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プリンセス ―ロング―
動く王女たち
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右肩を出した桜色のドレスに、左胸の上にハナニラの花を付け、
「今、世界に不安を感じている皆様と、争う他の国々の方々に私の想いをお話させて頂きます」
城下街から老若男女の人が毅然とした姿のオメラ王女の言葉に対し真剣な眼差しになる。
「いま、この世界に混沌が押し寄せて来ています。その事により皆不安な日々をお過ごしだと思います。緊張感のます中、騎士や兵士の方々に感謝し、護りたい家族、恋人、友、子どものためにあえて離れ動いてくれています。私を含めた皆がそんなあなた方に感謝しています」
デル·サージ城の騎士、兵士らにその声は伝わり涙を流す兵士の姿も。
「混迷で心弱まる心中、それでも国を信じている皆様に感謝し、その信じる想いが争いに打ち勝ち、それが戦争で家族を亡くした方々のせめてもの癒愛と感じています。デル·サージに住む人々は心で戦っています。そんなあなた方と私達は心を1つにすればどんな壁も乗り越えられます」
それは他の国の家族を亡くした人への言葉でもあった。
「この混迷の時代を乗り越えた時、より良い未来が待っていることでしょう。次代の子も喜びになるとも思います。だからこそ」
オメラ王女は1度は空を見上げ、
「だからこそ、私は戦争を仕掛ける国を大変心苦しく思うと同時に争を止めて頂きたく存じます」
名指しこそ避けたものの、どこの国かは明らか。
「5年前、私はお母様を戦争で亡くしました。その時の哀しみを覚えています。この世界に自分が存在する意味を失い虚空を感じました。それでも私には王女として生まれた使命と戦争を無くすというお母様の想いがあります」
国民にも前王女であるジル·ピ·カーナ王女を失った哀しみを知っていた。今のオメラ同様に争いを無くすことに尽力を尽くし亡くなり、その意思は今も彼女に強く受け継がれていのだ。
「私は争いを、戦争で解決する事を断固として認めません」
オメラ王女の演説は終わると日に照らされる堂々とした姿と強い意志を身体で感じ湧き出る国民、それは即座に全ての国へと伝えられる。
各国の王、王女は感心と勇気を貰い、また動じず関係ないなど思いは様々であった······。
その想いに翌朝、また1人の王女を動かす······。
「あの若さで、素晴らしいわオメラ王女」
「では、オネリア王女」
ウィン騎士団長を護衛にべオレ城から馬車は3時間を掛けムース城を越えてギトス城へとたどり着く。
ギトス城は緑に囲まれ古風な城。土色の壁、大きく砦に囲まれた城が隣同士に2つあり、前扉から中へと入る。中も土色で自然と一体化して気持ちよさを感じ、アラベスクと呼ばれる装飾が美しい。噴水と薔薇の花の中庭に付き右へと進むと謁見の間へ、
「シリカ」
「来てくれたのね、オネリア」
2人は中庭へと向かう。
「元気だった? シリカ」
「ええ、このまえ私の扉を変えてみたの」
まぁ、と以前のシリカ王女の部屋の扉は彫刻が彫ってあり、『王女が右手で中指を立て、すぐ隣に人差し指と親指に変わる彫刻』が訳がわからず扉を変えたのだ。
私の部屋の扉にもと『人差し指を交互にぶつけ合う様な彫刻』だったという。
2人並んでいるとシリカは前に足を動かし薔薇を眺めると、前置きが終わりと彼女にオネリアは、
「······昨日のオメラ王女の演説の記事はお読みになって?」
しゃがみながら、
「もちろんよ、御若いのに強い子ね」
「ええそうね。お母様を亡くして弱っていると思っていたけど、円卓の間、そして昨日の演説、彼女は立派に王女として成長しているわ。だから」
