8 / 9
問題解決と新たな仲間
しおりを挟む
この世界の勇者達をなんとか説得して帰って貰った後、僕は一つの問題に直面した。
「部屋が……ない」
そう、部屋が無いのだ。不滅騎士団は僕の部屋に居て貰い、侵入者が入ってくると同時に部屋から出て戦って貰うのでいいのだが……問題はリルやタマモの部屋なのである。
「スライムがなぁ…」
そう、スライム達の増殖が最近とても早くなって来ているのだ。理由はなんだろうと思いダンジョンコアに聞いた所
【頻繁に冒険者を撃退する為、ダンジョン内の魔素が充満し、その魔素をスライム達が吸収する為、爆発的な増殖が起こったと推察します】
とダンジョンコアは答えた。しかしダンジョンコアの言っている『魔素』の事がよく分からなかったので聞いた所。
魔素とは草木から動物、魔物や魔族に至るまで全ての生き物が体内に保有するエネルギーであり、『魔素』を多く持った者を倒すとその肉体から『魔素』が放出され近くに居る者又は致命傷を与えた者がより多く吸収し強くなる。しかし完全に『魔素』を全て吸収する事は出来ない。例え魔王を1000人の人間が倒して魔王から溢れ出た『魔素』を吸収したとしても、ある程度の『魔素』は空気中に散るらしい。しかし空気中の『魔素』が濃くなるとそれは『魔素溜まり』と呼ばれ、人間にとっては毒と同じらしく、人間が『魔素溜まり』に居れば数十分で死ぬほどである。そして『魔素溜まり』には魔物が発生する事が多く、人間達にとっての危険な場所は大抵は『魔素溜まり』となった場所らしい。そこへスライムや妖精など『魔素』を食料代わりとする魔物が集まり吸収する事で『魔素溜まり』が解消されるらしい。
なお、いくら吸収できるとは言え上限はある。その為限界まで『魔素』を吸収した場合、大抵の魔物は上位種へと進化する。ただしスライムの場合はその余分に吸収した魔素を使って分裂、増殖をして魔素を消費する事が大半であり、上位種へと進化する場合は大体は危険が迫った時などである。
妖精の場合は他の魔物同様、その魔素を使い『精霊』という強力な魔物へと進化する。更に妖精が進化する場合はその場所に合った属性の精霊となる。例えば水辺なら水の精霊と言った具合である。
そしてこれは初めて知った事だが、大抵の魔物は自分の吸収出来る魔素の量に達した場合に進化が起こるらしいのだ。それは強力な魔物になるほど保有できる魔素が多くなる、つまり強力であればあるほど進化する為の魔素が多くなるのだ。ただしスライムのみ魔素が足りない状態で進化できる。普通なら魔素が足りなければ進化出来ないが、スライムはその細胞一つ一つが膨大な魔素を含んでいる為、仲間同士でひっついている時などに進化する事が多いらしい。
「うーん、スライムの増殖スピードが凄いのはその『魔素』が原因だったのか…それじゃあ妖精を召喚すればいいんじゃないかな?」
【妖精ですか、それならこのスライム達の増殖も治まるでしょう。ではこれが妖精を召喚する為に必要なDPです】
【モンスター】
妖精
森や川など自然の溢れる場所を好む。魔物と呼ばれているが魔物ではなく【妖精族】と呼ばれるれっきとした魔族である。一体ではとても弱いが複数体が集まると風を起こしたり、植物を動かしたりする事ができる。とても早く進化する魔族であり、上位種の【精霊】はとても手強く、熟練の冒険者ですら屠られる事もしばしば。更にその上位種は【大精霊】と呼ばれ、天変地異を軽々と起こす。
150DP
所持38500DP
「それじゃあ20体召喚しよう」
所持38500DP→35500DP
すると眩い光が発生し、収まると
「うーん?ここどこ?」
「わー、まそがいっぱーい!」
そこには10センチ程度の大きさに白いワンピース、背中には透明な羽が生えている可愛らしい少女達がフワフワと浮いていた。
