「なっ!?何をしているのですか!?ご主様!?早くお下がり下さい!」
「ほぅ?アンタがここのダンジョンのマスターか?コイツはいい!アンタを殺してコアを壊してやる!おら行け!奴隷ども!」
すると奴隷の獣人が襲いかかって来た。その手にはナイフがあり、切りつけて来たが。
「っ!?おっと」
ナイフの攻撃に反応するように体は動き、回避した。
「そんな!?私のナイフを避けれるなんて……」
「ちっ、使えねぇ奴隷だな!あんな無防備なヤツに攻撃すら当てられねぇのか!?」
「っ…」
そう罵倒する冒険者に奴隷の獣人は鋭い目線を送る
「なんだよ?……チッ、なら俺が動くか」
すると冒険者が一瞬で僕との距離を詰め、剣を振り上げた。
「おっと!?」
今回も体が勝手に動き、回避した。
「やっぱり俺と同じ『付与魔法』が付いた装備かよ……しかも回避系か、いい装備じゃねぇか!お前を殺して奪ってやるよ!」
「っ!ヴァイス!」
「分かったよおにーさん!」
僕がヴァイスを呼ぶと即座に現れ
「《グラビティ》!」
重力を操る魔法を冒険者に放った。
「がっ!?精霊だと!?いや、大精霊クラスか!」
地面に押さえつけられ、もがく冒険者。
「よく分かったね!でもおにーさんに怪我させようとするヤツは私達が許さないからね!」
『そーだそーだ!』
「っ!?精霊がこんなに大量に居るだと!?こんなの勝てる訳ねぇだろ!?クソッ!お前ら!俺を連れてけ!」
自らで動けない為、自分の奴隷に指示をする冒険者。
「…ヤ、ダ」
しかし二人の獣人の奴隷は動こうとする体に対して抵抗しながら拒否した。
「なんだと!?お前ら!奴隷がご主様に逆らったらどうなるか分かってんのか!誰がお前らを買ってやったと思ってる!」
「……アンタには感謝なんてしてない。むしろ嫌だった。私たちに酷い事しかしなかったでしょ?」
「グッ……それは…」
「だから助け、ない!」
「ふーん、それじゃあ酷い事したんだ?それじゃあどうしようかな?」
「たっ、頼む!殺さないでくれ!なんでもやる!金が欲しいならいくらでもやるし、こっ、ここのダンジョンの事は話さないから!頼む!助けてくれよぉ…」
「ダメだね。そもそもここの事を話してくれないと冒険者が来ないし、不滅騎士団倒して」
「はい」
リーダーが前に出て冒険者に剣を向けた。
「ひっ!?た、頼む!殺さないでくれぇぇぇ!?」
地面に《グラビティ》によって押さえつけられた冒険者は首を刎ねられ、絶命した。
「……うっ…」
僕は血の匂いに少し気分が悪くなったので装備を外して座った。
「大丈夫ですか?」
「うん……なんとかね…みんなこんな血の匂いの中に居るんだね……尊敬するよ…」
「……っ貴方は!?」
二人の獣人の奴隷は驚いたような顔をした。
「?、どうしたんですか?」
すると猫の獣人は
「あの、貴方は獣人の王族達を救ったという人なのですか?」
「えっと、なんで分かったの?」
「やっぱりですか!『公獣国』にあった似顔絵の通りですね!」
そういいながらキラキラした目を向けてくる二人
「え、そんなのあるの!?」
「はい、ありますよ?王族を救ったお方なのですから!あ、ファンクラブもあります!」
「えぇ…」
「やっぱり似顔絵と情報の通り優しいお方ですね!私たちを助けてくれましたし……あの…相談があるんですけど…」
「それは成り行きだし……え?相談?」
「はい、実は私たちをここに置いて欲しいんです!」
と笑顔で言った。
「…なんで?」
「恩返ししたいんです!」
「しなくていいよ」
「それじゃあ私達が納得できません!」
「じゃ、尻尾とかモフモフさせて」
「ふぇ!?」
「えっ?ダメだった?」
「い、いえ!?むしろどうぞ!」
「あー、それじゃあモフモフさせて貰うね?」
僕は二人の尻尾を触ったり、頭を撫でたりした。
「ふわぁぁ……もっとして下さい~」
「もっと…もっと…」
なんかやってる途中から変な方向へ進みそうだったので中断。
「それじゃあ満足したから転送装置で公獣国に送るからね」
「ふぇ?」
「ぇ?」
僕は近寄ってくる彼女たちを躱し、早急にボタンを押して二人を送った。
「うん、まぁ…公獣国って所で僕がの人気が凄い事になってるって事が分かったし……僕、もう公獣国行かない」
【ダンジョンマスター様、言ってませんでしたが獣人にとって尻尾を触ると言うのは求愛行動になりますよ】
「それを早く言って!?」
【いえ、楽しそうでしたので邪魔しては悪いかと思いまして】
「変に空気読まないで!?」
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