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青い海と炎
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「――シャルルーッ!」
いくら炎に耐性があるからといってこのまま竜の火炎をくらい続ければ……最悪の展開を想像するレイジ。
「シャルルなにを拘ってる、今助けに……」
「まてぇっ!」
「シャルル……なぜだっ!?」
「これくらい……足りないな……」
「ガァアアッ」
「これくらいの炎じゃ、足りねえぇぇぇーっ!」
炎の中で叫びが聞こえたレイジはゴクリと唾をのんだ。シャルルはブレスをくらいながらもゆっくりと歩き出した。その姿は炎使いというよりも、炎の魔人のように感じた……。
白竜がエリイに仕掛けようとしている絶体絶命の状態。
〔このままで……終わるくらいなら……〕
「エリイ……」
「トレチ……」
足音が速くなり容赦なく二人に襲い掛かった……。
黒竜はゆっくりと前進してくるシャルルを睨み、火力をさらに増した竜の火炎を吐く。それでも足音が消えず前えまええと進んでくる。
「ぜんっぜん熱くねぇーっ、熱くねえぇぇぇーっ……火山爆発っ!」
シャルルの身体を包んでいた炎とブレスは吹き飛ばされ人間の三倍近くある黒竜も壁に激突。
「グッ、グルルゥッ」
「なっ、なんだあれはっ!?」
シャルルの身体から青い炎が包み始めた。さらに両手から青い炎を出すと、両手で合わし黒竜に標準を合わせる。
「深く青い海と炎ァァァッ!」
〔なんだあれは……放出系の魔法か!?〕
その青い炎が黒いドラゴンの鱗全てを包み込み焦がしていく。気がつけばドラゴンの身体は灰となり骨だけが地面に転がっていた。
〔魔法は、その者に相応しい魔法をあたえて脳に言葉が浮かぶものだが……この青い炎、シャルルは本当に魔王を倒せるかも知れない〕
「ハァ……ハァ……」
シャルルは落ち着いて冷静に自分の掌を見つめた。
「オレは……」
「シャルルッ、よくやったっ!」
「レイジ……オレ、なんか……」
「どうした? お前のおかげで助かったんだぞ」
「なんかっ、力が内から湧いてくるんだ!」
「そうか」
「魔王を、倒そうレイジ」
「ああ……」
「そうだ、エリイたち!」
こんなに強かった黒竜にもしかしたらピンチになっているかも知れないと急いで外に出る。
無事を知らせるのにシャルルは周りの木に登り枝を魔法で燃やして狼煙を上げる。このやり方が簡単で分かる方法であった。
「みえたっ、トレチたちだ!」
「無事に勝ったようだな」
ひとまず安心してシャルルとレイジはロマンジ山からケサイア山の方はと歩いて行く。
心配をよそに1時間も立たずにエリイ達と合流した。
「おーっ、シャルル、レイジ~!」
「トレチッ、エリイ、イコーナ!」
「無事でよかったイコーナ……ずいぶん苦戦したようだな」
「レイジさん、うん、でも気絶しちゃって、目覚めた時には全部エリイさんとトレチさんが倒してくれてました」
イコーナがトレチに起こされて見た光景は白竜が切り刻まれて倒れている姿だった。
「そうか~、オレやレイジでも苦戦してのに一体どんな魔法で……」
「そんなの~『気合』に決まってるでしょっ!」
「気合って~」
「気合で何とかなるもんなのか?」
「何とかなるのものなのよ、ねっ、エリイ」
「え……まあね」
とにかくとシャルル達は闇商人デマンティーにドラゴンを退治した事を伝えにカケレッジに戻ることにした。
「うおっ、地震だっ」
戻る途中、大きな揺れを感じた。それはいままでよりも一番長く感じた地震だった……。
「――うぐっ」
「フッフッフッ、アッハッハッハッハッ、笑いが止まらん。これが、これが地の精霊の力か……クックックッ」
「魔王様、そこの老婆はどう致します? 殺しますか?」
「放っておけ、フンッ!」
「うぐっ」
「残りは……水、雷、炎、か……これで私はハッハッハッハッハッ」
老婆に蹴りを入れた魔王。このときの魔王の笑い声に反応するように各地で地震が多発したという……。
「――なんか最近、地震が多くないか」
「……そうだな」
最近頻繁に起こる地震。気になっていたシャルルの話を聞きながらレイジは闇商人の入る扉を開くと、案の定あの闇商人デマンティーがこっちを睨んでいたが、すぐに笑みを浮かべた。
「おかえり、どうやら依頼を達成したようだな」
