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中編
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「緋奈さん、よく来たね」
応接室に通され、お茶を一口飲んだフリをした所で当主が口を開いたけど、それを無視して海斗から書類の束を受け取ってテーブルの上に置いた。
「婚約破棄は成立致しましたので、これまでこちらに支援して参りました費用の返還、慰謝料、賠償金の請求をさせていただきます」
「なっ!」
更に顔色を失くした当主が震える手で書類を取って内容を確認していくけど、覗き込んでいた当主夫人が気絶したわ。
それはそうよね。
だって、今の六平家に払える筈のない金額だもの。
「こっ、これは法外過ぎるのではないか?」
「これは貴方様のお決めになったものですが?」
「それはそうだが·····ここまで費用がかかっている筈がないだろう」
「六平家は全てを最高級品で揃えるべきだ、と仰ったのも当主様ですわね」
その後ろで立ったまま溜息をつく瑛士様に小さく微笑み、もう一つの書類を真実の·····佐藤佑美奈に渡す。
「此方は貴女に」
「えっ!?私も·····?」
恐る恐るといった感じで書類を確認した佐藤佑美奈は、内容を確認すると元婚約者·····めんどくさいから馬鹿でいいか。に泣きついた。
「こんなの酷い!私達は真実の愛で結ばれているのに、この人は愛をお金に変えようとしてるわ!本当に愛してるならお金なんて思い浮かばない筈なのに!私達の間に割り込んだ悪役令嬢のくせに!」
馬鹿に縋り付いて嘘泣きをする佐藤佑美奈と、彼女を慰めながら私を睨みつける馬鹿に優しく微笑みかけたわ。
「私達の婚約はそちらの方が6歳、私が4歳の頃に決まりましたので、割り込んだのは佐藤佑美奈さんの方となりますが?それに、不貞をすれば本人とその相手に慰謝料請求するのは当たり前の事ですよ?それと、貴女に贈ったプレゼントは私のクレジットカードを盗んで購入した物ですから、警察に訴えてありますから」
「どこに証拠があるんだ!」
「防犯カメラ、店側の証言に明細に貴方のサイン、その日の私の行動、色々とございましてよ?」
金の亡者はどっちだと言いたくなるわよね。
側近にカードを盗ませて勝手に買うなんて·····間抜けにも程があるし。
「ああ、最初の誓約通りに瑛士様はいただいてまいりますので、それもお忘れなく」
「そうだね。僕は荷造りしてくるよ」
スキップでもしそうな位にご機嫌な瑛士様が応接室を出て行き、優秀な長男は婚約破棄などしない、もしそんな事があれば次男を鈴森家にやると言ったのを思い出したらしい当主がワタワタとし始めて、ちょっとだけ面白いわ·····。
応接室に通され、お茶を一口飲んだフリをした所で当主が口を開いたけど、それを無視して海斗から書類の束を受け取ってテーブルの上に置いた。
「婚約破棄は成立致しましたので、これまでこちらに支援して参りました費用の返還、慰謝料、賠償金の請求をさせていただきます」
「なっ!」
更に顔色を失くした当主が震える手で書類を取って内容を確認していくけど、覗き込んでいた当主夫人が気絶したわ。
それはそうよね。
だって、今の六平家に払える筈のない金額だもの。
「こっ、これは法外過ぎるのではないか?」
「これは貴方様のお決めになったものですが?」
「それはそうだが·····ここまで費用がかかっている筈がないだろう」
「六平家は全てを最高級品で揃えるべきだ、と仰ったのも当主様ですわね」
その後ろで立ったまま溜息をつく瑛士様に小さく微笑み、もう一つの書類を真実の·····佐藤佑美奈に渡す。
「此方は貴女に」
「えっ!?私も·····?」
恐る恐るといった感じで書類を確認した佐藤佑美奈は、内容を確認すると元婚約者·····めんどくさいから馬鹿でいいか。に泣きついた。
「こんなの酷い!私達は真実の愛で結ばれているのに、この人は愛をお金に変えようとしてるわ!本当に愛してるならお金なんて思い浮かばない筈なのに!私達の間に割り込んだ悪役令嬢のくせに!」
馬鹿に縋り付いて嘘泣きをする佐藤佑美奈と、彼女を慰めながら私を睨みつける馬鹿に優しく微笑みかけたわ。
「私達の婚約はそちらの方が6歳、私が4歳の頃に決まりましたので、割り込んだのは佐藤佑美奈さんの方となりますが?それに、不貞をすれば本人とその相手に慰謝料請求するのは当たり前の事ですよ?それと、貴女に贈ったプレゼントは私のクレジットカードを盗んで購入した物ですから、警察に訴えてありますから」
「どこに証拠があるんだ!」
「防犯カメラ、店側の証言に明細に貴方のサイン、その日の私の行動、色々とございましてよ?」
金の亡者はどっちだと言いたくなるわよね。
側近にカードを盗ませて勝手に買うなんて·····間抜けにも程があるし。
「ああ、最初の誓約通りに瑛士様はいただいてまいりますので、それもお忘れなく」
「そうだね。僕は荷造りしてくるよ」
スキップでもしそうな位にご機嫌な瑛士様が応接室を出て行き、優秀な長男は婚約破棄などしない、もしそんな事があれば次男を鈴森家にやると言ったのを思い出したらしい当主がワタワタとし始めて、ちょっとだけ面白いわ·····。
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