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プリンセス ―ロング―
慈悲の王女と母の王女
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一気に緊張が走るチュリン、しかしそれとは逆にオメラは満面の笑顔で国民に手を降っていた。
間近で伝わるオメラの包容力は振り向き眼をそらさず見つめられたチュリンは、
周りがお花畑に来たかのような居心地の良さを感じて緊張が解れていき一緒に笑顔で手を振り始める。
「皆さん、寒いなか御集まり頂きましてありがとうございます」
冒頭オメラのあいさつから始まり、国民に寄り添うようにプレナ王女の死に姉を殺したデナの行方と今の現状を話す。
「――不安がおありなのは重々承知しています。しかし王女不座のこのラバーグでも、私たちがおります。私は決してあなた方を見捨てません」
心寄り添う御言葉を聞いて泣いて喜ぶものから無表情なものまで十人十色、亡きプレナ王女とは性格がまるで正反対の女神の様な姿も相まってこのような方がいるのかとラバーグを出た事のない国民等は注目する者も。
だがその隣でオメラ王女の演説に驚かされてばかりで何も話さないチュリン王女に皆の視線が徐々に向いていた。
勿論それに気づいているチュリンは萎縮していたが1度眼を閉じ様々な思いを巡らせたあと再び眼を開き前に出る。
「わ、私は王女になりたての未熟者ですが、先程の素晴らしいオメラ王女の御言葉と私も同意です」
チュリン王女の演説が始まると全ての集まった国民の目が矢のように降り注ぐが、
「戦争は恐いものです。私自身は剣を扱えません。なので同じような方の気持ちが恐怖や不安が痛いほど分かります。そして」
彼女の雰囲気が変わる。
「去年、母が病で亡くなった時、私は虚無感でいっぱいで、生きる気力を失いかけました。でも、友が、国民の皆さんが、私に泣いていいよと言って下さり、何とか立ち上がった経験があります」
隣で言葉を聞いているオメラ王女は彼女をまるで『慈悲の王女』と思うほど言葉や姿勢などに力を感じていた。
「ですから皆さん、どうか今のまま多少の心配でも、穏やかにいつもの様なラバーグの国民でいてください」
このあとも2人の王女の演説を聞き王女不在のラバーグの国民は温かいお言葉とともに少しの安堵といつもの様に暮らすことを誓うのだった。
――演説も終わると謁見の間に戻りまだ胸がドキドキしていたチュリンにオメラが、
「素晴らしいかったですよ、チュリン王女」
「ハァ、ハァ、はい、ありがとうございますオメラ王女。貴女のおかげです」
「いいえ、私は少し貴女の背中を押しただけで、自分で乗り越えたのです」
自分とそんなに年が違わなくても褒めてもらい笑顔になるチュリンは、
「それと、ロベリーと約束しましたから自分の出来る事をするって」
その言葉を口にしたチュリンの眼は力が入っていた。
何か優しい力を感じてオメラが、
「羨ましいです」
チュリンが顔を見ると笑顔のオメラの瞳はどこか寂しそう。
「私には、友と呼べる方は1人もいません。ですから何か貴女を見ていると羨ましい」
するとオメラの両の手をチュリンは両手で掴み、
「なら私が今日からお友達です」
まあ、と驚くオメラだが互いを知らない事を気にする。
「友とは時間ではありません······きっと想いです」
「想い、ですか?」
「はい、私とロベリーもそんなに頻繁には会っていませんでした。それでも互いが想う気持ちで繋がっているような感じがするんです」
繋がり、
その言葉にとても嬉しく、
「ありがとうございますチュリン王女。本当に嬉しいです」
救われる思い。
「良かったです。きっとロベリーも喜びます」
「ロベリー王女も?」
「はい、実は円卓の間の頃からオメラ王女を2人で感心してたんです」
そうだと嬉しい、心のそこから笑顔が出るオメラとチュリンの2人の王女はこの先の未来を明るく照らすような希望を感じた。
だが今は戦争の空気の中とい事も忘れてはいけない······。
そんな2人の王女がラバーグでの演説を成功させた中ロベリーは、
「ロベリー様お食事を」