「えっ、もうしってるの? レイジ」
「コイツは闇商人、その情報を金に変えるのがコイツらの仕事だ。さあ、報酬を貰おうか」
いくら炎に耐性があるからといってこのまま竜の火炎をくらい続ければ……最悪の展開を想像するレイジ。
「シャルルなにを拘ってる、今助けに……」
「まてぇっ!」
「シャルル……なぜだっ!?」
「これくらい……足りないな……」
「ガァアアッ」
「これくらいの炎じゃ、足りねえぇぇぇーっ!」
炎の中で叫びが聞こえたレイジはゴクリと唾をのんだ。シャルルはブレスをくらいながらもゆっくりと歩き出した。その姿は炎使いというよりも、炎の魔人のように感じた……。
白竜がエリイに仕掛けようとしている絶体絶命の状態。
〔このままで……終わるくらいなら……〕
「エリイ……」
「トレチ……」
足音が速くなり容赦なく二人に襲い掛かった……。
黒竜はゆっくりと前進してくるシャルルを睨み、火力をさらに増した竜の火炎を吐く。それでも足音が消えず前えまええと進んでくる。
「ぜんっぜん熱くねぇーっ、熱くねえぇぇぇーっ……火山爆発っ!」
シャルルの身体を包んでいた炎とブレスは吹き飛ばされ人間の三倍近くある黒竜も壁に激突。
「グッ、グルルゥッ」
「なっ、なんだあれはっ!?」
シャルルの身体から青い炎が包み始めた。さらに両手から青い炎を出すと、両手で合わし黒竜に標準を合わせる。
「深く青い海と炎ァァァッ!」
〔なんだあれは……放出系の魔法か!?〕
その青い炎が黒いドラゴンの鱗全てを包み込み焦がしていく。気がつけばドラゴンの身体は灰となり骨だけが地面に転がっていた。
〔魔法は、その者に相応しい魔法をあたえて脳に言葉が浮かぶものだが……この青い炎、シャルルは本当に魔王を倒せるかも知れない〕
「ハァ……ハァ……」
シャルルは落ち着いて冷静に自分の掌を見つめた。
「オレは……」
「シャルルッ、よくやったっ!」
「レイジ……オレ、なんか……」
「どうした? お前のおかげで助かったんだぞ」
「なんかっ、力が内から湧いてくるんだ!」
「そうか」
「魔王を、倒そうレイジ」
「ああ……」
「そうだ、エリイたち!」
こんなに強かった黒竜にもしかしたらピンチになっているかも知れないと急いで外に出る。
無事を知らせるのにシャルルは周りの木に登り枝を魔法で燃やして狼煙を上げる。このやり方が簡単で分かる方法であった。
「みえたっ、トレチたちだ!」
「無事に勝ったようだな」
ひとまず安心してシャルルとレイジはロマンジ山からケサイア山の方はと歩いて行く。
心配をよそに1時間も立たずにエリイ達と合流した。
「おーっ、シャルル、レイジ~!」
「トレチッ、エリイ、イコーナ!」
「無事でよかったイコーナ……ずいぶん苦戦したようだな」
「レイジさん、うん、でも気絶しちゃって、目覚めた時には全部エリイさんとトレチさんが倒してくれてました」
イコーナがトレチに起こされて見た光景は白竜が切り刻まれて倒れている姿だった。
「そうか~、オレやレイジでも苦戦してのに一体どんな魔法で……」
「そんなの~『気合』に決まってるでしょっ!」
「気合って~」
「気合で何とかなるもんなのか?」
「何とかなるのものなのよ、ねっ、エリイ」
「え……まあね」
とにかくとシャルル達は闇商人デマンティーにドラゴンを退治した事を伝えにカケレッジに戻ることにした。
「うおっ、地震だっ」
戻る途中、大きな揺れを感じた。それはいままでよりも一番長く感じた地震だった……。
「――うぐっ」
「フッフッフッ、アッハッハッハッハッ、笑いが止まらん。これが、これが地の精霊の力か……クックックッ」
「魔王様、そこの老婆はどう致します? 殺しますか?」
「放っておけ、フンッ!」
「うぐっ」
「残りは……水、雷、炎、か……これで私はハッハッハッハッハッ」
老婆に蹴りを入れた魔王。このときの魔王の笑い声に反応するように各地で地震が多発したという……。
「――なんか最近、地震が多くないか」
「……そうだな」
最近頻繁に起こる地震。気になっていたシャルルの話を聞きながらレイジは闇商人の入る扉を開くと、案の定あの闇商人デマンティーがこっちを睨んでいたが、すぐに笑みを浮かべた。
「おかえり、どうやら依頼を達成したようだな」
「えっ、もうしってるの? レイジ」
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