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才色兼備
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「――ここがリング・スマイルっていう複合文化施設だから、ここで休憩しよっ」
文化施設リング・スマイルの中は質素で中は暗いグレーの壁で落ち着きます。近くにテーブルがあったのでそこに座ることにしました。
「他の方も居ますね」
「うん、休みの日とから勉強する学生も居るから」
「では、千暖さんも?」
「うん、よくここで勉強してた」
「格闘技もできて勉強もするなんて、文武両道ですね」
「そうだ、自動販売機あるからなんか飲まない一花さん」
「そうですね」
私は千暖さんに案内されながら自動販売機に向かいます。先ほどは文武両道と思いましたが、千暖さんは優しく可愛い方でもあるので才色兼備の言葉が合う気がしました。
「一花さんはなににする?」
「えつ、千暖さんは何にするんですか?」
「あたしは……ココアにしようかな」
「じゃあ一緒の物で」
ガランッと出てきたココアはホットで触っているだけで温かいので両手で包みました。
「温かいですね~! ココア好きなんですか?」
「うん、勉強の休憩とかに飲んでたの」
「いただきます……甘くてチョコみたいで美味しい」
「……文武両道って言うけど、最初は嫌だった」
「……そう、なの?」
「だって幼い頃、みんなは可愛い服とか化粧とか女の子らしいことをしてたのに、あたしだけ柔道着姿で日々格闘技の練習とかだったから」
「どうして格闘技を教えられたのか、聞いてもいいですか?」
「うん、それはおじいちゃんが『女の子は格闘技で身を守らなくてはいけない』って事で、あたしに教えたの」
おじいさんの教えとなると周りが止めても無理だったのかもしれないと、イメージがつきました。
「でも……今はよかった」
「へ?」
「だって、ほんとっ、おじいちゃんの言うとおり、学校では絡まれた時に助かったし、秋夜の時とか……一花さんも助けられたから」
「はい、私も最初は驚きましたが、本当に恐かったから千暖さんが守ってくれて嬉しかったです」
「よかったっ、そう言ってもらえてっ」
「私は格闘技とかには縁がありませんでしから、格闘技をつかえる千暖さんが羨ましいです」
「そっ、そうなの!?」
「はい、だって、私ビクビクオドオドして逃げるしかできませんから」
「……そっかあ、でも、だいじょう、ぶ」
「大丈夫?」
「あたしと一緒にいる時は、あたしが……その……一花さんを守る、から」
「ははっ、ありがとう千暖さん!」
「ねえ、家に来ない? 一花さんを紹介したいからっ!」
「はいっ、喜んで」
――少し歩いた場所に千暖さんのご自宅がありました。中に入れてもらうとお母さんらしき人の姿が見えました。
「えっ、この子は?」
「あたしの前話したお友だち」
「ええっ、友だちが出来たって言ってたけど……水月くんは彼氏だから、千暖にも友だちなんてっ!」
「はじめまして、後光一花です」
「ゆっくりしていってね~」
「二階にいこっ、一花さん」
私はご自宅にあがらせてもらいワクワクしながら2階へと上りました。
「お母さん、いい方ですね」
「ちょっとテンション高いのよ、一花さんをみたからね」
「私ですか?」
「あたしが、秋夜いがいの人を連れてきたことなかったから、一花さんが初めての……女子友、なの」
「えっ、なんか初めてって言われると緊張します」
「フフッ、ねえボードゲームやろう」
「はい!」
なんか前よりも千暖さんは楽しそうで、この姿が本当の彼女に見えました。だって笑顔でゲームを楽しむんだもん。
「はい、ババを引いたのは千暖さんですね、私の勝ちで~す」
「うっ、負けた……」
「次はどうしますか?」
「私も……」
「どうしました?」
「私も、一花さんのその誰とでも友達になるような、余裕って言うのかな、そこが羨ましい」
「余裕? そんな~、ないですよ」
「ウソだ~っ、絶対あるよ~……あたしはそんな一花さんの背中を見てると女神って感じがするの」
「女神ですか、ありがとうございます」
女神だと思ってくれる千暖さん。私だって千暖さんは女神です。そうやってお互いを褒めあってる間にも時間は来てしまうものです……。
「じゃあ、また何かあったら連絡するね」
「はい、さようなら、また今度、ですね」
「うん、さようなら」
隣町に来て千暖さんと一緒の1日でした。最初は私をネットで見かけて、その後に隣町の女の子とお友だちになるなんて私の人生にはありませんでした。
