もふもふな義兄に溺愛されています

mios

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新しい匂い

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リリーの体重が増えて、身長も伸びてきた。まだ10才には無理があったが、8才ぐらいのサイズにはなれた。


エマが、採寸をしてくれる。
また、服を作ってくれるつもりらしい。

「まだ前の、入るから大丈夫。」
「やだね、あたしが作りたいんだよ。」
女の子の服は可愛いから、と言って
いつもたくさん可愛いのを作ってくれる。

ルーカスも採寸する。お揃いの服を作ってくれるらしい。柄を選ぶ。今回は2人で選ぶ。ルーカスはスタイルが良いから何でも似合うとリリーは思った。

ルーカスが学校に行かない時は、庭で遊ぶようになった。雑草を抜いたり、草花に水をやったり、植え替えたりして、お手伝いもした。

「リリーって言う花はどんな匂い?」
エマに聞くと、「ここにはないね。でも、すごく可愛い女の子らしい匂いだよ。」と教えてくれた。
「リリーにぴったりだよ。」
ルーカスが笑う。

「そういえば、この辺りの茂みにいたよね。」
ルーカスが、懐かしそうに目を細める。
「ついこの間なのに、遠い昔みたいに感じる。リリーがいない頃、僕どうやって過ごしてたんだろう。考えられないよ。」エマも頷く。「リリーがウチを選んでくれてよかったね。」
「うん。ここに辿り着いて良かった。」
リリーも心の底からそう思った。

ある日、ジェームズが百合の苗木を持って帰って来てくれた。
「リリーの香りだよ。」
近くで吸い込んでしまってむせる。
「匂いが強いから、庭に植えよう。風が匂いを運んでくれるよ。」
エマは言い、庭の一番見やすい位置に植えてくれた。

窓を開けるとほのかに甘い匂いが漂ってくる。

このくらいがちょうど良いな、とリリーは思った。

リリーの香りを嗅いだ後、ルーカスの匂いを嗅ぐ。ルーカスの方がさらに甘い気がする。

ルーカスはリリーがひっついても決して嫌がらない。それどころか気がつくと後ろにいたりして、鏡の前で驚くことがある。自分に耳が生えていると、驚いて後ろを見ると、ルーカスがいる。耳はルーカスの耳だった。

「リリーに耳が生えたら今より一層可愛くなるね。今でも十分可愛いけど。」
リリーは人間だから、耳は生えない。
耳みたいな飾りを作って頭に乗せたらいいかな?と考えていた。作り方はエマに相談するつもりだった。


ある朝、まだルーカスが寝ていたので、先に顔を洗おうと洗面台へ向かう。
洗顔し、顔を上げたら、頭の上に耳があった。ルーカス起きてきたんだ、いつもより少しはやいな、とリリーが後ろを向いた。

誰もいない。
あれ?
リリーは、もう一度鏡を見る。
やっぱり耳が見える。

恐る恐る頭の上に手を伸ばすと、
自分の頭にルーカスと同じような耳が生えていることがわかった。

え?何これ?

軽く引っ張ってみる。人間の耳はなくなっている。人間の耳がなくなって、頭に生えた?

え?

リリーがあわあわしていると、ルーカスが今度こそ後ろにいて、リリーを抱きしめた。

「リリー、やっぱり最高に可愛いよ。」






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