おめでとうございます!今年の主役は貴女です!

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演出

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ようやくこの方の出番です。とは言え、私今までに数回しかお会いしたことがなく、一方的にあちらから毛嫌いされておりましたので、あまり関わりはないのです。興味もありません。

彼こそが、真実の愛に踊らされ、婚約者を失い、公爵家を廃嫡されたものの、真実の愛の相手にも逃げられ、ようやく目を覚ました、公爵令息の、エヴァン様です。

今回このネタを提供してくださり、演出をして下さったおかげで、かろうじて廃嫡を免れましたが、いつ、元になるかわからない身です。

お父様である公爵様に「一度だけだ。」と過ちを見逃して貰い、幾分反省して、態度を改めた、と聞いておりましたが、どうやらその噂は、ガセだったようです。

私達、生徒会役員には見向きもせず、挨拶も勿論なく、王子殿下のみに話しかけています。貴族令嬢があの人に何をしたのでしょう。ご自身の魅力が家柄だけ、なんて、お可哀想です。きっと、この方は、周りのご令嬢が「面倒な事故物件」と蔑みつつ、政治的観点から声を掛けてあげていることをご存知ないのだと思われます。

私達にだって、選ぶ権利はございますのよ。

だからこそ、私は王子殿下の婚約者になるまであんなに粘ったのです。今ですら、逃げられるものなら逃げたいですが、すでに、人生のパートナーとしてお互いに認めてしまったので仕方がないのです。

往々にして、貴族というものは、そういったものです。そうでないと、貴族として、民を守ることもこの国を支えていくこともできないのです。

真実の愛の不幸なところは、婚約破棄なり解消なりをされた側が、されたことにより幸せになるところですわ。

甘いことばかり言い、理想を追い求める割に努力もせずに、浮気する相手と結婚すると言う地獄を見なくて済んだのです。それだけで大変な幸福ですわ。

因みに、エヴァン様の元婚約者のキャシー様は、侯爵令嬢ですが、真面目な伯爵令息とすでにご結婚されています。

ご友人の話では、旦那様共々、大層エヴァン様に感謝されているとか。切り捨ててくださりありがとうございました、と。

こうなりましたら、切り捨てたのはどちらの方かわかりませんわね。

映像を見ているエヴァン様は時折懐かしそうに悔しそうにしています。

単純に、貴族として、お顔に感情が出すぎではないでしょうか。彼を操るぐらい、あの方には楽だったでしょうね。

王子殿下も、複雑な顔をされています。

この方、前からこんな幼稚な……素直な、方でしたかしら。これもあの女性の影響?

だとしたら、すでに後遺症と言っていいかもしれませんわね。


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