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1 行方不明になったぬいぐるみ
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アンナはおさげが似合う五歳の女の子。
彼女は、首元に赤いリボンをつけた茶色いくまのぬいぐるみをいつも抱えている。
真っ黒なつぶらな瞳を持つそのぬいぐるみは、ふわふわした毛並みが最高の手触りで、頬ずりするととっても幸せな気持ちになれるのだ。
彼女はそのぬいぐるみが大好き。
誕生日に両親からそのぬいぐるみをプレゼントされて以来、肌身離さず常に一緒だ。
ご飯を食べる時には自分のとなりに座らせ、夜はベッドで一緒に寝ている。
彼女はそのぬいぐるみに「マイケル」と名付けた。
そんなある日、「マイケル」が突然姿を消してしまった。
珍しく部屋でお留守番をさせている間に、彼はいなくなってしまったのだ。
「あたしのマイケル! どこ!? ああ、一緒に連れて行けば良かったんだわ!!」
アンナは血相を変えて家中探し回ったが、どこを探しても見つからなかった。本棚の裏、クローゼットの中、ゴミ箱をがさがさとひっくり返したりしてみたが、影も形もない。両親の手をかりても、赤いリボンすらなかった。
両手足をばたつかせ、大粒の涙を流してわんわんと大泣きする娘に、両親はまた買ってあげるからとなだめようとしたが、
「マイケルじゃなきゃやだぁあ~!!」
と彼女は駄々をこね、聞く耳をもたない状態だ。彼女の両親はすっかり困り果ててしまった。
「マイケル」がいない夜は寂しい。
となりがぽっかりと穴が空いた感じだ。
彼は一体どこへ行ってしまったのだろうか。
泣きつかれたアンナはベッドに入ると、自然と夢の中へと入り込んでしまった。
彼女は、首元に赤いリボンをつけた茶色いくまのぬいぐるみをいつも抱えている。
真っ黒なつぶらな瞳を持つそのぬいぐるみは、ふわふわした毛並みが最高の手触りで、頬ずりするととっても幸せな気持ちになれるのだ。
彼女はそのぬいぐるみが大好き。
誕生日に両親からそのぬいぐるみをプレゼントされて以来、肌身離さず常に一緒だ。
ご飯を食べる時には自分のとなりに座らせ、夜はベッドで一緒に寝ている。
彼女はそのぬいぐるみに「マイケル」と名付けた。
そんなある日、「マイケル」が突然姿を消してしまった。
珍しく部屋でお留守番をさせている間に、彼はいなくなってしまったのだ。
「あたしのマイケル! どこ!? ああ、一緒に連れて行けば良かったんだわ!!」
アンナは血相を変えて家中探し回ったが、どこを探しても見つからなかった。本棚の裏、クローゼットの中、ゴミ箱をがさがさとひっくり返したりしてみたが、影も形もない。両親の手をかりても、赤いリボンすらなかった。
両手足をばたつかせ、大粒の涙を流してわんわんと大泣きする娘に、両親はまた買ってあげるからとなだめようとしたが、
「マイケルじゃなきゃやだぁあ~!!」
と彼女は駄々をこね、聞く耳をもたない状態だ。彼女の両親はすっかり困り果ててしまった。
「マイケル」がいない夜は寂しい。
となりがぽっかりと穴が空いた感じだ。
彼は一体どこへ行ってしまったのだろうか。
泣きつかれたアンナはベッドに入ると、自然と夢の中へと入り込んでしまった。
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