「だから?」オネリアの方を振り向き、
「私達に何か出来る事があると思うの」
「······それは、なに、オネリア」
シリカの目の前まで近づき彼女の眼を見て反らすことなく言う、
「私達も、ビスカ城とニゲラニ城に行き争いを止めるよう説得するのです」
それは極当たり前なやり方で当たり前だからこそより良く相手に伝わるもの。しかし、今この混迷の時にこそ一番難しい事かもしれない。だがそれを演説で行ったのがオメラ王女なのだ。
だがシリカは目を閉じ、
「それは、無理かもしれないわ」
シリカ、と表情は変えずともオネリアは納得してくれるとも思っていたため内心動揺していた。
「······どうして?」
「クイーン·ザ·セレブレイド」そう言い顔を上げ日に当たるが、すぐに雲に太陽は隠れてしまう。
「私は内心、それもあるのではないかと思い始めてきたの」
「この戦争は神の仕業と言いたいの?」
「わからない、でも、もしそうならここ8年間による王や王女達の死が、もし神によるものだとしとら」
「そんな事ない、戦争は全て人が起こす事。神という言葉に自身を隠して争いを起こしてるだけで、人間の仕業だわ」
そう強く言葉を発するのは、オネリア自身が生まれた時から今までの48年間ずっと王族として生き、王女になり時代を観てきたからこその想いだった。
「そうは言ってもオネリア、何か確証はあるの?」
「いえ、まだなにも。ただ親友の貴女なら協力してくれると思ってたから」
「ごめんなさい、私はまだ心の中で混乱しているのかも知れない。もう少し様子を見守っていたい」
再び日に当たるシリカに言葉で謝るとオネリアは、
「そう、残念だわ」とにこやかだが何処か寂しそうな瞳を閉じ足を帰りの道へと進んでいき再び出会う事を誓い馬車へと帰る。
すると馬車と一緒に待っていた騎士団長が、
「どうでしたか、オネリア王女」
「ウィン······まだ彼女も混乱してるみたい」
流石に落ち込む顔をする彼女に黙って話を訊きながらオネリア王女が先に馬車へと入りギトス城を離れた。
――その頃ランク城では、
「お父様、具合はどうですか?」
父の様子を見ていたロベリーはベッドから父の体を起こす。
「ロベリー、すまない。お前に偉そうな事を言って、肝心の自分がこのざまだ」
「お父様そんな」
「私はあの時メイの気持ちを汲んであげた。結果そのせいでメイは······いっそ私も早く彼女の元に」
「お父様っ!」
怒鳴るロベリーを見てすまん言い過ぎたと謝る父に、
「······お母様はきっと死んでしまった事を後悔してても自分の意思を貫いた事は、後悔してないはず」
それを聞くと眉尻を下げ目を閉じてしまう父、亡くした妻の事を考えて不安になったのか横になり天井を見ながら、
「もう、戦いには、行かないでくれ」
何も答えられなかった。この先どうなるかは誰にも分からないし世界の状況で出たくなくとも国を護るためには出なくてはならないのだから。
「お父様は御自分の御身体のことだけを心配してください」
「約束してくれ、ロベリー」
ロベリーはタオルを絞り終え父の頭にそっと乗せベッドの隣の椅子に座り、
「約束は出来ません」
「ロベリー!」
「もしまた何処かの国が攻めて来れば城を護らないと、それにオメラ王女の様にとまではいかなくとも何か私にも」
「駄目だロベリー」
「ごめんなさいお父様」
そう言って部屋を出て扉を閉める。
「お前は私に2人も家族を失えと言うのかロベリー!」
父の声は聞こえていたし正直どうする事が正しいのかは分からない。このままオメラ王女の言葉にビスカ城やニゲラニ城が耳を傾けてくれれば何も争いは起きないのだが。
「どうでしたか?」
聞いてきたのは父の面倒も見てくれているヤクナだった。
「お父様に、戦うなと言われてしまいました」
「······ロベリー王女」
