黒狼の可愛いおヨメさま

ろいず

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4章

拷問 ※微R18

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【病魔】への警戒宣言が各地にされ、小鬼のネットワーク情報は次から次へと追加されていく。
テンの横で【刻狼亭】の契約従業員になった二頭身の小さな小鬼も目を上に上げくるくると動かして情報を小鬼ネットワークに上げていく。
そんな小鬼の横でテンが【刻狼亭】へ船から砲撃してきた冒険者3名と商人3名を細い棒でゆっくり押しては悲鳴を上げさせている。

小鬼は悲鳴が上がる度に、目を止めるが情報欲しさに、つい見てしまっては目を手で覆いブルブル震えている。
「テンさん、何をしているか聞いても?知りたくないですけど、情報屋としては気になります」
小鬼に聞かれテンは淡い水色の瞳でいつもの穏やかな目をして笑う。

「人には『痛覚』があるでしょ?それぞれ痛い所ってあるよね?この冒険者だと・・・ココ、この左の脇腹を下から少し棒で押すと、どうなるか見てみようか?」
テンが軽く冒険者の脇腹に下から上へ向ける様に棒を押し込むと「ぎゃああああああ」と冒険者が悲鳴をあげ白目を向いて泡を吹く。

「ほらね?痛い所は突いてみると楽しいよね?」
テンの笑顔に小鬼は首をブンブン横に振って涙目になる。
「僕、最近ほかの小鬼達から『お前の情報怖くて情報共有したくない』って言われてるんですよ!今ので確実に僕の情報いらない情報行きです!」
小鬼はぽかぽかと手でテンの腕を叩くがテンは小鬼をよしよしと撫でるだけで痛くもかゆくもないらしい。

「まぁこれも仕事だからねー。いっぱい冒険者と商人から話を引き出して使える情報があれば小鬼が持って行っていいからねー」
その一言に小鬼は「さすがです!テンさんは頼りになります!」とコロッと態度を変える。

「いっぱい恐怖を刻んだ臓腑ぞうふは魔族にいい素材として買い取られるから頑張らないとね」
その一言に小鬼はまたブルブルと震えて「テンさんは怖いです!」とまた態度を変えた。


テンと小鬼がそんな拷問部屋で拷問をしている間に【刻狼亭】のルーファスの部屋でも拷問が執行されていた。


「アカリ、これはどういう事だ?」
ルーファスが少し呆れた声で自分の両手首に巻き付いた腰紐を見つめながら犯人のアカリに声を掛ける。
布団の中から朱里が顔を出すと少し残念そうな顔をする。
「起きちゃった・・・」
「寝ている間にゴソゴソ何かされていれば起きるさ。で、これは?」
「えーと、拷問?」
朱里が首をかしげるとルーファスが変な顔をして眉間にしわを寄せる。
肩につかない程短くなった髪を耳にかけて朱里が、ルーファスの頬に唇を軽くつける。
「おはよ。ルーファス」
「おはよう。と、言うべきなんだろうが、状況がつかめん」
朱里が少し目を泳がせながら布団の中にこそこそと戻っていく。
「アカリ、何してるんだか・・・んっ」
ルーファスが布団に潜った朱里を捕まえようと、両手首の腰紐を外し力を入れようとした時、下腹部に朱里がのしかかってくる。
腹の下辺りを朱里の唇が吸い付いているのが解り、ルーファスはしばらく朱里の好きにさせてみるかと苦笑いする。

「アカリ、くすぐったいんだが?」
苦笑い気味にルーファスが朱里に声を掛けると布団がモコモコと動く。
足の上に朱里の体重を感じ、何をするのか待っていると、朱里にわやわやと男根を握られ布団を剥ぐと、朱里がまさに口に入れる瞬間だった。
朱里が口に咥え、布団が無くなったのに気付き布団をとったルーファスと目が合うと、顔を真っ赤にさせて口を離すと手で口を押える。

「見ちゃ駄目・・・」
朱里が目をそらしながら布団を戻そうと手を伸ばすとルーファスが布団から手を離さない。
「アカリ、今日は体調はいいのか?」
コクコクと首を上下にする朱里にルーファスが縛られたまま両手を伸ばし顔を触る。
「今日は体温も戻ってるな。まだ少し血色が悪そうだが」
朱里がルーファスの両手に両手で掴み、布団に押し倒す。

「ルーファスは今回私に心配させたから拷問です」
顔を赤くして朱里が言うと、ルーファスが半目で朱里を見る。
「心配させたのはお互い様だろう?むしろ朱里の方が心配させてる」
「私は【病魔】で隔離されてません」
「仕方ないな。アカリの好きにしていいぞ」
「よろしい・・・って、何だか恥ずかしいかも・・・」
朱里が両手で顔を隠すとルーファスがクククッと喉を鳴らして笑う。

朱里の両手をルーファスが顔から引きはがすと、朱里が目を丸くさせる。
「あれ?紐ほどけちゃった?」
「あのやり方では無理だな。アカリ両腕をくっつけてみろ」
素直に朱里が「こう?」と、両腕をくっつけると、ルーファスがくるくると朱里の腕を腰紐で縛り上げる。