「······いりません」
「ですがお食事を摂りませんと」
「ほっといてください!」
夕方になっても食事を運ぶ女性の言葉に耳も傾けないほど憔悴しきっていた。
それだけ好意を持っていたバーナの死とラドルフの裏切りが彼女にあたえたダメージは大きく、またそれがランク城の中で王と王女が病んでいることに「この国も終わりでは」という空気も漂いはじめる。
そうとは露知らず夜食になっても一向に「いらない」の一点張りで困っていた食事係たち、どうしようと話をしている彼等の前に今度はヤクナがロベリーの部屋をノックし扉を開けた。
「ロベリー王女、いけませんよ食事は摂らねば」
「ほっといてっ、もう誰の言葉も聞きたくないっ、信用できませんっ!」
強く怒りだすロベリーに扉の前で聞いている食事係も怯むがヤクナは背筋を伸ばし冷静に、
「ロベリー王女のお気持ちはこの城の皆が痛みを感じています。ですが乗り越えなければ」
「ほっといてと言っていますっ、王女の命令ですっ。ゴホッゴホッ」
「そうですか、ではお伝えしなければならない事だけを伝えます」
しかし黙って布団を被り横になってしまったロベリー、
「ビスカ城とレンプル城が戦争」
また戦争の話と布団を握り、中で現実から逃げ出したように目を閉じていた。
「ロベリー王女が行くはずだったラバーグの国民演説」
ハッと目が開く。
「無事にデル·サージ城のオメラ王女とローズ城のチュリン王女により喝采を浴び、ラバーグの国民に希望という架け橋を繋いだと、記事に載っておりました」
すると起き上がったロベリーは、
「チュリンって、彼女も参加したの?」
ヤクナは黙って記事を渡す。
『オメラ王女の演説から始まり、さすがと言われた王女で皆を包む女神の様な姿勢、笑顔、言葉でラバーグの国民の心を掴む』
やっぱりあのオメラ王女はすごいと記事を読むだけでもあの素晴らしい姿が思い浮かぶ。
さらに続きを読み進めると、
『そんな中、隣で下を向き緊張しているのか一言も言葉を発しないチュリン王女』
「チュリン······」
大丈夫だったのかと心配した記事には、
『登壇し話を始め最初は自身の事を語るが、そこからは驚かされた。ご自身が剣を操れない事、母を失った事を語り国民の気持ちに寄り添い国民の気持ちになりながら懸命なそのお声はまさに慈悲深い女神と言うところか、オメラ王女とはまた違った魅力のチュリン王女であった。やはり惜しまれるのは演説予定だったロベリー王女の登壇も聞いてみたかったところだ』
「慈悲深い女神······チュリン」
優しい彼女の事、きっと自分の代わりにと思ってくれていたに違いない。
「どうでしたかロベリー王女」
「······ください」
「はい?」
「お、お食事を頂きます!」
ヤクナと食事係も笑顔になり喜んで食事をお渡しする。
決して元気ではない。
身体の傷は治っても心の傷は簡単には治らない。
それでも2人の王女の記事が奈落のそこに落ちかけたロベリーの心身を救い出したのは間違いなかった······。
別の国の荒野、粉塵を撒き散らすビスカ城とレンプル城の争いはビスカ城の騎士、兵士、さらには馬など重症を負っていた。
「ガーネット様!」
「引け、撤退だ」
「しかし」
「王女の命令である······おのれ」
砂が晴れていくきそこには背が高く1人自軍の先頭に立つ長髪の女性がいた。
「おのれ化け物め、この屈辱忘れん、チャロヴァ·ル·ベラッ!」
にが水を飲まされるような形となったビスカ軍はやむなく後退して行くのだった。
「ベラ王女、流石であります。お怪我は?」
「モンネ、問題はない」
そう言って背に持っていた両手剣をモンネ騎士団長に渡しレンプル城へ戻る。
「これを持て」
「うわっと、王女なのにこんな重たい剣を軽々と」
驚く兵士たちそれもそのはず両手剣ツヴァイハンダーを扱える者は男でもそうはいない、それを軽々と使いこなすのだから驚くのは当然である。
そして自身の城へと戻ったベラ、扉の前で彼女を待っていたのは、
「ママ~」
「マリン」
「無事かい、ベラ」
「ちょっと待っててマリン、手を拭くから······ええ大丈夫、問題はないわ」
夫で王であるチャロバ·ル·ペレと娘のマリン、
