やさぐれモードの私はもふもふ旦那様を溺愛中

ろいず

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2章

続き ※微R18

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 イクシオンがお風呂から上がって、食事を一緒にしたんだけど、この世界の人には小籠包はまだ早かった!
お箸が持てないから、スプーンの上でフォークで刺して食べて貰ったんだけど、小籠包の一番のお楽しみのお汁がフォークで刺したら一気に流れ出て、スプーンからも落ちちゃうし、食べにくそうだった。
なんというか、色々足りない小籠包だったから、少し味気ない感じかな?

 イクシオンがお土産に買ってきてくれたブリトもどきはトルティーヤに近い感じで、少し甘辛くて酸っぱいタレが獣人用に酸っぱさを抑えられてて、私としては中途半端な味かなー? と思った。
パンチに欠けるというのだろうか?

 デンちゃんとボン助は茹でた鶏肉を奪い合う様に食べてて、お腹がポンポンでお互いに折り重なるように寝てしまっている。
今までお互いにご飯を取り合う相手が居なかったから、競争みたいに食べていたよ。

「私はお風呂に入ってくるね」
「ああ。部屋で本を読んでいるから、ゆっくり入ってくれ」
「はーい。……あの」
「うん? どうした?」
「ううん。何でもない。入ってきまーす」

 するの? なんて、恥ずかしくて聞けないっ!!
でも、したら婚前交渉だし、アーデルカさん達が怒るだろうから、キス、するだけかなぁ……?
ううーっ、考え過ぎてパニックになる~っ!!

 シャンプーで髪を洗い、体はいつもより念入りに洗ってしまったのは仕方がないと思う。
普段通りに、うん。普段通りで良いはず。でも、念入りに歯は磨くのはキスくらいはあるかもしれないって思うからね。
イクシオンが誕生日に言っていた、大人扱いって、どこまでが大人扱いなのか、少し知りたいところだ。

 長いシャツをパジャマ代わりにして浴室から出ると、リビングで本を読んでいるイクシオンが本から顔を上げる。
おいでおいでと手で呼ばれて近付くと、本をテーブルに置き両手で腰を引かれて、そのままイクシオンの膝の上に跨る形で座らされた。
なんというか、この座り方に異議ありッ! とても恥ずかしいのだけど!?

「イ、イクスッ!?」
「王都に行く前に言った、続きをしようか? 駄目かい?」

 駄目って聞かれると、嫌とは言えないというか……でも何分、初めての事だから、一回目は特別な時が良いというか……結婚式の後がいいかなー? って、今時女子ではあるけど、古風な考えを持っているんだよね。

「えっと、最後までは、駄目……だよ?」
「ああ、初めからそのつもりだよ。式が終わった後で、初夜にリトの全てを貰いたいからね」

 良かった。同じ気持ちでいてくれるなら、安心だ。
と、いう事は、続きってキスなんだろうか? ドキドキしながらコクリと頷くと、ゆっくりと唇が重なった。
優しいキスに幸せを感じて、もし私に尻尾があったらブンブン振っていたかもしれない。
イクシオンの尻尾も左右に揺れて、思わず手を伸ばして掴んでみる。
ん~っ、たまらないフサフサ感ッ!

「リト、尻尾を止められると、感情が逃がせないんだが……」
「そうなの? はい。放したよ」

 手を放すと、代わりとばかりに腰に回されていた手がお尻を撫でる。

「うん? 面白い下着の形だな?」
「あ、うん。メイドさん達と作ってる下着で、今までこの世界にあったタイプとは違う、私の世界の物だよ」
「見てもいいか?」
「え、あー、うん……男性のご意見も、お待ちして、ます……」

 恥ずかしいんだけど、でも最後までしないなら折角の勝負下着くらいは、見ていってもらいたい……かな?
一応、清楚系の白に白いレースの紐パンツではあるから、可愛らしさもあるし、見せられない物じゃない。
ただ、私が恥かしいだけ、うん。それだけなんだよね。
おずおずとシャツをめくって、おへその辺りまでたくし上げる。

「ど、うかな……?」
「随分と小さい下着なんだな。胸に付けているのも下着なのか?」
「うん……見る……?」
「見せて貰ってもいいなら」

 シャツのボタンを外そうとして、手が小さく震えて上手くボタンが外れない。
緊張してすぎて、頭が真っ白になりそう~っ!!

「オレが脱がせてもいいかい?」

 コクッと頭を下げると、ボタンが上から順番に外されていく。
軍人さんなだけあって、手が大きい……いや、男の人はこんなものなのかな?
心臓がドキドキして、音がイクシオンに聞かれてそう……
一番下のボタンが外されて、シャツが左右に開くと、パンツとお揃いの白いレースの清楚系紐無しブラと胸が外気にさらされる。

「可愛くて、大人っぽいな」
「……やっぱり、恥ずかしい……」

 イクシオンがブラの前紐を引っ張ると、するすると紐を解いてコルセット型のブラは左右に開いていく。
最後に留めていた紐が解かれて、ブラがゆっくり落ちていくと、ふるんと胸が動く。
チュッと軽く音を立てて、胸にイクシオンの唇が小さく吸い付く。

「あっ、だ、め……肌に、キスマークが付く……よ?」
「強く吸い付かなきゃ大丈夫だ」
「そうなの?」

 またチュッとリップ音を立てて、胸の谷間にキスが落ちてくる。
あれー? なんでこんな事に?? 下着を見せるだけでは無かったのかな?
焦る気持ちはあるのに、緊張で体が強張って、指一本動かして良いのかも分からないで、繰り返される胸へのキスにお腹の下の方にずくんとした熱を帯びた疼きがする。

 軽く手で胸を揉まれて、くすぐったい様な自分以外の人の手に触られるのが恥かしい様な、手で触られた場所が熱を帯びていくようで、少しずつ息が乱れていきそうになる。

「イ、クス……そろそろ、恥ずかしい……」
「ああ。これ以上はオレも暴走しそうだからな」

 ゆっくりとまた唇が重なって、舌が唇を舐めてきて小さく口を開けると、舌が口内に入り込んで舌を絡めとって吸い付いてくる。

「ん、んぅ……」

 ディープキスというヤツなのでは!? と、脳内がパニックを起こした時に「ウーッ、ワンッ!」と、足元から声がして、ボン助がイクシオンのズボンを引っ張って怒っていた。
名残惜しそうに唇が離れると、まだ私もお子様なのか、また目を回しそうになってイクシオンに体を預けて腰砕け状態でぐったりしていた。 
ボン助に助けられたような? 邪魔されたようなよく分からない感じだった。
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