26 / 53
異常現象
しおりを挟む
「――総理っ、岩渡総理っ」
「どうした、そんな声を上げて」
「地球消滅まで15日目を向かえた今日ですが」
「そうだな、民衆も騒がしくなってきたか?」
「はい、国民の1割のデモ隊が10日ほどで2割に迫ります……しかしそれよりも」
「それよりも、なんだね?」
「地球に、まだ小規模ですが異変が起きています……」
「――はぁ~っ、宇宙船の発表は無し、か……まあ今更よね……」
「お母さんおはよう」
「あっ、あら一花、おはよう」
「どうしたの?」
「あっ、あ~何でもないのよ、ほらっ朝ごはん食べて、食べてっ」
お母さんは一人で悩んでいたように見えたのですが、何でしょう、ちょっと太ったとか。何も言わないので私は朝食をいただきました。
昨日は色々あったけど、引きずらず今日も外に出かけようと思います。
「今日はどこに出かけようかな……あれ?」
私は自分のスマートフォンを出すと誰かからメッセージが写真付きで届いてました。
『後光先輩、コレってなんだろう?』
「木下さんから……海の写真に……光?」
――気になった写真、なので私は木下さんに詳しく聞くために今日会えないかとメッセージを送ると『大桃も良いですか?』ときたので午後に二人に会うことにしました。
「総合デパートの時計ってここかな」
「ヤッホーッ、後光せんぱーいっ!」
「せんぱーいっ!」
「木下さんに大桃さん」
「先輩っ、さっそく見てくださいよ」
木下さんは両親と旅行に出かけていてその帰りに海を眺めていた時でした。キラリと光るから気のせいだと最初は思ったのが、いつまでもその光は消えることはなかったと木下さんは言います。
「これはいつのお話しでしょう?」
「今日の朝早く、早朝の5時くらいに車に乗ってて」
「へ~、木下さんは今日帰ってきたんですか?」
「はい~、でもこの海見たあと寝てて元気です」
寝てたのはともかく、この海の底かからポツリと黄色い光が出ています。私たち三人の頭によぎるのはやはり地球が消滅する前の異常現象。
「恵リンに後光先輩っ、このあとどうします?」
「どうすると言われても~……う~ん」
確認するも何も、私は車を運転できないし持ってません。したがって見に行くこともできません
。しかし自分自身も見てみたい気持ちはあります。どこか、海でなくても、広い場所。
「思いつきましたっ、鶏ノ湖に見に行きましょう……」
私と、木下さんに大桃さんは自転車を漕いで鶏ノ湖に行ってみました。そこにも、もしかしたら異常現象が起きているかもしれないとの推測です。あと、どうでもいいことかもしれませんが鶏ノ湖は何か頻繁に来ている気がします。
「着きました……では別れて湖の周りをチェックしてみましょうか……」
「「はいっ、後光先輩っ!」」
木下さんと大桃さんは一緒に右側からということで私はその逆から調べることにしました。
「――本当にこの鶏ノ湖は今日も煌びやかで綺麗ですね」
私が見ているのは太陽を反射する湖で、やはりとてもキラキラしていてやるべきことを忘れてしまいそうになります。
「グエッグエッ」
すると今度はカルガモを発見しました。カルガモは、日本全国で一年中見られる留鳥です。オスとメスは同色で、くちばしの先端が黄色いのが特徴です。残念なのはカルガモは秋に子育てをしません。繁殖期は主に春から夏なのでこのカルガモは1羽です。子連れのカルガモが見たかったなあ。
カルガモに軽く手を振りまた周り始めました。しかし変わったところは特にありません。やはりあの異常現象は別の何かなのか、それとも海だけに起こりうることなのか気になるところです。そう思っていると『先ぱーいっ』と呼ぶ木下さんと大桃さんの声が聞こえたので何か見つけたのかなと私は向かいました。
「何かありましたか、木下さ……ん、あっ!」
すると私の手のひらサイズくらいの小さな光がありました。それは明らかに水中の下からであり太陽の反射でもありません。
「どうしよう後光先輩?」
「う~ん、潜るわけにはいきませんし」
「そうですね……う~ん」
大桃さんも私も頭を抱えましたが何も思いつきませんでした。木下さんはとりあえず写メを撮ろうとということで三人でその鶏ノ湖で光る小さな光の写真を撮っておくことにしました。
「これでよしっと……」
「コレ何なんだろうね?」
「地球の終わり、とか?」
「ちょっと脅かさないでよ彩吹~」
「ここで考えても仕方ありませんし、デパートに戻って一緒に服とか見に行きませんか木下さんに大桃さん?」
「やったーっ、後光先輩にさんせーいっ!」
「私も賛成でーす!」
こうして私たちの謎の小さな光りは何も解けないまま、総合デパートで服を見たりゲーム・センターでゲームをしたりして楽しんで今日一日を終えました……。
残りは、14日……。
「どうした、そんな声を上げて」
「地球消滅まで15日目を向かえた今日ですが」
「そうだな、民衆も騒がしくなってきたか?」
「はい、国民の1割のデモ隊が10日ほどで2割に迫ります……しかしそれよりも」
「それよりも、なんだね?」
「地球に、まだ小規模ですが異変が起きています……」
「――はぁ~っ、宇宙船の発表は無し、か……まあ今更よね……」
「お母さんおはよう」
「あっ、あら一花、おはよう」
「どうしたの?」
「あっ、あ~何でもないのよ、ほらっ朝ごはん食べて、食べてっ」
