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悪役令嬢
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「フローリスは苛烈で高慢でなければならないのよ!」
義妹のルルディにそう言われたのは、私が7歳の時だった。
彼女の話では私は悪役令嬢という美しくて高慢な存在で、ヒロインのルルディをいじめ抜いて婚約者の王太子殿下に断罪されるのだそう。
言う通りにしないとお父様と1つ下の弟を毒殺すると言って、掴んでいた私の飼い猫のシャルに液体を飲ませ·····シャルは苦しんで死んでしまったわ。
それからの私は必死に彼女をいじめたわ。
いじめ方が生ぬるいと「毒殺してもいいの?」と囁いて来るから、2人を守る為に必死だったの。
「フローリス、お前はなぜそんな風になった」
「あなたの事を姉だとも思いたくないよ」
蔑むような瞳でお父様と弟にそう言われても、それでも私は2人の事が大好きで絶対に死んで欲しくなかった。
王宮にいる時だけが心休まる時間だったけど、貴族学校の入学式の前日にルルディからこう言われたの。
「これからは学校でも舞踏会でも私をいじめるのよ。成績は絶対に落とさないでね?美しく賢く苛烈で高慢なあなたにいじめられないと意味がないの。そうしないと·····ほら」
毒薬の入った小瓶を振って私を脅すルルディは悪魔にしか見えなかったけれど、これを誰にも相談する事はできない───あの侍女のように殺されてしまうから。
他の皆はお父様の再婚でワガママになったと思っていたけど、私付きの侍女のハナだけは異変に気付いてくれたの。
だから私は、少しでも楽になりたくて彼女に全てを話してしまったのよ。
その翌日、喉を押さえて苦悶の表情で死んでいる彼女を見つけて、自分がどれだけ愚かな事をしたのかが分かったから、その後はひたすら彼女に言われるがままに行動した。
そして今───私は卒業パーティーの場で愛する王太子殿下と弟、王太子殿下の側近達に断罪されているの。
ルルディは王太子殿下の腕を掴んで、後ろからこちらを見ているわ。
「フローリス!君との婚約を破棄する!」
「どういう事でしょうか?」
「君は長きに渡り、ここにいるルルディに嫌がらせをしてきた!成長してもそれは変わらず、とうとう階段から突き落として殺そうとまでしたと彼女から聞いている!そのような者をこの国の王妃にする訳には行かないのだ!」
「その娘は·····父と平民の間に出来た子供でございます」
「貴様!平民だからと言ってルルディを愚弄する気か!」
「姉上、あなたという方は本当に最低ですね」
ルルディの言う通りの展開と台詞に笑いそうになるのを堪え、扇子で口元を隠しながら悠然と微笑もうとしたその時、会場の扉が開いた。
「これは兄上、戦争に出ていたのではないのですか?」
眉をひそめて言う王太子殿下を無視した黒髪のクラウス第一王子は、部下達を引き連れて会場の中へと足を進めて私の隣に立った。
「もう大丈夫だ」
第一王子でありながら側妃の子という理由で王太子になれなかったクラウス様は、その優秀さを恐れた王妃様から幾度となく命を狙われ、今は隣国との戦争の将として国境まで出向いていた筈なのに、どうしてここにいるのだろうと思ったのは私だけではなかったようで、ルルディが青い顔で王太子殿下の袖を引っ張った。
「ルルディ、大丈夫だ」
何が大丈夫なのかは分からないけど、王太子殿下は全てが自分の思うがままだと思っているから、本気で「大丈夫」だと思っているの。
「お前のような節穴に王は務まらないな」
クラウス様がクッと笑ってそう言うと、王太子殿下は怒りで顔を真っ赤にさせたわ。
「なったかが側妃の子供が王太子である私に向かって何を言う!」
「残念だが、お前は既に廃嫡され幽閉が決定している」
「は·····?」
「国王は静養で離宮に移ったし、王妃は幽閉させた。そして今日から俺が王になった」
「どういう事だ!おい、お前たちこの男を捕らえろ!不敬罪で処刑してやる!」
王太子殿下は赤を通り越してどす黒くなった顔で唾を飛ばしながら叫んだけど、兵士達は誰も動かないどころかクラウス様が顎をクイッとすると全員が王太子殿下達の方へと走って彼らを捕縛した。
「何をする!」と弟が暴れているけど、あなたは何もしなかったのよ。真実を見る事も、調べる事もしなかったのよね。
使用人達はあの後、全員が気付いたわよ?
