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早朝の出来事
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「――魔王とは、魔界から来た王のことである100年以上前にこの地に侵略してきました……か」
「こんなんばっかで、これと言った情報はないや」
どれも仮説や妄想の本ばかりでエリイは読み疲れたのか溜息をして愚痴をこぼす。トレチは眠くなったのかあくびをしていて、つられてシャルルも大きなあくび。外を見ればいつの間にか暗く夜になっていた。
「夜か~」
「シャルルも一休みしたらどう?」
「そうしたいけど、そうはいかないかなエリイさん」
「焦ってる?」
「……ちょっと」
「ちょっとか……」
「『魔王はつねに無敵である!』だって」
「トレチさん、なに?」
「『ここ50年以上勇者は魔王を倒すことが出来ずもはや無敵の魔王を倒す術がないのかもしれない』」
「無敵……なのか」
「まあたしかに魔物はずっと出てきてるからね~」
「ちょっとあたし怖くなっちゃった~」
エリイが山のように持ってきた本の一部をトレチが読んだ『無敵魔王』という言葉に僅かな不安を感じたシャルルたち。
「たしかに勇者は、毎年コロシアムのチャンピオン」
「その度に勇者は旅をして……帰ってきていない」
「行方不明っていうか~……」
「魔王に倒された、けど」
シャルルは椅子から立ち上がり二人を力強く見つめた。
「それも今年で終わらす!」
彼の力強い言葉に元気をもらい笑顔になった二人。情報はさほど得られなかったがもう遅いからと宿屋で寝ることにした。しかし早朝、シャルルは不審な音に目を覚ましてしまう。
「なんだ……」
窓の外を見るとまだ日が出るかでないかというところで外が騒がしく宿屋を出て見ることにした。
「この街にあの方は居るはずだ、探せ!」
〔あれは髪の毛から出てる巻き角は魔族、魔王の手下か!?〕
「おい貴様っ!」
「は、はい、ひぃっ、魔族!?」
どうやら魔族の手下が早朝に出歩いている人間に話しを聞いているようだが、それにしては目をつり上げ脅すようなドスの聞いた声で話しかけるなんて、ビビるのも無理はない。
「この街に魔族を見なかったか?」
「ま、まま魔族なんてっ」
「おいっ、どうなんだ人間っ!」
「みっ、見てませんよっ、ヒィッ!」
「いちいち怯えやがって……へっへっへっ、早朝だし一匹くらい殺ってもいいか」
「そっ、そんなっ!」
ガンッ、と飛んできた剣が二人を離れさせるように壁に刺さる。
「誰だコラァッ!」
「やめろっ!」
「あーん?」
「そこのおじさん逃げてください」
「ヒィィィッ!」
「その紅い炎のような髪……ははーんお前が今年の勇者か」
「ああそうだっ、お前は魔王の手先かっ!」
「だったらどうしたぁーっ!」
「お前を、倒す」
話し合う気もなく飛び込んできた相手が爪で刺し殺そうとした瞬間、シャルルの剣が相手の身体を横一文字に斬り裂いた。
「ぐはっ、バカな……き、さ……ほ……」
「まだ、いるみたいだな」
シャルルはまだ脅している魔王の手下が近くにいるのではないかと思い街を見回ることにした。
「見つけた!」
「貴様はっ、勇者かっ!」
もう噂が立っているようでシャルルに襲いかかってきため、反撃して一人、二人と倒していく。
「ぐあっ……」
〔どうしてこの二ビーチの街に隠れているんだ……まるで何かを探しているみたいに徘徊していた様な気がする……〕
考えているとバサンバサンと羽音がして上空を見上げた。
「貴様か、私の部下を倒したのは」
「お前らが徘徊していたのか魔王の手下っ」
「こいつが勇者……クックックッ」
「どうしてこの街を徘徊しているっ」
「ニイッ、圧力爆発ッ!」
突然と人が丸々入るくらいの大きな炎の玉をシャルル頭上に放ってきて爆発した。その爆音で周囲の人達は飛び起き窓を開けると戦いだと気がついた。
「クックックッ」
「うわぁぁっ、戦いだっ」
「魔王の軍が攻めてきたのか!?」
「逃げろぉーっ!」
「これで終わりじゃ無いだろう炎の勇者」
土煙が風で晴れていくとその場にシャルルの姿が現れた。
「当然……あんたも、炎使いか」
「ああ、私は魔王様の部下ヴォレム、勇者、貴様も炎使いとはおもしろい」
「おりてこいっ!」
「降りてやるさっ、死ねっ、炎の拳ッ!」
「炎の拳ッ!」
大きな爆音はシャルルの泊まっていた宿屋の方にも響いていた。
「はにゃっ、なんの音っ!?」
「遅いぞトレチッ、シャルル居ないっ、おそらく外で戦ってるっ!」
「ちょっとまってよエリイ~!」
急いで着替えてる間に既に着替えを終えていたエリイは外に出ていってしまった。慌ててコケながらも準備をしていると窓に見える人影。
「ん~、なんだろう?」
気になって窓を覗けば既にエリイも戦っていて自分も下へと飛び降りた。
「はあぁぁぁあっ!!」
「ぐあっ!」
格闘家エリイによる蹴りが魔王の手下を吹き飛ばす。するとそのあとすぐドデンと上から何かがエリイに落ちた。
「いたたた、ちょっとトレチッ、なにすんのよっ!」
「あはははは~……ごめん」
