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2章
十八歳
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「おめでとうございます」
パチパチパチ……と、お屋敷の人達から拍手を貰い、私、鴨根李都は目出度く十八歳の誕生日を迎えました!
私は白いバックリボンのフレアミモレワンピースドレスは、お父さんとお母さんが十八歳の誕生日にと、持たせてくれた物で、それを着て誕生日の主役らしくケーキを前にはにかんでお屋敷の人達にお礼を言う。
「皆さん、ありがとうございます!」
こちらの世界で言えば、祝・成人という所だろうか?
テーブルに並んだ、パーティー用の一口サイズの料理の数々……はい。どう見ても結婚式で出すかどうかの試食も兼ねていますね。
「リト。成人おめでとう」
「ありがとう。なんか照れちゃうね」
イクシオンが私の横で微笑んで、私の髪に淡い薄紫色の花を飾る。
以前、栞にしてもらった花で、トレラスという名前の花。花言葉は『気高くあれ』という言葉で、イクシオンにはピッタリかな?
「今日から、君を大人扱いしないとな」
「今まで通りで大丈夫だよ。年齢が上がっても、中身は変わらないし」
いきなり大人扱いされても、私としては二十歳が成人だという日本での考えがあるから、十八歳は子供のカテゴリーでもある。なので、余計な気遣いは無用、むしろ甘いジュースにケーキを今まで出されていたのに、いきなり大人なら、お酒におつまみと言われても困っちゃうしね。
そんなことを考えていたら、イクシオンの顔が少し近いから、デコちゅーか頬っぺたにちゅーかな? と、思っていたら……唇と唇が触れあって、直ぐに離れて行った。
「ふぁっ! あ、イ、イクス!?」
「ずっと、リトが十八歳になるのを待っていたからね」
私は多分、真っ赤になって金魚が口をパクパク開く様な感じになっていたと思う。イクシオンが言葉の続きに「ようやく、君の唇に触れられた」と、私の唇に指をつんと軽く押し当てた。
甘いッ! イクシオンが砂糖菓子ぐらい甘くて、イケメンスマイルを無料で振り撒いてくるんですけどー!?
脳内は、驚きと恥ずかしさと、ファーストキスだーっ!! と、大騒ぎだった。
まぁ、そんな甘い時間は続く訳もなく、アーデルカさんによって、「イクシオン殿下、大目にみるのはそこまでですよ?」と、引き離された。
結婚式までは唇を守れとばかりに、アーデルカさんは厳しい。
でも、この世界の女性ならば、結婚印を式で肌に刻むことは、とても大事なことらしく、イクシオンの手の甲にすでに結婚印が刻まれている事は、結婚前に相手に手を出したという証拠でもあるので、イクシオンはずっと手袋をはめさせられている。
あれかなー? 結婚するまでは処女を守りなさいっていう感じなのだろうか?
郷に入っては郷に従え、という言葉もあるし、私もアーデルカさんの言葉に従っておこうと思う。
ちなみに、アーデルカさんに閨教育のようなものを教えられたけど、そこら辺は大丈夫です……この世界より、性教育はマンガとかで溢れている世界から来ているので、何となくはわかってる!
ハッキリ見たことは無いけど、こういう教育は要らないです。はい。
ただ、獣人同士だと異種間の違いから、獣化して行うのは難しい場合があって、体格差なんかでたまーに、酷い裂傷で運ばれる人も居るから、気を付けなさいと言われた。
何それ恐い。
まぁ、リス獣人の女性を獣化させて、猫獣人の男性がエッチをしたという様な話で……これは酷い例なのだけど、考えればわかる事を……なぜやった!? と、いう感じだよね。
ちなみに、猫獣人の男性は、生殖器が釣り針の返しみたいなものが複数あり、女性の子宮を傷つけて発情を促すらしい。
トゲトゲがいっぱいある生殖器で出し入れされたら、裂傷が酷いのは当たり前である。
そんな例もあり、獣人達は獣化してのエッチは同種じゃないとほぼしないらしい。
「リト様は獣化はされませんから、これはあくまで獣人のお話ですわ」
そう言って閨教育の締めくくりにアーデルカさんは、狼についての生態も最後に話した。
狼にそういうトゲトゲは無いけど、実は狼や犬って、人の性器と違って、カサの先に竿があって、カサの後にも竿がある。二段式になっている。
膣内に挿入されると、それが膨らんでカサ部分に睾丸が出来たのかってくらい大きくなって、出し切るまではその大きくなった物が蓋になって抜けなくなる。
しかも十分~ニ十分はかかり、それが一日、一回~ニ十回は繰り返されるらしい。
「リト様のお体の小ささなら、獣化したイクシオン殿下と出来ないこともないでしょうが、この事を頭に置いて、くれぐれもお気を付け下さいませ」
私の心に恐怖を植え付けていったアーデルカさんに、私は言いたい。
モフモフは好きだけど、私はマニアックなプレイ希望はありませんよ!?
「わたくし達、メイド一同、結婚式まではリト様をイクシオン殿下からお守り致しますから、ご安心くださいませ」
そんな訳で、私はメイドの人達に守られているおかげか……イクシオンが近くに居ると引き離される事もしばしばある。
お誕生日という事もあって、今回は大目に見てのキスを許してくれたらしい。
人前でのファーストキスは少し止めて欲しかったけど、大人扱いがこれなら……これから先どうなるのか、少し知りたいような怖いような私である。
パチパチパチ……と、お屋敷の人達から拍手を貰い、私、鴨根李都は目出度く十八歳の誕生日を迎えました!
