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103 グレープフルーツシャーベット ※
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食事の後で後片付けをグーエンに任せて、私は一人でお風呂に入り、久々にゆったりのんびり出来ている感じかな? 子供は可愛いけど、目が離せないし、一緒にお風呂に入るのは大変なんだよね。
それと、グーエンのおかげで私の悩みはそれ程悩むものでもなく、私が一人で悶々としていただけのものだと気付けたのも良かった。
グーエンと夫婦になって色々教えてもらう事の多さに、私は助けられているし、支えられている感じかな? きっと助けてくれない旦那さんだったら、心がポッキリ折れてしまっていたかも。
お風呂から上がって体を拭いていると、パフスリーブのチュニックを着てリビングに顔を出すと、グーエンがアイスをガラスの器に盛っていた。
「グーエン、それなぁに?」
「ヒナが今日はお疲れ気味なので、シャーベットです」
白いシャーベットにサーモンピンクの粒が見える。
グーエンがスプーンにすくって「はい。あーん」と、私の口に持ってきて、パクッと口の中に入れると、爽やかなレモンとハーブの透き通る味にまろやかな酸味がある。酸っぱい果肉がシャリシャリと音を立て、グレープフルーツだとわかった。
「んっ! これグレープフルーツだ!」
「ええ。グレープフルーツを凍らせてレモンシャーベットに混ぜました」
作り方は『グレープフルーツのシャーベット』
グレープフルーツを絞って、粒と一緒にお砂糖を入れて、砂糖か溶けるまで加熱。
少し冷やしておいて、レモンシャーベットを次に作る。
ヨーグルトにレモンのしぼり汁を入れてハチミツで味付け。
これを凍らせて、先程のグレープフルーツと混ぜて固めた……という物らしい。
「本当は、これはグレープフルーツをブランデーに漬け込むものらしいのですが、ヒナはまだお酒は駄目ですからね」
「うん。授乳中だからね。でも、凄く美味しいよ。サッパリしてて」
「ハチミツも駄目かと思ったのですが、レンの口に直接入れなければ、ヒナの母乳からレンに入る事は無いそうなので、安心して下さいね?」
「そうなんだ。良かった~」
「バイカルに作り方を聞いたので、休み明けは食堂でデザートを作る手伝いをしてきます」
「ふふふっ、氷使いさんは大変だね」
「人使いの荒い職場です」
私が抜けてしまった分、食堂は人手不足でもあるんだよね。
使える者は何でも使え! が、今の状況かもしれない。私も早めに復帰したい気持ちもあるけど、職場が食堂だから、レンを連れて行くのは油ものも扱うし、危ないかな? と、心配もあるのよね。
もう少し先の話ではあるけど、それでも不安は不安なのだ。
「ヒナ。今日は……しても、良いですか?」
「……うん、良いけど……灯りは消してね?」
「灯りですか?」
グーエンが不思議そうな顔をしているけど、産後で体型が気になる私としては、明るいところで裸をさらす気は毛頭ない!
子供を産む前にビキニを着て海に行けて良かった。
これからはワンピースじゃないと無理!! うん。これは絶対!
