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本編
まだまだ一人目
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これは由々しき事態である。せっかくヒロインに転生したと言うのに、全く進んでいないではないか。それもこれも最初から間違っていた。アーヴィンがいても、他の人にアプローチをすべきだった。だって結局はそうしないと、逆ハーなんてできない。
アーヴィンに邪魔されても全員に会って好意を持ってもらう他はない。
残す攻略対象者は、二人。シークレット攻略対象者も含むと四人。シークレットは会えるのに条件があり、それをクリアしていないと会うことすら叶わない。もうゲームと異なることばかり起きているから、会えないかもしれない。
シークレットじゃない攻略対象者は、シナリオが好きな王子と、研究所員だ。この二人で優先すべきは、王子。シナリオがドロドロで気を抜くとすぐ悪役令嬢にとられてしまう。王子は、悪役令嬢を愛している設定で、そこにヒロインが現れて、取って代わるのだから最初は完璧な淑女を演じなくてはいけない。
悪役令嬢は、王子に愛されている為、凄く手強い。良くある虐めを演出したりしなくても暗殺者とか送ってきたりする。その暗殺者がシークレット、とかではなくて、本当に凄腕の単なる暗殺者で。
公爵令嬢の本気が窺える。王子は若干のヤンデレキャラで、すぐ闇落ちしてしまう。王子ルートだけバッドエンドが何種類もあるので要注意。監禁エンド、暗殺エンド、依存エンド、追放エンドなどなど。
あれ、今考えると、王子ルートには危険がいっぱいだ。やめるべき?でも、今の私には、アーヴィンと言う最強の盾がいる。暗殺エンドを回避できたら良いのだから、大丈夫では?
研究者の方は、打って変わって平和、とは言い切れない。バッドエンドが毒殺エンドになるからだ。何で、そんな急に物騒なのかわからないがバッドエンドでは隣国のスパイだと間違われて毒で殺されてしまう。暗殺対策として少しの毒だと効かないが、研究者の彼は即効性の毒を編み出し、ヒロインを殺してしまう。そして、それが誤りだったと泣いてお墓の前で謝る。
謝ってすむ問題じゃないし。
研究者のルートの悪役令嬢は助手を務めるご令嬢で、この人の精神も崩壊している。一体どんな目に遭ってきたの?見た目もご令嬢と言う割に貧相で顔色が悪い。この研究者ルートは途中から悪役令嬢をこの婚約者から助け出すつもりで、プレイしていた。
思いは伝えられなかったけれど。彼女は解放されてどんな気持ちだったのだろう。愛情があっても、こういう男とは縁を切るべきだと思う。
まあ、攻略しなきゃいけないから、今から飛び込んでいくのですけど。
最悪、アーヴィンと戦って貰おう。
まだまだ一人しか駒がいないけど、アーヴィンっていれば最高じゃない?顔と声と性格が。闇落ちなんかしないだろうし。脳筋だもの。
いっそのこと、攻略をアーヴィンに手伝って貰おうか。それなら、スパイと間違われたりしないし、いいかも。
私、頭良くない?
一つ気がかりがあるとしたら、アーヴィンのようなタイプの男を見続けた私があんまりタイプでない王子と研究者に耐えられるかってこと。
ふいに自分の手元が暗くなる。見上げるとまさに好みの顔が近づいてくる。
「どうしたの?」
うーん、至福。
アーヴィンに邪魔されても全員に会って好意を持ってもらう他はない。
残す攻略対象者は、二人。シークレット攻略対象者も含むと四人。シークレットは会えるのに条件があり、それをクリアしていないと会うことすら叶わない。もうゲームと異なることばかり起きているから、会えないかもしれない。
シークレットじゃない攻略対象者は、シナリオが好きな王子と、研究所員だ。この二人で優先すべきは、王子。シナリオがドロドロで気を抜くとすぐ悪役令嬢にとられてしまう。王子は、悪役令嬢を愛している設定で、そこにヒロインが現れて、取って代わるのだから最初は完璧な淑女を演じなくてはいけない。
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研究者の方は、打って変わって平和、とは言い切れない。バッドエンドが毒殺エンドになるからだ。何で、そんな急に物騒なのかわからないがバッドエンドでは隣国のスパイだと間違われて毒で殺されてしまう。暗殺対策として少しの毒だと効かないが、研究者の彼は即効性の毒を編み出し、ヒロインを殺してしまう。そして、それが誤りだったと泣いてお墓の前で謝る。
謝ってすむ問題じゃないし。
研究者のルートの悪役令嬢は助手を務めるご令嬢で、この人の精神も崩壊している。一体どんな目に遭ってきたの?見た目もご令嬢と言う割に貧相で顔色が悪い。この研究者ルートは途中から悪役令嬢をこの婚約者から助け出すつもりで、プレイしていた。
思いは伝えられなかったけれど。彼女は解放されてどんな気持ちだったのだろう。愛情があっても、こういう男とは縁を切るべきだと思う。
まあ、攻略しなきゃいけないから、今から飛び込んでいくのですけど。
最悪、アーヴィンと戦って貰おう。
まだまだ一人しか駒がいないけど、アーヴィンっていれば最高じゃない?顔と声と性格が。闇落ちなんかしないだろうし。脳筋だもの。
いっそのこと、攻略をアーヴィンに手伝って貰おうか。それなら、スパイと間違われたりしないし、いいかも。
私、頭良くない?
一つ気がかりがあるとしたら、アーヴィンのようなタイプの男を見続けた私があんまりタイプでない王子と研究者に耐えられるかってこと。
ふいに自分の手元が暗くなる。見上げるとまさに好みの顔が近づいてくる。
「どうしたの?」
うーん、至福。
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