私は白いバックリボンのフレアミモレワンピースドレスは、お父さんとお母さんが十八歳の誕生日にと、持たせてくれた物で、それを着て誕生日の主役らしくケーキを前にはにかんでお屋敷の人達にお礼を言う。
「皆さん、ありがとうございます!」
こちらの世界で言えば、祝・成人という所だろうか?
テーブルに並んだ、パーティー用の一口サイズの料理の数々……はい。どう見ても結婚式で出すかどうかの試食も兼ねていますね。
「リト。成人おめでとう」
「ありがとう。なんか照れちゃうね」
イクシオンが私の横で微笑んで、私の髪に淡い薄紫色の花を飾る。
以前、栞にしてもらった花で、トレラスという名前の花。花言葉は『気高くあれ』という言葉で、イクシオンにはピッタリかな?
「今日から、君を大人扱いしないとな」
「今まで通りで大丈夫だよ。年齢が上がっても、中身は変わらないし」
いきなり大人扱いされても、私としては二十歳が成人だという日本での考えがあるから、十八歳は子供のカテゴリーでもある。なので、余計な気遣いは無用、むしろ甘いジュースにケーキを今まで出されていたのに、いきなり大人なら、お酒におつまみと言われても困っちゃうしね。
そんなことを考えていたら、イクシオンの顔が少し近いから、デコちゅーか頬っぺたにちゅーかな? と、思っていたら……唇と唇が触れあって、直ぐに離れて行った。
「ふぁっ! あ、イ、イクス!?」
「ずっと、リトが十八歳になるのを待っていたからね」
私は多分、真っ赤になって金魚が口をパクパク開く様な感じになっていたと思う。イクシオンが言葉の続きに「ようやく、君の唇に触れられた」と、私の唇に指をつんと軽く押し当てた。
甘いッ! イクシオンが砂糖菓子ぐらい甘くて、イケメンスマイルを無料で振り撒いてくるんですけどー!?
脳内は、驚きと恥ずかしさと、ファーストキスだーっ!! と、大騒ぎだった。
まぁ、そんな甘い時間は続く訳もなく、アーデルカさんによって、「イクシオン殿下、大目にみるのはそこまでですよ?」と、引き離された。
結婚式までは唇を守れとばかりに、アーデルカさんは厳しい。
でも、この世界の女性ならば、結婚印を式で肌に刻むことは、とても大事なことらしく、イクシオンの手の甲にすでに結婚印が刻まれている事は、結婚前に相手に手を出したという証拠でもあるので、イクシオンはずっと手袋をはめさせられている。
あれかなー? 結婚するまでは処女を守りなさいっていう感じなのだろうか?
郷に入っては郷に従え、という言葉もあるし、私もアーデルカさんの言葉に従っておこうと思う。
ちなみに、アーデルカさんに閨教育のようなものを教えられたけど、そこら辺は大丈夫です……この世界より、性教育はマンガとかで溢れている世界から来ているので、何となくはわかってる!
ハッキリ見たことは無いけど、こういう教育は要らないです。はい。
ただ、獣人同士だと異種間の違いから、獣化して行うのは難しい場合があって、体格差なんかでたまーに、酷い裂傷で運ばれる人も居るから、気を付けなさいと言われた。
何それ恐い。
まぁ、リス獣人の女性を獣化させて、猫獣人の男性がエッチをしたという様な話で……これは酷い例なのだけど、考えればわかる事を……なぜやった!? と、いう感じだよね。
ちなみに、猫獣人の男性は、生殖器が釣り針の返しみたいなものが複数あり、女性の子宮を傷つけて発情を促すらしい。
トゲトゲがいっぱいある生殖器で出し入れされたら、裂傷が酷いのは当たり前である。
そんな例もあり、獣人達は獣化してのエッチは同種じゃないとほぼしないらしい。
「リト様は獣化はされませんから、これはあくまで獣人のお話ですわ」
そう言って閨教育の締めくくりにアーデルカさんは、狼についての生態も最後に話した。
狼にそういうトゲトゲは無いけど、実は狼や犬って、人の性器と違って、カサの先に竿があって、カサの後にも竿がある。二段式になっている。
膣内に挿入されると、それが膨らんでカサ部分に睾丸が出来たのかってくらい大きくなって、出し切るまではその大きくなった物が蓋になって抜けなくなる。
しかも十分~ニ十分はかかり、それが一日、一回~ニ十回は繰り返されるらしい。
「リト様のお体の小ささなら、獣化したイクシオン殿下と出来ないこともないでしょうが、この事を頭に置いて、くれぐれもお気を付け下さいませ」
私の心に恐怖を植え付けていったアーデルカさんに、私は言いたい。
モフモフは好きだけど、私はマニアックなプレイ希望はありませんよ!?
「わたくし達、メイド一同、結婚式まではリト様をイクシオン殿下からお守り致しますから、ご安心くださいませ」
そんな訳で、私はメイドの人達に守られているおかげか……イクシオンが近くに居ると引き離される事もしばしばある。
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