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第七夜 ラート はじまり編
いざ、映画の世界へ
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映画【ラート】に向かうメンバーも決まり、改めて役割について話し合っていた。
「駿太は、映画見て役ごとの特徴は掴めてると思うから省いちゃうね」
ミサオが映画の全容を含めつつ解説をする。
「誘拐された姫、つまり千夜宇ちゃんの奪還と敵のボス、ブラアーデミー打倒が目的です」
始まりの街ハマル。イチヤタ国 国王イカンデス。
その命を受けて、5人の戦士が人選される。
新米魔導士シュンタ、剣士ミサオ、格闘家チマウ、学者ロカ、治癒師ヤタノ。
本来ミサオが抜けた後の映画本編は、ミサオ抜きで進行していくが、シュンタ達が代役を務めることで、独自のストーリーが展開することになる。
完全オリジナルストーリーなのだ。
その流れを、側から垣間見えるのは唯一、矢那一人である。
また、マイクを通してアドバイスが可能である事がわかり、矢那はサポート役に回った。
「細かいことは、個々の判断に任せます。キャラの性格、特徴、癖。それぞれ好きにやっちゃってください」
「要は、そのままで良いって事だね」
「そういうこと」
「問題は、キャラ本来の能力よね?」
千舞宇が、割り込む。
「能力的なものは、映画の中に入ることで、スキルは身につくはずなので、あとはそれをどう活かすかが問題ね」
「私、合気道やってるんだけど、そっちの能力が損なわれることはないの?」
「ないわ。むしろ、そういった元々持ち合わせた能力は、プラスに働くはずよ」
「それは、いいわね」
パシン
千舞宇は、拳で手のひらを叩くと、気合を入れる。
恐る恐る夜多乃が、手を挙げる。
「あ、あの、私は何を?」
「ヤタノの役目は、味方の治療がメインだよ。傷ついた仲間を回復させるの」
「え、でも、私、そんなのやったことないですけど」
「大丈夫。映画の中に入れば、自ずと開花するから心配ないよ」
「はあ、なんか不安だな」
オドオドする夜多乃を横目に露華が手を挙げる。
「私さ、学者ってことだけど、戦う時は何してんの?ボサッと見てるだけなんて、ヤだからね」
「大丈夫。学者は銃を使うんだ。しかも、お手製だから好きなようにカスタマイズ出来る」
駿太が、代わって説明する。
「ん?カスタマイズっていうと?」
「ん~、そうだな。例えば、旅の途中で見つかる鉱石なんかを組み込むことで、火の属性を宿した銃を撃ったり出来る」
「へええ、なるほど。それは、面白そうね。でも、鉱石とか詳しくないわよ?」
「大丈夫。学者のスキルとして身につくから心配ないよ」
「まあ、行ってみればわかるってことね」
「そういうこと。まずは、行かないと何も始まらない」
夜多乃が、何かを思い出して、手を挙げる。
「ん?どうしたの?」
「あの~・・・」
「何?どうしたの?」
「実は、今私・・・」
夜多乃は、ミサオを手招きで呼ぶと耳元でコショコショと駿太に聞こえないように話す。すぐ側で聞き耳を立てる千舞宇と露華が、ああ~と、うなずいている。
「ああ、それなら大丈夫だよ。映画の中では役を演じるのがメインだから、そういった細かい設定まではないから平気だよ。食事するってことも必要ないくらいだよ。用を足したりなんてものもないから」
駿太が、話の内容がわからずにいる。
「ん?なに?どうしたの?」
「男には、関係のない話さ」
千舞宇が、これ以上は言わないから何も言うなと告げている。
「ああ、生理的な話だね」
ポロリと口にしてしまう駿太。
顔を真っ赤にする夜多乃。これをかばい、駿太を囲むように女性陣が立ち塞がる。
「え?なに?お、オシッコの話でしょ?違った?」
さらに睨みを効かせる女性陣。
「あ、それとも、んこのことかな?」
アワワとなる駿太。
「もう黙ってて」
ミサオが釘を刺す。
「はい、わかりました」
シュンとなる駿太。
ミサオが皆の顔を見る。
