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プリンセス ―ロング―
王女ロベリー
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小さな女の子が本棚から一冊の本を取った。
「おかあさま、これよんで」
ブロンドヘアーで高級なピンク色のドレスを着て2階部屋の窓から外を眺めていた子どもの母は振り向き、
「まあロベリー、これが読みたいのね。いらっしゃい」
日のあたる椅子に座り母の膝の上にロベリーが嬉しそうに乗っかると優しく本を開く母。
「クイーン·ザ·セレブレイド」
――その昔、
このオブスーン大陸に国が無かった時代、
部族間による領土の戦いが絶えず続いていた。
終わる事のない戦にある時が訪れる。
それは、リーダーの男達による死。
この時代は男が前線に出るのは当たり前かつリーダーだったため死んでは次の男がまた死んでは次の男と繰り返しているうちにとうとう全ての部族の男性が亡くなった。
残った者は女と幼い子どもたち、
どうすればと考えた12の部族達はそれぞれの強い女を新たなリーダーとし再び争いを始めた。
1人また1人と女は死に同じような事の繰り返しかと誰もが思った。
だが、
最期の二人が決着をつけたとき夜空から天の光が降り注ぎ最期に生き残った女性は神の啓示を受け皆に争いを静めさせ長きに渡る戦いに終止符を打ったのだ――。
「そして皆は彼女をクイーン·ザ·セレブ······あらロベリー、どうしたの?」
母が読む本に飽きたロベリーは膝の上から降りてまた先程と同じ本棚から目に入った本を2、3冊選んで胸いっぱい抱きしめるようにして取ってきた。
ところが無理に持っていたため1冊目と3冊目の間の2冊目が、するっと抜け落ちて足にあたってしまい、
「いたーいっ、うわぁーん!」
あまりの痛さに部屋いっぱいに響くほど泣き出した。
「あ~ロベリー、よしよし」
焦った母は娘に近づいて優しく抱きしめる。
「どうしましたメイ王女!」
泣き声に部屋の扉前の兵も何かあったのかと思い扉を開けたが「何でもありません」とメイ王女の言葉で兵は元の位置へと戻った。
ロベリーは痛みでまだ泣いていたが母はゆりかごのように抱きしめながらゆっくりと腰から上を、前に後ろに揺れていく。
すると自然の鼓動と一体化するような感覚に落ち着いていった。
それと相まってライラックの香水とドレスの柔らかさがまたより気持ち良さを誘ったのだ。
「おかあさま」
「ロベリー、大好きよ」
このあとロベリーは眠り、メイ王女は娘の涙と鼻水が付いているのを兵に気付かれ急いで別のドレスに着替えたという······。
これは12年前の話でありロベリーはこの時始めて耳にした、クイーン·ザ·セレブレイドという名を······。
「······リー様······ロベリー様」
玉座に座る彼女がゆっくりと目を開くとお疲れのようですねと心配する兵に、
「いえ、母のことを想いだしていたんです」
遠くを見つめながら答えた。
彼女の母は4年前の戦争で亡くなったのだ。
「すいません」
「いいですよ、バーナ」
そう言うと目線と眉尻が徐々に下がり、自分の肩まで伸びたピンク色の髪を左の手で触ると母の温もりを思い出すロベリー。
なぜ母は亡くならなければならなかったのか、なのになぜ争いは無くならないのか。ただただ悔やむ事しか出来ないのが戦争という争いである。
広い玉座の間に暗い雰囲気が漂いふと正面扉の見上げるくらい上にある窓から射す日の光を見ると、ガタンッ、と扉が開き鎧を着た白髪で前髪を左にくるっと丸めメガネを掛けた兵が険しい顔をしていた。
「どうしました、ラドルフ」
「ロベリー様、ラバーグ城の軍がこちらに向かっているとの情報が入りました」
「そんな······」
一瞬頭の中が白くなる。
だがすぐにどうしてと下を向きながら思うとラドルフが、
「やはり前回の円卓の間での······」
ロベリーは手を丸くして口に当て考えるがそれしか心当たりがなく、やはりあの時の揉め事かと。
ラバーグの王女の事、恐らくは彼女も前線に出て来るだろう、もしかしたら話す事が出来るかもしれない。
「私も、行きます」
「しかし危険です!」