苦笑いのロベリー、しかし不安のなか朝日が昇るとともに新たにランク城を護るべく第2の戦いが始まってしまう······。
「今、世界に不安を感じている皆様と、争う他の国々の方々に私の想いをお話させて頂きます」
城下街から老若男女の人が毅然とした姿のオメラ王女の言葉に対し真剣な眼差しになる。
「いま、この世界に混沌が押し寄せて来ています。その事により皆不安な日々をお過ごしだと思います。緊張感のます中、騎士や兵士の方々に感謝し、護りたい家族、恋人、友、子どものためにあえて離れ動いてくれています。私を含めた皆がそんなあなた方に感謝しています」
デル·サージ城の騎士、兵士らにその声は伝わり涙を流す兵士の姿も。
「混迷で心弱まる心中、それでも国を信じている皆様に感謝し、その信じる想いが争いに打ち勝ち、それが戦争で家族を亡くした方々のせめてもの癒愛と感じています。デル·サージに住む人々は心で戦っています。そんなあなた方と私達は心を1つにすればどんな壁も乗り越えられます」
それは他の国の家族を亡くした人への言葉でもあった。
「この混迷の時代を乗り越えた時、より良い未来が待っていることでしょう。次代の子も喜びになるとも思います。だからこそ」
オメラ王女は1度は空を見上げ、
「だからこそ、私は戦争を仕掛ける国を大変心苦しく思うと同時に争を止めて頂きたく存じます」
名指しこそ避けたものの、どこの国かは明らか。
「5年前、私はお母様を戦争で亡くしました。その時の哀しみを覚えています。この世界に自分が存在する意味を失い虚空を感じました。それでも私には王女として生まれた使命と戦争を無くすというお母様の想いがあります」
国民にも前王女であるジル·ピ·カーナ王女を失った哀しみを知っていた。今のオメラ同様に争いを無くすことに尽力を尽くし亡くなり、その意思は今も彼女に強く受け継がれていのだ。
「私は争いを、戦争で解決する事を断固として認めません」
オメラ王女の演説は終わると日に照らされる堂々とした姿と強い意志を身体で感じ湧き出る国民、それは即座に全ての国へと伝えられる。
各国の王、王女は感心と勇気を貰い、また動じず関係ないなど思いは様々であった······。
その想いに翌朝、また1人の王女を動かす······。
「あの若さで、素晴らしいわオメラ王女」
「では、オネリア王女」
ウィン騎士団長を護衛にべオレ城から馬車は3時間を掛けムース城を越えてギトス城へとたどり着く。
ギトス城は緑に囲まれ古風な城。土色の壁、大きく砦に囲まれた城が隣同士に2つあり、前扉から中へと入る。中も土色で自然と一体化して気持ちよさを感じ、アラベスクと呼ばれる装飾が美しい。噴水と薔薇の花の中庭に付き右へと進むと謁見の間へ、
「シリカ」
「来てくれたのね、オネリア」
2人は中庭へと向かう。
「元気だった? シリカ」
「ええ、このまえ私の扉を変えてみたの」
まぁ、と以前のシリカ王女の部屋の扉は彫刻が彫ってあり、『王女が右手で中指を立て、すぐ隣に人差し指と親指に変わる彫刻』が訳がわからず扉を変えたのだ。
私の部屋の扉にもと『人差し指を交互にぶつけ合う様な彫刻』だったという。
2人並んでいるとシリカは前に足を動かし薔薇を眺めると、前置きが終わりと彼女にオネリアは、
「······昨日のオメラ王女の演説の記事はお読みになって?」
しゃがみながら、
「もちろんよ、御若いのに強い子ね」
「ええそうね。お母様を亡くして弱っていると思っていたけど、円卓の間、そして昨日の演説、彼女は立派に王女として成長しているわ。だから」
「だから?」オネリアの方を振り向き、
「私達に何か出来る事があると思うの」
「······それは、なに、オネリア」
シリカの目の前まで近づき彼女の眼を見て反らすことなく言う、
