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第五章 革命の時
終章 わたつみの王国
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レイアがアルモリカに引っ越して、アリオンと一緒に暮らし始めてから数ヶ月位経ったある日のこと。その日はリアヌ城に来客が来ており、使用人達にかしずかれる中、アリオンとレイアは二人でもてなしをしていた。その日は例外的に普段の業務を休むと決めていたのだ。城の中にある部屋で、女子二人の元気な声が響いてくる。
「レイア……!! 見違えたわね。とっても綺麗よ!」
「私、今までこういう格好をしたことがなかったから、正直恥ずかしいな」
レイアは今までの男物の上着とは異なり、胸の膨らみや細い腰といった、身体のラインが際立つデザインのドレスを身に着けていた。海の色をそのまま写したような、鮮やかなアクアブルーのドレスは、長い絹のような黒髪と明るい肌に映えて良く似合っていた。それは元々女性として恵まれた体型である彼女の魅力を存分に目立たせている。本来の生活を取り戻したとは言っても、平民としての生活期間が王族としてのそれの軽く二倍はある。違和感だらけでもおかしくない。
「そう言えば、右腕のここに確か古傷があったわよね。いつの間にかすっかり分からなくなっているわ」
「うん。私仕事柄あちこち傷だらけだったもんな。アルモリカに来てからすっかり変わった気がするんだ。何故だろう……」
男並みの戦闘能力を持つレイアは、アルモリカに来ても非常時に備えて普段通り鍛錬を続けていた。しかし、必要とされるような戦闘の日が訪れることはなく、穏やかな日々を過ごしていた。それでも、かつての日々で身体のあちこちに刻み込まれた傷は古傷となって、ずっと残り続けていたというのに、今やほとんど消えてしまっているのだ。それどころか、肌の色艶が増して輝かんばかりになっている。
「化粧っ気もなく、お肌のお手入れ一つ無縁だったあなたが、いつの間にかお化粧するようになってるし、肌艶もすっごく綺麗になって……誰かさんのお陰かしらね」
「セ……セレナったら何を言い出すのかと思ったら……! 恥ずかしいじゃないか!」
「あら。私何も言っていないわよ。レイアったら一体何を想像したの?」
くすくす笑うセレナに、レイアは昨晩のことを思い出して頬を真っ赤にした。美しい王子にとろけるように愛された後、優しいささやき声と心地よい温もりに包まれて眠る幸せは、何ものにも代えがたい。目を覚ますと、美しいがどこかあどけなさの残る寝顔が傍にある。まさか自分がそんな日々を送るようになるとは、少し前までは思いもしなかった。
(ふふふ。レイアが幸せそうで、何よりだわ。癒やし上手なアリオンに感謝しなくてはね)
レイアの左手の薬指には、虹色に光る小さな宝石のついた指輪がはめられている。婚約指輪らしく、先日アリオンから贈られたとのことだった。
「良かったわねレイア。虹色水晶、ずっと見たがってたわよね」
「うん。凄く嬉しい。こんなに綺麗な宝石、見たことないよ」
そして、これが自分自身の身体の中にもある。自分の生命を助けるために、アリオンが流した愛の涙の結晶──それを想像すると、レイアはこれ以上の幸せがあって良いのだろうかと、現実を疑いたくなる。そこへ、彼女にとって懐かしい低い声が聞こえてきた。
「セレナ。レイアとの話しはもう終わったか? そろそろ帰るぞ」
「ええ、分かったわ」
後ろを振り返るセレナの首筋に、小さな赤い跡を見付けたレイアはつい吹き出しそうになった。
(アーサーの奴。つけるならもう少し目立ちにくい場所につければ良いのに。彼女、ますます外に出られなくなるぞ)
すると、久し振りの顔が彼女の前に現れた。アーサーはレイアの顔を見ると、ほっとしたような表情をした。
「レイア。久し振りだな。変わりはないか?」
「ああ。特には。今日は特に用事を入れなかったから良いけど、まだまだやることがたくさんで、あまりゆっくり出来ないけどね」
「お前大丈夫か? 今からそんなんで。将来の王妃なんだから、色んな意味で相当頑張らないとな」
「大丈夫だよ。何とかするって。アリオンも一緒だし」
