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第一夜 駿太とミサオ

愛おしすぎて

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ベッドに来ると、仰向けに横になるように促すミサオ。
少し、頭を下げている愚息。
「あれ?この子、眠そうだよ」
「起こしてあげてくれる?」
「いいよ、どうしたらいい?」
んーと、考える駿太。
「握ったら上下に動かしてみて」
「うん、わかった。・・こうかな」
慎重かつゆっくりな動作が、心地よかった。
不覚にも声が漏れてしまう。
「駿太のその声、可愛い」
四つ這いになる格好で、愚息をイジるミサオ。
見ると、垂れ下がる胸の谷間が悩ましかった。
ムクリと愚息が反応する。
「あは、動いたよ」
先端にトロリとした液体が溢れ出し、指先に絡め引き伸ばしてみるミサオ。
「あ、これローション?つるつるして、よく滑るよ」
ジワジワと頭を撫でて行く。
「っ、いいな、それ。気持ちいいよ」
「うふ、良かった。喜んでくれて」
少女のように微笑むミサオがそこにいた。映画の中では、いつも勝気で男勝りのキャラが多いため、こんなに可愛い顔をするミサオを見たことがなかった。
「あん、でもすぐに乾いちゃう」
「だから、口でもするんだよ」
「ああ、なるほどぉ」
なんの抵抗もなく口に咥えるミサオは、目を細くして笑っている。
ビクッとする俺と愚息。
咥えたまま、ふふっと笑って喜ぶミサオ。
ムチュッと吸い取りながら口から愚息を離すとこちらをみるミサオ。
「口に入れたら何するの?」
「そうだな、吸いながら、上顎に先端押し付けたり擦ったり、頬の内側に擦るのもいいかもね。舌も使って舐め回したり・・かな」
「アイス舐めるみたいに、するとか?」
「いいね、やってみて」
「うん、いろいろ、やってみるよ」
ジュッポジュッポ、音を立てる。
(うわ、これなんだ。俺もよくわかんなかったけど、こりゃいいや。何より、されてるっていうのが嬉しい)
先端をチロチロと舐め始めたからたまらない。
「あ、そこ、やば、あ」
「ふふ、すごく動いてる。硬くなってるよ」
口から離すと、手を使い始めるミサオ。
「なるほど、唾液でもよく滑るのね。少し大きくなったみたい」
「だね。いいよ、ミサオ。もっときて」
「うん、頭が大きくてパンパンになってきたよ」
言いつつ、パンパンになった頭を集中的に摩擦してくるミサオ。
「ちょ、ちょっと、待って」
手を止めて駿太を見るミサオ。
パンパンは、イキそうが近い証拠。
こうなることで挿入時にお互いの摩擦が増して絶頂に誘うのだろう。
ミサオが、心配そうに駿太を見る。
「大丈夫?苦しそうだけど」
体を起こす駿太。
「そんなもんだよ。今度は、ミサオが下にならない?」
「ん?どうして?」
ミサオの乳房の先端を指で突く駿太。
ビリリとなるミサオ。
「あ・・あ・・何今の?」
「見て。ミサオのここ、こんなに大きくなってるよ」
「わあ、こんなになるんだね」
乳房の先端が硬く大きなっているのを見て、自分でも驚いているミサオ。
「それに、ここ」
紐パンの布の中に手を差し込む駿太。
女性のそこが濡れるってことは、知っていたが触るのは初めてであった。
表面的にはなんともなかったが、閉じた谷間を指が降りて行くと、つるりと蜜壺に入ったようだった。
(こんなに濡れてるんだ)
ミサオのそこは、グッショリであった。予想以上の水量に驚いて沼地から足を抜くように指を抜いてしまった。
ミサオも感じていたのだと思ったら、余計に愛おしく思えた駿太だった。
谷間の奥底に落ちて行くのは後にして、谷間の先を目指すことにした。
宝珠のある場所。
蜜壺の液体を指に絡め宝珠に触れる。
つるりと滑るのをコロコロと撫で回す。
膝を小刻みに震わせながら、声を漏らすミサオ。
「なーに、そこ。気持ちが良くて、溶けちゃいそう」
ミサオは、自分で慰めることすら知らないらしい。
全てが初体験なのかもしれない。
肩で息をするミサオは、駿太にしっかり腕を回して掴んでいた。
怖さにも似たものを感じ、一層しがみついてくる。
小刻みに震えるミサオが、とても愛おしくて手を止めて顔を覗き込む。
