25日のスローライフ

ヒムネ

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叶えたい願い

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「――春樹とは高校卒業して、その三ヶ月くらい連絡とってたら……あいつから、突然の告白された、だけよ」
 私達はプールを出てカウンター近くの椅子に座って休憩がてら雑談をしていました。
「不二先輩って、ちょっと男らしかったからもしかしてと思ってたけど、早梨先輩とね~」
「どういう意味よ、茉莉ちゃん?」
「いっ、いえっ、早梨先輩って……カッコいい女性なので……男性と付き合わないかもと思いまして~」
「そんなこと、ないわよ……」
「でもまさか早梨先輩がお付き合いなんて」
「なによ後光まで」
「いえっ、早梨先輩が幸せそうで、私も嬉しいです」
「……もう~っ、相変わらずカワイイ後輩なんだから」
「くっ、苦しいです早梨先輩~」
 早梨先輩は私をぬいぐるみか何かと勘違いしているのではと言うくらい抱きついて来て苦しかったです。
「おう、ジュース買ってきたぜ、ほれっ」
 噂の不二先輩は火野先輩と山本さん二人を連れて一緒に自動販売機で六人分の飲み物を買ってきてくれました。私は甘いカフェオレのペットボトルを開けて飲みました。
「んでっ、なんの話で盛り上がってたんだよ?」
「そっ、それはっ、ねぇ~後光さん」
「えっ、あっ、それは……えっと」
「ふぅ~っ、あたしと春樹が気になってたんだって」
「はぁあ?」
「わっ、わわ悪気はなかったんです~っ」
「なんか、ごめんなさい不二先輩~」
「……」
 ほんの3秒くらいの沈黙が長く感じてしまい、怒られるんじゃないかと私は茉莉さんと手を合わせて恐がってました。
「別に、いいよ」
「「ホッ!」」
「オレと夏美が付き合ってるのは本当だし、隠すことでも、わざわざ言うことでもないだけだから。知られてもどってことねぇよ」
「カッコいいですねハ・ル・キ・君」
「火野、お前だけはオレで遊んでるだろ?」
「さぁ~☆」
 この時の不二先輩は恥ずかしがるだろう早梨先輩のために言ってくれたようにも見えて、カッコいい人だと思いました。それと、早梨先輩は
嬉しそうでした。
「先輩、かっけぇぇ」
「山本お前まで」
「本当ですよ先輩」
「……まあいいけどよ、それでこの後なんだけど……行きたい場所があるんだ」
 不二先輩がみんなに伝えると私は何処でも構いませんでした。これからどうしようと考えていたのもあって全員賛成で不二先輩に付いていくためホテル出て車に乗りました……。

「――あっ、あのっ不二先輩は、それでどこに向かうんですか」
「茉莉ちゃん……その前に話しておきたいことを話すわ。スマホで調べてたんだけど、やっぱ最近はもう『地球の寿命』とか『地球の最後』って言うのが流行ってて専門家、研究家、政治家とか信憑性も言ってて、本当にみたいだった」
「ちょっと春樹、せっかく皆んなで楽しい雰囲気だったのに、暗い話?」
「すまん、でももう少し聞いてくれ……でもその影響で大体のお店は畳むかセールとかしてるんだ」
「そうよね~、ホテルも値段とか半額だったし」
「火野の言うとおり、そういう半額とかそれ以上安いお店があちこちにあるんだ」
「不二先輩は、調べてたんですね」
「後光ちゃん、うん、それでオレは地球が亡くなる前にどうしてもがあって調べ続けたら、とうとう見つけてな」
「不二先輩、それって何処なんすか?」
「……着きゃわかる」
 そう言って車に乗ってホテルから10分ほどの場所に着きました。
「えっ……ブライダル?」

「――うわぁぁあーっ、すごくなーい、後光さん」
「あっ……あっ、キレイ……です」
 私と茉莉さんはブライダル店に入ったことがなかったので高級感が溢れる装飾に純白のドレスッ、ドレスッ、ドレスにただただ声を失いました。
「ちょっとっ、春樹……どうしてここに」
 疑問視している早梨先輩が話しかけるも既に不二先輩は店員と話をしていました。
「ちょっとっ春樹」
「夏美、こっちに来てくれ」
「えーっ……もうっ」

「いったい何でしょう、ねっ茉莉さ……ん、あれっ?」
「後光さん、茉莉さんはあっち」

「茉莉ちゃん、どれがアタシに似合うかな~」
「やっぱり大きいスカートのプリンセスみたいなこっちじゃないですか」
「プリンセスラインね……う~んでも~、せっかくだから体を活かしてマーメイドラインのこっちとか」
「だったらグラビアアイドルだしこっちも~」
「Aラインね、ふむふむっ」
「あの~、お二人は何を~」
「いま、茉莉ちゃんと一緒にアタシのドレスを選んでもらってたの」
「へ~」
「火野先輩なんでも似合うからさ、まいっちゃうわ」
「お~、出来た後輩ですね~、うりうり」
 嬉しかったのかな茉莉さんの頬を両手でグリグリとしていました。まるで私と早梨先輩みたい。
「そういえば早梨先輩は……」

「みんなっ、ちょっと来てくれっ」
 不二先輩の声が聞こえて呼ばれたので向かいました……。
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