反対したのは角刈りで目の堀が深く頬から顎が長いバーナだった。
ロベリーは若い16歳、昨年王女になったばかりで戦場に出た経験もない。
なのでとても無理だと口にするが、
「ロベリー様、覚悟がお有りなら鎧に着替えて下さい」
「ラドルフ様、しかし」
彼の方を向くバーナ、しかしラドルフはしっかりと直立し王女の眼を見て、
「バーナよ、我々は兵士、ロベリー様が行くと言えばそれを尊重するのが我々の役目ですよ」
不安を覚えながらもラドルフ騎士団長の言葉を聞き黙する。
ロベリーは立ち上がりドレスを両の手で踏まぬよう持ち浮かせながら振り向いて玉座の左の扉を開き着替えに行く。
ランク城はバロック様式で窓と窓の間の柱にも彫刻が彫られ、廊下の上半分は白、下半分は黒と落ち着いた雰囲気。
王女の部屋は向かって3つある窓の先を左に曲がった所、ロベリーは多少の不安を覚えながら自分の部屋えと進むが2つ目の窓あたりで、
「ロベリー様」
バーナが駆け寄りロベリーを心配そうに、
「ラドルフ様はああは言いましたがやはり私は反対です」
「バーナ······」
戦により最悪命だって落としかねない、そうなればランク城は壊滅してしまうと必死に彼は訴えるのは経験しているからこその言葉だった。
「私も恐いです。でも、もしかしたら私が出向くことによって争わずに済むかもしれません」
希望を持つ王女は目を右下に反らし、
「甘いですよね、でもお父様はお母様が亡くなって鬱な今、私が出来ることをしたいのです」
ロベリーの母が4年前に戦争で命を失ったことにより心傷し王である父は鬱状態で人々の前に姿を現せなくなっているため、彼女は少しでも父を安心させたいという想いがあった。
勿論兵士の身であるバーナもその戦争によるロベリーの母である前王女が亡くなった事は痛いほど知っている。その無力さも。
だがそれでも目の前のロベリー王女は自分のやるべき事に立ち向かおうとしている気持ちと、争いを止めたいと言う純粋な彼女の想い知った彼は片膝を付き頭を下げた。
「御無礼をお許し下さい。どうぞロベリー王女は御事由に行動を、貴女様の身はこの私が命を懸けてお守り致します」
改めてランク城の王女モルエス·ラル·ロベリーを身命を賭して守る事を誓うのだった。
「バーナ、ありがとう」
窓から照らされると女神のような微笑みで感謝し背中を見せると王女の部屋へと足を運んぶロベリー。
『王女が祈る彫刻の扉』を開くと、全体が薄いピンクと白の雰囲気の部屋に柄のあるピンクの絨毯の上を歩き左側にある立て鏡に写る自分と見つめ合い、
「ついに始まるのね」
不安げな自身の顔、それでも立て鏡の隣に飾られている鎧に着替えていく。
ずしりと重たい鎧は多少は王女専用という事で軽く頑丈に造られてはいる物のそれでも幼子程の重さがはる。
着替え終え横にある王女の剣を持ち鞘から抜き取った。
綺麗な剣、一度も使ったことなく新品であるため部屋の奥の窓光で反射し見ていて思わずそう感じた。だがそれもひと度戦えば傷付き、血に塗れるのではとも感じてしまう。
剣を納め長いピンク色の髪を束ねて結んでいると、
「ロベリー王女よろしいですか?」
「ヤクナ、はい、どうぞ」
王女の扉を開けたヤクナ、白髪で白髭のランク城最古の騎士で元騎士団長、さらにはロベリーの剣の師匠でもある彼は、
「ロベリー様、とうとう」
彼女の鎧姿を見て目を閉じがくりと悲嘆する。
そんなヤクナに近づき、
「はい、でも争うために行くのではありません。説得して理解してもらうため、争わないために行くのです」
王女は王女なりの気持ちで立ち向かおうとしていが
それでもヤクナはあえて、
「ですが話が決裂したときは」
その時は国を守る為にも王女の剣を抜かねばいけません、とキリッとした顔でロベリーに忠告したのだ。
すると頷き、
「国は守ります。でも相手は、斬りたくありません」
不安でも思いを口にし王女は皆の集る外へと赴いて行く。
お城正門入口の扉が開くとそこには数多くの兵士の姿、彼らはロベリー王女を見ると「うおおーっ!」と気合いと歓喜、王女の鎧姿に驚く声が響く。
その空気に押されたロベリーにラドルフが笑みを浮かべながら彼女に近付き、兵士500人、馬500頭、城下の街の周辺に兵士1000人を配備した事を伝えると、
「こんなに沢山」