目をゆっくりと開けるミサオ、駿太の顔を見ると恥ずかしそうに笑った。
チュッと、おでこにキスをする駿太。
そこじゃイヤだと言いたいのか、んっと、唇を突き出すミサオ。
恐る恐る唇を重ねる駿太。
ぷにと、触れる唇がとても柔らかかった。
「ラーメンの味がする」
唇を舐めるミサオは、俺の頬を両手で抱えると激しくキスをしてきた。
深く激しいキスだった。
うわ、映画のラブシーンってこんなだったな。駿太は、思い出していた。
舌が入ってきて驚いたが、ヌルヌルと蠢くそれがなんだか、すごくいやらしくて愚息が反応する。
息が詰まるほど、深いキスをすると二人同時に大きく息をした。
肩で息をする二人は、お互いにおでこをあわせ、支え合いながら息を整える。
ミサオは、駿太の手を取ると自分の乳房へと導いた。手に収まり切れないほど大きな胸を恐る恐る揉んでみた。
「うわ、気持ちいいな、すごく柔らかい」
指がどこまでも、沈んでいくようだった。筋肉質な体なのに、ミサオのそこは違っていた。
指先で、硬くなった先端を転がしてみた。
電気が走りミサオは身を縮めた。
負けまいと真剣な顔で、駿太を見るミサオ。刺激に耐えられず、顔を歪ませる。
気持ちいい思いをさせられればされるほど、やり返したい衝動に駆られるもの。
むき出しの愚息を鷲掴みにするミサオは、激しく上下させた後で、先端を指先で撫でる。
濡れたそこが、つるつると滑る。頭を手のひらで覆うと、逆の手で動かないように固定して頭を撫で回した。
強い刺激に耐えられず、溢れ出るつるつるが止まらない。たまらず腰を引く駿太。
「ダメ、逃がさないんだから」
意地悪なミサオは、唇を舐めると腰を引いて逃げる駿太を逃がさないとばかりに両足で腰を挟み込み固定する。
軽いSM状態。駿太も負けじとミサオの乳房の硬くなった先端を転がし反撃する。
体をよじるが、余裕の顔をしてみせるミサオ。
駿太のぐしょぐしょの頭を、ミサオの手が上下する。モグラ叩きのモグラになる愚息。ミサオの手の中で頭を出したり引っ込めたりと何度も繰り返している。
手の動きが速いかと思うと、ナメクジのようにゆっくり動かしたりする。
動きの違いにビクビクと体を震わす駿太。
逃げたいが逃げたくない、快楽の虜となっている。
呼吸が乱れ、酸欠状態に、気が遠くなるようだ。
一人で悦ぶなら、とっくにフィニッシュしているところだが、その権利はミサオの手の中にあった。
イクにイケないもどかしさが、病みつきになる。
ミサオは嬉しそうに唇を舐めると手の動きを止めたり、動かしたりして駿太の表情の変化を楽しんでいる。
声を押し殺すなんて、してられなかった。むしろ、感じるまま声を出してもっと酔いしれたいと思った。
つるつるが後を立たない、頭はグッショリと濡れている。そこにミサオの口から唾液が投入され、さらに駿太のものからギュウと絞り出しては、全体に広げ滑りを良くするミサオは、手を握る力が強くなる。
悶える駿太を見るのが、とても楽しい様子だ。
手に引っかかるものが、大きくなっているのが嬉しくて、知らず知らずに自分もそれを欲しくてたまらなくなってるのに気がつくミサオ。
そこに駿太が仕返しとばかりに、紐パンの三角布に、手を差し込んできたからたまらない。
ミサオもすでにグッショリであった。
とろけんばかりの顔をしている。
駿太は、嬉しくなってミサオに口付けをした。舌を深く差し入れる。
ん、んとミサオも目を閉じ、酔いしれている。
宝珠に伸びた手の動きは止まらない。
つるつるの元は谷間に溢れている。
つるつるの強い刺激で膝を閉じるミサオは、ガタガタと膝が震えるのを止められない。
「ダメ。待って」
ミサオは、駿太を握った手を動かす余裕がなくなっていた。
「待たないよ、お返しだよ」
手の動きの強弱の波が、ミサオを昇天へと導く。顔を反り返し天を仰ぎ酔いしれる。
駿太にしがみつくミサオは、駿太の背中で爪を立てる。
「駿太、そこダメ」
てことは、そこがいいってこと。
少し大きくなった宝珠をとらえるのは容易かった。
のけぞると大きく息を吐息となって吐き出す。
膝をガクガクと振るわせ、ミサオは昇天した。
バタッと、後ろに倒れ込むミサオ。
まだ、膝が震えている。
