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忘れられないキャッチコピー
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商品、映画、ドラマなどなど、いざモノを宣伝する時に欠かせないのがキャッチコピー。TVCMで優れたコピーが出てきた日にゃあ、肝心の商品はさっぱり覚えず出てくるのは耳障りの良いコピー文ばかり。スポンサー企業真っ青なCMの見方をしております浅野新です。
と言うわけで今回は、個人的に忘れられない【名キャッチコピー】をご紹介します。
栄えあるトップバッターは、CM内容は知らずともコピー文自体は聞いたことがある、と言う方も多いかもしれません。私は当時TVで流れるCMをリアルで見たのですが、あまりにコピーが秀逸すぎて肝心のCM内容と商品は全く覚えておりません。このキャッチコピー考えた人天才か、と思ったのがこちら。
『くうねるあそぶ。』
当時十二分に若かった自分にも「それだよ。人間それだけで暮らせたら天国だよ」と納得させてしまった7文字です。
名キャッチコピーと言われていますが納得の誰でもすぐに覚えられるシンプルさと耳障りの良さ。字をすべて平仮名でTV画面にバン!と出したのも視覚的に充分効果が出ています。
コピーライターはあの糸井重里氏。当時TVにバンバン出ていて本業何してんだろうこの人なんて思っていましたが、失礼、ちゃんとお仕事していたんですね。
糸井氏はジブリ映画のキャッチコピーも手掛けていますが、当時ジブリをよく見ていたのでそちらの記憶の方が鮮烈です。糸井氏=ジブリじゃないの?という方も一般では多いのではないかと勝手に思っています。
それを踏まえてジブリ映画で秀逸だと思うキャッチコピー(全て糸井氏作)ベスト3を発表します。
個人的第1位「となりのトトロ」より
『このヘンな生きものは、まだ日本にいるのです、たぶん。』
ものすごくトトロの世界観を一文で、しかも読んだ人に希望を持たせているところがニクい。ちなみに(細かい内容はうろ覚えのため一言一句合っていなくてすみませんが)アニメ雑誌アニメージュのインタビューの記事によれば、最初は『このヘンな生き物は、もう日本にはいないのです、たぶん。』案があがっていました。それを宮崎監督がそれはあまりにも希望がなくて子供が可哀想だからと意見したので、現在の形になったそうです。いや、トトロいてよ。
個人的第2位「魔女の宅急便」より
『おちこんだりもしたけれど、私は元気です』
このコピーとパン屋でジジと店番をしているキキのポスターが本当に美しくて目を引きました。名言。
個人的同率2位「火垂るの墓」より
『4才と14才で、生きようと思った』
ネタバレ含みますが、全ての単語がいいのですが『思った』が泣けるんです、『思った』が!!思う、じゃないんですよ。本作を最後まで見ていただければ涙腺崩壊でこのコピーが何を言っているのかが分かります。映画の内容、最初から最後までをたった一文ですべてを表現して素晴らしいと思いました。
こちらからご紹介するコピーは、コピーライターの方は失礼ながら分かりません。調べていないだけですので、有名な方もいるかもしれませんが、それを置いておいて、強く心に残ったコピーをご紹介します。
映画のキャッチコピー
『冒険とは、生きて帰ってくること。』
当時のTVCMでこのコピーが出てから映画場面が流れ、最後にドンと映画のタイトル【植村直己物語】と出る。
頭をなぐられた衝撃でした。
この作品にこのコピーをつけますか、と重さがものすごく伝わってきました。わけがわからない方は植村直己氏の生涯を調べてみてください。実在の冒険家です。
CMのキャッチコピーで秀逸だと思うのは、最初聞いた時に「うわぁうめぇ」と思った
公文の
『くもんいくもん』
何がすごいって、聞いた直後「ダジャレか!」と思いつつ「公文行くもん・・・うめぇな」と思わせる所です。子供のセリフだから当たり前なのですが子供に言わせる所が憎い。子供が自主的に塾に行くって言いだしたら止める親はいないでしょう。そこらへん全部ひっくるめてこの短いフレーズでさあ公文行こうねってアピールしているのにあざとさが感じられず上手い。
同じく上手いと唸ったのが
『あなたとコンビにファミリーマート』
コンビにとコンビニをかけているのが上手い。これはコピーだけではなくメロディーも秀逸なので耳障りの良さに拍車をかけているのですが、やはりコピーが上手い。ローソンやワンストップ、サンクスなどのキャッチコピーなんだったけ、と聞かれてもすぐ出てこないと思います。セブンイレブンは「セブンイレブンいい気分」がありますがちょっと長い。やはりコピー文として短くまとめられていて、人の耳に残りやすい。宣伝効果としてばっちりです。うまいと思います。
老舗にいきましょう。
有名すぎるほど有名でシンプルゆえに埋もれそうですが
『金鳥の夏、日本の夏。』
この一文で蚊取り線香をいつ使うのかと言う季節感が瞬時にわかり、同時にうちのメーカーお勧めですよっていう宣伝をさりげなくするってすごいと思いませんか。
まあこのコピーはCMの演出とコピーを読む声の出し方が上手いって言うのもありますが。しかけ花火で金鳥の文字がぼばばっと燃える所からのあの落ち着いたナレーションで最期を飾る「金鳥の夏、日本の夏。」
CM演出とからめて一本、かもしれませんが上手いキャッチコピーだと思います。
もう一ついきましょう。
『違いが分かる人のネスカフェコーヒーブレンド』
はっきり言ってCM演出効果が多分に出ていると思いますが、ネスカフェCMと言えば頭から離れない事で有名です。
だばだーだーばーだばだーだばだー♪のBGMが流れてワンフレーズ鳴り終わってからの「違いが分かる人のネスカフェコーヒーブレンド」で締める。
コーヒーを飲む時は音楽歌ってキャッチコピーを言ってから飲んだりします。馬鹿です。つまりそれほど破壊力があります。
と言うわけで超個人的な『優れたキャッチコピー集』でした。植村直己はものすごく誰かに伝えたかったのでようやくこの記事が書けて良かった。いや~、良いキャッチコピーって、耳に残りますね。それではサヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!
と言うわけで今回は、個人的に忘れられない【名キャッチコピー】をご紹介します。
栄えあるトップバッターは、CM内容は知らずともコピー文自体は聞いたことがある、と言う方も多いかもしれません。私は当時TVで流れるCMをリアルで見たのですが、あまりにコピーが秀逸すぎて肝心のCM内容と商品は全く覚えておりません。このキャッチコピー考えた人天才か、と思ったのがこちら。
『くうねるあそぶ。』
当時十二分に若かった自分にも「それだよ。人間それだけで暮らせたら天国だよ」と納得させてしまった7文字です。
名キャッチコピーと言われていますが納得の誰でもすぐに覚えられるシンプルさと耳障りの良さ。字をすべて平仮名でTV画面にバン!と出したのも視覚的に充分効果が出ています。
コピーライターはあの糸井重里氏。当時TVにバンバン出ていて本業何してんだろうこの人なんて思っていましたが、失礼、ちゃんとお仕事していたんですね。
糸井氏はジブリ映画のキャッチコピーも手掛けていますが、当時ジブリをよく見ていたのでそちらの記憶の方が鮮烈です。糸井氏=ジブリじゃないの?という方も一般では多いのではないかと勝手に思っています。
それを踏まえてジブリ映画で秀逸だと思うキャッチコピー(全て糸井氏作)ベスト3を発表します。
個人的第1位「となりのトトロ」より
『このヘンな生きものは、まだ日本にいるのです、たぶん。』
ものすごくトトロの世界観を一文で、しかも読んだ人に希望を持たせているところがニクい。ちなみに(細かい内容はうろ覚えのため一言一句合っていなくてすみませんが)アニメ雑誌アニメージュのインタビューの記事によれば、最初は『このヘンな生き物は、もう日本にはいないのです、たぶん。』案があがっていました。それを宮崎監督がそれはあまりにも希望がなくて子供が可哀想だからと意見したので、現在の形になったそうです。いや、トトロいてよ。
