異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~

存在証明

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出会いと別れ

謎の集団

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次の日の午後

「やあっとノルマ達成だよ…あー疲れた…」

そう言って地面にダイブする

「ウソつけぇ…カイはそのぐらいじゃ疲れへんの知ってんで。」

「精神的な話だよ。」

「カイ、そんなところで寝転がったら服汚れるぞ。」

「着替え持ってきてるから大丈夫だよ。それよりどうするみんな。このまま帰る?それとも明日まで依頼達成するのにかかったことにしてここで一日遊んでから帰る?」

「…いいんですか?それ。カイさんの行動は全てルークスさんに筒抜けだと思いますけど。」

「大丈夫大丈夫。なんか後ろから寒気を感じるけど多分大丈夫だよ。」

後ろから感じるのは影の早く帰れという視線だけだろうし問題はない。

「って言っても一泊するにはまだ早いぞ。森からはもう出てるからライズまでは日が暮れる前にはつくだろうし帰った方が賢明だと思うけどな。」

「そう?エレンが反対なら仕方ない…なっ…なんか聞こえない?」

そう言って集中するために目を閉じて耳を澄ます

「剣と剣の音だ…悲鳴も聞こえる…盗賊か?、、くそっ!!」

いきなりエレンが走り出す

「兄さん?!」

「ちょっと!?、エレン!!何してるんだよあのバカ!!」

「カイ!」

コウの一言で思考能力を取り戻し頭をフル回転させる。

「レインはユウリを守ってここにいてくれ。イリアスはルーンにのって怪我人を見つけ次第ヒールをかけてやってほしい!戦えるやつ優先ね。コウは僕と一緒に来てくれ!」

それだけ叫びエレンが駆けていった方へと猛ダッシュする。

徐々に悲鳴や剣の交わる音が大きくなっていく。少し離れた木の下にたくさんの人を見つけた。

「あそこだ!」

そこには少し前に会った冒険者パーティー『雷鳴の獅子』と馬と荷車を連れた商人がいた。周りには盗賊?なのか黒いフードを被ったヤツが10人以上いる。雷鳴の獅子は誰もかれもがかなりの怪我をしていた。

「おいテメエら!相手はこの俺だよ!」

突如乱入したエレンが盗賊の頭をぶった切っていく。おそらく狂化をつかっているんだろうな。

「ったくエレンのやつ…後でコウに叱られればいいんだ。僕は商人たちを守るからコウはエレンの狂化が終わったら回収よろしく。」

そう言って身体強化を使い軽々と盗賊たちの頭上を飛び越える。

「助太刀しようか?」

そう言ってラルクの前に着地した。

「っカイさん!お願いします!!」

「了解。こっちは任せて。」

ナイフを投げて数人倒していく。盗賊にしてはあまりにも弱い…戦闘に慣れていないのか?
倒した内の一人のフードをとると首にチョーカーのような何かがつけられていた。

見覚えがある。ハールーン帝国でよく見た、、というか自分の家でよく見た奴隷の首輪だった。

「…これはいろいろとまずいな…」

奴隷紋の場合は主人に危害を加えることができないとかの制約しかないが、首輪だと持ち主のタイミングで首を絞めて殺すことができる。それを止める方法は物理的に首輪をぶった切るか奴隷契約を解除するしか方法はない。前者の場合はおそらくAランク冒険者以上でないとできない芸当だろう。無理に外そうとすると爆発する危険もあるからな。

自殺覚悟の突撃を何度もしてくるから対峙する人間はかなりキツイはずだ。

彼らが行動する前に動かなければこちらがやられてしまう。

なんたって命を省みない攻撃は無敵といっても過言じゃないのだ

チラッと負傷していた雷鳴の獅子達を見るとほとんどがイリアスのヒールによって回復していた。

「…これは荷が重いな…君たちに任せるよ」

僕がそう言った瞬間どこからともなく影が出てきて彼らの首輪をもの凄い勢いで叩き切っていく。

彼らの実力がAランク冒険者以上だという僕の認識は正しかったようだ。

「にしても、、まさか5人も護衛がいたとは思ってなかったな…」

「あの、、カイさん…この人達は?」

「うん?あぁ…彼らは味方だから安心して。とりあえずここを離れよう。そこの人、いい?」

「はっ、はい!もちろんです」

コウがエレンを担いで少し移動する

「あの、、あなた様はもしかしてハルシャ家のお方でしょうか?」

「どうして分かったの?」

「その髪色と瞳の色はハルシャ家の者である証でございますから。ハルシャ家の領地の者なら誰でも分かるかと…」

だからギルドでの空気がおかしかったのか…
といってもハルシャ家の中には金髪の人もいれば緑の瞳を持たない人もいるんだが?

「なるほどね、、僕の名前はカイ・ハルシャ。さっきのは僕の護衛だから忘れた方がお互いのためだと言っておこう。」

「承知しました。」

さすがだな。引くところが分かっている。

「それで、何があったの?」

「私はこの近くの村からライズに品物を運ぶところだったんです。半日もかからないんで護衛も雇わずにこの平原を通っていたところ、急に黒いフードを被った者たちに襲われたんです。」

ふーん…嘘をついているようには見えないな…
ただ、この商人どこか不思議と見覚えがある…初めて会った気がしない

「君たちは?」

「僕らはこのあたりでゴブリンを探していたんですが悲鳴が聞こえてきて…それで…」

「その志は素晴らしいけど自分たちの力量を見誤っては命がいくつあっても足りないよ。リーダーの判断しだいでパーティーが全滅なんてことはよくあることなんだ。次からはよく考えて行動しな。」

「はい…ご迷惑をおかけしました」

根がいい人間を叱るのは少し辛いな…

「で、商人のおじさん、襲われた原因に心当たりはないの?」

「ええ。そこまで恨まれるようなこと、したことありませんよ。私はいろいろな場所から珍しい物を集めて売っているですが、商売上でのトラブルもほとどないです。」

「…最近変なものを仕入れなかった?」

「私の商品においてほとんどが変なものですからねぇ…あっ、この前変な絵のついた木簡のようなものを拾いましてね」

「それ、見せてもらえる?」

そう言って僕は自分の予想が正しくないことを願い商人が懐から取り出すのを待った。
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