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ちょっと早い今年の1冊⑤
しおりを挟む今年読んだ自己啓発系の本でお勧めを紹介する第5弾。
【多少疲れていても読める本】
「やりたいことを次々と実現する人の心理術」 ゆうきゆう著
今までご紹介した自己啓発本も悪くはなかったのですが、この本を読んでようやく「腑に落ちた」気がします。自己啓発系本は、夢を叶える為や自分自身をもっと良くしたい方が読むかと思うんですが、今までご紹介した本に書かれている事がまとめられているような印象を受けました。
また、この本の一番の長所ですが「優しい」。全編めちゃくちゃ優しさに溢れています。自己啓発系本は、その名の通り「自己啓発」ですから、自分のメンタルであるとか、生活習慣であるとかを直すための方法が書かれている事が多いんですが、やり始めるハードルをかなり低く設定してくれていて「これなら自分もできるかも」と言う気にさせてくれます。著者曰く、動き出さす事と毎日継続しないと意味がないので、毎日自分ができる最低ラインと最高ラインを設定し、やる気がない時は最低ラインをしなさい、と。例えば、著者が挙げていた例で、試験突破のため自分ができる最高ラインが「毎日参考書〇ページする」だとすると、最低ラインが「参考書をちらっと見る」。すごくないでしょうか、この最低ライン。
また、本の合間合間に「できない自分を決して責めない事」が何度も出てきます。決めたことを毎日できなくても自分を責めない。やり方が合わないだけなので、やり方を変えて再び試してみる事を提唱していたり、たとえ数日続けられなくてもう自分は駄目な奴だと今までの事も全て放り出すより、極端な話、3日続けて3日休んでを繰り返してもOKだと。週の半分はできているのだからそれも続ければ月の半分はできている事になるし、継続すれば人生の半分の期間はできている事になると。手元に本がないため確かではないんですが、そう言った事が書かれていました。
優しい。もう涙ちょちょ切れますよ。推測ですが、著者は精神科医で鬱病の方を多く診ているのでその経験を基にして、鬱病ではなくとも自己肯定が低かったり、やる気が出ず続けられずに自己嫌悪に陥るタイプの人をよく知っているのではないかと思うんですね。だからそう言った人に向けてのアプローチが上手い。文章がとても簡単で読みやすいだけではなく、口調も優しく安心して読める。文中に何度も継続できなくても自分を責めないようにと励ましてくれる。短い期間できないとすぐ辞めてしまう、ある意味生真面目だからこそ物事を続けられない、自己嫌悪に陥りやすい人には良い一冊なのではないかと思いました。
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