「えっと…」
「あ、おにーさんが私達を呼んだ人?」
するとリーダーらしき妖精が僕の前に出てきた。姿は白い髪に緑の瞳の凛々しい見た目だ。
「そうだよ、君たちを呼んだのは僕だ」
すると彼女たちは僕を見つめて
『ありがとう!』
笑顔で僕にお礼を述べた。
「私たち森の中でずーっと退屈だったの!」
「水遊びも飽きたし、森の木の実は美味しいけど味も飽きたもん」
「敵はみんな精霊のお姉様達が倒しちゃうからつまんなかった!」
ブーブーと愚痴を零しながら僕の周りをフワフワと飛び回る妖精達。
「だからおにーさんには感謝してるんだよ」
「こんなに楽しそうな所に呼んでくれたもん!」
「なんでも頑張っちゃうよ!」
そう言って笑顔で引っ付いて来る。
「もー!みんな引っ付くなんて羨まし……ダメでしょ!このおにーさんは私たちの主なんだよ!言う事聞かないと!」
そうリーダーの妖精がプンプンと怒る。
「おにーさんは私たちが引っ付くのは迷惑?」
引っ付いている妖精の一人がウルウルと目に涙を溜めそう聞いて来た。……そうやって言われると迷惑とは言えない訳で…
「迷惑じゃないよ」
と僕は笑顔で答えた。すると
「ほら!迷惑じゃないって言ってるじゃん!」
「う、うぅ…なら私も引っ付くもん!」
妖精の一人にそう言われたリーダーの妖精は涙目で僕に突撃して来た。
「ブヘッ」
それも顔面に
「うぅ~…うぇ?」
ギューっと僕の顔面を掴むリーダーの妖精。そして違和感に気づく
「ふぇ!?ご、ごめんなさい!」
そう言ってパッと離れるリーダーの妖精、その顔は真っ赤だ。
「いやいや、大丈夫だよ」
いい匂いだったとは口を裂けても言えないが、僕は表面上は笑っておく事にした。
「それじゃあ、君たちにお願いしたいんだけど」
「は、はい!なんでも言って下さい!」
すると僕に引っ付いていた妖精達も離れリーダーの妖精の後ろに整列した。
「実はこの場所は魔素が濃くなっちゃってるんだ、それを吸収して元の状態に戻して欲しいんだ」
「分かりました!それじゃあみんな!吸収するよ!」
『はーい!』
そう言って散らばる妖精達。そして数分後…
「吸収、終わりました!」
『おわったー!』
「うん、ありがとう」
魔素を吸収したらしい妖精達の姿はキラキラと輝いており、とても綺麗だった。
「主様!?さっき妖精がこのダンジョンに!」
すると不滅騎士団の内の一人が入って来たが
「……綺麗ですね」
キラキラと輝く妖精達を見てうっとりしていた。
「……あの、おにーさん」
「ん?」
するとリーダーの妖精が近づいて来てこう言った。
「私たち、名前欲しいんだけど…いい?」
「いいよ?それじゃあ並んで」
そう言って並ばせてそれぞれに名前を付けた、すると…
「うわっ!?」
キラキラしていた妖精達がより一層輝き始め、溢れると視界が白一色に染まった。
【おめでとうございます。妖精達は精霊、そして一体が大精霊へと進化しました】
そうダンジョンコアが告げると同時に光が収まるとそこには
『わー!精霊になれたー!』
『わーい!』
そこには人と同じサイズになった妖精達が居た。ただし姿は変わっており、それぞれ着ていたワンピースのような物はそれぞれの属性を表すように赤、青、緑、茶色などそれぞれ変わっており、更に背中に生えていた羽は無くなっていた。どうやら進化すると10センチサイズから人と同じサイズになるようだ。
「あの、おにーさん…ありがとう」
妖精から大精霊となったリーダー…今はヴァイスという名前があるが……彼女が僕の側に来てそう言った。すると他の精霊達も口々に感謝を述べ、僕は少し恥ずかしくなった。
「それでおにーさん」
「うん?」