私がルルディに知られないようにお願いしだけなの。
「宰相と騎士団長と嫡男であるお前達は処刑が決まっているから覚悟しておけよ?·····そしてルルディとやらは新薬の被検体になる事が決定している。連れて行け」
「どうして私がそんなものにならないといけないのよ!」
「お前が幼少期より殺害して来た人数はフローリスと馬鹿な弟の母と、父親と馬鹿を殺すと脅されていたフローリスの為にお前を告発しようとした侍女を合わせて53名。お前には53名分の苦しみを味わってもらわないといけないからな」
会場のどよめきは激しく、弟達も信じられないものを見るような目でルルディを見ているけど、当の本人は嘘泣きを始めたわ。
「ひどい!それはお姉様の仕業よ!私はそんな事しないわ!」
ワッと泣き出したルルディだけど、クラウス様は全く意に返さずに冷笑を浮かべた。
「自分に嫌がらせをしないと宰相と弟を殺すと脅し、フローリスが唯一話した侍女を見せしめで毒殺した事はとっくに分かってるぞ?殺された侍女が自分が死んだら犯人はルルディしかいないという遺書を残していたからな」
そう言っている間も兵士達はテキパキと動いてルルディ達に猿轡をしていたから、誰も反論する事はできない。
モガモガ言うだけになった彼らは、そのまま兵士達に連れられてどこかに行ってしまい·····残されたのは断罪されていた筈の私と一般生徒達。
「折角のパーティーを邪魔して悪かったな。さあ、ここからは楽しんでくれ!」
その言葉に生徒達は湧いたけど、なぜ喜べるのか私には分からない。
だって·····。
「フローリス、お前は俺と共に王宮へ行ってそのまま結婚式だ」
「ひっ·····」
ニヤリと笑うその口元には2本の牙が見えて、恐怖のあまりその場に崩れ落ちてしまったわ。
「仕方ない奴だな」と笑いながら私を横抱きにしたクロリス様はそのまま王宮へと転移したのだけど、その瞬間にクロリス様の眷属達が会場になだれ込んだのが見えた。
側妃様はお忍びで市井に降りた王様に見初められて無理矢理側妃にされた方で、その時既に子を身篭っていたけどそれを誰にも伝えなかったの。
その理由は───夫を殺した王への復讐。
2人は隣国の、魔の国と呼ばれる異形の者達の住む国からこの国へと駆け落ちした王女と庭師。
人間に擬態して仲睦まじく暮らしていた2人を引き裂いた王は、長い出産に虫の息となっていた側妃様を宰相と騎士団長に命じて森に捨てさせて殺した上に、クラウス様をいないものとして扱ったわ。
交流がないから魔族の妊娠期間が3年もあるなんて知らなくても当たり前だけど、もしクラウス様が始祖吸血鬼の生まれ変わりだと知っていたら何か変わったのかしら?いえ、あの愚かな王はきっと同じ事をしたわね。
でも、私だけはそれを知っていたの。
皆が銀だと思っている髪は本当は黒だし、犬歯が牙のように尖っている事も、それがクラウス様を守る為に側妃様が命懸けで施した魔法である事も───私は真実を見る瞳を持っているから。
その魔法が解け、本来の姿に戻ったクラウス様の魔力が無尽蔵になった事も、恐ろしい男の生まれ変わりである事も全てを知ってる。
「フローリス、何を考えてるんだ?」
「いいえ、何も」
バルコニーから街を見下ろす私の腰を抱き、その首筋に牙を突き立てるこの人を憎む事は難しい。
私はルルディによって、クラウス様は王によって孤独に落とされた悲しみを知る子供が枯れ果てた側妃様の庭園で出会い、寄り添いあって生きて来たの。
まさか私の父が側妃様に直接手を下した仇である事も、未来のクラウス様が私が必死に守って来た家族を殺した仇になるなんて事も知らずにね。
この国の人間は既に私だけになってしまったけど、クラウス様はまだ私を殺さない。
クラウス様の正妃となった隣国の公爵令嬢が何とかして私を殺そうと躍起になっているせいで私は見た目も中も心もボロボロになっているというのに、この人はまだ私を離さないし、私が死にかけているのを見つけては無言で治癒するの。
いつまで続くのか分からないこの地獄は、家族を救えなかった私への罰なのだろうか。
それでもこの人を憎む事ができない私は、今日もこの人の腕の中に囚われたまま死を迎える日を心待ちにするだけ───。