「レンは寝ていますから、起こさない様にしないといけませんね」
「お乳をちゃんと飲んでないから、しばらくしたら起きそうだけどね?」
「そこは……私が対応します」
「ふふーっ、じゃあ、グーエンにお願いしちゃおうかな?」
部屋の灯りをグーエンが小さな灯りに変え、暖色系の淡い灯りだけが部屋を照らす。
それでも夏の夕暮れの中では、少し明るい感じもする。戻ってきたグーエンの首の後ろに手を回して、軽く口付けると、冷たくなった口の中に熱い舌を迎え入れる。
絡む舌先にくすぐったさを覚えて、いたずら心でグーエンの口の中をチュッと吸い付いたら、太腿の内側に硬い物が押し上げてきた。
グーエン……早くない? と、思ったけど、さっきも怪しい雰囲気でフリーレンに邪魔されたし、私も少しムラッとしちゃったんだよね。
よくわからないけど、下腹がズンと重くウズウズした感じがする。
「グーエン、んっ、脱がしてあげる」
「っ、ヒナ。抑えが利かなくなりますから、不用意な発言は禁止です」
「ふふっ。私がしてあげたいだけだよ? 抑えなくても大丈夫。今日は、グーエンがレンの面倒を見てくれるんでしょ? ふふーっ」
笑ってグーエンのシャツのボタンをプチプチと外し、あらわになるグーエンの鍛えられた体に、相変わらず筋肉の付き方が警備兵の人達は軍隊のポスターみたいな肉体美である。と、感心してしまう。
あっ、私は別に筋肉フェチでも何でもないんだよ。ただ、ヒョロっとした筋肉の無い男性より、少しでも筋肉のある人が好きなだけ。
「ヒナ、どうかしましたか?」
「グーエンって、モテそうだよねぇ? この港町でグーエンに声を掛ける若い子って、居ないのが不思議なぐらい」
「私はヒナにだけモテたら、十分ですよ。それに、結婚指輪をしていますしね」
婚姻の指輪を私に見せて、グーエンは目を細めて笑う。
一児の父親とは思えない色気がする……うーん。本当に私の旦那様というのが、少し信じられない。
私のこめかみにキスをして、私のお尻側からチュニックの裾をめくって、手が私の肌に触れる。
「ヒナが一番、可愛いです」
「はぅ。耳の傍で、喋っちゃ、だめぇ……ひゃん」
ふーっ、と耳に息を掛けられて、ゾクゾクと背筋にむずがゆさが上がる。
ふるふると体が勝手に震えてしまうから、前から駄目って言ってもグーエンが聞いてくれた事って無いかも。
お尻を撫でてショーツの中に手を入れて、後ろから指が秘所へと潜り込む。
「グーエン……もぅ、私、まだグーエンの服脱がせて、ない……んぅ」
「良い子ですから、ヒナは大人しくしましょうね」
ツンツンと指が蜜口で出入りして、指の腹で内側から外へとなぞって刺激していく。
ぞわぞわと下腹部からの刺激に、グーエンの胸に顔を埋めながら耐えていると、肩と首の間に唇が吸い付いつく。
「んぅ、はぁ、そんなに強く、吸っちゃ……服の隙間から見えちゃう……あんっ」
「今更でしょう? それに明日は私も休みですから、買い物も私がヒナとレンを抱き上げて歩きますから、大丈夫ですよ」
「そういう、事じゃないんんっ~っ、あっ、きゃぅ」
濡れ始めた中から滴る愛蜜が水音を立てる。
グーエンの指が動く度に腰がくねって快感を逃がそうとしても、長いグーエンの指は奥の方まで刺激して、私を昂らせていく。
「んっ、あぅ、もっ、大丈夫だから、挿れて、んっ、ぅ」
「早いですね」
「だって、なんか今日は……したかったし」
「ヒナは、私を煽るのが上手いですね」
キスをしながら、グーエンのベルトを外してズボンのボタンを外すと、弓なりに反った凶悪なモノが先端から先走りを溢れさせていた。
普段見慣れているフリーレンの可愛いモノとの違いに、こんな大きいの入るかな? と、ぼんやり思ってしまった。
息子と夫のモノの違いを見比べちゃ駄目だってば、私。
私が馬鹿な事を考えている間に、下着を下ろされて足から引き抜かれると、ソファの上に押し倒されて足をグーエンの肩の上に掛けられ、上から押し込むように私の中にグーエンのモノが挿入していく。
「久々のヒナの中ですね」
「グーエンの、おっきい……んっ、んっ、はぁ、んっ」
「だから、煽らないで下さい。っ、ヒナは、困った人ですね」
そうは言われても、出産してから子宮が元に戻ろうとして、かなりキツキツに戻ったのか、グーエンのご立派なモノは私の中でもギチギチだし、元々、サイズが違う。
獣人で背が高いグーエンにチビッこい背丈の私なのだから、そこも考慮してほしい。
文句を言いたくても、私の口からは甘える「あっ、もうダメェ」という声で、自分でもエッチの時の声ってどうしてこんな声が出るのやら? なんだけどね。
「はぁ、んっ、ぁ、いっちゃう、だめ、そこダメなの」
「いいですよ。一緒にイキましょうね」