剛腕と語られるベラは王女であり母親で、
その愛する者の力でビスカ城を見事に退陣させたのだ。
油断を許さないそれぞれの国は1日1日の大きな変化に自然と構えていく······。
間近で伝わるオメラの包容力は振り向き眼をそらさず見つめられたチュリンは、
周りがお花畑に来たかのような居心地の良さを感じて緊張が解れていき一緒に笑顔で手を振り始める。
「皆さん、寒いなか御集まり頂きましてありがとうございます」
冒頭オメラのあいさつから始まり、国民に寄り添うようにプレナ王女の死に姉を殺したデナの行方と今の現状を話す。
「――不安がおありなのは重々承知しています。しかし王女不座のこのラバーグでも、私たちがおります。私は決してあなた方を見捨てません」
心寄り添う御言葉を聞いて泣いて喜ぶものから無表情なものまで十人十色、亡きプレナ王女とは性格がまるで正反対の女神の様な姿も相まってこのような方がいるのかとラバーグを出た事のない国民等は注目する者も。
だがその隣でオメラ王女の演説に驚かされてばかりで何も話さないチュリン王女に皆の視線が徐々に向いていた。
勿論それに気づいているチュリンは萎縮していたが1度眼を閉じ様々な思いを巡らせたあと再び眼を開き前に出る。
「わ、私は王女になりたての未熟者ですが、先程の素晴らしいオメラ王女の御言葉と私も同意です」
チュリン王女の演説が始まると全ての集まった国民の目が矢のように降り注ぐが、
「戦争は恐いものです。私自身は剣を扱えません。なので同じような方の気持ちが恐怖や不安が痛いほど分かります。そして」
彼女の雰囲気が変わる。
「去年、母が病で亡くなった時、私は虚無感でいっぱいで、生きる気力を失いかけました。でも、友が、国民の皆さんが、私に泣いていいよと言って下さり、何とか立ち上がった経験があります」
隣で言葉を聞いているオメラ王女は彼女をまるで『慈悲の王女』と思うほど言葉や姿勢などに力を感じていた。
「ですから皆さん、どうか今のまま多少の心配でも、穏やかにいつもの様なラバーグの国民でいてください」
このあとも2人の王女の演説を聞き王女不在のラバーグの国民は温かいお言葉とともに少しの安堵といつもの様に暮らすことを誓うのだった。
――演説も終わると謁見の間に戻りまだ胸がドキドキしていたチュリンにオメラが、
「素晴らしいかったですよ、チュリン王女」
「ハァ、ハァ、はい、ありがとうございますオメラ王女。貴女のおかげです」
「いいえ、私は少し貴女の背中を押しただけで、自分で乗り越えたのです」
自分とそんなに年が違わなくても褒めてもらい笑顔になるチュリンは、
「それと、ロベリーと約束しましたから自分の出来る事をするって」
その言葉を口にしたチュリンの眼は力が入っていた。
何か優しい力を感じてオメラが、
「羨ましいです」
チュリンが顔を見ると笑顔のオメラの瞳はどこか寂しそう。
「私には、友と呼べる方は1人もいません。ですから何か貴女を見ていると羨ましい」
するとオメラの両の手をチュリンは両手で掴み、
「なら私が今日からお友達です」
まあ、と驚くオメラだが互いを知らない事を気にする。
「友とは時間ではありません······きっと想いです」
「想い、ですか?」
「はい、私とロベリーもそんなに頻繁には会っていませんでした。それでも互いが想う気持ちで繋がっているような感じがするんです」
繋がり、
その言葉にとても嬉しく、
「ありがとうございますチュリン王女。本当に嬉しいです」
救われる思い。
「良かったです。きっとロベリーも喜びます」
「ロベリー王女も?」
「はい、実は円卓の間の頃からオメラ王女を2人で感心してたんです」
そうだと嬉しい、心のそこから笑顔が出るオメラとチュリンの2人の王女はこの先の未来を明るく照らすような希望を感じた。
だが今は戦争の空気の中とい事も忘れてはいけない······。
そんな2人の王女がラバーグでの演説を成功させた中ロベリーは、
「ロベリー様お食事を」
「······いりません」
「ですがお食事を摂りませんと」
「ほっといてください!」
夕方になっても食事を運ぶ女性の言葉に耳も傾けないほど憔悴しきっていた。