「あとは、行ってから色々と話しましょう」
ミサオは、立ち上がるとテレビの画面を見る。
「さあ、出発よ」
「駿太は、映画見て役ごとの特徴は掴めてると思うから省いちゃうね」
ミサオが映画の全容を含めつつ解説をする。
「誘拐された姫、つまり千夜宇ちゃんの奪還と敵のボス、ブラアーデミー打倒が目的です」
始まりの街ハマル。イチヤタ国 国王イカンデス。
その命を受けて、5人の戦士が人選される。
新米魔導士シュンタ、剣士ミサオ、格闘家チマウ、学者ロカ、治癒師ヤタノ。
本来ミサオが抜けた後の映画本編は、ミサオ抜きで進行していくが、シュンタ達が代役を務めることで、独自のストーリーが展開することになる。
完全オリジナルストーリーなのだ。
その流れを、側から垣間見えるのは唯一、矢那一人である。
また、マイクを通してアドバイスが可能である事がわかり、矢那はサポート役に回った。
「細かいことは、個々の判断に任せます。キャラの性格、特徴、癖。それぞれ好きにやっちゃってください」
「要は、そのままで良いって事だね」
「そういうこと」
「問題は、キャラ本来の能力よね?」
千舞宇が、割り込む。
「能力的なものは、映画の中に入ることで、スキルは身につくはずなので、あとはそれをどう活かすかが問題ね」
「私、合気道やってるんだけど、そっちの能力が損なわれることはないの?」
「ないわ。むしろ、そういった元々持ち合わせた能力は、プラスに働くはずよ」
「それは、いいわね」
パシン
千舞宇は、拳で手のひらを叩くと、気合を入れる。
恐る恐る夜多乃が、手を挙げる。
「あ、あの、私は何を?」
「ヤタノの役目は、味方の治療がメインだよ。傷ついた仲間を回復させるの」
「え、でも、私、そんなのやったことないですけど」
「大丈夫。映画の中に入れば、自ずと開花するから心配ないよ」
「はあ、なんか不安だな」
オドオドする夜多乃を横目に露華が手を挙げる。
「私さ、学者ってことだけど、戦う時は何してんの?ボサッと見てるだけなんて、ヤだからね」
「大丈夫。学者は銃を使うんだ。しかも、お手製だから好きなようにカスタマイズ出来る」
駿太が、代わって説明する。
「ん?カスタマイズっていうと?」
「ん~、そうだな。例えば、旅の途中で見つかる鉱石なんかを組み込むことで、火の属性を宿した銃を撃ったり出来る」
「へええ、なるほど。それは、面白そうね。でも、鉱石とか詳しくないわよ?」
「大丈夫。学者のスキルとして身につくから心配ないよ」
「まあ、行ってみればわかるってことね」
「そういうこと。まずは、行かないと何も始まらない」
夜多乃が、何かを思い出して、手を挙げる。
「ん?どうしたの?」
「あの~・・・」
「何?どうしたの?」
「実は、今私・・・」
夜多乃は、ミサオを手招きで呼ぶと耳元でコショコショと駿太に聞こえないように話す。すぐ側で聞き耳を立てる千舞宇と露華が、ああ~と、うなずいている。
「ああ、それなら大丈夫だよ。映画の中では役を演じるのがメインだから、そういった細かい設定まではないから平気だよ。食事するってことも必要ないくらいだよ。用を足したりなんてものもないから」
駿太が、話の内容がわからずにいる。
「ん?なに?どうしたの?」
「男には、関係のない話さ」
千舞宇が、これ以上は言わないから何も言うなと告げている。
「ああ、生理的な話だね」
ポロリと口にしてしまう駿太。
顔を真っ赤にする夜多乃。これをかばい、駿太を囲むように女性陣が立ち塞がる。
「え?なに?お、オシッコの話でしょ?違った?」
さらに睨みを効かせる女性陣。
「あ、それとも、んこのことかな?」
アワワとなる駿太。
「もう黙ってて」
ミサオが釘を刺す。
「はい、わかりました」
シュンとなる駿太。
ミサオが皆の顔を見る。
「あとは、行ってから色々と話しましょう」
ミサオは、立ち上がるとテレビの画面を見る。
「さあ、出発よ」
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