「ああんっ、ダメなの、っ、あっ、あっ、きゃぁぅぅ!」
グーエンに刺激されて、お腹の奥がキュッと締まった後、解放されるようなフワッとした感覚で、自分が絶頂を迎えたのが分かった。
ヒクヒクしている中にグーエンのモノが脈打って、中に出されたのが分かる。
でも自分の中も熱くて、グーエンの出した物の熱さはよく分からず、ドクドクと脈打つ雄茎だけを肌に感じていた。
「ふぁ……凄かった……はぁ、お腹がまだ疼いてる……ふぅー……」
「まだ、レンも寝ていますし、もう少ししましょうか?」
「へ? って、きゃん! え? グーエンするの?」
グーエンに引き上げられて、そのまま抱き合う形になると、グーエンがニッコリ笑顔で私のチュニックを下から上にスポンと脱がした。
「大丈夫ですよ。レンの面倒は私が見ますから」
「あの……そういう事では……」
キスをされた後は、グーエンに気を失うまで喘がされて、久々にグーエンの本気エッチをされた気がする。
腰が痛い……でも、グーエンはお休みの日というのもあって、フリーレンと私の面倒を交互に見てくれたし、我が家に涼みにきた部下の人を「そんなに涼みたいのならば、凍らせてあげましょう」とニッコリ笑顔で氷漬けにして、氷が溶けるまで海に浮かんだ部下の人達が居たみたい。
あと、後日談。
グーエンはモテそうなのに、この港町で声を掛ける若い子が居ないのは、私と出会う前のグーエンが近付くなオーラが凄かったのと、街で見かけても近寄る隙も与えてくれなかった……と、いう話。
フリーレンを連れて、町の中でお姉さん達に聞いて「想像つかない……」と、私が言えば、逆に町のお姉さん達は「むしろ、今の姿の方が信じられないわよ」だ、そうだ。
今の甘い感じの姿なら、きっと私が出会う前に結婚してたわよねー。と言っていて、「あげませんよ!?」と、言えば笑われて「取らないわよ」と返ってきた。
町の人とも仲良くやっているから、私のライバルはいないようだ。
まぁ、番なのもあるけど……グーエンの胃袋はしっかり掴んだつもりなので、私とフリーレンからグーエンを奪うなら、私の舌を唸らせる一品、いや、五十品目くらいは用意してほしいものだわ。
それと、グーエンのおかげで私の悩みはそれ程悩むものでもなく、私が一人で悶々としていただけのものだと気付けたのも良かった。
グーエンと夫婦になって色々教えてもらう事の多さに、私は助けられているし、支えられている感じかな? きっと助けてくれない旦那さんだったら、心がポッキリ折れてしまっていたかも。
お風呂から上がって体を拭いていると、パフスリーブのチュニックを着てリビングに顔を出すと、グーエンがアイスをガラスの器に盛っていた。
「グーエン、それなぁに?」
「ヒナが今日はお疲れ気味なので、シャーベットです」
白いシャーベットにサーモンピンクの粒が見える。
グーエンがスプーンにすくって「はい。あーん」と、私の口に持ってきて、パクッと口の中に入れると、爽やかなレモンとハーブの透き通る味にまろやかな酸味がある。酸っぱい果肉がシャリシャリと音を立て、グレープフルーツだとわかった。
「んっ! これグレープフルーツだ!」
「ええ。グレープフルーツを凍らせてレモンシャーベットに混ぜました」
作り方は『グレープフルーツのシャーベット』
グレープフルーツを絞って、粒と一緒にお砂糖を入れて、砂糖か溶けるまで加熱。
少し冷やしておいて、レモンシャーベットを次に作る。
ヨーグルトにレモンのしぼり汁を入れてハチミツで味付け。
これを凍らせて、先程のグレープフルーツと混ぜて固めた……という物らしい。
「本当は、これはグレープフルーツをブランデーに漬け込むものらしいのですが、ヒナはまだお酒は駄目ですからね」
「うん。授乳中だからね。でも、凄く美味しいよ。サッパリしてて」
「ハチミツも駄目かと思ったのですが、レンの口に直接入れなければ、ヒナの母乳からレンに入る事は無いそうなので、安心して下さいね?」
「そうなんだ。良かった~」
「バイカルに作り方を聞いたので、休み明けは食堂でデザートを作る手伝いをしてきます」
「ふふふっ、氷使いさんは大変だね」
「人使いの荒い職場です」
私が抜けてしまった分、食堂は人手不足でもあるんだよね。
使える者は何でも使え! が、今の状況かもしれない。私も早めに復帰したい気持ちもあるけど、職場が食堂だから、レンを連れて行くのは油ものも扱うし、危ないかな? と、心配もあるのよね。
もう少し先の話ではあるけど、それでも不安は不安なのだ。
「ヒナ。今日は……しても、良いですか?」
「……うん、良いけど……灯りは消してね?」
「灯りですか?」
グーエンが不思議そうな顔をしているけど、産後で体型が気になる私としては、明るいところで裸をさらす気は毛頭ない!