「ダンジョンコアって人?から聞いたんだけど、私たちのする事っておにーさんを虐める悪いヤツをお仕置きすればいいんでしょ?」
「あー…うんそうだね」
「そっか、なら私たちは役に立つよ?だって精霊や大精霊は自分の属性の魔法を使えるんだからね!」
「へぇ!凄いじゃないか!」
素直に褒めると
「え、えへへ…そんな事ないよ……それじゃあおにーさんに説明するね!精霊のみんなはこの服の色で属性が分かるの!赤は火で青は水、緑は風で茶色は土!黄色は光で黒は闇なの!後私は白いでしょ?これは無属性なの!それぞれ長所や短所があって……」
それから精霊達から魔法を見せて貰ったり、僕に魔法を教えようとしてくれたりしてくれた。そのお陰もあってか僕は精霊達とも仲良くなり、全部の属性の初級の魔法は使えるようになった。
「それでヴァイスちゃん、聞きたい事があるんだけど」
「うん?何?おにーさん?」
「無属性の魔法って肉体の強化や重力を操作したりとか、色んな事が出来て凄いけどなんで使える人が少ないって言われるの?」
「それはね、基本属性が使える人はそもそも無属性が使えないんだよ。無属性って要は魔素の流れを操ったりする物だから。イメージし辛いのもあるね」
「じゃあ僕はなんで基本属性も使えて無属性も使えるんだ?」
「それはきっとおにーさんが特別だからだよ。とっても優しいし!」
そう言って笑顔で抱きついて来るヴァイス
「おにーさんは特別だもん、だって私達のおにーさんだから、ね!みんな!」
『うん!』
ただ、精霊達に気に入られ過ぎてしまったらしく、その後からちょくちょく僕の元へやって来ては一緒に遊ぶようになった。
「部屋が……ない」
そう、部屋が無いのだ。不滅騎士団は僕の部屋に居て貰い、侵入者が入ってくると同時に部屋から出て戦って貰うのでいいのだが……問題はリルやタマモの部屋なのである。
「スライムがなぁ…」
そう、スライム達の増殖が最近とても早くなって来ているのだ。理由はなんだろうと思いダンジョンコアに聞いた所
【頻繁に冒険者を撃退する為、ダンジョン内の魔素が充満し、その魔素をスライム達が吸収する為、爆発的な増殖が起こったと推察します】
とダンジョンコアは答えた。しかしダンジョンコアの言っている『魔素』の事がよく分からなかったので聞いた所。
魔素とは草木から動物、魔物や魔族に至るまで全ての生き物が体内に保有するエネルギーであり、『魔素』を多く持った者を倒すとその肉体から『魔素』が放出され近くに居る者又は致命傷を与えた者がより多く吸収し強くなる。しかし完全に『魔素』を全て吸収する事は出来ない。例え魔王を1000人の人間が倒して魔王から溢れ出た『魔素』を吸収したとしても、ある程度の『魔素』は空気中に散るらしい。しかし空気中の『魔素』が濃くなるとそれは『魔素溜まり』と呼ばれ、人間にとっては毒と同じらしく、人間が『魔素溜まり』に居れば数十分で死ぬほどである。そして『魔素溜まり』には魔物が発生する事が多く、人間達にとっての危険な場所は大抵は『魔素溜まり』となった場所らしい。そこへスライムや妖精など『魔素』を食料代わりとする魔物が集まり吸収する事で『魔素溜まり』が解消されるらしい。
なお、いくら吸収できるとは言え上限はある。その為限界まで『魔素』を吸収した場合、大抵の魔物は上位種へと進化する。ただしスライムの場合はその余分に吸収した魔素を使って分裂、増殖をして魔素を消費する事が大半であり、上位種へと進化する場合は大体は危険が迫った時などである。
妖精の場合は他の魔物同様、その魔素を使い『精霊』という強力な魔物へと進化する。更に妖精が進化する場合はその場所に合った属性の精霊となる。例えば水辺なら水の精霊と言った具合である。