義妹のルルディにそう言われたのは、私が7歳の時だった。
彼女の話では私は悪役令嬢という美しくて高慢な存在で、ヒロインのルルディをいじめ抜いて婚約者の王太子殿下に断罪されるのだそう。
言う通りにしないとお父様と1つ下の弟を毒殺すると言って、掴んでいた私の飼い猫のシャルに液体を飲ませ·····シャルは苦しんで死んでしまったわ。
それからの私は必死に彼女をいじめたわ。
いじめ方が生ぬるいと「毒殺してもいいの?」と囁いて来るから、2人を守る為に必死だったの。
「フローリス、お前はなぜそんな風になった」
「あなたの事を姉だとも思いたくないよ」
蔑むような瞳でお父様と弟にそう言われても、それでも私は2人の事が大好きで絶対に死んで欲しくなかった。
王宮にいる時だけが心休まる時間だったけど、貴族学校の入学式の前日にルルディからこう言われたの。
「これからは学校でも舞踏会でも私をいじめるのよ。成績は絶対に落とさないでね?美しく賢く苛烈で高慢なあなたにいじめられないと意味がないの。そうしないと·····ほら」
毒薬の入った小瓶を振って私を脅すルルディは悪魔にしか見えなかったけれど、これを誰にも相談する事はできない───あの侍女のように殺されてしまうから。
他の皆はお父様の再婚でワガママになったと思っていたけど、私付きの侍女のハナだけは異変に気付いてくれたの。
だから私は、少しでも楽になりたくて彼女に全てを話してしまったのよ。
その翌日、喉を押さえて苦悶の表情で死んでいる彼女を見つけて、自分がどれだけ愚かな事をしたのかが分かったから、その後はひたすら彼女に言われるがままに行動した。
そして今───私は卒業パーティーの場で愛する王太子殿下と弟、王太子殿下の側近達に断罪されているの。
ルルディは王太子殿下の腕を掴んで、後ろからこちらを見ているわ。
「フローリス!君との婚約を破棄する!」
「どういう事でしょうか?」
「君は長きに渡り、ここにいるルルディに嫌がらせをしてきた!成長してもそれは変わらず、とうとう階段から突き落として殺そうとまでしたと彼女から聞いている!そのような者をこの国の王妃にする訳には行かないのだ!」
「その娘は·····父と平民の間に出来た子供でございます」
「貴様!平民だからと言ってルルディを愚弄する気か!」
「姉上、あなたという方は本当に最低ですね」
ルルディの言う通りの展開と台詞に笑いそうになるのを堪え、扇子で口元を隠しながら悠然と微笑もうとしたその時、会場の扉が開いた。
「これは兄上、戦争に出ていたのではないのですか?」
眉をひそめて言う王太子殿下を無視した黒髪のクラウス第一王子は、部下達を引き連れて会場の中へと足を進めて私の隣に立った。
「もう大丈夫だ」
第一王子でありながら側妃の子という理由で王太子になれなかったクラウス様は、その優秀さを恐れた王妃様から幾度となく命を狙われ、今は隣国との戦争の将として国境まで出向いていた筈なのに、どうしてここにいるのだろうと思ったのは私だけではなかったようで、ルルディが青い顔で王太子殿下の袖を引っ張った。
「ルルディ、大丈夫だ」
何が大丈夫なのかは分からないけど、王太子殿下は全てが自分の思うがままだと思っているから、本気で「大丈夫」だと思っているの。
「お前のような節穴に王は務まらないな」
クラウス様がクッと笑ってそう言うと、王太子殿下は怒りで顔を真っ赤にさせたわ。
「なったかが側妃の子供が王太子である私に向かって何を言う!」
「残念だが、お前は既に廃嫡され幽閉が決定している」
「は·····?」
「国王は静養で離宮に移ったし、王妃は幽閉させた。そして今日から俺が王になった」
「どういう事だ!おい、お前たちこの男を捕らえろ!不敬罪で処刑してやる!」
王太子殿下は赤を通り越してどす黒くなった顔で唾を飛ばしながら叫んだけど、兵士達は誰も動かないどころかクラウス様が顎をクイッとすると全員が王太子殿下達の方へと走って彼らを捕縛した。
「何をする!」と弟が暴れているけど、あなたは何もしなかったのよ。真実を見る事も、調べる事もしなかったのよね。
使用人達はあの後、全員が気付いたわよ?