「戦争になってしまえば、まだまだこんなものではありませんよ。ではロベリー様、皆にお声を1つお願いします」
「え、は、はいっ」
「おかあさま、これよんで」
ブロンドヘアーで高級なピンク色のドレスを着て2階部屋の窓から外を眺めていた子どもの母は振り向き、
「まあロベリー、これが読みたいのね。いらっしゃい」
日のあたる椅子に座り母の膝の上にロベリーが嬉しそうに乗っかると優しく本を開く母。
「クイーン·ザ·セレブレイド」
――その昔、
このオブスーン大陸に国が無かった時代、
部族間による領土の戦いが絶えず続いていた。
終わる事のない戦にある時が訪れる。
それは、リーダーの男達による死。
この時代は男が前線に出るのは当たり前かつリーダーだったため死んでは次の男がまた死んでは次の男と繰り返しているうちにとうとう全ての部族の男性が亡くなった。
残った者は女と幼い子どもたち、
どうすればと考えた12の部族達はそれぞれの強い女を新たなリーダーとし再び争いを始めた。
1人また1人と女は死に同じような事の繰り返しかと誰もが思った。
だが、
最期の二人が決着をつけたとき夜空から天の光が降り注ぎ最期に生き残った女性は神の啓示を受け皆に争いを静めさせ長きに渡る戦いに終止符を打ったのだ――。
「そして皆は彼女をクイーン·ザ·セレブ······あらロベリー、どうしたの?」
母が読む本に飽きたロベリーは膝の上から降りてまた先程と同じ本棚から目に入った本を2、3冊選んで胸いっぱい抱きしめるようにして取ってきた。
ところが無理に持っていたため1冊目と3冊目の間の2冊目が、するっと抜け落ちて足にあたってしまい、
「いたーいっ、うわぁーん!」
あまりの痛さに部屋いっぱいに響くほど泣き出した。
「あ~ロベリー、よしよし」
焦った母は娘に近づいて優しく抱きしめる。
「どうしましたメイ王女!」
泣き声に部屋の扉前の兵も何かあったのかと思い扉を開けたが「何でもありません」とメイ王女の言葉で兵は元の位置へと戻った。
ロベリーは痛みでまだ泣いていたが母はゆりかごのように抱きしめながらゆっくりと腰から上を、前に後ろに揺れていく。
すると自然の鼓動と一体化するような感覚に落ち着いていった。
それと相まってライラックの香水とドレスの柔らかさがまたより気持ち良さを誘ったのだ。
「おかあさま」
「ロベリー、大好きよ」
このあとロベリーは眠り、メイ王女は娘の涙と鼻水が付いているのを兵に気付かれ急いで別のドレスに着替えたという······。
これは12年前の話でありロベリーはこの時始めて耳にした、クイーン·ザ·セレブレイドという名を······。
「······リー様······ロベリー様」
玉座に座る彼女がゆっくりと目を開くとお疲れのようですねと心配する兵に、
「いえ、母のことを想いだしていたんです」
遠くを見つめながら答えた。
彼女の母は4年前の戦争で亡くなったのだ。
「すいません」
「いいですよ、バーナ」
そう言うと目線と眉尻が徐々に下がり、自分の肩まで伸びたピンク色の髪を左の手で触ると母の温もりを思い出すロベリー。
なぜ母は亡くならなければならなかったのか、なのになぜ争いは無くならないのか。ただただ悔やむ事しか出来ないのが戦争という争いである。
広い玉座の間に暗い雰囲気が漂いふと正面扉の見上げるくらい上にある窓から射す日の光を見ると、ガタンッ、と扉が開き鎧を着た白髪で前髪を左にくるっと丸めメガネを掛けた兵が険しい顔をしていた。
「どうしました、ラドルフ」
「ロベリー様、ラバーグ城の軍がこちらに向かっているとの情報が入りました」
「そんな······」
一瞬頭の中が白くなる。
だがすぐにどうしてと下を向きながら思うとラドルフが、
「やはり前回の円卓の間での······」
ロベリーは手を丸くして口に当て考えるがそれしか心当たりがなく、やはりあの時の揉め事かと。
ラバーグの王女の事、恐らくは彼女も前線に出て来るだろう、もしかしたら話す事が出来るかもしれない。
「私も、行きます」
「しかし危険です!」
反対したのは角刈りで目の堀が深く頬から顎が長いバーナだった。
ロベリーは若い16歳、昨年王女になったばかりで戦場に出た経験もない。
なのでとても無理だと口にするが、
「ロベリー様、覚悟がお有りなら鎧に着替えて下さい」
