~赤き龍が町娘に恋をした~

ヒムネ

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龍の決着

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「なによ」


「弟が盗んで逃げた時、お前も追いかけて町を出た。そのあと帰ってきたのはお前一人だった」


「違います、あれは」


「嘘付けコノヤロー、その次の日お前が弟の墓を木材で建ててあったのをオレは見たんだ!」


「たしかに立てましたが、レッド·ドラゴンさんがその泥棒を口から炎をを吐き灰にしたんです」


 勘違いしてる二人を説得するロマーヌだが、黙って聞いていたもう一人の背の高い男が口を開き、



「······話を聞いてれば、弟を殺ったのはレッド·ドラゴンみたいだが、お前が追いかけなきゃ弟は死なずにすんだかもしれねえ」



「え、それは······」


「ふざけた事言うんじゃないよ」


 しつこくロマーヌに食ってかかる相手達にブレットおばあちゃんも腹がたち、


「あんた達の弟だったんだね、あたしの財布を盗んだのは、ソイツがドラゴンに殺されたって? 自業自得じゃないか、この子に文句言う前にまともな仕事してからいいな」


「お、おばあちゃん」


 ロマーヌもブレットおばあちゃんに抑えに入る。


「てめえら、言わせておけば」


「まぁ、待て」


「アニキ」



「お前等の言う通り話が長すぎた。だからよ······ロマーヌ、俺達とこい、さもないとそこのババァは殺す」



 アニキと呼ばれる男はニヤけた顔だったが怖顔になり、本気だと悟る。


 当然ロマーヌは、


「······分かりました、付いていきます」


「ロマーヌちゃんダメだよ危険じゃ」


「でも、そしたら彼等はおばあちゃんを殺します」


「その通りだ、オラッ来い!」


 彼女は静かに歩いて二人組と共に歩いていってしまった······。



 それでブルー·バードが来たのかと理解しレッド·ドラゴンの方を振り向くが今は死闘中、フィンはロマーヌが歩きで移動したならば追いつくと、ブレットおばあちゃんと別れ走って追いかける。


「ロマーヌさん今日はついてないな~、待っててくださいよ~!」
 


 すると五分も掛からず、



「待て~っ!」


「なんだアイツ?」


「フィン!」


 追いついた彼は息を切らしながら相手二人を見て勝てなさそうと思ったが、


「お、お前たちっ、ロマーヌさんをはなせっ!」


「なんだと~」


 すると背の高い男がロマーヌの耳元で、


「······動くなよ」


 特に捕まってるわけではない、だが彼女は背中をナイフで構えられていたため動きようがなかった。


「殺れ」


「ヘイ」


「えーい、やけくそだ―!」


 彼女を救うためフィンは立ち向かった······。



 早朝から一時間が経過しただろうか、外は太陽が指しこれからのような天気でもフローティアの下方は海に浸かっている状況、そして2匹の龍も疲れが見え始めていた。


「おのれ、ハァ、ハァ、レッドーッ!」


 精神感応テレパシーで怒りをぶつけるブルー·ドラゴンに赤い龍は、



「······懺悔し、潮を引かせろ。そしたら今回だけは貴様を見逃してやる」



「グオォォ―っ!」


 怒りが爆発する彼女はお構いなしに突撃飛行をしてきた。


 だが、


「グォォォ―っ!」



 レッド·ドラゴンの渾身の左の拳が右の顔に。


 そのまま右に流されたが翼で踏みとどまる。


「お前と私は瓜二つの互角なはず、なのに······」


 何も答えない彼の眼を見て、言動や行動から青い龍は、



「クックックッ······か」



 ニヤリとして顔をフローティアに向き町へと飛行する。


「貴様―っ!」


 レッド·ドラゴンは龍としての誇りも何もないブルー·ドラゴンに心底見限り、そして、



「なっ!」



 家、公園、ベンチ、店、どこを見ても、人の姿はない······。


「これはどういうことだ? レッド!」



「終わりだ······ブルー」


 そう言って彼女に向かって飛んで行く。


「いいのかレッド、秩序が」



 ウォーター·ブレスを旋回しながら避け、



「グオォォーッ!」



 ブルー·ドラゴンの叫び、彼は首元に噛み付いた。



「レッド······秩序を······愚か·····なや······つ」



「最初に言ったはずだ、、とな······」



 青い龍は落ちて、海の奥ぞこへと沈んでいった······。
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