子供を産む前にビキニを着て海に行けて良かった。
これからはワンピースじゃないと無理!! うん。これは絶対!
「レンは寝ていますから、起こさない様にしないといけませんね」
「お乳をちゃんと飲んでないから、しばらくしたら起きそうだけどね?」
「そこは……私が対応します」
「ふふーっ、じゃあ、グーエンにお願いしちゃおうかな?」
部屋の灯りをグーエンが小さな灯りに変え、暖色系の淡い灯りだけが部屋を照らす。
それでも夏の夕暮れの中では、少し明るい感じもする。戻ってきたグーエンの首の後ろに手を回して、軽く口付けると、冷たくなった口の中に熱い舌を迎え入れる。
絡む舌先にくすぐったさを覚えて、いたずら心でグーエンの口の中をチュッと吸い付いたら、太腿の内側に硬い物が押し上げてきた。
グーエン……早くない? と、思ったけど、さっきも怪しい雰囲気でフリーレンに邪魔されたし、私も少しムラッとしちゃったんだよね。
よくわからないけど、下腹がズンと重くウズウズした感じがする。
「グーエン、んっ、脱がしてあげる」
「っ、ヒナ。抑えが利かなくなりますから、不用意な発言は禁止です」
「ふふっ。私がしてあげたいだけだよ? 抑えなくても大丈夫。今日は、グーエンがレンの面倒を見てくれるんでしょ? ふふーっ」
笑ってグーエンのシャツのボタンをプチプチと外し、あらわになるグーエンの鍛えられた体に、相変わらず筋肉の付き方が警備兵の人達は軍隊のポスターみたいな肉体美である。と、感心してしまう。
あっ、私は別に筋肉フェチでも何でもないんだよ。ただ、ヒョロっとした筋肉の無い男性より、少しでも筋肉のある人が好きなだけ。
「ヒナ、どうかしましたか?」
「グーエンって、モテそうだよねぇ? この港町でグーエンに声を掛ける若い子って、居ないのが不思議なぐらい」
「私はヒナにだけモテたら、十分ですよ。それに、結婚指輪をしていますしね」
婚姻の指輪を私に見せて、グーエンは目を細めて笑う。
一児の父親とは思えない色気がする……うーん。本当に私の旦那様というのが、少し信じられない。
私のこめかみにキスをして、私のお尻側からチュニックの裾をめくって、手が私の肌に触れる。
「ヒナが一番、可愛いです」
「はぅ。耳の傍で、喋っちゃ、だめぇ……ひゃん」
ふーっ、と耳に息を掛けられて、ゾクゾクと背筋にむずがゆさが上がる。
ふるふると体が勝手に震えてしまうから、前から駄目って言ってもグーエンが聞いてくれた事って無いかも。
お尻を撫でてショーツの中に手を入れて、後ろから指が秘所へと潜り込む。
「グーエン……もぅ、私、まだグーエンの服脱がせて、ない……んぅ」
「良い子ですから、ヒナは大人しくしましょうね」
ツンツンと指が蜜口で出入りして、指の腹で内側から外へとなぞって刺激していく。
ぞわぞわと下腹部からの刺激に、グーエンの胸に顔を埋めながら耐えていると、肩と首の間に唇が吸い付いつく。
「んぅ、はぁ、そんなに強く、吸っちゃ……服の隙間から見えちゃう……あんっ」
「今更でしょう? それに明日は私も休みですから、買い物も私がヒナとレンを抱き上げて歩きますから、大丈夫ですよ」
「そういう、事じゃないんんっ~っ、あっ、きゃぅ」
濡れ始めた中から滴る愛蜜が水音を立てる。
グーエンの指が動く度に腰がくねって快感を逃がそうとしても、長いグーエンの指は奥の方まで刺激して、私を昂らせていく。
「んっ、あぅ、もっ、大丈夫だから、挿れて、んっ、ぅ」
「早いですね」
「だって、なんか今日は……したかったし」
「ヒナは、私を煽るのが上手いですね」