鼓動の速さと呼吸を同調させるかのように咳をするミサオ。
横たわるミサオの首筋を汗が流れている。ほんのりと熱を帯びてピンク色をしている。
「綺麗だよ、ミサオ」
仰向けのまま、頭に腕を乗せて大きく胸を膨らませては大きな呼吸を続けるミサオは、100メートルを一気に駆け抜けた後のようだ。
「もう、ズルいよ。駿太」
ゴクリと唾を飲み込むミサオは、上体を起こした。
「でも、すごく素敵だったよ」
ミサオは、頬をピンク色に染め、額に汗でまとわりつく髪をそのままに、駿太に深いキスをしていた。
ミサオは、イッタばかりなのに、やる気満々の顔をすると駿太の胸を押しながら
「寝て」
駿太を横にするミサオ。
愚息をパクリと咥えると、音を立てて刺激をし始めた。
落ち着いていた愚息が、むんと、いきり立つ。
頭が膨らんで、思わず口から愚息を出すミサオ。
「こんなに大きかった?」
見ると、いつになく頭が大きい気がした。
こんなに長く行為を堪能したことがなかった。
一人悦ぶを大悦。大きな悦びといい。
二人で悦ぶを天悦。天にも昇る悦びと誰かが言っていたのを思い出していた。
二人だと、愚息もこんなに違うものかと思う駿太。
「今度は、駿太が、気持ちよくなるんだよ」
「イカせてくれる?ミサオ」
「イカす?ああ、さっきのがイクってことなんだね。いいよ、駿太もイッて」
先ほどまでパンパンだった愚息が、今はパンパンパンとスーパー愚息になっている。
そこで、さらに駿太がアドバイス。
「棒の付け根を強く握って、血の巡りを抑えるようにして、刺激するともっとパンパンになるよ」
長い大悦経験から、見つけた技である。
「えっと、こう?」
ギュッとするミサオ。
「もっと強くて平気だよ」
「もっと?ほんとに?」
驚くミサオは、痛くないの?と顔をしながら、さらに力を加える。
「あ、いいね。それで刺激して」
言われるまま、上下するミサオは、手の中で一段と大きくなるのがわかった。
「え?こんなになるの?でも、なんだか、痛そう」
愚息の頭は火星人と化していた。
「じゃあさ、試しに今度は手を離して、頭をギュウっとしてみて、小さくなるから」
ミサオは、言われるまま頭を握りつぶすように握ってみた。パンパンだった頭は、普通くらいに戻ってしまった。
「え、なんで?」
しばらくすると、膨らみはまた戻り始めた。
「血液の流れで、大きくなるんだよ。だから、それを堰き止めれば、小さくならないって理屈」
「なるほどねぇ」
ミサオが愚息を上下させながら、チュッ愚息にキスをした。
「チビ太、かわいい」
愚息が、チビ太に昇格した。
「ええ、チビ太って」
いい子いい子しながら
「この子は、駿太の一部だよ。ねえ、チビ太」
(おいおい、そこに話しかけないで)
「さあ、チビ太もイコうね」
チビ太に嫉妬する駿太。
「あ、チビ太どうしたの?寝ちゃうの?」
(やばい、イクの通り越して萎えてきた)
「ねえ、どうしたのよ。ねえ」
チビ太を起こそうと、イジるミサオ。
ぐったりとするチビ太は、刺激に慣れ過ぎて感覚が鈍くなってしまった。
駿太の顔を覗き込むミサオ。
「ねえ、駿太?イッたの?」
親不孝者のチビ太を横目に
「あ、うん。イッたよ」
(なぜ、嘘をつく)
「そっか、イッたんだチビ太。ん?でも、ティッシュ使ってないよね?」
(なかなか、するどい指摘)
「あ、いや、二人の時は使わなくて大丈夫なんだよ」
(なぜ、そんな嘘をつく)
「そっか、イッちゃったんでちゅね。チビ太」
ぐったりするチビ太を振ってみるミサオ。
ミサオは、突然チビ太の首をギュウと絞めると
「他の子で、イッたりしたら、こうだからね。わかった?」
フニャンと、うなずくチビ太であった。
結局、この日はイケず終いで終わったが駿太にとって素晴らしい一日だった。
いつもなら、一人で寝ていたベッドも、今は隣りに好きな子がいる。
それも、最上級の彼女が。
隣で眠るミサオを見て、幸せに酔いしれている駿太。
寝顔にキスをする駿太。
ふふっと、笑みを浮かべるミサオ。
「あ・・・」
駿太は、あることを思い出していた。
(矢那さんとこ行くの忘れてた)
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