25日のスローライフ

ヒムネ

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異常現象

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「――総理っ、岩渡総理っ」
「どうした、そんな声を上げて」
「地球消滅まで15日目を向かえた今日ですが」
「そうだな、民衆も騒がしくなってきたか?」
「はい、国民の1割のデモ隊が10日ほどで2割に迫ります……しかしそれよりも」
「それよりも、なんだね?」
「地球に、まだ小規模ですが異変が起きています……」

「――はぁ~っ、宇宙船の発表は無し、か……まあ今更よね……」
「お母さんおはよう」
「あっ、あら一花、おはよう」
「どうしたの?」
「あっ、あ~何でもないのよ、ほらっ朝ごはん食べて、食べてっ」
 お母さんは一人で悩んでいたように見えたのですが、何でしょう、ちょっと太ったとか。何も言わないので私は朝食をいただきました。
 昨日は色々あったけど、引きずらず今日も外に出かけようと思います。
「今日はどこに出かけようかな……あれ?」
 私は自分のスマートフォンを出すと誰かからメッセージが写真付きで届いてました。
『後光先輩、コレってなんだろう?』
「木下さんから……海の写真に……光?」

 ――気になった写真、なので私は木下さんに詳しく聞くために今日会えないかとメッセージを送ると『大桃も良いですか?』ときたので午後に二人に会うことにしました。
「総合デパートの時計ってここかな」
「ヤッホーッ、後光せんぱーいっ!」
「せんぱーいっ!」
「木下さんに大桃さん」
「先輩っ、さっそく見てくださいよ」

 木下さんは両親と旅行に出かけていてその帰りに海を眺めていた時でした。キラリと光るから気のせいだと最初は思ったのが、いつまでもその光は消えることはなかったと木下さんは言います。
「これはいつのお話しでしょう?」
「今日の朝早く、早朝の5時くらいに車に乗ってて」
「へ~、木下さんは今日帰ってきたんですか?」
「はい~、でもこの海見たあと寝てて元気です」
 寝てたのはともかく、この海の底かからポツリと黄色い光が出ています。私たち三人の頭によぎるのはやはり地球が消滅する前の異常現象。
「恵リンに後光先輩っ、このあとどうします?」
「どうすると言われても~……う~ん」
 確認するも何も、私は車を運転できないし持ってません。したがって見に行くこともできません
。しかし自分自身も見てみたい気持ちはあります。どこか、海でなくても、広い場所。
「思いつきましたっ、鶏ノ湖に見に行きましょう……」

 私と、木下さんに大桃さんは自転車を漕いで鶏ノ湖に行ってみました。そこにも、もしかしたら異常現象が起きているかもしれないとの推測です。あと、どうでもいいことかもしれませんが鶏ノ湖は何か頻繁に来ている気がします。
「着きました……では別れて湖の周りをチェックしてみましょうか……」
「「はいっ、後光先輩っ!」」
 木下さんと大桃さんは一緒に右側からということで私はその逆から調べることにしました。

「――本当にこの鶏ノ湖は今日も煌びやかで綺麗ですね」
 私が見ているのは太陽を反射する湖で、やはりとてもキラキラしていてやるべきことを忘れてしまいそうになります。
「グエッグエッ」
 すると今度はカルガモを発見しました。カルガモは、日本全国で一年中見られる留鳥です。オスとメスは同色で、くちばしの先端が黄色いのが特徴です。残念なのはカルガモは秋に子育てをしません。繁殖期は主に春から夏なのでこのカルガモは1羽です。子連れのカルガモが見たかったなあ。

 カルガモに軽く手を振りまた周り始めました。しかし変わったところは特にありません。やはりあの異常現象は別の何かなのか、それとも海だけに起こりうることなのか気になるところです。そう思っていると『先ぱーいっ』と呼ぶ木下さんと大桃さんの声が聞こえたので何か見つけたのかなと私は向かいました。

「何かありましたか、木下さ……ん、あっ!」
 すると私の手のひらサイズくらいの小さな光がありました。それは明らかに水中の下からであり太陽の反射でもありません。
「どうしよう後光先輩?」
「う~ん、潜るわけにはいきませんし」
「そうですね……う~ん」

 大桃さんも私も頭を抱えましたが何も思いつきませんでした。木下さんはとりあえず写メを撮ろうとということで三人でその鶏ノ湖で光る小さな光の写真を撮っておくことにしました。
「これでよしっと……」
「コレ何なんだろうね?」
「地球の終わり、とか?」
「ちょっと脅かさないでよ彩吹~」
「ここで考えても仕方ありませんし、デパートに戻って一緒に服とか見に行きませんか木下さんに大桃さん?」
「やったーっ、後光先輩にさんせーいっ!」
「私も賛成でーす!」

 こうして私たちの謎の小さな光りは何も解けないまま、総合デパートで服を見たりゲーム・センターでゲームをしたりして楽しんで今日一日を終えました……。

 残りは、14日……。
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