25日のスローライフ

ヒムネ

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怒るお母さん

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「――月、火星に緊急メッセージ、地球の爆発で被害を受ける可能性があるため地球が見えない反対側に避難せよとの総理によるメッセージが月、火星国民に緊急送信された……ってなに今さら慌ててるんだか」
「地球の国民はまるで知らないっ感じに聞こえるよ」
「明日で最後か……」
「そう、だな……美代」
「ん?」
「なんていうか、いろいろありがとう」
「……」
「おれと、付き合ってくれて、結婚してくれて、一花を産んでくれて……一緒にいてくれて」
「……」
「ありがとう」
「フフッ、なーに言ってるんだか、あなたが付き合ってくれなければ、結婚してくれなかったら、一花あのこは生まれなかった、こちらこそありがとう倉仁」
「美代……ほんとうはおれにもっと稼ぎが……」

「おはよう、お父さんお母さん」

「おっ、おっはっ」
「おっ、おはよう一花、ご、ご飯出来るわよ
っ」
「ん? なに?」
 何やらお父さんとお母さんが同様している様に見えました。それよりも、朝ご飯を食べたいので椅子に座ります。すると程なくしてお母さんによる卵焼きとウインナーに味噌汁が置かれました。私とお父さんはお母さんの分のご飯をよそって食べることにしました。
「いただきます」
「あむっ……今日もお母さんの卵焼きはおーいしい♪」
「ありがとうございまーす」
「一花、今日も誰かに会いに行くのかな?」
「うんうん、そう思ったけどきっと皆んなも家族と過ごしたいと思うからお父さんとお母さんといることにしました」
「フフッ、そう、そうよね、せっかく家族がいるんだもん、こういう日は一緒が一番ね」
「うん、お母さんの言うとおり、家族最高、ハハッ」
「朝ごはんも美味しいくて最高だよお母さん」
 家族と居るのは、お父さんお母さんが笑顔で幸せ。でも、また皆んなに会えないかと考えていたりはしています。
 このあと朝食を終えて家族は自由行動、だけど私はお父さんの肩揉み、そのお父さんとお母さんはスマートフォンを見たり時おり皆んなで会話したり家庭の普通を楽しんでるように感じました。

 ピンポーンッ、インターホンが鳴りました。
「ん? 誰だろう」
「お父さんお母さん、あたし見てくる」
「「うん」」
 こんな時に誰だろう。地球が明日で最後なのに何かの挨拶回りとか、誰かの知り合いとか、でもそれならスマートフォンにメッセージで来るはずだし。ガチャリと開けてこのとき私はうっかり確認をとるのを忘れてしまいました。
「おおおぉーっ、一花かぁぁっ!」
「ああっ、おっ、おじいちゃんにおばあちゃんっ!」
「一花、大人になったわね」
 なんとお母さんの両親、つまり私のおじいちゃんおばあちゃんだったんです。会えて良かったと思う反面これにはな気がします。
「一花~っ、どなた~っ?」
 なんて答えようと思っている間にお母さんの足音がしました。
「どなたかしら……」
「おおぉーっ、美代っ、久しぶりっ」
「おっ、お父さんお母さんっ……」
 優しかったお母さんの顔がみるみる眉間にシワを寄せ始めて、

「ひさしぶりじゃっ、ないわよっ!!!」

 お母さんの怒りが爆発してしました……。

 テーブルにおじいちゃんとおばあちゃんが座って反対側には怒りプンプンのお母さん。私とお父さんは恐くてとても座れないので避難してソファーに二人で座りました。
「一花、これは~……」
「近づかないほうがいいよ」
「そうだね」
「お父さんっ、どうしてこんな地球が最後って時まで連絡よこさないのよっ! あたしがどれだけ心配したと思ってるのっ!!」
「いや~、すまんスマン、お母さんと車で日本を周ってたらいろいろと忘れてて~」
「お母さん、お母さんが付いてながらどうして連絡よこさないのよっ!」
「それは……」
「待てまて」
「んっ!?」
「連絡をそうやって取りあってたらつまらないから、わしが『連絡するな』っ言ったんじゃ」
「ぬぁんでそんな余計なことをっ、こっちの迷惑も考えなさいっ!!」
「ほら~、美代が怒ったでしょう」
「ごめ~ん、なさい」
「だいたいね……」
 お母さんは今年に入ってからおじいちゃんとおばあちゃんにたまに連絡をしては掛からない事に心配をしていたんです。だから怒るのも無理はありません。その姿はお父さんもブルブル震えるほど。私も心配していたのですがその時はお母さんは大丈夫よと言ってましたが、あの怒鳴りは実は相当心配していたに違いありません。
「悪かったよ~、でもだからこうして帰ってきたじゃないか~」
「ぬぬぬ~っ、なによその態度は……反省する人の態度じゃないでしょっ!」
「美代ごめんなさい、ホラッ、この人昔からこういうところあったじゃない……それにもう怒って時間を使うのはもったいないと思うの」
「……まあ、そうだけど」
「そうそう、ゆるして……」
「「お父さんは黙ってなさいっ!」」
 おばあちゃんとお母さんに怒られておじいちゃんも流石に堪えてそう。
「一花?」
「お母さんもう良さそうだから、行こうお父さん」
「ぇ゙っ!?」
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