そしてこれは初めて知った事だが、大抵の魔物は自分の吸収出来る魔素の量に達した場合に進化が起こるらしいのだ。それは強力な魔物になるほど保有できる魔素が多くなる、つまり強力であればあるほど進化する為の魔素が多くなるのだ。ただしスライムのみ魔素が足りない状態で進化できる。普通なら魔素が足りなければ進化出来ないが、スライムはその細胞一つ一つが膨大な魔素を含んでいる為、仲間同士でひっついている時などに進化する事が多いらしい。
「うーん、スライムの増殖スピードが凄いのはその『魔素』が原因だったのか…それじゃあ妖精を召喚すればいいんじゃないかな?」
【妖精ですか、それならこのスライム達の増殖も治まるでしょう。ではこれが妖精を召喚する為に必要なDPです】
【モンスター】
妖精
森や川など自然の溢れる場所を好む。魔物と呼ばれているが魔物ではなく【妖精族】と呼ばれるれっきとした魔族である。一体ではとても弱いが複数体が集まると風を起こしたり、植物を動かしたりする事ができる。とても早く進化する魔族であり、上位種の【精霊】はとても手強く、熟練の冒険者ですら屠られる事もしばしば。更にその上位種は【大精霊】と呼ばれ、天変地異を軽々と起こす。
150DP
所持38500DP
「それじゃあ20体召喚しよう」
所持38500DP→35500DP
すると眩い光が発生し、収まると
「うーん?ここどこ?」
「わー、まそがいっぱーい!」
そこには10センチ程度の大きさに白いワンピース、背中には透明な羽が生えている可愛らしい少女達がフワフワと浮いていた。
「えっと…」
「あ、おにーさんが私達を呼んだ人?」
するとリーダーらしき妖精が僕の前に出てきた。姿は白い髪に緑の瞳の凛々しい見た目だ。
「そうだよ、君たちを呼んだのは僕だ」
すると彼女たちは僕を見つめて
『ありがとう!』
笑顔で僕にお礼を述べた。
「私たち森の中でずーっと退屈だったの!」
「水遊びも飽きたし、森の木の実は美味しいけど味も飽きたもん」
「敵はみんな精霊のお姉様達が倒しちゃうからつまんなかった!」
ブーブーと愚痴を零しながら僕の周りをフワフワと飛び回る妖精達。
「だからおにーさんには感謝してるんだよ」
「こんなに楽しそうな所に呼んでくれたもん!」
「なんでも頑張っちゃうよ!」
そう言って笑顔で引っ付いて来る。
「もー!みんな引っ付くなんて羨まし……ダメでしょ!このおにーさんは私たちの主なんだよ!言う事聞かないと!」
そうリーダーの妖精がプンプンと怒る。
「おにーさんは私たちが引っ付くのは迷惑?」
引っ付いている妖精の一人がウルウルと目に涙を溜めそう聞いて来た。……そうやって言われると迷惑とは言えない訳で…
「迷惑じゃないよ」
と僕は笑顔で答えた。すると
「ほら!迷惑じゃないって言ってるじゃん!」
「う、うぅ…なら私も引っ付くもん!」
妖精の一人にそう言われたリーダーの妖精は涙目で僕に突撃して来た。
「ブヘッ」
それも顔面に
「うぅ~…うぇ?」
ギューっと僕の顔面を掴むリーダーの妖精。そして違和感に気づく
「ふぇ!?ご、ごめんなさい!」
そう言ってパッと離れるリーダーの妖精、その顔は真っ赤だ。
「いやいや、大丈夫だよ」
いい匂いだったとは口を裂けても言えないが、僕は表面上は笑っておく事にした。
「それじゃあ、君たちにお願いしたいんだけど」
「は、はい!なんでも言って下さい!」
すると僕に引っ付いていた妖精達も離れリーダーの妖精の後ろに整列した。
「実はこの場所は魔素が濃くなっちゃってるんだ、それを吸収して元の状態に戻して欲しいんだ」
「分かりました!それじゃあみんな!吸収するよ!」
『はーい!』
そう言って散らばる妖精達。そして数分後…
「吸収、終わりました!」
『おわったー!』
「うん、ありがとう」
魔素を吸収したらしい妖精達の姿はキラキラと輝いており、とても綺麗だった。
