彼氏に浮気されふられた彼女は妖精サイネリアと出会い資格をとる妖精物語

ヒムネ

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星降る夜

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 ――仕事を終えて夕方のコンビニに寄ると窓ガラスに時期なのでクリスマスやケーキのチラシが貼ってあり目に入ると、

「はぁー······ぐすっ」

 自分も楽しんでいたかもしれないと想像して悲しくなりながら買い物を済ませた。


「――ただいま~」

「おかえりなさい」

 ふわりと飛んできたサイネリアは、

「あら? 泣いたのかしら」

「え······ううん、疲れてあくびしただけよ。それよりもさ、サイネリアは何してたわけ?」

「ふふっ、焦らないで、食事を取ってからにしましょうよ」

 焦らされて先にコンビニの弁当を食べることに。

「ほれ、サイネリア、あ~ん」

「あ~んっ······もう、ワタシは子供じゃないんだけど、もぐもぐっ」

「良いじゃん、それでなんなの? いいかげんに教えてよ」

 そう言うと笑顔でテーブルの下からノートをだし何だろうと開いたら、


「こ、これって『介護福祉士が誠実に業務を行う······』やっぱり福祉の問題じゃん、なんで?」


 ノートとにびっしりと丁寧に書かれている。


「決まってるでしょ、国家資格を取るため」


 サイネリアは目を閉じて優しく伝えた。

「ええ―、ここまでしなくても~」

「そうかしら? ワタシは必要だと思うな~······それに、どうしても資格、取ってほしいの」

「な、なんでよ?」

「だって······」

 この一週間、凛桜りおの仕事ぶりを見て患者に対する接し方や心遣い、そしてなにより人に対する優しさを見ていて、

「ワタシがもし、おばあちゃんだったらあなたにお世話になりたいもの」

「な、なに言ってるのよ······もう」

 嬉しいのか顔が赤くなる彼女、それでもサイネリアは、


「それと······しあわせは自分で掴みにいってみない?」


 言いたい事がなんなのかわかった凛桜、ノートを見ると1日中書いていたに違いない。妖精とはいえここまでする彼女の本気度が伝わってくる。

「うん、そうね」

「じゃあ、ちょっとやってみましょ」

「ええ~、いまから~?」

「勿論、毎日夜に少しずつ問題を出していくわよ······」

 こうして二人三脚で介護福祉士の資格を取るための勉強にさらに力をいれる。それは彼氏の事で傷ついた気持ちを乗り越えて貰うためにとサイネリアが想ったこと、それを凛桜も薄々気づいて心の中で『ありがとう』と思いながら出された問題に答えていく······。

 そんな中の1月4日の事だった。

 午後の11時半頃、二人は徒歩で犀川河川敷公園で夜空を眺めていた。


「ねぇ凛桜、一体なんなの?」


 気になって彼女の方を向くと、


「あっ、降ってきたっ!」


「えっ、なに?」


「もう、ほらっ、あたしばかり見てるから~······よっ!」


 両手でサイネリアの頭を掴み上に向けると、


「······き、キレーイ」


 夜半に無数に流れる星。


「こ、これって!」


「正解、よ······あーきれーい」


 二人はしばらく星の海の世界にうっとりしていた。


 いつの間にかサイネリアを抱きながら観ていると、

「······あたしさぁ、元カレとプラネタリウム行く約束したときあったの」

 手日記に書いてあった話と気づくが黙って聞いてみる。

「せっかく楽しみにしてたのに~」

「ちょ、ちょっと苦しい~」

「あ、ごめんごめん······結局そこから彼とどんどん会う数も減っちゃって、あたしのなにが悪かったんだろうと考えちゃうの」

 悲しい顔に心も寂しくなる。

「知ってるわ」

「え、なんで?」

「ごめんなさい、ゴミ箱に捨ててあった手日記、読んだの」

「えーっ、ちょっとそれ犯罪だぞ~、く~恥ずかし」

 恥ずかしがる凛桜にサイネリアは星を眺めてながら、

「浮気する元カレが悪いわよ、だから悔しがらせてあげましょっ、資格を取って」

 いつも励ましてくれる彼女、その言葉を聞いて心にポッと暖かなって元気に変わっていくのだ。


 その時ふと、


「······サイネリアさぁ、って、どういうことなの?」


「······凛桜の気持ちが満たされれば、凛桜はワタシが見えなくなる」


「そう、なんだ······」


 彼女が突然見えなくなるなんて、当たり前のように今はいるけど複雑な気持ちに、

「そっか、ならこの流星群にお願いしちゃおっかな~、ず~っとみえるようにって」

 凛桜の気持ちを感じ、

「違うでしょ『資格取れますように』じゃない」

「そうかな、やっぱり?」

 楽しく話ながらも互いに別れるときがくるのを薄々と感じたがそれでも胸の奥にそっと閉まって、二人は今の夜空の星をこのなんとも言えない気持ちのいい感覚を味わった······。

 そしてついに試験の日、
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