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町の外へ
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「くらえ!」
ブルー·ドラゴンはクジラの噴気のような勢いのウォーター·ブレスを吐くが、やはりレッド·ドラゴンの尻尾に払われてしまう。
「おのれ、レッドめが」
忌々しいと感じつつも戦っていくうちに彼女も少しずつ冷静さを取り戻して睨み、
「······レッドよ、お前にしてはやや攻めあぐねているな」
精神感応を送ったその時、豪快にも目の前へと突っ込んできた赤い龍、咄嗟に上へと回避する青い龍だが、
「逃さん!」
尻尾を掴み、
「グオォォーッ!」
雄叫びとともに斜め下へと大きな龍を大海に投げ飛ばすレッド·ドラゴン。
水飛沫も大きくだがフローティアの事も忘れずなるべく遠くに投げていた。
すぐさま海から上昇してきたブルー·ドラゴンだったがすかさずファイヤー·ブレスが襲われる。
「レッド、貴様~······」
「攻めあぐねているのは貴様の方じゃないのかブルー、それとも我が怖いのか? クックックッ」
「なめるなーっ!」
うまく挑発し町の事を頭から離させ時間を稼でいくのだった。
一方でフィンは、
「父さん!」
赤い龍の要件を伝えると父から隣人そしてまた隣人と伝わり町長達も皆フローティアの町から避難していった。
だがフィン及び男達は取り残しの人や閉じ込められてる人、動けない人などを確認すらるため町を周る。
特に下りの方の一階の家は完全に浸かってしまっている。
「誰か居ませんかー?」
そう叫ぶと、
「助けてください」と二階にいるお年寄りのおばあちゃんは怖くて避難できず他の人達とフィンで担ぎながら避難させるなどしていた······。
「――すまないね~、ロマーヌちゃん」
謝りながらも、
「大丈夫、焦らないで町を出ましょう」
ロマーヌとお母さんとで走れないブレットおばあちゃんとフローティア北の門まで歩いていたのだ。
ゆっくりでも確実に、さらには、
「ロマーヌ、おばあちゃんと街を出なさい」
「え、お母さんは?」
「私は近所の人達に避難するように言ってくるから······」
そして二人と一羽になった彼女達は、
「すまないね~」
「避難はここら辺で良いと思います」
「ピィ」
門を抜け、そこから百メートルくらい離れた草原でブレットおばあちゃんを待機させる。
「じゃあ、おばあちゃん、私はお母さんやフィンを手伝ってきます」
「分かったよ、気をつけて行き、ロマーヌちゃん――」
「もう、ほとんどの人は避難させたはず」
住民の男達のおかげでさほど時間も掛からずに避難を終えた。
あとはレッド·ドラゴンの邪魔にならないようにとフィン達も避難を始める。
「待っててね~、ロマーヌさん、ん?」
「ピィ」
「ブルー·バード!」
「ピィピィ」
「分かってるよ、案内してくれ」
ブルー·バードが来て彼を追いロマーヌ達の所まで走った。
門を抜け進むと、なぜかブレットおばあちゃんがこっちに向かって来るので、
「ブレットおばあさん、何してるんですか、こっちじゃないですよ」
フィンの目の前で止まる。
「ハア、ハア、大変、じゃ」
「何がですか?」
「ロマーヌちゃんが、攫われてしもうた!」
それは、
「――じゃあ、おばあちゃん、私はお母さんやフィンを手伝ってきます」
「分かったよ、気をつけて行き、ロマーヌちゃん」
「······てめえがロマーヌっていう町娘か」
草原の先の木々から怪しい二人組が、
「間違いねえよアニキ、あいつが弟を殺したんだ!」
ロマーヌが殺したという一人の小柄な男。
「何なんですかあなた達は、私は人殺しなどしていません! 変な言いがかりはよしてください、今はフローティアが大変なんですよ」
「ロマーヌちゃん、抑えて」
何されるか分からないと思い、怒りを抑えるよう彼女を肩を叩く、
