夏にバナナから出てきたヤツは『2ヶ月間すませてください』と言うギャルの精霊バナナ·ガールだった。

ヒムネ

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伝説の剣

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「よいしょ、よいしょ」


 パラッと小石が落ちる。


「ぷはっ、ちょっと末信すえのぶ、石が落ちてきたわよ」

「仕方ねえーだろっ、こっちだって慎重に登ってんだから」


 精霊バナナ·ガールのナナとお供パーティは今、断崖絶壁の山に登っていた。


「ほんとに伝説の剣なんてあるのかよ」

「ウワサで聞いたから間違いないわ」

「伝説の剣って大変ですね、うんしょ」

「よっと、どんな剣なのかな~」


 ナナの下に続いている桜子ようこと千夏は伝説の剣が気になっていた。というのもマジック・エレベーターを完成させる旅の途中で伝説の剣の情報をを耳に入れ急遽寄り道をすることにしたのだ。


「カーッ、カーッ」

「まーた来たか、ロープこうげき~!」


 登っていれば空を飛ぶ魔物が襲ってくるのもしばしば、ナナ達はジョブを登山家に変えていたのでロープで追い払う。


「えいっ、末信君はやく登って」

「桜子ちゃん、わかった」


 先に登っている末信を行かせて自分たちは魔物の注意を引きつけようと3人だけで攻撃を仕掛けていると、


 ガランッ、



「あっ、きゃあぁぁぁー!」



「千夏ちゃんっ!」



 攻撃に集中しすぎて足を滑らせ千夏は落下してしまった。


「ナナさんっ、千夏ちゃんがっ」

「あたしにまかせてっ!」



 ナナも飛び込みムチを千夏に向けて放つと、シュルルルルッと千夏を掴み、



「おりゃあああっ」



 素早く左の腰からナイフを出し崖に刺し止まった。



「はぁ、はぁ、あたじ死ぬかとおもった。ありがとうナナお姉ちゃん」

「フッ、千夏ちゃん気をつけなさい」



 前歯をキラーンと光らせ千夏に微笑むナナだった。そこに頂上に着いた末信が騒ぎに顔をのぞかせる。


「おーい、何かあったのか~?」

「のんきなんだから・・・いいからあんたは早く剣とりなさーい」


 ――千夏に手を貸す桜子、全員なんとか頂上に登った。


「ほら、こいつだよ」

「ふーん、刀身が緑なんて~、珍しい剣ね」

 ナナの言うとおり刀身が半透明な緑で鍔元にはなにやら透明で丸い水晶が入っている。

「うは、やったやったー、ついに伝説ゲットだねお兄ちゃん」

「おうよ」

「あと伝説は、兜、盾、鎧ですね」


「うぬ、でもその前に・・・末信、試し斬りよ」


 さっそく伝説を試してみたいと頂上で魔物を現させるとコウモリの翼の生えたパイナップルが3匹現れた。


「ほれ、やってみな」


 言われるがまま横薙ぎに切り裂く、



 ズバッと緑の閃光が剣を追うように消えていく姿にさすが伝説の剣。



 テンションがあがる末信にナナはさらに、


「武器の特殊能力みせて」


「えっ、特殊能力?」

「よくあるでしょ、武器に秘められた力よ」

「あ、そうだ説明書、説明書」


 地面に突き刺さっていた伝説の剣の柄にちゃんと説明書がついていたのだ。


「えーっと『伝説の剣・大自然の剣を手に入れましておめでとうございまーす。大変だったでしょう・・・』ってここの説明はいいんだよ、えーっと、えーっと・・・あった、なになに『特殊な効果にございましては、1 武器の丸い水晶を押してください』こうか」


 千夏にボンッ、


「ん? イタッ!」


 桜子にボンッ、


「なに? いたいっ!」


 最後はもちろんナナにボンッ、


「はにゃ? イターイッ!」


 3人の元に落ちてきたのはパイナップル、その棘に刺さった。


「「なにすんのよっ!」」


「わ、わりぃっ、果物が出るとは思わなくて」


 怒りながらも魔物を倒しナイフでパイナップルをちょうどよいサイズに切ってみんなは食べはじめる。


 ――頂上を降りて現れる敵を倒していくうちに大自然の剣の使い方を学んでいく末信、


「うりゃ、へへっ、わかってきたぜ」

「戦ったってわけね」

「ああ、これなら素材取り放題だぜ」


「・・・ダサい」


 てっきりド派手な雷やら豪快な炎とかを期待していたが、まさかただ果物が降ってくるだけの地味な能力だなあとガッカリのナナだった。


「まあ、とにかく伝説の大自然の剣もゲットしたし」

「うりゃ」


「こことはおさらばね」

「うりゃ」


「次はどこにしますナナさん」

「うりゃ」


「そうね~、千夏ちゃんはどこが~」

「うりゃ」


「いい?」

「うりゃ」


 ムカッ、


「末信っ、うるさいっ」


 パチンッ☆


  ツルッ、ドゴンッ。


 大自然の剣を手に入れて浮かれていた末信はバナナで滑る。
 とにかく伝説の大自然の剣を手に入れ4人は船で次の島へと航海する······。
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