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精霊ナナのお別れ会
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「――ふぁ~あ~ん・・・あ、ご飯ごは~ん」
千夏の部屋で目が覚めた精霊バナナ·ガールのナナ、眠たそうにしつつもいつものように末信ママのお手伝いをするのだが、
「え、8時っ、ヤバッ、寝坊しちゃったしっ」
うっかりと起きそこねてしまう。森田家にお世話になってから6時半、7時には起床して家事のお手伝いをしていたというのに。
パチンッと指を鳴らして魔法によりパジャマ姿から私服に、ノーメイク顔から化粧を施し急いで一階のリビングに駆け込んだ。
「ごっめーんっ、寝坊・・・」
「「ナナちゃんおはよう~!」」
「あっ、あ、お、おはよう」
妙にテンションが高いみんな、
「はいっ、ナナお姉ちゃん椅子っ」
「あ、ありがとね、ははっ・・・」
それは、
「は~いナナちゃん、ご飯よ~」
「う、うん」
今日8月の28日は、
「んじゃ、いただき・・・」
「ちょっと待って、ナナちゃんに『いただきます』の挨拶をお願いするわん」
「あ~、はい、いただきます~」
「「いただきまーすっ!」」
精霊ナナのお別れ会なのだ。
正直やりづらい、いや、祝ってあげようという気持は嬉しい。でもこう~、妙に構えられるとなんか変な感じがするナナ、気分転換にテレビを付けようとすれば、
「あ、パパがやるよ~」
末信パパが代わりに付けてくれし、
「なにか飲もうかな~」
「はーい、ナナお姉ちゃんなに飲みたい~?」
「う、う~ん・・・じゃバナナ·ジュース」
千夏が冷蔵からジュースを出してコップに注いでくれたりと、みんな何かしら自分の代わりに動いてくれる。自分で出来るのだがみんなの熱意に言い出せず。
だが一人だけ肝心の末信だけは、
「あ、いいよママっち自分の皿は自分で洗うから」
「だいじょうぶよん」
「ナナ、今日は特別な日なんだから母さんにやってもらえよ」
「う、う~ん」
ボソッと、
「ニシシシシッ、ナナのヤツこまってる」
と楽しんでいた。
何時もいつもイツモ・・・思い返せばきりがないくらいナナには懲らしめられてきたのだから少しくらいは困らせても。
こっちは良いことをして向こうが勝手に困ってくれるのならばこんなチャンスはない、と楽しんでいた······。
朝起きてから1時間、2時間とナナはトイレ以外はずっと座りっぱなし。もちろん千夏が肩をもんでくれたり、末信ママと『お母さん雑誌』を一緒に読んだりしてはいるがやっぱり動きたい。
「も、もうありがとう、だいじょうぶ、十分やってもらったわ」
すると、
「いえいえ遠慮なさらずナナ様、肩をもみましょう」
「ええ、いいよもう末信、それと様はヤメイ」
「いえいえ、お疲れのようなので」
仕方なく肩を揉んでもらうも5回目くらいか、それもほとんどは何故か末信がしてくれている。
「千夏~、自分のお部屋のお掃除しなさ~い」
「はーい」
「あ、あたしも手伝うよ」
「いえいえ、ナナ様はそこに座っていてください」
「そうだよ、今日はナナお姉ちゃんの日なんだから」
「そ、そう・・・はぁ~」
「ププッ」
「ん?」
いま一瞬笑い声と振り向くと真顔の末信、気のせいか。
「ププッ」
「んっ」
やっぱりと振り向くもやはり気のせい。このあと4、5回繰り返し6回目に、
「ププッ・・・あっはっはっはっはー」
「あー、やっぱ笑ってた~!」
我慢できずに大笑いの末信。
「だって、周りに気遣いされて疲れてるしー」
「え、そうなのナナちゃん?」
聞こえていた末信ママとパパに悪いとは思いつつもナナは作り笑顔をしながら困った顔をするのだった······。
トンッ、トンッ、トンッ、と軽快に階段を下っていく千夏は掃除を終わらせてナナの元へと戻って何をやろうかと考えていたら、
キュッ、キュッ、
「ナナお姉ちゃん何してるのよ」
「んあ、窓拭きよまどふき」
綺麗に窓を新聞紙で拭いていたのだ。
「新聞紙で窓のゴミとれるのよね~」
「ゴミとれるじゃないよ~、お母さ~ん」
「ごめんね千夏~、ナナちゃんジッとしてるの限界だったみた~い」
末信も口笛を吹いて知らんふり、も~っと牛のような声を出しては頭を抱える千夏。悩んでいる千夏にナナは気をかけて、
「ありがとう、でもやっぱジッとしてるのは~・・・別のことしない?」
他のことを促す。う~んと一旦悩んだ千夏だがすぐ頭を上げる。
「まあいいや、そろそろ時間だし」
「ん、あーそうか、そうだったわ」
ピンポーン、
「「きたっ」」
ナナと千夏、その後ろに末信とが玄関に向かい開けると、
「ナナさん、千夏ちゃん、末信君、今日はよろしくね」
お昼ごはん前に桜子がやってきたのだ。それは最後のナナのお別れ会のためにどうしても参加したかったのだ。