個人的第2位「魔女の宅急便」より
『おちこんだりもしたけれど、私は元気です』
このコピーとパン屋でジジと店番をしているキキのポスターが本当に美しくて目を引きました。名言。
個人的同率2位「火垂るの墓」より
『4才と14才で、生きようと思った』
ネタバレ含みますが、全ての単語がいいのですが『思った』が泣けるんです、『思った』が!!思う、じゃないんですよ。本作を最後まで見ていただければ涙腺崩壊でこのコピーが何を言っているのかが分かります。映画の内容、最初から最後までをたった一文ですべてを表現して素晴らしいと思いました。
こちらからご紹介するコピーは、コピーライターの方は失礼ながら分かりません。調べていないだけですので、有名な方もいるかもしれませんが、それを置いておいて、強く心に残ったコピーをご紹介します。
映画のキャッチコピー
『冒険とは、生きて帰ってくること。』
当時のTVCMでこのコピーが出てから映画場面が流れ、最後にドンと映画のタイトル【植村直己物語】と出る。
頭をなぐられた衝撃でした。
この作品にこのコピーをつけますか、と重さがものすごく伝わってきました。わけがわからない方は植村直己氏の生涯を調べてみてください。実在の冒険家です。
CMのキャッチコピーで秀逸だと思うのは、最初聞いた時に「うわぁうめぇ」と思った
公文の
『くもんいくもん』
何がすごいって、聞いた直後「ダジャレか!」と思いつつ「公文行くもん・・・うめぇな」と思わせる所です。子供のセリフだから当たり前なのですが子供に言わせる所が憎い。子供が自主的に塾に行くって言いだしたら止める親はいないでしょう。そこらへん全部ひっくるめてこの短いフレーズでさあ公文行こうねってアピールしているのにあざとさが感じられず上手い。
同じく上手いと唸ったのが
『あなたとコンビにファミリーマート』
コンビにとコンビニをかけているのが上手い。これはコピーだけではなくメロディーも秀逸なので耳障りの良さに拍車をかけているのですが、やはりコピーが上手い。ローソンやワンストップ、サンクスなどのキャッチコピーなんだったけ、と聞かれてもすぐ出てこないと思います。セブンイレブンは「セブンイレブンいい気分」がありますがちょっと長い。やはりコピー文として短くまとめられていて、人の耳に残りやすい。宣伝効果としてばっちりです。うまいと思います。
老舗にいきましょう。
有名すぎるほど有名でシンプルゆえに埋もれそうですが
『金鳥の夏、日本の夏。』
この一文で蚊取り線香をいつ使うのかと言う季節感が瞬時にわかり、同時にうちのメーカーお勧めですよっていう宣伝をさりげなくするってすごいと思いませんか。
まあこのコピーはCMの演出とコピーを読む声の出し方が上手いって言うのもありますが。しかけ花火で金鳥の文字がぼばばっと燃える所からのあの落ち着いたナレーションで最期を飾る「金鳥の夏、日本の夏。」
CM演出とからめて一本、かもしれませんが上手いキャッチコピーだと思います。
もう一ついきましょう。
『違いが分かる人のネスカフェコーヒーブレンド』
はっきり言ってCM演出効果が多分に出ていると思いますが、ネスカフェCMと言えば頭から離れない事で有名です。
だばだーだーばーだばだーだばだー♪のBGMが流れてワンフレーズ鳴り終わってからの「違いが分かる人のネスカフェコーヒーブレンド」で締める。
コーヒーを飲む時は音楽歌ってキャッチコピーを言ってから飲んだりします。馬鹿です。つまりそれほど破壊力があります。
と言うわけで超個人的な『優れたキャッチコピー集』でした。植村直己はものすごく誰かに伝えたかったのでようやくこの記事が書けて良かった。いや~、良いキャッチコピーって、耳に残りますね。それではサヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!
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