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私の気持ち
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――それは、オレが高ニの時だった。クラス替えで端っこの席に座っていたオレは誰とも話さずあくびをしていた。
「ふぁ~あ~っ……はやく、帰りてえ……」
そんな時にオレの中で一人、女子高生の中で笑顔が素敵な彼女を目にした。
「はじめまして、後光一花です」
友だちに挨拶でもしているのだろうか、知らない人にも話してるのか変わった性格の人だと思った。
そんな彼女が気になって授業の時に勉強しながら席を見てみると、彼女は変わらずの笑顔だった。それも毎日変わらないんだ。彼女の日常ってそんなに楽しいのか、普通は人と話す時は笑顔でも大体はそのあと真顔になる。それなのに彼女いつも笑顔。
あるとき、彼女は覚えていないけど一度だけ後光さんと話す時があった。
「――紅葉って綺麗だなあ」
学校の昼の時間、パンを食べ終えたオレは一人学校に生えるオレンジの葉いっぱいの木を見ていた。
「すいません」
「え……はっ、はいっ!?」
「紅葉、好きなんですか?」
この時はたまたまなのか朱色のマフラーをした後光さんが現れたんだ。突然のことで頭の中がパニクった。
「私も、この木の紅葉が綺麗で見に来たんです」
「そっ、そうですっ、かっ」
紅葉は綺麗だったが、後光さんの横顔がオレには美しく見えていてとても紅葉どころではなかった。
「すんごくっ、綺麗ですのね!」
「うっ、うん」
「でも……」
「えっ?」
「同時にこうやって落ち葉となっていく、何か儚さを含んだ綺麗さも持っている」
「……」
「だから、この一瞬に感謝したいですね」
「そっ、そうだね、うん」
このあと後光さんは『それでは』っと言って頭を下げて教室に帰っていった。それからは後光さんとの絡みも特になく、この時の数分の出来事をオレは鮮明に覚えている……。
この気持ちはやっぱり終校しても消えることなく地球が亡くなってしまう。そんな時に不二先輩がオレを誘ってくれて、幸運なことに後光さんも一緒と聞いて、本当に人生最後のチャンスだと直感したんだ……。
「――大好きですっ、付き合ってくださいっ!」
「山本さん……」
「……」
「……」
「……」
「……山本さん、ごめんなさい」
「後光、さん……」
「私ね……終校してから、沢山の人にあってみたいと決めてから、出会ってそこから経験をしているんです」
「経験……」
「はい、もうすぐ地球が亡くなるって言われてるでしょ」
「はい……後光さんは、それで……」
「うん、なんていうか私は今、もし地球がこのまま本当に亡くなってしまうなら……悔いなく消えたい……閃光かな、それになりたいと思うの。だから、付き合えないんです」
「後光さん……そうですか」
「山本さん……」
「そ、そんな心配そうな顔はやめてくださいよ、そんな顔は後光さんらしくありません」
「ごめんなさい」
「いえ、いやっ、実に後光さんらしいです……そうですよね、やっぱり後光さんは……」
「山本さんも、残りの人生を悔いなく生きてください」
「はい……あなたはオレの、光だ……」
「山本さん?」
「いえ、何でもありません、じゃあ振られた男は退散します、それでは……」
「はい……」
山本さんは笑顔で帰っていきました。でも、その笑顔が作り笑顔だと私は思いました。告白されて断る事がこんなに辛いなんて思いませんでした。かと言って山本さんに答えたのが私の偽らざる気持ちで、今は前に出会った千暖さんや早梨先輩の様な男性と付き合う強い気持ちが私にはありません。それよりも、沢山の人の笑顔がみたいという気持ちが強いから……。
「――はぁ~っ、フラれちまった……」
「よく告ったな、山本」
「先輩、オレッ、もう後光さんに……」
「まだチャンスはあるかもしれねぇ」
「不二先輩?」
「もしよ、もし地球があったらよ、チャンスが来るかもしれないだろ。だからお前もそれを信じて自分を磨けよ、彼女に振り向いてもらえるようにな」
「不二先輩……オレ、頑張ってみます、後光さんにふさわしい男になれるように」
「そうか、その心意気は立派だ、家まで送ってやるから乗れよ……」
「――おかえりぃ~っ、一花っ!」
「……ただいま」
「ん? どうだった旅行」
「えっ……楽しかった、お母さん」
「楽しかったのなら、よかった」
「ちょっと自分の部屋で一人になるね、そしたら話すから」
「うん!」
やっぱり振ってしまった事をちょっと引きずってしまいました。でも、旅行は楽しかったし最高の三日間だったから良かった。告白されたのには驚いたけど、ちゃんと気持ちは伝えたから私も上を向こう。じゃないと山本さんに顔向けができませんから……。
