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貞操の危機 *後半注意
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それは、特殊な集まりだった。
そんなに人数は多くない。
僕が来たことで、部屋の中は騒然となった。
サシャは見知った顔があったらしく、すぐ、僕から離れていってしまった。
デヴィン伯爵令息を見つけて、挨拶をすると、それはそれは喜んでくれた。
背が高く、ガッシリとしていて、樽みたいな体格をしている。
僕を値踏みするかのように、全身を嘗めるように見て、
にっこりと笑う様子が、兄の黒い笑顔と重なり、背筋がぞくっとした。
お気に召したのかな?
何かやたら近いし、距離感!
僕を何故か気に入ってくれたようで、気がつけば、膝に手を置かれて、やたら接触された。腰に手を回されていて、身動きを封じられた。
おもむろに、目の前の本に手を伸ばす。
パラパラと中を見る。
あ、これモデルはエリアスかな?
名前は違うけどよく似てる…あれ?
こっちのもう一人の男は誰かに…ってこれ僕じゃない?
え、なんで男同士でこんな…
焦って、顔を真っ赤にして見上げると、
至近距離で嬉しそうに笑うデヴィンと目があった。
いや、だから近いって!
しきりに奥の部屋に誘われる。
断ってもしつこい。腰に回された手が、
尻をさわさわしてる。
うー、力強っ!
実際少し焦ってはいたのだが、
奥の部屋にあったのは、ベッドとかではなく、さっきの本によく似たもの数点と、僕やアルノルト、エリアスによく似た男の絵があった。
「私のおすすめはこれかしら?ノア様はどの殿方がお好みですか?」
さっきからうすうす感づいてはいたんだけど、君、女の子みたいな喋り方だね。
君は、いったい何者なんだ?
*ここから、少し腐ったので、読まなくても大丈夫です。
エリアスと僕の恋の話を書いた本を無理矢理
押し付けられ、エリアスに見つからないように奥に隠していたのに、優秀な彼の従者に見つかってしまった。
弟よ、それは僕が書いた訳でも、願望でもないからな?
だから、その手に持っている剣をもどしなさい。
額の青筋もひっこめなさい。
それは全てデヴィンとサシャの妄想だ。
でも、お前はまだマシだ。
僕なんか、お前にもアルノルトにも、叔父さんにも、トビアスにだって襲われる側なんだぞ!
陛下が相手なのもあるんだぞ!
しかも毎回縛られたり、いじめられたり、舐められたり、我慢させられたり、とにかくひどい目にあってる側なんだ。
不敬にもほどがあるが、
一部の男女に大人気だそうだ。
民が喜ぶなら、目をつぶろう。
え?こんなに性格悪くないって?
これは、ただの妄想だから、事実なんてどうでもいいんじゃないかな。
多分、デヴィンは、こういうのが好きなんだろう。
人の趣味は、放っておこう。
だってこの本が、事実なら、僕はお前に酷い目に合わされてるのに喜んで体を差し出す変態ってことになるよね。
そんなわけないよね。
この本を本気にするやつなんていないよ。安心しろ。
え?
男からの誘いが最近多い?
臣下の話を聞くのも、王族の務めだよ。
大丈夫、大丈夫。
変な意味じゃ、ないって。
ちなみにどこの誰?
言い寄ってくるのは。
こんなふうに話して、って言われた?
あー、それは読んでる可能性あるね。
でも、断ったんだろ。
は?誰?
あの熊みたいな、でかくて強いやつ、騎士団の。
うん、そいつが?
僕を?
家に連れて行って?
喜ばせたいって?
うわー、何してくれるんだろう、楽しみだね。
縛って、後ろから?
鳴かせる?
ヨシ アイツ コロス
*お目汚し失礼いたしました。
そんなに人数は多くない。
僕が来たことで、部屋の中は騒然となった。
サシャは見知った顔があったらしく、すぐ、僕から離れていってしまった。
デヴィン伯爵令息を見つけて、挨拶をすると、それはそれは喜んでくれた。
背が高く、ガッシリとしていて、樽みたいな体格をしている。
僕を値踏みするかのように、全身を嘗めるように見て、
にっこりと笑う様子が、兄の黒い笑顔と重なり、背筋がぞくっとした。
お気に召したのかな?
何かやたら近いし、距離感!
僕を何故か気に入ってくれたようで、気がつけば、膝に手を置かれて、やたら接触された。腰に手を回されていて、身動きを封じられた。
おもむろに、目の前の本に手を伸ばす。
パラパラと中を見る。
あ、これモデルはエリアスかな?
名前は違うけどよく似てる…あれ?
こっちのもう一人の男は誰かに…ってこれ僕じゃない?
え、なんで男同士でこんな…
焦って、顔を真っ赤にして見上げると、
至近距離で嬉しそうに笑うデヴィンと目があった。
いや、だから近いって!
しきりに奥の部屋に誘われる。
断ってもしつこい。腰に回された手が、
尻をさわさわしてる。
うー、力強っ!
実際少し焦ってはいたのだが、
奥の部屋にあったのは、ベッドとかではなく、さっきの本によく似たもの数点と、僕やアルノルト、エリアスによく似た男の絵があった。
「私のおすすめはこれかしら?ノア様はどの殿方がお好みですか?」
さっきからうすうす感づいてはいたんだけど、君、女の子みたいな喋り方だね。
君は、いったい何者なんだ?
*ここから、少し腐ったので、読まなくても大丈夫です。
エリアスと僕の恋の話を書いた本を無理矢理
押し付けられ、エリアスに見つからないように奥に隠していたのに、優秀な彼の従者に見つかってしまった。
弟よ、それは僕が書いた訳でも、願望でもないからな?
だから、その手に持っている剣をもどしなさい。
額の青筋もひっこめなさい。
それは全てデヴィンとサシャの妄想だ。
でも、お前はまだマシだ。
僕なんか、お前にもアルノルトにも、叔父さんにも、トビアスにだって襲われる側なんだぞ!
陛下が相手なのもあるんだぞ!
しかも毎回縛られたり、いじめられたり、舐められたり、我慢させられたり、とにかくひどい目にあってる側なんだ。
不敬にもほどがあるが、
一部の男女に大人気だそうだ。
民が喜ぶなら、目をつぶろう。
え?こんなに性格悪くないって?
これは、ただの妄想だから、事実なんてどうでもいいんじゃないかな。
多分、デヴィンは、こういうのが好きなんだろう。
人の趣味は、放っておこう。
だってこの本が、事実なら、僕はお前に酷い目に合わされてるのに喜んで体を差し出す変態ってことになるよね。
そんなわけないよね。
この本を本気にするやつなんていないよ。安心しろ。
え?
男からの誘いが最近多い?
臣下の話を聞くのも、王族の務めだよ。
大丈夫、大丈夫。
変な意味じゃ、ないって。
ちなみにどこの誰?
言い寄ってくるのは。
こんなふうに話して、って言われた?
あー、それは読んでる可能性あるね。
でも、断ったんだろ。
は?誰?
あの熊みたいな、でかくて強いやつ、騎士団の。
うん、そいつが?
僕を?
家に連れて行って?
喜ばせたいって?
うわー、何してくれるんだろう、楽しみだね。
縛って、後ろから?
鳴かせる?
ヨシ アイツ コロス
*お目汚し失礼いたしました。
応援ありがとうございます!
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