お母さんは一人で悩んでいたように見えたのですが、何でしょう、ちょっと太ったとか。何も言わないので私は朝食をいただきました。
昨日は色々あったけど、引きずらず今日も外に出かけようと思います。
「今日はどこに出かけようかな……あれ?」
私は自分のスマートフォンを出すと誰かからメッセージが写真付きで届いてました。
『後光先輩、コレってなんだろう?』
「木下さんから……海の写真に……光?」
――気になった写真、なので私は木下さんに詳しく聞くために今日会えないかとメッセージを送ると『大桃も良いですか?』ときたので午後に二人に会うことにしました。
「総合デパートの時計ってここかな」
「ヤッホーッ、後光せんぱーいっ!」
「せんぱーいっ!」
「木下さんに大桃さん」
「先輩っ、さっそく見てくださいよ」
木下さんは両親と旅行に出かけていてその帰りに海を眺めていた時でした。キラリと光るから気のせいだと最初は思ったのが、いつまでもその光は消えることはなかったと木下さんは言います。
「これはいつのお話しでしょう?」
「今日の朝早く、早朝の5時くらいに車に乗ってて」
「へ~、木下さんは今日帰ってきたんですか?」
「はい~、でもこの海見たあと寝てて元気です」
寝てたのはともかく、この海の底かからポツリと黄色い光が出ています。私たち三人の頭によぎるのはやはり地球が消滅する前の異常現象。
「恵リンに後光先輩っ、このあとどうします?」
「どうすると言われても~……う~ん」
確認するも何も、私は車を運転できないし持ってません。したがって見に行くこともできません
。しかし自分自身も見てみたい気持ちはあります。どこか、海でなくても、広い場所。
「思いつきましたっ、鶏ノ湖に見に行きましょう……」
私と、木下さんに大桃さんは自転車を漕いで鶏ノ湖に行ってみました。そこにも、もしかしたら異常現象が起きているかもしれないとの推測です。あと、どうでもいいことかもしれませんが鶏ノ湖は何か頻繁に来ている気がします。
「着きました……では別れて湖の周りをチェックしてみましょうか……」
「「はいっ、後光先輩っ!」」
木下さんと大桃さんは一緒に右側からということで私はその逆から調べることにしました。
「――本当にこの鶏ノ湖は今日も煌びやかで綺麗ですね」
私が見ているのは太陽を反射する湖で、やはりとてもキラキラしていてやるべきことを忘れてしまいそうになります。
「グエッグエッ」
すると今度はカルガモを発見しました。カルガモは、日本全国で一年中見られる留鳥です。オスとメスは同色で、くちばしの先端が黄色いのが特徴です。残念なのはカルガモは秋に子育てをしません。繁殖期は主に春から夏なのでこのカルガモは1羽です。子連れのカルガモが見たかったなあ。
カルガモに軽く手を振りまた周り始めました。しかし変わったところは特にありません。やはりあの異常現象は別の何かなのか、それとも海だけに起こりうることなのか気になるところです。そう思っていると『先ぱーいっ』と呼ぶ木下さんと大桃さんの声が聞こえたので何か見つけたのかなと私は向かいました。
「何かありましたか、木下さ……ん、あっ!」
すると私の手のひらサイズくらいの小さな光がありました。それは明らかに水中の下からであり太陽の反射でもありません。
「どうしよう後光先輩?」
「う~ん、潜るわけにはいきませんし」
「そうですね……う~ん」
大桃さんも私も頭を抱えましたが何も思いつきませんでした。木下さんはとりあえず写メを撮ろうとということで三人でその鶏ノ湖で光る小さな光の写真を撮っておくことにしました。
「これでよしっと……」
「コレ何なんだろうね?」
「地球の終わり、とか?」
「ちょっと脅かさないでよ彩吹~」
「ここで考えても仕方ありませんし、デパートに戻って一緒に服とか見に行きませんか木下さんに大桃さん?」
「やったーっ、後光先輩にさんせーいっ!」
「私も賛成でーす!」
こうして私たちの謎の小さな光りは何も解けないまま、総合デパートで服を見たりゲーム・センターでゲームをしたりして楽しんで今日一日を終えました……。
残りは、14日……。
0
あなたにおすすめの小説
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
火輪の花嫁 ~男装姫は孤高の王の夢をみる~
秦朱音|はたあかね
キャラ文芸
王を中心に五家が支配する、綺羅ノ国。
五家に覡(かんなぎ)として仕える十六夜家の娘、久遠(くおん)は、幼い頃から男として育てられてきた。
都では陽を司る日紫喜家の王が崩御し、素行の悪さで有名な新王・燦(さん)が即位する。燦の后選びに戦々恐々とする五家だったが、燦は十六夜家の才である「夢見」を聞いて后を選ぶと言い始めた。そして、その夢見を行う覡に、燦は男装した久遠を指名する。
見習いの僕がこの国の后を選ぶなんて、荷が重すぎる――!
久遠の苦悩を知ってか知らずか、燦は強引に久遠を寝室に呼んで夢見を命じる。しかし、初めて出会ったはずの久遠と燦の夢には、とある共通点があって――?
謎に包まれた過去を持ち身分を隠す男装姫と、孤独な王の恋と因縁を描く、和風王宮ファンタジー。
※カクヨムにも先行で投稿しています
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる