魔物を倒すよりお前を押し倒したい

貴林

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第四夜 珍玉握り

出勤前

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駿太の部屋 朝

シュンタ、起きて
仕事、遅れるよ
「ミサオ?」
手が柔らかいものに触れる。
ミサオの肌だった。
「シュンタ・・起きない・・と」
横になる駿太は、眠い目を開けると目の前で寝息を立てるミサオに気がついた。
「なんだ、寝言か・・」
ミサオは、頬を枕に押し付けられて唇が少し飛び出た寝顔が可愛いかった。思わず頬にキスをする駿太。
ふふっと、笑うミサオ。
駿太は、ベッドから足を出して床に下ろす。
何か、濡れて冷たいものを踏んだ。
「げっ」
見ると使ったティッシュが散乱していた。
げっそりとして、起き上がる駿太。
腰は軽いが、フラついている。
「そっか、学校から帰ってきてからミサオにイカせてもらったんだ」
あまりのティッシュの数に、頭をかく。
「何回、イッたんだ俺は」
トイレに入る駿太。
チビ太を取り出し、仰天する駿太。
「なんだこれ?チビ太、どうしたんだよいったい」
萎えているのに、頭だけが火星人のままで、おまけに頭の表面に赤い点々まであった。
しかも、用を足す時、道と口が痛い。
「あてててて」
あ・・・昨夜、いや今朝方、Hをしてる時を思い出した。
以前教えた、根元抑え皮剥きパンパン抜きをしたから、海綿体が異常拡大したのを思い出した。
「あれ、気持ちいいけど、痛いんだよね」
タンスからシャツとズボンを取り出し着替えた。といっても、トランクス一丁だったから実際は着ただけ。
ズボンを上げる駿太。
今日は、あそこが妙に膨らんでいる。
きっと、火星人のせいだ。
ふああと、あくびをする駿太。
完全寝不足でしっかり眠い。
食卓に来ると、ミサオの手作り弁当が置かれていた。
メモが置いてある。

〈仕事、頑張れ。夜また頑張ろう〉

「うげ、火星人の次は、なんになるんだ?」
ズボンのポケットにそれを突っ込むとベッドに行き、ほとんど寝ていないのだろうミサオの頬にキスをした。
「行ってくるよ」
靴を履き、ドアを静かに開閉する。
矢那さんが起きている。
台所の窓が開く。
「おはよう駿ちゃん、昨夜は寝かせてもらえなかったみたいだね」
「あはは、うるさくなかったですか?」
「何も?」
「なら、良かった」
「イクイクしかね」
「えええええ」
「あははははは、冗談だよ。意外とこのアパート防音しっかりしてるみたいだね。何も聞こえなかったよ」
「そうなんですね」
「うそだよ」
「えええ」
「ほら、仕事に遅れますぞ」
時計を見る駿太。
「あ、いけね。すみません、行ってきます」
「おう。今夜また頑張れ」
駿太は、矢那の言葉に階段から足を踏み外しそうになりながら階段を降りると駅へと急いだ。
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