「オレは見たのさっ」
ブルー·ドラゴンはクジラの噴気のような勢いのウォーター·ブレスを吐くが、やはりレッド·ドラゴンの尻尾に払われてしまう。
「おのれ、レッドめが」
忌々しいと感じつつも戦っていくうちに彼女も少しずつ冷静さを取り戻して睨み、
「······レッドよ、お前にしてはやや攻めあぐねているな」
精神感応を送ったその時、豪快にも目の前へと突っ込んできた赤い龍、咄嗟に上へと回避する青い龍だが、
「逃さん!」
尻尾を掴み、
「グオォォーッ!」
雄叫びとともに斜め下へと大きな龍を大海に投げ飛ばすレッド·ドラゴン。
水飛沫も大きくだがフローティアの事も忘れずなるべく遠くに投げていた。
すぐさま海から上昇してきたブルー·ドラゴンだったがすかさずファイヤー·ブレスが襲われる。
「レッド、貴様~······」
「攻めあぐねているのは貴様の方じゃないのかブルー、それとも我が怖いのか? クックックッ」
「なめるなーっ!」
うまく挑発し町の事を頭から離させ時間を稼でいくのだった。
一方でフィンは、
「父さん!」
赤い龍の要件を伝えると父から隣人そしてまた隣人と伝わり町長達も皆フローティアの町から避難していった。
だがフィン及び男達は取り残しの人や閉じ込められてる人、動けない人などを確認すらるため町を周る。
特に下りの方の一階の家は完全に浸かってしまっている。
「誰か居ませんかー?」
そう叫ぶと、
「助けてください」と二階にいるお年寄りのおばあちゃんは怖くて避難できず他の人達とフィンで担ぎながら避難させるなどしていた······。
「――すまないね~、ロマーヌちゃん」
謝りながらも、
「大丈夫、焦らないで町を出ましょう」
ロマーヌとお母さんとで走れないブレットおばあちゃんとフローティア北の門まで歩いていたのだ。
ゆっくりでも確実に、さらには、
「ロマーヌ、おばあちゃんと街を出なさい」
「え、お母さんは?」
「私は近所の人達に避難するように言ってくるから······」
そして二人と一羽になった彼女達は、
「すまないね~」
「避難はここら辺で良いと思います」
「ピィ」
門を抜け、そこから百メートルくらい離れた草原でブレットおばあちゃんを待機させる。
「じゃあ、おばあちゃん、私はお母さんやフィンを手伝ってきます」
「分かったよ、気をつけて行き、ロマーヌちゃん――」
「もう、ほとんどの人は避難させたはず」
住民の男達のおかげでさほど時間も掛からずに避難を終えた。
あとはレッド·ドラゴンの邪魔にならないようにとフィン達も避難を始める。
「待っててね~、ロマーヌさん、ん?」
「ピィ」
「ブルー·バード!」
「ピィピィ」
「分かってるよ、案内してくれ」
ブルー·バードが来て彼を追いロマーヌ達の所まで走った。
門を抜け進むと、なぜかブレットおばあちゃんがこっちに向かって来るので、
「ブレットおばあさん、何してるんですか、こっちじゃないですよ」
フィンの目の前で止まる。
「ハア、ハア、大変、じゃ」
「何がですか?」
「ロマーヌちゃんが、攫われてしもうた!」
それは、
「――じゃあ、おばあちゃん、私はお母さんやフィンを手伝ってきます」
「分かったよ、気をつけて行き、ロマーヌちゃん」
「······てめえがロマーヌっていう町娘か」
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「間違いねえよアニキ、あいつが弟を殺したんだ!」
ロマーヌが殺したという一人の小柄な男。
「何なんですかあなた達は、私は人殺しなどしていません! 変な言いがかりはよしてください、今はフローティアが大変なんですよ」
「ロマーヌちゃん、抑えて」
何されるか分からないと思い、怒りを抑えるよう彼女を肩を叩く、
「オレは見たのさっ」
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