異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~

存在証明

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アルバード王立高等学院~隣国からの客人~

武道大会~不合理な判定~

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「お疲れ様。最後は助かったよ。」

「…あれ、予定にはなかったですよね?」

「うん。でもあの二人に感化されて、僕も自分をかけて戦いたくなったんだ。」

そう言いながら魔力回復ポーションを飲む。

やっぱり苦い…

「次の相手はかなり手強いみたいですけど勝てるでしょうか…」

「…どうだろう。魔法に強いヘリオス公爵家の一族がいるんでしょ?確か彼、魔法の腕はアイリスと同じぐらいだったよね。なんだっけ?魔法の…「申し子です」そうそう、それそれ。侮れないよね。アイリス、僕が殺られても怒らないでね。」

それに、一回戦はすぐに終わった。つまりはさっきの武術学院の生徒がすぐに敗れたということ。本当に負けるかも…

「どちらかといえば私の方が先に殺られると思いますよ。」

「そう?でも、魔法使い相手に接近戦の腕は関係ないと思うけど。だって僕が近寄れるほどの魔法の腕ならそもそも代表としてこれないよ。…そろそろ行こうか。」

そう言って僕らは控室を出た

         ※※

「13才の部の第三試合が開幕となります!!アルバード王立高等学院からはカイ・ハルシャとアイリス・フローレス、セルフール王立魔法学院からはセイガ・ヘリオスとムワニーが参加いたします!!!それでは、双方準備はよろしいですか?それではよーい、はじめ!!」

開始の合図とともに相手から水球が撃ち込まれる。

やっぱり無詠唱か…しかもこの数、、やばいな…

総勢おおよそ50個近い数の水球に囲まれて襲われる経験なんて初めてだ。
水球に当たっても精々水に濡れるだけだろうと思うかもしれないがそうではない。水球は細い魔力の糸によって操られている。その魔力の糸をつたえば一瞬で氷にすることができるのだ。そうなれば濡れたところから凍り漬けにされる。

かつてアイリスが僕にやったように、その魔力の糸を切って水球自体を自分のものにしてしまえば万事解決なのだが、なんせ相手は魔法の申し子。そう簡単にはいかないだろう。いったとしてもかなりの魔力を使ってしまうことになるはずだ。

「アイリス、援護任せていい?」

「ええ、もちろん。」

その言葉を聞いた瞬間、僕の足は地面を離れた。

大量にナイフが入っている魔法鞄からナイフを順次取り出して僕に突進してくる水球にのみ投げていく。僕が反応できなかった水球についてはアイリスが対処してくれている。
戦闘において、魔法の多重使用は脳の処理能力が追い付かないためできない。だから術者を狙えばおそらく水球は解除され、至近距離で使える魔法を使ってくるはずだ。

いやー魔法鞄の持ち込みが禁止されていたらきつかったな…まあ入れていいのは武器だけだけど。

最短距離で敵に近づく。ほら、早く行動しないとやられちゃ…なんだ?この嫌な感じは、、
あの少年、僕を見てない…僕の、、下を見ている、、まさか?!

とっさに身体強化を使い横に跳ぶと、さっきまでいた地面から棘というには大きすぎる謎の突起が出てきた。あれに当たったらケガじゃすまなかっただろう。よくて串刺しだ。アイツ、、僕を殺す気か?

ちらっと審査員を見るが、誰も動きそうにない。兄さんなんか試合を見ずにリリアン王女殿下の方を見てるし…

おかしいな…開会式の時に命に関わる攻撃は禁止と言ってたはずなんだけど、、えーこれはノーカンなの?やった相手がヘリオス公爵の従弟だからって大目に見るのはどうかと思う。

さっと立ち上がって相手を見る。

「すごいな、お前。あの攻撃を避けれるとは思わなかった。」

本当にあれで殺す気だったんじゃないか!

「喋ってる暇があるのなら、はやく終わらせてくれませんか?セイガ様。私はこのようなお遊戯など早く終わらせて魔法の研究をしたいのです。」

「まあそう言うなってムワニー。せっかく強そうなやつを見つけたんだ。お前も参加して俺とコイツが一騎打ちするのを手伝ってくれよ。」

…アイリスを先にやる気だな。

「ねえ、君たち。どうして彼女が弱いと決めつけているの?魔法においては僕より彼女の方が強いのに。」

僕の首筋ぎりぎりに飛んできた氷の凶器は相手の肩を狙い撃つ。
見えないように角度を計算して飛ばしたんだろう。最初は僕の首を狙ってるんじゃないかとひやひやした。

そのかいあってか、アイリスの撃ち込んだ氷はムワニーの肩に突き刺さる。本来の彼女ならここまでしなかっただろう。僕に即死しそうな魔法を使ったことが彼女の逆鱗に触れたのだ。
まあ触れた相手はヘリオス卿だが、彼には防御されると思ったんだろう。以外と冷静で助かった。

さて、ここからが正念場だ。
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