私がルルディに知られないようにお願いしだけなの。
「宰相と騎士団長と嫡男であるお前達は処刑が決まっているから覚悟しておけよ?·····そしてルルディとやらは新薬の被検体になる事が決定している。連れて行け」
「どうして私がそんなものにならないといけないのよ!」
「お前が幼少期より殺害して来た人数はフローリスと馬鹿な弟の母と、父親と馬鹿を殺すと脅されていたフローリスの為にお前を告発しようとした侍女を合わせて53名。お前には53名分の苦しみを味わってもらわないといけないからな」
会場のどよめきは激しく、弟達も信じられないものを見るような目でルルディを見ているけど、当の本人は嘘泣きを始めたわ。
「ひどい!それはお姉様の仕業よ!私はそんな事しないわ!」
ワッと泣き出したルルディだけど、クラウス様は全く意に返さずに冷笑を浮かべた。
「自分に嫌がらせをしないと宰相と弟を殺すと脅し、フローリスが唯一話した侍女を見せしめで毒殺した事はとっくに分かってるぞ?殺された侍女が自分が死んだら犯人はルルディしかいないという遺書を残していたからな」
そう言っている間も兵士達はテキパキと動いてルルディ達に猿轡をしていたから、誰も反論する事はできない。
モガモガ言うだけになった彼らは、そのまま兵士達に連れられてどこかに行ってしまい·····残されたのは断罪されていた筈の私と一般生徒達。
「折角のパーティーを邪魔して悪かったな。さあ、ここからは楽しんでくれ!」
その言葉に生徒達は湧いたけど、なぜ喜べるのか私には分からない。
だって·····。
「フローリス、お前は俺と共に王宮へ行ってそのまま結婚式だ」
「ひっ·····」
ニヤリと笑うその口元には2本の牙が見えて、恐怖のあまりその場に崩れ落ちてしまったわ。
「仕方ない奴だな」と笑いながら私を横抱きにしたクロリス様はそのまま王宮へと転移したのだけど、その瞬間にクロリス様の眷属達が会場になだれ込んだのが見えた。
側妃様はお忍びで市井に降りた王様に見初められて無理矢理側妃にされた方で、その時既に子を身篭っていたけどそれを誰にも伝えなかったの。
その理由は───夫を殺した王への復讐。
2人は隣国の、魔の国と呼ばれる異形の者達の住む国からこの国へと駆け落ちした王女と庭師。
人間に擬態して仲睦まじく暮らしていた2人を引き裂いた王は、長い出産に虫の息となっていた側妃様を宰相と騎士団長に命じて森に捨てさせて殺した上に、クラウス様をいないものとして扱ったわ。
交流がないから魔族の妊娠期間が3年もあるなんて知らなくても当たり前だけど、もしクラウス様が始祖吸血鬼の生まれ変わりだと知っていたら何か変わったのかしら?いえ、あの愚かな王はきっと同じ事をしたわね。
でも、私だけはそれを知っていたの。
皆が銀だと思っている髪は本当は黒だし、犬歯が牙のように尖っている事も、それがクラウス様を守る為に側妃様が命懸けで施した魔法である事も───私は真実を見る瞳を持っているから。
その魔法が解け、本来の姿に戻ったクラウス様の魔力が無尽蔵になった事も、恐ろしい男の生まれ変わりである事も全てを知ってる。
「フローリス、何を考えてるんだ?」
「いいえ、何も」
バルコニーから街を見下ろす私の腰を抱き、その首筋に牙を突き立てるこの人を憎む事は難しい。
私はルルディによって、クラウス様は王によって孤独に落とされた悲しみを知る子供が枯れ果てた側妃様の庭園で出会い、寄り添いあって生きて来たの。
まさか私の父が側妃様に直接手を下した仇である事も、未来のクラウス様が私が必死に守って来た家族を殺した仇になるなんて事も知らずにね。
この国の人間は既に私だけになってしまったけど、クラウス様はまだ私を殺さない。
クラウス様の正妃となった隣国の公爵令嬢が何とかして私を殺そうと躍起になっているせいで私は見た目も中も心もボロボロになっているというのに、この人はまだ私を離さないし、私が死にかけているのを見つけては無言で治癒するの。
いつまで続くのか分からないこの地獄は、家族を救えなかった私への罰なのだろうか。
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