「私達も、ビスカ城とニゲラニ城に行き争いを止めるよう説得するのです」
それは極当たり前なやり方で当たり前だからこそより良く相手に伝わるもの。しかし、今この混迷の時にこそ一番難しい事かもしれない。だがそれを演説で行ったのがオメラ王女なのだ。
だがシリカは目を閉じ、
「それは、無理かもしれないわ」
シリカ、と表情は変えずともオネリアは納得してくれるとも思っていたため内心動揺していた。
「······どうして?」
「クイーン·ザ·セレブレイド」そう言い顔を上げ日に当たるが、すぐに雲に太陽は隠れてしまう。
「私は内心、それもあるのではないかと思い始めてきたの」
「この戦争は神の仕業と言いたいの?」
「わからない、でも、もしそうならここ8年間による王や王女達の死が、もし神によるものだとしとら」
「そんな事ない、戦争は全て人が起こす事。神という言葉に自身を隠して争いを起こしてるだけで、人間の仕業だわ」
そう強く言葉を発するのは、オネリア自身が生まれた時から今までの48年間ずっと王族として生き、王女になり時代を観てきたからこその想いだった。
「そうは言ってもオネリア、何か確証はあるの?」
「いえ、まだなにも。ただ親友の貴女なら協力してくれると思ってたから」
「ごめんなさい、私はまだ心の中で混乱しているのかも知れない。もう少し様子を見守っていたい」
再び日に当たるシリカに言葉で謝るとオネリアは、
「そう、残念だわ」とにこやかだが何処か寂しそうな瞳を閉じ足を帰りの道へと進んでいき再び出会う事を誓い馬車へと帰る。
すると馬車と一緒に待っていた騎士団長が、
「どうでしたか、オネリア王女」
「ウィン······まだ彼女も混乱してるみたい」
流石に落ち込む顔をする彼女に黙って話を訊きながらオネリア王女が先に馬車へと入りギトス城を離れた。
――その頃ランク城では、
「お父様、具合はどうですか?」
父の様子を見ていたロベリーはベッドから父の体を起こす。
「ロベリー、すまない。お前に偉そうな事を言って、肝心の自分がこのざまだ」
「お父様そんな」
「私はあの時メイの気持ちを汲んであげた。結果そのせいでメイは······いっそ私も早く彼女の元に」
「お父様っ!」
怒鳴るロベリーを見てすまん言い過ぎたと謝る父に、
「······お母様はきっと死んでしまった事を後悔してても自分の意思を貫いた事は、後悔してないはず」
それを聞くと眉尻を下げ目を閉じてしまう父、亡くした妻の事を考えて不安になったのか横になり天井を見ながら、
「もう、戦いには、行かないでくれ」
何も答えられなかった。この先どうなるかは誰にも分からないし世界の状況で出たくなくとも国を護るためには出なくてはならないのだから。
「お父様は御自分の御身体のことだけを心配してください」
「約束してくれ、ロベリー」
ロベリーはタオルを絞り終え父の頭にそっと乗せベッドの隣の椅子に座り、
「約束は出来ません」
「ロベリー!」
「もしまた何処かの国が攻めて来れば城を護らないと、それにオメラ王女の様にとまではいかなくとも何か私にも」
「駄目だロベリー」
「ごめんなさいお父様」
そう言って部屋を出て扉を閉める。
「お前は私に2人も家族を失えと言うのかロベリー!」
父の声は聞こえていたし正直どうする事が正しいのかは分からない。このままオメラ王女の言葉にビスカ城やニゲラニ城が耳を傾けてくれれば何も争いは起きないのだが。
「どうでしたか?」
聞いてきたのは父の面倒も見てくれているヤクナだった。
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「······ロベリー王女」
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