悪役令息に転生したビッチは戦場の天使と呼ばれています。

赤牙

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【番外編】ダンジョン ⑤ 【R】 触手注意!

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 小さく舌なめずりをしつつ頬を赤くそめ、恥じらいながら上目遣いでノルンにおねだり。

「ここ」

 ノルンの腕を掴んで、指先を前立腺に触れされる。
 キュンと疼くいつもの感覚に、脳内がハッピーになる。
 ノルンにも俺の気持ちいいが伝わったのか、プレイを楽しむように前立腺を撫でてくれる。

「あ、ん……気持ちぃ……」
『もっと撫でますか?』
「うん、もっと……」

 俺の反応を見ながら確認してくる姿に初々しさを感じる。
 ノルンはこんなプレイもできるのかと、改めて恋人のポテンシャルの高さに感動する。

ーー定期的にこのプレイをするのはありだな。

 最近は、いつもノルンに喘がされっぱなしで主導権を握られていたのを思い出しながら、今日は俺が主導権をにぎる。

「ん……ノルンさん、もっと指ほしい」
『もっとですね』

 指の本数が増え、俺の中をノルンが満たしていく。
 いつもより卑猥な水音を響かせながら、中をぐちゅぐちゅとかき混ぜられる。
 腰をくねらせノルンを求めると目を細め笑いかけてくれる。
 この笑顔が大好きな俺は、ぎゅっと抱きしめ耳元でささやく。
 
「大好きです」

 その言葉にノルンがピクリと反応する。

『……ほんとうに?』

 ノルンの問いかけに、何を分かりきったことを聞いてくるんだとあきれるが、今はそういうプレイなので付き合ってやる。

「はい、大好きすぎてやっばいです」

 好き好き言って、頬にキスをするとノルンが抱きしめてくる。
 相変わらず冷えた体だが、愛撫されてほてった俺にはちょうどいい。
 それから、いつもにも増して、好きなのか愛してるのかと聞いてくるノルン。
 なんだか寂しそうな表情も時折見せる。
 そういえば、最近は討伐やダンジョンの調査と忙しくて二人の時間があまりとれなかった。
 寂しかったんだろうなと思い、頬を撫でて微笑みかけるとノルンは嬉しそうに笑う。

『アンジェロ様、私も愛してます。一つになりましょう……』
「うん、なる……」

 ノルンが体全体を包み込む抱擁をくれる。
 ほんとに全身をノルンがおおっている感じがして、すごく気持ちいい。
 体も頭の中もノルンでいっぱいで……はぁすっごく幸せだ。
 このまま俺たちは溶け合うようなSEXして、ぐっちゃぐちゃになるんだろうな。
 そして、ほんとうに一つに……

「ノルンさん、好き……」

 ノルンを見つめると、柔らかな笑みをくれ顔を寄せキスを……

「アンジェロ様ッッッ!!」

 突然、ノルンの怒声が部屋の中で響き渡りビックリして体がのけぞる。
 それと同時に、鋭い風が俺の目の前を通りすぎて……ノルンの首が飛んだ。

「……え?」

ーーノルン、首……え、……

 状況が飲み込めず、呆然と首のないノルンの体を見つめていると、違う場所からノルンの声が聞こえる。

「アンジェロ様、すぐに助けます」

 怒りに震えるノルンの声。
 でも、ノルンの首は今飛んで……と、思ったら首が飛んだノルンの体からはまた首が……

「え、な、なに……これ……」

 何が何だか分からずに狼狽えていると、耳元にくっついていたノルンの腕が離れる。
 にゅるりと頭の中を撫でられ、軽くイッてしまう。
 立ってらんなくて、へたり込むと風が俺の体を包みこむ。
 嗅ぎ慣れたノルンの香り。
 その香りに安心して身を預けると、ふわりと浮かぶ。
 風が運んでくれた先には、ボロボロになったノルンがいた。

「アンジェロ様……大丈夫ですか?」

 深刻そうな顔をして、俺を抱きしめるノルン。
 大丈夫とはどういうことだろうかと、ぼやっとする頭で考える。

「大、丈夫です、よ」

 ヘヘッと笑うとノルンの眉間のシワがより、ぎゅっと抱きしめられる。

「アンジェロ様、少しお待ちください。用事を済ませてきますので」

 そう言って岩陰に置かれると、ノルンはノルンと対峙し罵声を浴びせ強烈な風魔法を繰り出していた。
 なんとも不思議な光景だけど……なんでこんなことになってんだ?
 考えようとするが、頭の中はくらくらして……俺は意識を保てずに目を閉じた。


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