世の中はわかりませんね。残りは11日……。
文化施設リング・スマイルの中は質素で中は暗いグレーの壁で落ち着きます。近くにテーブルがあったのでそこに座ることにしました。
「他の方も居ますね」
「うん、休みの日とから勉強する学生も居るから」
「では、千暖さんも?」
「うん、よくここで勉強してた」
「格闘技もできて勉強もするなんて、文武両道ですね」
「そうだ、自動販売機あるからなんか飲まない一花さん」
「そうですね」
私は千暖さんに案内されながら自動販売機に向かいます。先ほどは文武両道と思いましたが、千暖さんは優しく可愛い方でもあるので才色兼備の言葉が合う気がしました。
「一花さんはなににする?」
「えつ、千暖さんは何にするんですか?」
「あたしは……ココアにしようかな」
「じゃあ一緒の物で」
ガランッと出てきたココアはホットで触っているだけで温かいので両手で包みました。
「温かいですね~! ココア好きなんですか?」
「うん、勉強の休憩とかに飲んでたの」
「いただきます……甘くてチョコみたいで美味しい」
「……文武両道って言うけど、最初は嫌だった」
「……そう、なの?」
「だって幼い頃、みんなは可愛い服とか化粧とか女の子らしいことをしてたのに、あたしだけ柔道着姿で日々格闘技の練習とかだったから」
「どうして格闘技を教えられたのか、聞いてもいいですか?」
「うん、それはおじいちゃんが『女の子は格闘技で身を守らなくてはいけない』って事で、あたしに教えたの」
おじいさんの教えとなると周りが止めても無理だったのかもしれないと、イメージがつきました。
「でも……今はよかった」
「へ?」
「だって、ほんとっ、おじいちゃんの言うとおり、学校では絡まれた時に助かったし、秋夜の時とか……一花さんも助けられたから」
「はい、私も最初は驚きましたが、本当に恐かったから千暖さんが守ってくれて嬉しかったです」
「よかったっ、そう言ってもらえてっ」
「私は格闘技とかには縁がありませんでしから、格闘技をつかえる千暖さんが羨ましいです」
「そっ、そうなの!?」
「はい、だって、私ビクビクオドオドして逃げるしかできませんから」
「……そっかあ、でも、だいじょう、ぶ」
「大丈夫?」
「あたしと一緒にいる時は、あたしが……その……一花さんを守る、から」
「ははっ、ありがとう千暖さん!」
「ねえ、家に来ない? 一花さんを紹介したいからっ!」
「はいっ、喜んで」
――少し歩いた場所に千暖さんのご自宅がありました。中に入れてもらうとお母さんらしき人の姿が見えました。
「えっ、この子は?」
「あたしの前話したお友だち」
「ええっ、友だちが出来たって言ってたけど……水月くんは彼氏だから、千暖にも友だちなんてっ!」
「はじめまして、後光一花です」
「ゆっくりしていってね~」
「二階にいこっ、一花さん」
私はご自宅にあがらせてもらいワクワクしながら2階へと上りました。
「お母さん、いい方ですね」
「ちょっとテンション高いのよ、一花さんをみたからね」
「私ですか?」
「あたしが、秋夜いがいの人を連れてきたことなかったから、一花さんが初めての……女子友、なの」
「えっ、なんか初めてって言われると緊張します」
「フフッ、ねえボードゲームやろう」
「はい!」
なんか前よりも千暖さんは楽しそうで、この姿が本当の彼女に見えました。だって笑顔でゲームを楽しむんだもん。
「はい、ババを引いたのは千暖さんですね、私の勝ちで~す」
「うっ、負けた……」
「次はどうしますか?」
「私も……」
「どうしました?」
「私も、一花さんのその誰とでも友達になるような、余裕って言うのかな、そこが羨ましい」
「余裕? そんな~、ないですよ」
「ウソだ~っ、絶対あるよ~……あたしはそんな一花さんの背中を見てると女神って感じがするの」
「女神ですか、ありがとうございます」
女神だと思ってくれる千暖さん。私だって千暖さんは女神です。そうやってお互いを褒めあってる間にも時間は来てしまうものです……。
「じゃあ、また何かあったら連絡するね」
「はい、さようなら、また今度、ですね」
「うん、さようなら」
隣町に来て千暖さんと一緒の1日でした。最初は私をネットで見かけて、その後に隣町の女の子とお友だちになるなんて私の人生にはありませんでした。
世の中はわかりませんね。残りは11日……。
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