「お前の元気そうな顔を見て、安心した。次いつになるか分からんが、また来る時連絡するよ」
アーサーは隣に立つ金茶色の瞳を持つ青年の方に顔を向けた。彼はコバルトブルーを基調とし、金糸で縁取られたスタンドカラーのコートを身につけていた。それは黄金色のダブルボタンで彩られ、テイルコートのように後ろの裾は長めだ。その両肩には黄金色の肩章が輝いており、その上から赤い肩帯を左肩から腰へと斜め掛けにつけていた。コートの下は白いシャツで腰には黄色のサッシュベルトをつけ、白いスラックスを身に着けており、足元は黄金色のラインで縁取られた黒い長靴という出で立ちだ。この国の礼装らしいが、こうして見ると、本当に王族らしさが増してくるから、不思議だ。
「アリオン。レイアの奴を今後も宜しく頼む」
「ああ、分かった。君の大切な妹を預かったようなものだ。これからも変わらず大切にすると約束する」
「何かあったら連絡してくれ。駆けつけられるようにするから」
「ありがとう。頼むよ。僕も何か力になれることがあれば是非知らせてくれ」
二人は固く握手を交わし合い、レイア達は四人で穏やかに笑いあった。
これから先、四人で一緒に旅をすることはおそらくないだろう。機会を作れば四人で会うことは出来るだろうが、それぞれ自分達のことで忙しく、余裕がない。特にアリオンは一国の主として今後政を担っていかなければならず、自由な時間がほぼない毎日だ。レイアはそんな彼を傍でずっと支える決意をした。わずかでも自由な時間が出来れば、二人はいつも一緒の時を過ごすようにしている。仲睦まじい二人のお陰で、リアヌ城どころかアルモリカ国内の雰囲気は大変穏やかだ。
一方アーサーとセレナは普段はコルアイヌのアモイ山にいて、時々街に降りてきてはレイアが住んでいた家で休暇を満喫する生活を送っている。レイチェルとレイアの思い出の品々は運び出された後なので全くないのだが、この家には優しい温もりだけが残っている状態だ。そして、国から依頼が来れば、セレナが同伴者としてアーサーと出向くことになった。レイアが抜けた後の後釜だ。アーサーは最初悩んだが、セレナが強く望んだため承諾したらしい。こちらも負けず、仲睦まじく毎日を送っているようだ。
──彼らの新しい旅は、まだ始まったばかりである。
⚔ ⚔ ⚔
アーサー達を見送った後、アリオンに誘われたレイアは入り江に広がる浜辺に来ていた。ここから見える夕陽に照らされたガリアの街並みは、どこかノスタルジックだ。波の音だけで、人の声一つしない。
「あの侵略戦争が起きても、幸いここだけは失われてなかったようなんだ。いつか君と一緒に来れたらとずっと思っていてね」
「そうなんだ。とっても綺麗なところだね」
心地よい風に吹かれながら二人で浜辺を歩いていた。アリオンは自分の左腕にレイアの手を絡めさせ、彼女が歩きやすいところへとエスコートしている。この入り江は戦争が起きても変わらず、ガリアの街を中心としたアルモリカをずっと見守り続けていた。時間的にもう少しで陽が沈むだろう。青い空から色彩が消え失せ、街の背後から赤みが徐々に上へと空を染めて行き、次第に青から蒼へと変わってゆくこの瞬間を、彼はレイアに見せたかったのだ。
「ねぇ、アリオン」
「ん?」
「私をずっと待っていてくれてありがとう」
「レイア……」
「あの日からずっと、待っていてくれたんだろう? 私がコルアイヌに行ってしまっても、あんたとの記憶がなくなってしまっても」
「ああ」
「待たせてしまって、ごめんなさい」
「君のせいじゃないから、そのことは気にしなくて良い。現在君は私の傍にいてくれているじゃないか。それだけで私はこの上なく幸せだよ」
アリオンの顔には、これ以上の幸せはないと言わんばかりの笑顔が浮かんでいる。愛する者とこうして美しいものをともに見られることが嬉しくてならなかった。寄せては返し、返しては寄せる波の音が、二人を静かに包み込む。
「私は誓うよ。君を永遠に独りにしない」
「アリオン……私もだよ。あんたを絶対独りにさせない」
二人は自然と互いの身体に腕を絡めて抱き寄せあった。
「レイア……愛している」
「アリオン……愛しているよ」
二人はずっと、寄り添いながら夕陽を眺めていた。