それだけ好意を持っていたバーナの死とラドルフの裏切りが彼女にあたえたダメージは大きく、またそれがランク城の中で王と王女が病んでいることに「この国も終わりでは」という空気も漂いはじめる。
そうとは露知らず夜食になっても一向に「いらない」の一点張りで困っていた食事係たち、どうしようと話をしている彼等の前に今度はヤクナがロベリーの部屋をノックし扉を開けた。
「ロベリー王女、いけませんよ食事は摂らねば」
「ほっといてっ、もう誰の言葉も聞きたくないっ、信用できませんっ!」
強く怒りだすロベリーに扉の前で聞いている食事係も怯むがヤクナは背筋を伸ばし冷静に、
「ロベリー王女のお気持ちはこの城の皆が痛みを感じています。ですが乗り越えなければ」
「ほっといてと言っていますっ、王女の命令ですっ。ゴホッゴホッ」
「そうですか、ではお伝えしなければならない事だけを伝えます」
しかし黙って布団を被り横になってしまったロベリー、
「ビスカ城とレンプル城が戦争」
また戦争の話と布団を握り、中で現実から逃げ出したように目を閉じていた。
「ロベリー王女が行くはずだったラバーグの国民演説」
ハッと目が開く。
「無事にデル·サージ城のオメラ王女とローズ城のチュリン王女により喝采を浴び、ラバーグの国民に希望という架け橋を繋いだと、記事に載っておりました」
すると起き上がったロベリーは、
「チュリンって、彼女も参加したの?」
ヤクナは黙って記事を渡す。
『オメラ王女の演説から始まり、さすがと言われた王女で皆を包む女神の様な姿勢、笑顔、言葉でラバーグの国民の心を掴む』
やっぱりあのオメラ王女はすごいと記事を読むだけでもあの素晴らしい姿が思い浮かぶ。
さらに続きを読み進めると、
『そんな中、隣で下を向き緊張しているのか一言も言葉を発しないチュリン王女』
「チュリン······」
大丈夫だったのかと心配した記事には、
『登壇し話を始め最初は自身の事を語るが、そこからは驚かされた。ご自身が剣を操れない事、母を失った事を語り国民の気持ちに寄り添い国民の気持ちになりながら懸命なそのお声はまさに慈悲深い女神と言うところか、オメラ王女とはまた違った魅力のチュリン王女であった。やはり惜しまれるのは演説予定だったロベリー王女の登壇も聞いてみたかったところだ』
「慈悲深い女神······チュリン」
優しい彼女の事、きっと自分の代わりにと思ってくれていたに違いない。
「どうでしたかロベリー王女」
「······ください」
「はい?」
「お、お食事を頂きます!」
ヤクナと食事係も笑顔になり喜んで食事をお渡しする。
決して元気ではない。
身体の傷は治っても心の傷は簡単には治らない。
それでも2人の王女の記事が奈落のそこに落ちかけたロベリーの心身を救い出したのは間違いなかった······。
別の国の荒野、粉塵を撒き散らすビスカ城とレンプル城の争いはビスカ城の騎士、兵士、さらには馬など重症を負っていた。
「ガーネット様!」
「引け、撤退だ」
「しかし」
「王女の命令である······おのれ」
砂が晴れていくきそこには背が高く1人自軍の先頭に立つ長髪の女性がいた。
「おのれ化け物め、この屈辱忘れん、チャロヴァ·ル·ベラッ!」
にが水を飲まされるような形となったビスカ軍はやむなく後退して行くのだった。
「ベラ王女、流石であります。お怪我は?」
「モンネ、問題はない」
そう言って背に持っていた両手剣をモンネ騎士団長に渡しレンプル城へ戻る。
「これを持て」
「うわっと、王女なのにこんな重たい剣を軽々と」
驚く兵士たちそれもそのはず両手剣ツヴァイハンダーを扱える者は男でもそうはいない、それを軽々と使いこなすのだから驚くのは当然である。
そして自身の城へと戻ったベラ、扉の前で彼女を待っていたのは、
「ママ~」
「マリン」
「無事かい、ベラ」
「ちょっと待っててマリン、手を拭くから······ええ大丈夫、問題はないわ」
夫で王であるチャロバ·ル·ペレと娘のマリン、
剛腕と語られるベラは王女であり母親で、
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