「主様!?さっき妖精がこのダンジョンに!」
すると不滅騎士団の内の一人が入って来たが
「……綺麗ですね」
キラキラと輝く妖精達を見てうっとりしていた。
「……あの、おにーさん」
「ん?」
するとリーダーの妖精が近づいて来てこう言った。
「私たち、名前欲しいんだけど…いい?」
「いいよ?それじゃあ並んで」
そう言って並ばせてそれぞれに名前を付けた、すると…
「うわっ!?」
キラキラしていた妖精達がより一層輝き始め、溢れると視界が白一色に染まった。
【おめでとうございます。妖精達は精霊、そして一体が大精霊へと進化しました】
そうダンジョンコアが告げると同時に光が収まるとそこには
『わー!精霊になれたー!』
『わーい!』
そこには人と同じサイズになった妖精達が居た。ただし姿は変わっており、それぞれ着ていたワンピースのような物はそれぞれの属性を表すように赤、青、緑、茶色などそれぞれ変わっており、更に背中に生えていた羽は無くなっていた。どうやら進化すると10センチサイズから人と同じサイズになるようだ。
「あの、おにーさん…ありがとう」
妖精から大精霊となったリーダー…今はヴァイスという名前があるが……彼女が僕の側に来てそう言った。すると他の精霊達も口々に感謝を述べ、僕は少し恥ずかしくなった。
「それでおにーさん」
「うん?」
「ダンジョンコアって人?から聞いたんだけど、私たちのする事っておにーさんを虐める悪いヤツをお仕置きすればいいんでしょ?」
「あー…うんそうだね」
「そっか、なら私たちは役に立つよ?だって精霊や大精霊は自分の属性の魔法を使えるんだからね!」
「へぇ!凄いじゃないか!」
素直に褒めると
「え、えへへ…そんな事ないよ……それじゃあおにーさんに説明するね!精霊のみんなはこの服の色で属性が分かるの!赤は火で青は水、緑は風で茶色は土!黄色は光で黒は闇なの!後私は白いでしょ?これは無属性なの!それぞれ長所や短所があって……」
それから精霊達から魔法を見せて貰ったり、僕に魔法を教えようとしてくれたりしてくれた。そのお陰もあってか僕は精霊達とも仲良くなり、全部の属性の初級の魔法は使えるようになった。
「それでヴァイスちゃん、聞きたい事があるんだけど」
「うん?何?おにーさん?」
「無属性の魔法って肉体の強化や重力を操作したりとか、色んな事が出来て凄いけどなんで使える人が少ないって言われるの?」
「それはね、基本属性が使える人はそもそも無属性が使えないんだよ。無属性って要は魔素の流れを操ったりする物だから。イメージし辛いのもあるね」
「じゃあ僕はなんで基本属性も使えて無属性も使えるんだ?」
「それはきっとおにーさんが特別だからだよ。とっても優しいし!」
そう言って笑顔で抱きついて来るヴァイス
「おにーさんは特別だもん、だって私達のおにーさんだから、ね!みんな!」
『うん!』
ただ、精霊達に気に入られ過ぎてしまったらしく、その後からちょくちょく僕の元へやって来ては一緒に遊ぶようになった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
『番』という存在
彗
恋愛
義母とその娘に虐げられているリアリーと狼獣人のカインが番として結ばれる物語。
*基本的に1日1話ずつの投稿です。
(カイン視点だけ2話投稿となります。)
書き終えているお話なのでブクマやしおりなどつけていただければ幸いです。
***2022.7.9 HOTランキング11位!!はじめての投稿でこんなにたくさんの方に読んでいただけてとても嬉しいです!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる