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4 恐頭山
気を送る
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どのくらい時間が経ったのだろう。
彩花は、真希乃を押さえ込むように只々抱きしめていた。そんな彩花の肩に、手が添えられる。
「もう、大丈夫だよ。彩花ちゃん」
京介が、笑みを浮かべて立っている。
「京介さん」
毛大が、頭を掻きながら近づいてくる。
「すまんのお、わしが側にいればの。面目ないの」
ううんと、首を振る彩花。
麗美が、彩花の肩に手を置く。
「よく頑張ったわね」
麗美のリップの塗られた膨よかな唇が目に止まり、顔を赤くする彩花。
「いえ、私なんか全然・・・」
先程の麗美の姿を思い出して、自分が情けなくなった。
(今の私じゃ、真希乃の助けにならないや)
肩を落とす彩花。
発作が治り、落ち着きを取り戻す真希乃は、彩花を見る。
「ありがとう、彩花。助かったよ」
笑ってみせる真希乃。
彩花は、嬉しくなって真希乃に抱きついた。
「ばか・・・」
さらに、抱きしめる彩花。
手のやり場に困る真希乃。
・
再び、座禅を組む真希乃。
今は落ち着いている。蝶華の送った気が、真希乃を鎮めている。が、いつまた発作が起こるかわからない。
毛大が、真希乃の前で座禅を組む。
「わしに任せて、皆は休め」
掌と拳を合わせると京介と麗美が、挨拶をした。
「では、お言葉に甘えて」
その場で焚き火が焚かれ、皆で野宿をすることになった。
彩花は、立ち上がり真希乃に向く。
蝶華が、それを静止。
「彩花、今は休め。まだ、体がここに馴染んでおらん。無茶はするでないぞよ」
「あ、はい」
焚き火の近くに腰を下ろし横になる彩花。
視線は真希乃に向けられている。
それを、微笑ましく見る蝶華。
星々が瞬く夜空を、一筋の流れ星が流れて消えた。
彩花は、真希乃を押さえ込むように只々抱きしめていた。そんな彩花の肩に、手が添えられる。
「もう、大丈夫だよ。彩花ちゃん」
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「すまんのお、わしが側にいればの。面目ないの」
ううんと、首を振る彩花。
麗美が、彩花の肩に手を置く。
「よく頑張ったわね」
麗美のリップの塗られた膨よかな唇が目に止まり、顔を赤くする彩花。
「いえ、私なんか全然・・・」
先程の麗美の姿を思い出して、自分が情けなくなった。
(今の私じゃ、真希乃の助けにならないや)
肩を落とす彩花。
発作が治り、落ち着きを取り戻す真希乃は、彩花を見る。
「ありがとう、彩花。助かったよ」
笑ってみせる真希乃。
彩花は、嬉しくなって真希乃に抱きついた。
「ばか・・・」
さらに、抱きしめる彩花。
手のやり場に困る真希乃。
・
再び、座禅を組む真希乃。
今は落ち着いている。蝶華の送った気が、真希乃を鎮めている。が、いつまた発作が起こるかわからない。
毛大が、真希乃の前で座禅を組む。
「わしに任せて、皆は休め」
掌と拳を合わせると京介と麗美が、挨拶をした。
「では、お言葉に甘えて」
その場で焚き火が焚かれ、皆で野宿をすることになった。
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蝶華が、それを静止。
「彩花、今は休め。まだ、体がここに馴染んでおらん。無茶はするでないぞよ」
「あ、はい」
焚き火の近くに腰を下ろし横になる彩花。
視線は真希乃に向けられている。
それを、微笑ましく見る蝶華。
星々が瞬く夜空を、一筋の流れ星が流れて消えた。
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