キスをしながら、グーエンのベルトを外してズボンのボタンを外すと、弓なりに反った凶悪なモノが先端から先走りを溢れさせていた。
普段見慣れているフリーレンの可愛いモノとの違いに、こんな大きいの入るかな? と、ぼんやり思ってしまった。
息子と夫のモノの違いを見比べちゃ駄目だってば、私。
私が馬鹿な事を考えている間に、下着を下ろされて足から引き抜かれると、ソファの上に押し倒されて足をグーエンの肩の上に掛けられ、上から押し込むように私の中にグーエンのモノが挿入していく。
「久々のヒナの中ですね」
「グーエンの、おっきい……んっ、んっ、はぁ、んっ」
「だから、煽らないで下さい。っ、ヒナは、困った人ですね」
そうは言われても、出産してから子宮が元に戻ろうとして、かなりキツキツに戻ったのか、グーエンのご立派なモノは私の中でもギチギチだし、元々、サイズが違う。
獣人で背が高いグーエンにチビッこい背丈の私なのだから、そこも考慮してほしい。
文句を言いたくても、私の口からは甘える「あっ、もうダメェ」という声で、自分でもエッチの時の声ってどうしてこんな声が出るのやら? なんだけどね。
「はぁ、んっ、ぁ、いっちゃう、だめ、そこダメなの」
「いいですよ。一緒にイキましょうね」
「ああんっ、ダメなの、っ、あっ、あっ、きゃぁぅぅ!」
グーエンに刺激されて、お腹の奥がキュッと締まった後、解放されるようなフワッとした感覚で、自分が絶頂を迎えたのが分かった。
ヒクヒクしている中にグーエンのモノが脈打って、中に出されたのが分かる。
でも自分の中も熱くて、グーエンの出した物の熱さはよく分からず、ドクドクと脈打つ雄茎だけを肌に感じていた。
「ふぁ……凄かった……はぁ、お腹がまだ疼いてる……ふぅー……」
「まだ、レンも寝ていますし、もう少ししましょうか?」
「へ? って、きゃん! え? グーエンするの?」
グーエンに引き上げられて、そのまま抱き合う形になると、グーエンがニッコリ笑顔で私のチュニックを下から上にスポンと脱がした。
「大丈夫ですよ。レンの面倒は私が見ますから」
「あの……そういう事では……」
キスをされた後は、グーエンに気を失うまで喘がされて、久々にグーエンの本気エッチをされた気がする。
腰が痛い……でも、グーエンはお休みの日というのもあって、フリーレンと私の面倒を交互に見てくれたし、我が家に涼みにきた部下の人を「そんなに涼みたいのならば、凍らせてあげましょう」とニッコリ笑顔で氷漬けにして、氷が溶けるまで海に浮かんだ部下の人達が居たみたい。
あと、後日談。
グーエンはモテそうなのに、この港町で声を掛ける若い子が居ないのは、私と出会う前のグーエンが近付くなオーラが凄かったのと、街で見かけても近寄る隙も与えてくれなかった……と、いう話。
フリーレンを連れて、町の中でお姉さん達に聞いて「想像つかない……」と、私が言えば、逆に町のお姉さん達は「むしろ、今の姿の方が信じられないわよ」だ、そうだ。
今の甘い感じの姿なら、きっと私が出会う前に結婚してたわよねー。と言っていて、「あげませんよ!?」と、言えば笑われて「取らないわよ」と返ってきた。
町の人とも仲良くやっているから、私のライバルはいないようだ。
まぁ、番なのもあるけど……グーエンの胃袋はしっかり掴んだつもりなので、私とフリーレンからグーエンを奪うなら、私の舌を唸らせる一品、いや、五十品目くらいは用意してほしいものだわ。
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