空が赤く色付き、ガリアの街並みに徐々に小さな光が瞬き始めた。それはまるで生命の瞬きのように小さかったが、胸にほんのり明かりが灯るような、穏やかな温もりにあふれていた。
──本編 完──
本編はこれにて完結です。ここまでお読み頂きどうもありがとうございました。
次回からは番外編と続きます。本編に食い込んでくるエピソードも色々ありますので、引き続きお付き合い頂けると嬉しいです。
「レイア……!! 見違えたわね。とっても綺麗よ!」
「私、今までこういう格好をしたことがなかったから、正直恥ずかしいな」
レイアは今までの男物の上着とは異なり、胸の膨らみや細い腰といった、身体のラインが際立つデザインのドレスを身に着けていた。海の色をそのまま写したような、鮮やかなアクアブルーのドレスは、長い絹のような黒髪と明るい肌に映えて良く似合っていた。それは元々女性として恵まれた体型である彼女の魅力を存分に目立たせている。本来の生活を取り戻したとは言っても、平民としての生活期間が王族としてのそれの軽く二倍はある。違和感だらけでもおかしくない。
「そう言えば、右腕のここに確か古傷があったわよね。いつの間にかすっかり分からなくなっているわ」
「うん。私仕事柄あちこち傷だらけだったもんな。アルモリカに来てからすっかり変わった気がするんだ。何故だろう……」
男並みの戦闘能力を持つレイアは、アルモリカに来ても非常時に備えて普段通り鍛錬を続けていた。しかし、必要とされるような戦闘の日が訪れることはなく、穏やかな日々を過ごしていた。それでも、かつての日々で身体のあちこちに刻み込まれた傷は古傷となって、ずっと残り続けていたというのに、今やほとんど消えてしまっているのだ。それどころか、肌の色艶が増して輝かんばかりになっている。
「化粧っ気もなく、お肌のお手入れ一つ無縁だったあなたが、いつの間にかお化粧するようになってるし、肌艶もすっごく綺麗になって……誰かさんのお陰かしらね」
「セ……セレナったら何を言い出すのかと思ったら……! 恥ずかしいじゃないか!」
「あら。私何も言っていないわよ。レイアったら一体何を想像したの?」
くすくす笑うセレナに、レイアは昨晩のことを思い出して頬を真っ赤にした。美しい王子にとろけるように愛された後、優しいささやき声と心地よい温もりに包まれて眠る幸せは、何ものにも代えがたい。目を覚ますと、美しいがどこかあどけなさの残る寝顔が傍にある。まさか自分がそんな日々を送るようになるとは、少し前までは思いもしなかった。
(ふふふ。レイアが幸せそうで、何よりだわ。癒やし上手なアリオンに感謝しなくてはね)
レイアの左手の薬指には、虹色に光る小さな宝石のついた指輪がはめられている。婚約指輪らしく、先日アリオンから贈られたとのことだった。
「良かったわねレイア。虹色水晶、ずっと見たがってたわよね」
「うん。凄く嬉しい。こんなに綺麗な宝石、見たことないよ」
そして、これが自分自身の身体の中にもある。自分の生命を助けるために、アリオンが流した愛の涙の結晶──それを想像すると、レイアはこれ以上の幸せがあって良いのだろうかと、現実を疑いたくなる。そこへ、彼女にとって懐かしい低い声が聞こえてきた。
「セレナ。レイアとの話しはもう終わったか? そろそろ帰るぞ」
「ええ、分かったわ」
後ろを振り返るセレナの首筋に、小さな赤い跡を見付けたレイアはつい吹き出しそうになった。
(アーサーの奴。つけるならもう少し目立ちにくい場所につければ良いのに。彼女、ますます外に出られなくなるぞ)
すると、久し振りの顔が彼女の前に現れた。アーサーはレイアの顔を見ると、ほっとしたような表情をした。
「レイア。久し振りだな。変わりはないか?」
「ああ。特には。今日は特に用事を入れなかったから良いけど、まだまだやることがたくさんで、あまりゆっくり出来ないけどね」
「お前大丈夫か? 今からそんなんで。将来の王妃なんだから、色んな意味で相当頑張らないとな」
「大丈夫だよ。何とかするって。アリオンも一緒だし」
「お前の元気そうな顔を見て、安心した。次いつになるか分からんが、また来る時連絡するよ」