「じゃあ、お邪魔し・・・新聞? ナナさん何してたの?」
「あ、あーこれね、窓拭き······」
千夏の部屋で目が覚めた精霊バナナ·ガールのナナ、眠たそうにしつつもいつものように末信ママのお手伝いをするのだが、
「え、8時っ、ヤバッ、寝坊しちゃったしっ」
うっかりと起きそこねてしまう。森田家にお世話になってから6時半、7時には起床して家事のお手伝いをしていたというのに。
パチンッと指を鳴らして魔法によりパジャマ姿から私服に、ノーメイク顔から化粧を施し急いで一階のリビングに駆け込んだ。
「ごっめーんっ、寝坊・・・」
「「ナナちゃんおはよう~!」」
「あっ、あ、お、おはよう」
妙にテンションが高いみんな、
「はいっ、ナナお姉ちゃん椅子っ」
「あ、ありがとね、ははっ・・・」
それは、
「は~いナナちゃん、ご飯よ~」
「う、うん」
今日8月の28日は、
「んじゃ、いただき・・・」
「ちょっと待って、ナナちゃんに『いただきます』の挨拶をお願いするわん」
「あ~、はい、いただきます~」
「「いただきまーすっ!」」
精霊ナナのお別れ会なのだ。
正直やりづらい、いや、祝ってあげようという気持は嬉しい。でもこう~、妙に構えられるとなんか変な感じがするナナ、気分転換にテレビを付けようとすれば、
「あ、パパがやるよ~」
末信パパが代わりに付けてくれし、
「なにか飲もうかな~」
「はーい、ナナお姉ちゃんなに飲みたい~?」
「う、う~ん・・・じゃバナナ·ジュース」
千夏が冷蔵からジュースを出してコップに注いでくれたりと、みんな何かしら自分の代わりに動いてくれる。自分で出来るのだがみんなの熱意に言い出せず。
だが一人だけ肝心の末信だけは、
「あ、いいよママっち自分の皿は自分で洗うから」
「だいじょうぶよん」
「ナナ、今日は特別な日なんだから母さんにやってもらえよ」
「う、う~ん」
ボソッと、
「ニシシシシッ、ナナのヤツこまってる」
と楽しんでいた。
何時もいつもイツモ・・・思い返せばきりがないくらいナナには懲らしめられてきたのだから少しくらいは困らせても。
こっちは良いことをして向こうが勝手に困ってくれるのならばこんなチャンスはない、と楽しんでいた······。
朝起きてから1時間、2時間とナナはトイレ以外はずっと座りっぱなし。もちろん千夏が肩をもんでくれたり、末信ママと『お母さん雑誌』を一緒に読んだりしてはいるがやっぱり動きたい。
「も、もうありがとう、だいじょうぶ、十分やってもらったわ」
すると、
「いえいえ遠慮なさらずナナ様、肩をもみましょう」
「ええ、いいよもう末信、それと様はヤメイ」
「いえいえ、お疲れのようなので」
仕方なく肩を揉んでもらうも5回目くらいか、それもほとんどは何故か末信がしてくれている。
「千夏~、自分のお部屋のお掃除しなさ~い」
「はーい」
「あ、あたしも手伝うよ」
「いえいえ、ナナ様はそこに座っていてください」
「そうだよ、今日はナナお姉ちゃんの日なんだから」
「そ、そう・・・はぁ~」
「ププッ」
「ん?」
いま一瞬笑い声と振り向くと真顔の末信、気のせいか。
「ププッ」
「んっ」
やっぱりと振り向くもやはり気のせい。このあと4、5回繰り返し6回目に、
「ププッ・・・あっはっはっはっはー」
「あー、やっぱ笑ってた~!」
我慢できずに大笑いの末信。
「だって、周りに気遣いされて疲れてるしー」
「え、そうなのナナちゃん?」
聞こえていた末信ママとパパに悪いとは思いつつもナナは作り笑顔をしながら困った顔をするのだった······。
トンッ、トンッ、トンッ、と軽快に階段を下っていく千夏は掃除を終わらせてナナの元へと戻って何をやろうかと考えていたら、
キュッ、キュッ、
「ナナお姉ちゃん何してるのよ」
「んあ、窓拭きよまどふき」
綺麗に窓を新聞紙で拭いていたのだ。
「新聞紙で窓のゴミとれるのよね~」
「ゴミとれるじゃないよ~、お母さ~ん」
「ごめんね千夏~、ナナちゃんジッとしてるの限界だったみた~い」
末信も口笛を吹いて知らんふり、も~っと牛のような声を出しては頭を抱える千夏。悩んでいる千夏にナナは気をかけて、
「ありがとう、でもやっぱジッとしてるのは~・・・別のことしない?」
他のことを促す。う~んと一旦悩んだ千夏だがすぐ頭を上げる。
「まあいいや、そろそろ時間だし」
「ん、あーそうか、そうだったわ」
ピンポーン、
「「きたっ」」
ナナと千夏、その後ろに末信とが玄関に向かい開けると、
「ナナさん、千夏ちゃん、末信君、今日はよろしくね」
お昼ごはん前に桜子がやってきたのだ。それは最後のナナのお別れ会のためにどうしても参加したかったのだ。
「じゃあ、お邪魔し・・・新聞? ナナさん何してたの?」
「あ、あーこれね、窓拭き······」
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