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アルバード王立高等学院~新たな出会い~
巡りあう蝶と花
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「ここがハルシャ公爵家の本邸…広っ!」
絶句するカールとシドさんを横目に近くにいた執事に近づく。
「コウ達は今どこにいるの?」
執事なら把握しているだろう。
「この時間であれば訓練場かと。」
訓練場か、少し遠いな…
「そっか、、ジェノ、君は先に屋敷に入ってて。この前話した彼を連れてくるから。」
「うん、わかった。待ってるよ」
-----------------------------------------------‐---------------------------------------------
そっと音をたてず訓練場へと急ぐ
カキンという剣の音がだんだん聞こえてくる。
ドクンドクンと鼓動が高鳴った。
短いようで長かった1ヶ月。早く会いたいと足は忙しなく動く。
ガチャと扉を開けると
お祖父様VSコウとエレンでの試合中だったようで2人の剣をお祖父様がいなしていた。
音が不意にとまる。お祖父様が少し笑ってこちらを見た。コウとエレンもそれを不審に思い振り返る。
彼らの眼が僕をとらえた時、僕は少し不安になった。
なんて声をかければいいんだろうか、その問いが頭の中を駆けめぐる。
そんな僕の心の内を知らないのか二人は剣を落として僕の方へと駆けてくる。二人の顔を見れずに少し下を向いていると肩を軽く叩かれた
「カイ、なんで下向いてるん?学院で誰かに嫌がらせとかされたん?誰やねん、言うてみ?俺がぶん殴ったるで」
そう言って腕をまくりあげる。
「いや、さすがに早計すぎだろ!!」
綺麗な突っ込みを披露しながらもエレンもヤル気満々である。
「嫌なことはあったけどここに帰ってきてどうでもよくなった。……ただいま、みんな」
そう、これが僕の言うべきことなのだとはっきり分かった。
「「おかえり!!」」
満点の笑みでそう言ってくれる。
「コウ、エレン、カイのお友達もこの屋敷で夏の間過ごす予定だから仲良くしなさい。君達の紹介もしたいから先ずはお風呂に入ってきなさい。カイ、イリアスとユウリは今書庫にいる。30分後に談話室に来るよう伝えてくれ。…それと、錬金の塔ご自慢の天才を味方に引き入れるなんて凄いじゃないか。…それじゃあ30分後また会おう。」
何から何まで筒抜けってわけね…
まあいいや。2人に伝えに行くか…
「お祖父様が30分後談話室に集合だって。ここまでにかかった時間を考えるとあと20分ぐらいなんだけどね。」
「カイ!久しぶりだな!!」
「カイさん!」
駆け寄ってくるユウリの頭を撫でる。
「ユウリのために錬金術の天才を連れてきたんだ。1ヶ月ぐらいここにいる予定だから何でも聞きなよ。」
「手紙で言ってた人ですよね?ありがとうございます!」
「別に構わないよ。2人とも一緒に談話室へ行く?」
「そうだな、、公爵様を待たせるわけにはいかないしな。」
とイリアスが呟く。
2人を連れて談話室へと入る。
「げっ、もう来てたんだ…」
中にはすでに客がいた。
「げっ、てなんだよ!!」
「カイ、この人達は?」
「…知り合い?」
知り合い以上友達未満であることは確かだろう。
「…間違っても友達とは言わないんだね。ハルシャ卿らしいな。」
「僕はイリアス。こっちは「ユウリです。」」
「よしっ、自己紹介も終わったし二人はもう行っていいよ。」
「えっ?カイ、流石にそれはあれじゃないか?1ヶ月この屋敷で過ごすんだろ?」
「…僕は嫌だったんだけどね。あーあとジェノ、ユウリがこの前言った錬金術の才能がありそうな人。仲良くしてあげてね。」
「うっ、うん。もちろんだよ!」
「それじゃあ二人は『コンコン』…どうぞ」
そう言うとお祖父様とコウ、エレンが入ってきた。
「こっ、公爵様、急なことでしたが我々を受け入れてくださりありがとうございます。」
そう言ってブライアン卿は深々と頭をさげる。
「別にそこまで畏まらなくてもいいんじゃない?お祖父様ってそういうのあんまり気にしないでしょ」
「…まあ国王陛下にタメ口で喋れるお方はなかなかいませんしね。」
そんなことやってたんだ。いつか王家冒涜罪とかで捕まりそう…
「お祖父様、ただいま戻りました。」
そう言うハミルの頭を撫でながらお祖父様もそれに応じる。
