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妖怪を題材にすれば売れる?
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前々から不思議に思っていたのですが、妖怪を題材にした作品って何故だか売れませんか?
それこそ妖怪のおかげ?
一番有名なのはご存知「ゲゲゲの鬼太郎」でしょう。漫画「墓場の鬼太郎」時代は絵が怖すぎてあまり子供に人気がなかったようですが、アニメ化で人気が出たようです。私もそれで鬼太郎を知りましたしよく見ていました。何度もアニメ化されており今年まさかのリメイクで復活しました。息が長い作品ですよね。
まあ、鬼太郎アニメのヒットは作者水木しげる氏の妖怪知識と、出て来る妖怪の数が非常に多い事、変にデフォルメせず妖怪の気味悪さも適度に出した事ではないかと思うのですが(見ていないので現在放映中のキャラクター造形がどうなっているかは分かりません)。
小説では、まず夢枕獏氏の「陰陽師」もヒットしましたね。映画化もされ、主人公である安倍晴明に扮した野村萬斎が当たり役でした。鬼太郎と違い、こちらは大人向けですから平安時代の闇とそこはかとない薄暗さ、妖怪のおどろおどろしさが際立ち、陰陽師と言う非常にミステリアスな職業が受けたのではないかと思います。
こちらは同原作の岡野 玲子が描く漫画もヒットしました。大きな瞳の可愛らしい女子やアイドル系かっこいい男子が出て来るキラキラした少女漫画のイメージをぶち壊した、墨絵で描いた日本画のような、古風で美しい画風が作品とぴたりと合致した事が受けたのでしょう。
その後綺羅星のごとくデビューした京極夏彦氏の、妖怪を事件のモチーフとした小説、京極堂シリーズはあっと言う間に人気作品となりました。まあ、京極氏の場合は出版社初持ち込み兼デビュー作が「姑獲鳥の夏」と言う、とんでもなく完成度の高い作品だった事があるんですが。が、作風が一貫して、戦後まもないまだ近代化が進んでいなかった、薄暗さを残していた日本のオカルト的雰囲気が全編に漂っていて、それが妖怪の怪しさとうまく嵌まった事も良かったのでしょう。
おどろおどろしさと言えば、こちらもヒットした高橋留美子氏の漫画「犬夜叉」も妖怪がベースでした。女性漫画家らしく、人間は女子も男子も可愛らしい絵柄なのですが、出て来る妖怪はこれもデフォルメがあまりされておらず、結構気味悪くて人間キャラとのギャップが大きかったです。陰と陽の存在のような、その対比も狙いの一つだったかもしれません。
その後、もう少しライトな文芸でいくと畠中恵氏の妖怪小説「しゃばけ」が出てきました。漫画では緑川ゆき氏の「夏目友人帳」がヒット。これらが今までの妖怪ヒット作と大きく違う事は、今まではおおよそ人間VS妖怪の図式が多かった妖怪物が、人間である主人公と妖怪が仲間関係にあり一緒に問題を解決すると言う「ほのぼの路線」で行った事、そしてそれもまたヒットしたと言う事です。
そうしてしばらくした後の、もう説明も不要でしょう、あのゲーム「妖怪ウォッチ」の大ヒットです。アニメも大人気ですね。ゲゲゲの鬼太郎を除くと、その後しばらく幼児以外に受けていた妖怪物ですが、妖怪ウォッチのヒットで低年齢層までついに取り込んでしまいました。まあ、妖怪ウォッチに出てくる妖怪は、現代風にアレンジしたオリジナル妖怪も多いみたいなんですけれどね。
と言う訳で、妖怪は人間キャラと敵対させても売れる、仲良くさせても売れる、年齢問わず売れる、と改めて不思議だと思ったわけです。それこそ本当に「妖怪サマのお陰」ではないかと。小説のネタに困っている人は、妖怪をテーマに書いたら大ヒットするかもしれません。
それこそ妖怪のおかげ?
一番有名なのはご存知「ゲゲゲの鬼太郎」でしょう。漫画「墓場の鬼太郎」時代は絵が怖すぎてあまり子供に人気がなかったようですが、アニメ化で人気が出たようです。私もそれで鬼太郎を知りましたしよく見ていました。何度もアニメ化されており今年まさかのリメイクで復活しました。息が長い作品ですよね。
まあ、鬼太郎アニメのヒットは作者水木しげる氏の妖怪知識と、出て来る妖怪の数が非常に多い事、変にデフォルメせず妖怪の気味悪さも適度に出した事ではないかと思うのですが(見ていないので現在放映中のキャラクター造形がどうなっているかは分かりません)。
小説では、まず夢枕獏氏の「陰陽師」もヒットしましたね。映画化もされ、主人公である安倍晴明に扮した野村萬斎が当たり役でした。鬼太郎と違い、こちらは大人向けですから平安時代の闇とそこはかとない薄暗さ、妖怪のおどろおどろしさが際立ち、陰陽師と言う非常にミステリアスな職業が受けたのではないかと思います。
こちらは同原作の岡野 玲子が描く漫画もヒットしました。大きな瞳の可愛らしい女子やアイドル系かっこいい男子が出て来るキラキラした少女漫画のイメージをぶち壊した、墨絵で描いた日本画のような、古風で美しい画風が作品とぴたりと合致した事が受けたのでしょう。
その後綺羅星のごとくデビューした京極夏彦氏の、妖怪を事件のモチーフとした小説、京極堂シリーズはあっと言う間に人気作品となりました。まあ、京極氏の場合は出版社初持ち込み兼デビュー作が「姑獲鳥の夏」と言う、とんでもなく完成度の高い作品だった事があるんですが。が、作風が一貫して、戦後まもないまだ近代化が進んでいなかった、薄暗さを残していた日本のオカルト的雰囲気が全編に漂っていて、それが妖怪の怪しさとうまく嵌まった事も良かったのでしょう。
おどろおどろしさと言えば、こちらもヒットした高橋留美子氏の漫画「犬夜叉」も妖怪がベースでした。女性漫画家らしく、人間は女子も男子も可愛らしい絵柄なのですが、出て来る妖怪はこれもデフォルメがあまりされておらず、結構気味悪くて人間キャラとのギャップが大きかったです。陰と陽の存在のような、その対比も狙いの一つだったかもしれません。
その後、もう少しライトな文芸でいくと畠中恵氏の妖怪小説「しゃばけ」が出てきました。漫画では緑川ゆき氏の「夏目友人帳」がヒット。これらが今までの妖怪ヒット作と大きく違う事は、今まではおおよそ人間VS妖怪の図式が多かった妖怪物が、人間である主人公と妖怪が仲間関係にあり一緒に問題を解決すると言う「ほのぼの路線」で行った事、そしてそれもまたヒットしたと言う事です。
そうしてしばらくした後の、もう説明も不要でしょう、あのゲーム「妖怪ウォッチ」の大ヒットです。アニメも大人気ですね。ゲゲゲの鬼太郎を除くと、その後しばらく幼児以外に受けていた妖怪物ですが、妖怪ウォッチのヒットで低年齢層までついに取り込んでしまいました。まあ、妖怪ウォッチに出てくる妖怪は、現代風にアレンジしたオリジナル妖怪も多いみたいなんですけれどね。
と言う訳で、妖怪は人間キャラと敵対させても売れる、仲良くさせても売れる、年齢問わず売れる、と改めて不思議だと思ったわけです。それこそ本当に「妖怪サマのお陰」ではないかと。小説のネタに困っている人は、妖怪をテーマに書いたら大ヒットするかもしれません。
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