そんな気持ちで楽しかった旅行が終わり、残りは15日……。
「ふぁ~あ~っ……はやく、帰りてえ……」
そんな時にオレの中で一人、女子高生の中で笑顔が素敵な彼女を目にした。
「はじめまして、後光一花です」
友だちに挨拶でもしているのだろうか、知らない人にも話してるのか変わった性格の人だと思った。
そんな彼女が気になって授業の時に勉強しながら席を見てみると、彼女は変わらずの笑顔だった。それも毎日変わらないんだ。彼女の日常ってそんなに楽しいのか、普通は人と話す時は笑顔でも大体はそのあと真顔になる。それなのに彼女いつも笑顔。
あるとき、彼女は覚えていないけど一度だけ後光さんと話す時があった。
「――紅葉って綺麗だなあ」
学校の昼の時間、パンを食べ終えたオレは一人学校に生えるオレンジの葉いっぱいの木を見ていた。
「すいません」
「え……はっ、はいっ!?」
「紅葉、好きなんですか?」
この時はたまたまなのか朱色のマフラーをした後光さんが現れたんだ。突然のことで頭の中がパニクった。
「私も、この木の紅葉が綺麗で見に来たんです」
「そっ、そうですっ、かっ」
紅葉は綺麗だったが、後光さんの横顔がオレには美しく見えていてとても紅葉どころではなかった。
「すんごくっ、綺麗ですのね!」
「うっ、うん」
「でも……」
「えっ?」
「同時にこうやって落ち葉となっていく、何か儚さを含んだ綺麗さも持っている」
「……」
「だから、この一瞬に感謝したいですね」
「そっ、そうだね、うん」
このあと後光さんは『それでは』っと言って頭を下げて教室に帰っていった。それからは後光さんとの絡みも特になく、この時の数分の出来事をオレは鮮明に覚えている……。
この気持ちはやっぱり終校しても消えることなく地球が亡くなってしまう。そんな時に不二先輩がオレを誘ってくれて、幸運なことに後光さんも一緒と聞いて、本当に人生最後のチャンスだと直感したんだ……。
「――大好きですっ、付き合ってくださいっ!」
「山本さん……」
「……」
「……」
「……」
「……山本さん、ごめんなさい」
「後光、さん……」
「私ね……終校してから、沢山の人にあってみたいと決めてから、出会ってそこから経験をしているんです」
「経験……」
「はい、もうすぐ地球が亡くなるって言われてるでしょ」
「はい……後光さんは、それで……」
「うん、なんていうか私は今、もし地球がこのまま本当に亡くなってしまうなら……悔いなく消えたい……閃光かな、それになりたいと思うの。だから、付き合えないんです」
「後光さん……そうですか」
「山本さん……」
「そ、そんな心配そうな顔はやめてくださいよ、そんな顔は後光さんらしくありません」
「ごめんなさい」
「いえ、いやっ、実に後光さんらしいです……そうですよね、やっぱり後光さんは……」
「山本さんも、残りの人生を悔いなく生きてください」
「はい……あなたはオレの、光だ……」
「山本さん?」
「いえ、何でもありません、じゃあ振られた男は退散します、それでは……」
「はい……」
山本さんは笑顔で帰っていきました。でも、その笑顔が作り笑顔だと私は思いました。告白されて断る事がこんなに辛いなんて思いませんでした。かと言って山本さんに答えたのが私の偽らざる気持ちで、今は前に出会った千暖さんや早梨先輩の様な男性と付き合う強い気持ちが私にはありません。それよりも、沢山の人の笑顔がみたいという気持ちが強いから……。
「――はぁ~っ、フラれちまった……」
「よく告ったな、山本」
「先輩、オレッ、もう後光さんに……」
「まだチャンスはあるかもしれねぇ」
「不二先輩?」
「もしよ、もし地球があったらよ、チャンスが来るかもしれないだろ。だからお前もそれを信じて自分を磨けよ、彼女に振り向いてもらえるようにな」
「不二先輩……オレ、頑張ってみます、後光さんにふさわしい男になれるように」
「そうか、その心意気は立派だ、家まで送ってやるから乗れよ……」
「――おかえりぃ~っ、一花っ!」
「……ただいま」
「ん? どうだった旅行」
「えっ……楽しかった、お母さん」
「楽しかったのなら、よかった」
「ちょっと自分の部屋で一人になるね、そしたら話すから」
「うん!」
やっぱり振ってしまった事をちょっと引きずってしまいました。でも、旅行は楽しかったし最高の三日間だったから良かった。告白されたのには驚いたけど、ちゃんと気持ちは伝えたから私も上を向こう。じゃないと山本さんに顔向けができませんから……。
そんな気持ちで楽しかった旅行が終わり、残りは15日……。
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