アーサーは隣に立つ金茶色の瞳を持つ青年の方に顔を向けた。彼はコバルトブルーを基調とし、金糸で縁取られたスタンドカラーのコートを身につけていた。それは黄金色のダブルボタンで彩られ、テイルコートのように後ろの裾は長めだ。その両肩には黄金色の肩章が輝いており、その上から赤い肩帯を左肩から腰へと斜め掛けにつけていた。コートの下は白いシャツで腰には黄色のサッシュベルトをつけ、白いスラックスを身に着けており、足元は黄金色のラインで縁取られた黒い長靴という出で立ちだ。この国の礼装らしいが、こうして見ると、本当に王族らしさが増してくるから、不思議だ。
「アリオン。レイアの奴を今後も宜しく頼む」
「ああ、分かった。君の大切な妹を預かったようなものだ。これからも変わらず大切にすると約束する」
「何かあったら連絡してくれ。駆けつけられるようにするから」
「ありがとう。頼むよ。僕も何か力になれることがあれば是非知らせてくれ」
二人は固く握手を交わし合い、レイア達は四人で穏やかに笑いあった。
これから先、四人で一緒に旅をすることはおそらくないだろう。機会を作れば四人で会うことは出来るだろうが、それぞれ自分達のことで忙しく、余裕がない。特にアリオンは一国の主として今後政を担っていかなければならず、自由な時間がほぼない毎日だ。レイアはそんな彼を傍でずっと支える決意をした。わずかでも自由な時間が出来れば、二人はいつも一緒の時を過ごすようにしている。仲睦まじい二人のお陰で、リアヌ城どころかアルモリカ国内の雰囲気は大変穏やかだ。
一方アーサーとセレナは普段はコルアイヌのアモイ山にいて、時々街に降りてきてはレイアが住んでいた家で休暇を満喫する生活を送っている。レイチェルとレイアの思い出の品々は運び出された後なので全くないのだが、この家には優しい温もりだけが残っている状態だ。そして、国から依頼が来れば、セレナが同伴者としてアーサーと出向くことになった。レイアが抜けた後の後釜だ。アーサーは最初悩んだが、セレナが強く望んだため承諾したらしい。こちらも負けず、仲睦まじく毎日を送っているようだ。
──彼らの新しい旅は、まだ始まったばかりである。
⚔ ⚔ ⚔
アーサー達を見送った後、アリオンに誘われたレイアは入り江に広がる浜辺に来ていた。ここから見える夕陽に照らされたガリアの街並みは、どこかノスタルジックだ。波の音だけで、人の声一つしない。
「あの侵略戦争が起きても、幸いここだけは失われてなかったようなんだ。いつか君と一緒に来れたらとずっと思っていてね」
「そうなんだ。とっても綺麗なところだね」
心地よい風に吹かれながら二人で浜辺を歩いていた。アリオンは自分の左腕にレイアの手を絡めさせ、彼女が歩きやすいところへとエスコートしている。この入り江は戦争が起きても変わらず、ガリアの街を中心としたアルモリカをずっと見守り続けていた。時間的にもう少しで陽が沈むだろう。青い空から色彩が消え失せ、街の背後から赤みが徐々に上へと空を染めて行き、次第に青から蒼へと変わってゆくこの瞬間を、彼はレイアに見せたかったのだ。
「ねぇ、アリオン」
「ん?」
「私をずっと待っていてくれてありがとう」
「レイア……」
「あの日からずっと、待っていてくれたんだろう? 私がコルアイヌに行ってしまっても、あんたとの記憶がなくなってしまっても」
「ああ」
「待たせてしまって、ごめんなさい」
「君のせいじゃないから、そのことは気にしなくて良い。現在君は私の傍にいてくれているじゃないか。それだけで私はこの上なく幸せだよ」
アリオンの顔には、これ以上の幸せはないと言わんばかりの笑顔が浮かんでいる。愛する者とこうして美しいものをともに見られることが嬉しくてならなかった。寄せては返し、返しては寄せる波の音が、二人を静かに包み込む。
「私は誓うよ。君を永遠に独りにしない」
「アリオン……私もだよ。あんたを絶対独りにさせない」
二人は自然と互いの身体に腕を絡めて抱き寄せあった。
「レイア……愛している」
「アリオン……愛しているよ」
二人はずっと、寄り添いながら夕陽を眺めていた。
空が赤く色付き、ガリアの街並みに徐々に小さな光が瞬き始めた。それはまるで生命の瞬きのように小さかったが、胸にほんのり明かりが灯るような、穏やかな温もりにあふれていた。
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