25日のスローライフ

ヒムネ

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大好きで可愛い後輩

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「大桃さんに木下さんっ、来てたんですねっ」
「後光先輩、大丈夫?」
「あたしと彩吹は後光先輩が病気で大変だって聞いて」
「うん、それはもう大丈夫です」
 すると私を見つめる二人のまぶたが閉じて一気に笑顔でジャンプするほど喜んでくれていました。
「よかった~、わたし後光先輩がもう心配でしんぱいで」
「彩吹は心配しすぎなのよ、あたしは後光先輩が元気になるって思ってたよ」
「心配してくれてありがとう二人とも、私もじつは二人に会いたかったの」
「「えっ?」」
 沢山の人がお昼を考えて家に帰ったり外で食べに行ったりとしている中、私は後輩二人を連れてコンビニでお昼にしました。
「う~ん、ツナマヨのおにぎりは美味しいですね~」
「はい~、わたしもそう思います先輩~」
「あたしは大好物のバターパンだから、あむっ」
「フフッ」
「……後光先輩」
「うん、なんですか大桃さん」
「わたしたちに会いたいたかったって理由、聞いていいですか?」
「あっ、ホレボレッ、あはひもひひたい」
「恵リン、呑み込んでから喋って」
「ゴクンッ、あたしもそれ聞きたいでーす」
「たいした理由はありませんよ、本当に会いたいと思ったからです」
 そう、私は自分を先輩として好いてくれる大桃さんや木下さんに病気が治った時に彼女たちの顔が浮かんで会いたいと思ったんです。
「だって、こうやって私を好いてくれる、頼りになる大桃さんに元気をくれる木下さん、そんな後輩二人がいるなんて奇跡みたいじゃないですか」
「そ、そんな……」
「えっ、後光先輩~、照れる~っ、ねっ、彩吹」
 照れる木下さんがはしゃぐ中でも大桃さんは私に真剣そうで少し悲しそうな目を向けました。
「地球が最後、だからですか?」
「……」
「後光先輩がそう思ってるのは地球が最後だからでしょうか?」
「彩吹……」
 私は目を閉じて正直に落ち着いて答えました。
「そうですね、地球が亡くなる可能性はありますから、そうじゃないと言ったら嘘になります」
「ぐすっ」
「彩吹、涙出てるよ」
「わたしも、正直、不安で……」
「大丈夫ですか!?」
 私はこの時エイジになってしまうのではないかと心配になりました。でも木下さんが彼女を両手で包むようにささえました。
「実は、彩吹も病気っぽくなったんです」
「えっ!?」
「ぐすっ、はい、だから後光先輩が心配で……」
「そう、だったんだ」
「わたしが病気になっても恵リンが励ましてくれて元気を取り戻せたんです」
「フフッ、最高の親友ですね、大桃さん」
「ちょっ、ちょっとっ、照れるよ~」
「わたしも恐くないって言ったら嘘になるけど、けどっ、お父さんやお母さん、恵リンや後光先輩と、ずっと一緒に、地球で 暮らしたいです……」
「そうですね、私も同じ気持ちです、そうだ……はいっ、チョコレート一緒に食べましょっ」
 私は気分を変えようと3人分買ったチョコレートを二人に渡して三人で食べることにしました。
「ありがとう後光先輩……でもコレって」
「もしかして後光先輩、あたしたちの分買ってたの!?」
「フフッ、さ~、どうでしょうか、悲しむよりも楽しく美味しく食べましょう」
 チョコレートは甘く、三人で食べるとさらに美味しく感じます。前の私だったらきっとこんなことはしなかったでしょうに。
「さっきは不安にさせてごめんなさい」
「い、いえ、わたしが勝手に涙がでちゃって」
「ここだけの話し、地球が亡くなるのは残念だけど、でもそのことによってこうやってあなたたち二人にちゃんと気持ちを伝えたりできて嬉しいんです。じゃないと私は臆病なので言えなかったと思うから」
「後光先輩……」
「あーん……それっ、あたしもわかるかも」
「恵リン?」
「あたしもさ、地球が最後とか言われてないと、彩吹や後光先輩にこんなに話せてるか自信ないんだよね~……それに、こんな調子の良いだけのあたしを大切にしてくれる友だちって彩吹と後光先輩だけだもん」
「恵リン」
「フフッ、ありがとう木下さん」
 地球が亡くなることは哀しい事だし、出来ればこの先も存在してほしい。でも、それが叶わないからと言って一人部屋に閉じこもっては先に見えるのは暗い闇の中だった。叶わないなら同じと言われても私たちは今を向いて手をつなぐ、どんな結果になろうとも……。

「では戻りますか……アレ?」
 二人の姿がないと思ったらもう何か買っています。足りなかったようですね。一足先にコンビニを出て二人を待ちました。
「あ、二人とも」
「はい、後光先輩、恵リン」
「えっ!?」
「えっ、彩吹も同じこと考えてたんだ、はい、彩吹と後光先輩の分」
 それは大桃さんからはポテトチップス、木下さんからはコーヒーをもらいました。私がこっそり2人に買ったチョコレートのお返しだといいます。本当良い後輩です。ここはありがたくいただきました。
「ねねっ、彩吹、後光先輩と写真撮ろうよ」
「うん、それいいね、恵リンナイス!」
「良いですね」
「じゃあじゃあさ、後光先輩の右腕側に彩吹であたしは左腕側ね、あと先輩はポーズ、お願い」
「えっ、ポーズですか……こっ、これとか」
 私は急にポーズをと言われたので両手の小指と親指をピンと立てて三本指を握ってパシャリッ。
 良い思い出の日となりました……。

 これで残りはとうとう2日、長いような短いような感じ、かな……。
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