「ラドルフ様、しかし」
彼の方を向くバーナ、しかしラドルフはしっかりと直立し王女の眼を見て、
「バーナよ、我々は兵士、ロベリー様が行くと言えばそれを尊重するのが我々の役目ですよ」
不安を覚えながらもラドルフ騎士団長の言葉を聞き黙する。
ロベリーは立ち上がりドレスを両の手で踏まぬよう持ち浮かせながら振り向いて玉座の左の扉を開き着替えに行く。
ランク城はバロック様式で窓と窓の間の柱にも彫刻が彫られ、廊下の上半分は白、下半分は黒と落ち着いた雰囲気。
王女の部屋は向かって3つある窓の先を左に曲がった所、ロベリーは多少の不安を覚えながら自分の部屋えと進むが2つ目の窓あたりで、
「ロベリー様」
バーナが駆け寄りロベリーを心配そうに、
「ラドルフ様はああは言いましたがやはり私は反対です」
「バーナ······」
戦により最悪命だって落としかねない、そうなればランク城は壊滅してしまうと必死に彼は訴えるのは経験しているからこその言葉だった。
「私も恐いです。でも、もしかしたら私が出向くことによって争わずに済むかもしれません」
希望を持つ王女は目を右下に反らし、
「甘いですよね、でもお父様はお母様が亡くなって鬱な今、私が出来ることをしたいのです」
ロベリーの母が4年前に戦争で命を失ったことにより心傷し王である父は鬱状態で人々の前に姿を現せなくなっているため、彼女は少しでも父を安心させたいという想いがあった。
勿論兵士の身であるバーナもその戦争によるロベリーの母である前王女が亡くなった事は痛いほど知っている。その無力さも。
だがそれでも目の前のロベリー王女は自分のやるべき事に立ち向かおうとしている気持ちと、争いを止めたいと言う純粋な彼女の想い知った彼は片膝を付き頭を下げた。
「御無礼をお許し下さい。どうぞロベリー王女は御事由に行動を、貴女様の身はこの私が命を懸けてお守り致します」
改めてランク城の王女モルエス·ラル·ロベリーを身命を賭して守る事を誓うのだった。
「バーナ、ありがとう」
窓から照らされると女神のような微笑みで感謝し背中を見せると王女の部屋へと足を運んぶロベリー。
『王女が祈る彫刻の扉』を開くと、全体が薄いピンクと白の雰囲気の部屋に柄のあるピンクの絨毯の上を歩き左側にある立て鏡に写る自分と見つめ合い、
「ついに始まるのね」
不安げな自身の顔、それでも立て鏡の隣に飾られている鎧に着替えていく。
ずしりと重たい鎧は多少は王女専用という事で軽く頑丈に造られてはいる物のそれでも幼子程の重さがはる。
着替え終え横にある王女の剣を持ち鞘から抜き取った。
綺麗な剣、一度も使ったことなく新品であるため部屋の奥の窓光で反射し見ていて思わずそう感じた。だがそれもひと度戦えば傷付き、血に塗れるのではとも感じてしまう。
剣を納め長いピンク色の髪を束ねて結んでいると、
「ロベリー王女よろしいですか?」
「ヤクナ、はい、どうぞ」
王女の扉を開けたヤクナ、白髪で白髭のランク城最古の騎士で元騎士団長、さらにはロベリーの剣の師匠でもある彼は、
「ロベリー様、とうとう」
彼女の鎧姿を見て目を閉じがくりと悲嘆する。
そんなヤクナに近づき、
「はい、でも争うために行くのではありません。説得して理解してもらうため、争わないために行くのです」
王女は王女なりの気持ちで立ち向かおうとしていが
それでもヤクナはあえて、
「ですが話が決裂したときは」
その時は国を守る為にも王女の剣を抜かねばいけません、とキリッとした顔でロベリーに忠告したのだ。
すると頷き、
「国は守ります。でも相手は、斬りたくありません」
不安でも思いを口にし王女は皆の集る外へと赴いて行く。
お城正門入口の扉が開くとそこには数多くの兵士の姿、彼らはロベリー王女を見ると「うおおーっ!」と気合いと歓喜、王女の鎧姿に驚く声が響く。
その空気に押されたロベリーにラドルフが笑みを浮かべながら彼女に近付き、兵士500人、馬500頭、城下の街の周辺に兵士1000人を配備した事を伝えると、
「こんなに沢山」
「戦争になってしまえば、まだまだこんなものではありませんよ。ではロベリー様、皆にお声を1つお願いします」
「え、は、はいっ」
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