その音に反応も見せずシャルルとヴォレムの戦いをトレチが発見したフード男は黙ってその戦いを観戦していた。
〔見せてみろ、チャンピオンとなった勇者の力を〕
「こんなんばっかで、これと言った情報はないや」
どれも仮説や妄想の本ばかりでエリイは読み疲れたのか溜息をして愚痴をこぼす。トレチは眠くなったのかあくびをしていて、つられてシャルルも大きなあくび。外を見ればいつの間にか暗く夜になっていた。
「夜か~」
「シャルルも一休みしたらどう?」
「そうしたいけど、そうはいかないかなエリイさん」
「焦ってる?」
「……ちょっと」
「ちょっとか……」
「『魔王はつねに無敵である!』だって」
「トレチさん、なに?」
「『ここ50年以上勇者は魔王を倒すことが出来ずもはや無敵の魔王を倒す術がないのかもしれない』」
「無敵……なのか」
「まあたしかに魔物はずっと出てきてるからね~」
「ちょっとあたし怖くなっちゃった~」
エリイが山のように持ってきた本の一部をトレチが読んだ『無敵魔王』という言葉に僅かな不安を感じたシャルルたち。
「たしかに勇者は、毎年コロシアムのチャンピオン」
「その度に勇者は旅をして……帰ってきていない」
「行方不明っていうか~……」
「魔王に倒された、けど」
シャルルは椅子から立ち上がり二人を力強く見つめた。
「それも今年で終わらす!」
彼の力強い言葉に元気をもらい笑顔になった二人。情報はさほど得られなかったがもう遅いからと宿屋で寝ることにした。しかし早朝、シャルルは不審な音に目を覚ましてしまう。
「なんだ……」
窓の外を見るとまだ日が出るかでないかというところで外が騒がしく宿屋を出て見ることにした。
「この街にあの方は居るはずだ、探せ!」
〔あれは髪の毛から出てる巻き角は魔族、魔王の手下か!?〕
「おい貴様っ!」
「は、はい、ひぃっ、魔族!?」
どうやら魔族の手下が早朝に出歩いている人間に話しを聞いているようだが、それにしては目をつり上げ脅すようなドスの聞いた声で話しかけるなんて、ビビるのも無理はない。
「この街に魔族を見なかったか?」
「ま、まま魔族なんてっ」
「おいっ、どうなんだ人間っ!」
「みっ、見てませんよっ、ヒィッ!」
「いちいち怯えやがって……へっへっへっ、早朝だし一匹くらい殺ってもいいか」
「そっ、そんなっ!」
ガンッ、と飛んできた剣が二人を離れさせるように壁に刺さる。
「誰だコラァッ!」
「やめろっ!」
「あーん?」
「そこのおじさん逃げてください」
「ヒィィィッ!」
「その紅い炎のような髪……ははーんお前が今年の勇者か」
「ああそうだっ、お前は魔王の手先かっ!」
「だったらどうしたぁーっ!」
「お前を、倒す」
話し合う気もなく飛び込んできた相手が爪で刺し殺そうとした瞬間、シャルルの剣が相手の身体を横一文字に斬り裂いた。
「ぐはっ、バカな……き、さ……ほ……」
「まだ、いるみたいだな」
シャルルはまだ脅している魔王の手下が近くにいるのではないかと思い街を見回ることにした。
「見つけた!」
「貴様はっ、勇者かっ!」
もう噂が立っているようでシャルルに襲いかかってきため、反撃して一人、二人と倒していく。
「ぐあっ……」
〔どうしてこの二ビーチの街に隠れているんだ……まるで何かを探しているみたいに徘徊していた様な気がする……〕
考えているとバサンバサンと羽音がして上空を見上げた。
「貴様か、私の部下を倒したのは」
「お前らが徘徊していたのか魔王の手下っ」
「こいつが勇者……クックックッ」
「どうしてこの街を徘徊しているっ」
「ニイッ、圧力爆発ッ!」
突然と人が丸々入るくらいの大きな炎の玉をシャルル頭上に放ってきて爆発した。その爆音で周囲の人達は飛び起き窓を開けると戦いだと気がついた。
「クックックッ」
「うわぁぁっ、戦いだっ」
「魔王の軍が攻めてきたのか!?」
「逃げろぉーっ!」
「これで終わりじゃ無いだろう炎の勇者」
土煙が風で晴れていくとその場にシャルルの姿が現れた。
「当然……あんたも、炎使いか」
「ああ、私は魔王様の部下ヴォレム、勇者、貴様も炎使いとはおもしろい」
「おりてこいっ!」
「降りてやるさっ、死ねっ、炎の拳ッ!」
「炎の拳ッ!」
大きな爆音はシャルルの泊まっていた宿屋の方にも響いていた。
「はにゃっ、なんの音っ!?」
「遅いぞトレチッ、シャルル居ないっ、おそらく外で戦ってるっ!」
「ちょっとまってよエリイ~!」
急いで着替えてる間に既に着替えを終えていたエリイは外に出ていってしまった。慌ててコケながらも準備をしていると窓に見える人影。
「ん~、なんだろう?」
気になって窓を覗けば既にエリイも戦っていて自分も下へと飛び降りた。
「はあぁぁぁあっ!!」
「ぐあっ!」
格闘家エリイによる蹴りが魔王の手下を吹き飛ばす。するとそのあとすぐドデンと上から何かがエリイに落ちた。
「いたたた、ちょっとトレチッ、なにすんのよっ!」
「あはははは~……ごめん」
その音に反応も見せずシャルルとヴォレムの戦いをトレチが発見したフード男は黙ってその戦いを観戦していた。
〔見せてみろ、チャンピオンとなった勇者の力を〕
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