「ハミルか、みない内に立派になったな。…それじゃあ2人の自己紹介をする。皆席に着け。」
お祖父様のその一言で皆近くの椅子に座るのだった。
絶句するカールとシドさんを横目に近くにいた執事に近づく。
「コウ達は今どこにいるの?」
執事なら把握しているだろう。
「この時間であれば訓練場かと。」
訓練場か、少し遠いな…
「そっか、、ジェノ、君は先に屋敷に入ってて。この前話した彼を連れてくるから。」
「うん、わかった。待ってるよ」
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そっと音をたてず訓練場へと急ぐ
カキンという剣の音がだんだん聞こえてくる。
ドクンドクンと鼓動が高鳴った。
短いようで長かった1ヶ月。早く会いたいと足は忙しなく動く。
ガチャと扉を開けると
お祖父様VSコウとエレンでの試合中だったようで2人の剣をお祖父様がいなしていた。
音が不意にとまる。お祖父様が少し笑ってこちらを見た。コウとエレンもそれを不審に思い振り返る。
彼らの眼が僕をとらえた時、僕は少し不安になった。
なんて声をかければいいんだろうか、その問いが頭の中を駆けめぐる。
そんな僕の心の内を知らないのか二人は剣を落として僕の方へと駆けてくる。二人の顔を見れずに少し下を向いていると肩を軽く叩かれた
「カイ、なんで下向いてるん?学院で誰かに嫌がらせとかされたん?誰やねん、言うてみ?俺がぶん殴ったるで」
そう言って腕をまくりあげる。
「いや、さすがに早計すぎだろ!!」
綺麗な突っ込みを披露しながらもエレンもヤル気満々である。
「嫌なことはあったけどここに帰ってきてどうでもよくなった。……ただいま、みんな」
そう、これが僕の言うべきことなのだとはっきり分かった。
「「おかえり!!」」
満点の笑みでそう言ってくれる。
「コウ、エレン、カイのお友達もこの屋敷で夏の間過ごす予定だから仲良くしなさい。君達の紹介もしたいから先ずはお風呂に入ってきなさい。カイ、イリアスとユウリは今書庫にいる。30分後に談話室に来るよう伝えてくれ。…それと、錬金の塔ご自慢の天才を味方に引き入れるなんて凄いじゃないか。…それじゃあ30分後また会おう。」
何から何まで筒抜けってわけね…
まあいいや。2人に伝えに行くか…
「お祖父様が30分後談話室に集合だって。ここまでにかかった時間を考えるとあと20分ぐらいなんだけどね。」
「カイ!久しぶりだな!!」
「カイさん!」
駆け寄ってくるユウリの頭を撫でる。
「ユウリのために錬金術の天才を連れてきたんだ。1ヶ月ぐらいここにいる予定だから何でも聞きなよ。」
「手紙で言ってた人ですよね?ありがとうございます!」
「別に構わないよ。2人とも一緒に談話室へ行く?」
「そうだな、、公爵様を待たせるわけにはいかないしな。」
とイリアスが呟く。
2人を連れて談話室へと入る。
「げっ、もう来てたんだ…」
中にはすでに客がいた。
「げっ、てなんだよ!!」
「カイ、この人達は?」
「…知り合い?」
知り合い以上友達未満であることは確かだろう。
「…間違っても友達とは言わないんだね。ハルシャ卿らしいな。」
「僕はイリアス。こっちは「ユウリです。」」
「よしっ、自己紹介も終わったし二人はもう行っていいよ。」
「えっ?カイ、流石にそれはあれじゃないか?1ヶ月この屋敷で過ごすんだろ?」
「…僕は嫌だったんだけどね。あーあとジェノ、ユウリがこの前言った錬金術の才能がありそうな人。仲良くしてあげてね。」
「うっ、うん。もちろんだよ!」
「それじゃあ二人は『コンコン』…どうぞ」
そう言うとお祖父様とコウ、エレンが入ってきた。
「こっ、公爵様、急なことでしたが我々を受け入れてくださりありがとうございます。」
そう言ってブライアン卿は深々と頭をさげる。
「別にそこまで畏まらなくてもいいんじゃない?お祖父様ってそういうのあんまり気にしないでしょ」
「…まあ国王陛下にタメ口で喋れるお方はなかなかいませんしね。」
そんなことやってたんだ。いつか王家冒涜罪とかで捕まりそう…
「お祖父様、ただいま戻りました。」
そう言うハミルの頭を撫でながらお祖父様もそれに応じる。
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お祖父様のその一言で皆近くの椅子に座るのだった。
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