なぜ妻は夫が自宅でゴロゴロすると不機嫌になるのか

浅野新

文字の大きさ
124 / 233

「掃除ができない」のはかくれ完璧主義者だからではないか、と思った事

しおりを挟む
気持ちが何かもやもやとする事が数日あったので部屋の掃除をする事にした。
ひどく嫌な事があったわけではないが、気持ちがなんだかクサクサすると言う時に人は何をするだろう。いわゆる気晴らしというやつだ。運動する、人と会う、酒を飲む人もいるだろう。
大きなストレスなら運動する事が一番解消にはいいと思うが、少々モヤる程度であれば部屋の掃除をする事を勧めたい。

スピリチュアル的な話になり恐縮だが、ある尊敬する人が仰るには長年住んでいる家(部屋)と主の状態はリンクするらしい。部屋が乱雑であればその主の思考もまとまりがつかず優柔不断になりがちであり、部屋がいつも整っている人は思考もクリアであると言うのだ。

最初に聞いた時は話半分にしていた。そんな事あるわけないだろう、と。しかし実際掃除をしてみると確かに終わった後すっきりするし気分も晴れる。憑き物が落ちた気分がする時もある。その時抱えている悩み事が瞬時解決するなど超絶ミラクルは起こらない。そこまで人生簡単ではない。だが起こらないが少しだけ何か良い方向に向かって変化している感じがするのだ。

また、部屋とその主がリンクしているとは言い得て妙で、部屋を掃除するから気分がすっきりするという事は逆に言えば部屋が汚く乱雑になってきたから気分も下がり思考が後ろ向きになるという事も分かってきた。確かに何か原因は分からないがうじうじと悩んでいる時に部屋は清潔で綺麗に片付けられていると言う事はまずない。そういう時は部屋に掃除機をかけておらず床に埃が見え物が乱雑に散らばっている事が多いのだ。

実際、知人で強運だと感じる人達を見ているとみな掃除と整理整頓をまめにしている。
そう言うと、「その人は元々そのようなきちんとした性格だからできるのであって、自分はずぼらだし常に掃除や片付けができない」と反論が来そうだが、これ、筆者もそれほどきちんとする方ではないので待ったを言いたい。それ、「掃除をするからにはきちんとしなきゃいけない」と言う「完璧主義」からきているのではないかと。

実際に掃除と整理整頓をまめにする人々を観察すると、掃除という行為をそんなに丁寧にやっていない。毎日または2日に1回は掃除機をかけるからそれほど汚れていないという前提があるのだが、たとえばリヴィングルームなら目立つ真ん中あたりを重点的に、部屋の隅はざっとやっている。床に置かれた大きな観葉植物やマガジンラックなどをいちいちどけて掃除しない。そこの掃除は1週間に1回くらいのようだ。
つまり、「掃除機をかける回数はまめである」が「掃除機を部屋の隅々まで、また物をどけて丁寧にかける」わけではないのだ。

ここに我々ずぼら人間と齟齬がある。ずぼら人間は掃除・片づけをする人間はさぞかし「掃除をまめに、そして掃除する行為を丁寧にやっている」と思いがちなのだ。実際そういう主婦の鏡みたいな人はいるかもしれない。しかしそういうタイプはまれであり、日々忙しく、家の中も自分がやらねばならない事が多い日本人女性は掃除する動作の一つを丁寧にやっている暇はない。動作はアバウト、ただ掃除したり片付ける頻度は多いのだ。

そういう視点で考えると、まめに掃除片付けする人ほど「掃除に完璧を求めていない」。人が来ても恥ずかしくないレベルならOK、床の見えている部分だけ掃除機をかければOKなど、ざっくばらんに掃除している。ずぼら人間ほど「掃除するからには棚をふいて置物のほこりをとって床を端から端まで掃除して」なんて完璧主義志向になっているのである。

仲間であるずぼら人間よ、やり方、範囲はアバウトでいい。ただ回数だけ増やそう。回数が増えれば1回に掃除や片付けしなければいけない範囲が段々減ってくる。範囲が減れば掃除片付けが楽になってくる。楽になると、楽だからやるかと掃除片付けする習慣が苦もなく身体にしみついてくる。
筆者はこれを片付け上手な人々から学んだ。

ちなみに物を捨てられない事も悩みならこの本を読もう。レビューはしない。とにかく読んでみよう。
有名すぎるほど今や有名だがこの本のおかげで断捨離が進んだ。

試し読みできるそうなのでリンクを添付。
下記URLをコピーしてグーグルなどのURL窓にペーストするとアマゾンの商品ページに飛びます。
「人生がときめく片づけの魔法 改訂版 試し読み増量版 Kindle版」
https://amzn.to/38dc2Qs
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

痩せたがりの姫言(ひめごと)

エフ=宝泉薫
青春
ヒロインは痩せ姫。 姫自身、あるいは周囲の人たちが密かな本音をつぶやきます。 だから「姫言」と書いてひめごと。 別サイト(カクヨム)で書いている「隠し部屋のシルフィーたち」もテイストが似ているので、混ぜることにしました。 語り手も、語られる対象も、作品ごとに異なります。

処理中です...