「コツは相手に両手首に隙間を与えない事。逆に縛られそうになったら親指や手首を少しハの字に開けて隙間を作ると縄抜けしやすくなるぞ」
笑顔のルーファスに朱里が頷いて手を動かすが、キッチリと縛られて抜け出せない状況に首をかしげる。
「ルーファス、抜けないよ?」
「キッチリ縛ったからな」
ニッと笑うルーファスに朱里が身じろぐとルーファスに寝間着の浴衣の紐を解かれて朱里が慌てる。
「見ちゃ駄目!」
顔を赤くした朱里が身に着けていた下着が透けている事にルーファスの手が止まる。

「なんだか今日のアカリには驚かされてばかりだな」
「ううーっ、皆に若旦那を落とすならこういう事しなさいって言われたのー!」
朱里がペタリと布団の上に座り込み、涙目で訴えると、ルーファスは少しこめかみに手をやる。
「まったく、アカリに変な事覚えさせて・・・」
「・・・変?やっぱりやめた方がいい・・・かな」
「いや、ただ無理はするなよ?オレはとっくにアカリに落ちてるしな」
ルーファスが朱里の両腕を縛った紐を解き、朱里の浴衣を脱がして下着姿にすると朱里が小さく頷く。

ルーファスが布団の上に胡坐をかいて座ると朱里がルーファスの前に四つん這いになりながら、先程の続きを始める。
「初めてだから、下手だけど我慢してね?」
口を開いてルーファスの亀頭を口に入れると小さく吸って口の奥に持っていくが直ぐさま口を離し、小さく咳き込む。
「大丈夫か?いきなり奥に突っ込むヤツがあるか」
咳き込む朱里の背をさすりながらルーファスが苦笑いする。
涙目になりながら朱里が再度、根元から舌を先端まで這わせて手を使いながら上下にこすって先端を口に含み舌でペロペロ舐めて「これで合ってる?」と目でルーファスに訴える。
下手な舌使いではあるが、必死な朱里の姿に下半身はゾクゾクするものもあり、透明な先走りが少し出ると、朱里が少し嬉しそうに笑って口の中で舌を転がしながら舐めていく。

「んっ・・・はぁ・・・どう?」
口から先端を離して、朱里が息を弾ませれば、ルーファスが少し苦笑いする。
口から離すのも早ければそこで止められたのも快感が逃げていくのだが、それを口にするのは朱里に申し訳ないのでルーファスは朱里に好きにさせている。
つたない舌使いで必死に舐める様は小動物の様だなと思いながら、硬くなった竿で朱里の中を堪能したいが、朱里としてはこのまま口でする事を望んでいるのか少し悩んでいると、朱里が顔を上げる。
「ぷはっ・・・舌疲れちゃった・・・ごめんなさい」
顎を両手でさすりながら朱里が申し訳なさそうに声を出す。

「いや、十分良かったから無理はするな」
朱里の腰を引き寄せて自分の胸に朱里の顔を埋めさせ、朱里の尻を触り下着を触ると大事な場所だけ布がない事にルーファスは少し頭痛を覚える。
「あっ・・・触っちゃだめ」
「この下着を用意したのが誰かも聞きたいところだが、脱がせなくても出来るのは便利というべきか?」
朱里の秘部に指を入れながら水音を立てて掻きまわすと朱里が小さく身震いする。
「ああ、もう濡れてるな。舐めてて興奮したのか?」
「えと・・・皆が直ぐ出来る様に先に自分で弄っておくといいって・・・」

「後でそれは誰が言ったのか口を割らしたいところだな」
くちゅりと音を立てて指を抜くと朱里が「ひぅっ」と小さく悲鳴を上げる。
「布団の中でゴソゴソしていたのは自分のも弄ってたからか?」
「恥ずかしいから聞かないでぇ・・・」
朱里がふるふる首をふると朱里の首筋に歯を立てて噛みつく。
「んっ、痛っ」
「もう東国に行く前に付けた痕は消えたみたいだな」
「あるよ・・・逆側の首筋」
朱里が逆側の首筋を反らすと、うっすらと黄色く変色した痕がのこっている。
「髪が短くなったからあんまり付けないでね?」
そういう朱里にルーファスは少し複雑そうな顔をする。

「アカリの長い髪は好きだったんだが」
朱里の髪を撫でつけながらルーファスは目を細める。
「そのうち伸びるよ」
「まぁオレはアカリはどんな髪型でも可愛いとは思うがな」
朱里が少し口の先を上げて微笑むとルーファスの上にまたがる。

自分の指で花弁を開いてルーファスの亀頭に押し付けて、少しずつ腰を沈める。
「んっくっ・・・あっ」
ルーファスの肩に手を置きながらふるふると体を震わせてルーファスの顔を見つめる。
「アカリ、可愛いな」
ルーファスが朱里の胸を下着越しに乳首まで噛みつくと、朱里の体がビクリと跳ねて、ゆっくり沈めていた腰が勢いで深くまで挿入ってしまい、朱里が悲鳴を上げる。
「____っ!」
ガクガクと足が震えてルーファスの胸に顔を埋めて朱里が息を弾ませる。
涙目で朱里がルーファスを睨むと、ルーファスは朱里の唇に唇を合わせて口づけをすると、朱里が少し角度を変えてキスを返してルーファスがそれに応じて舌を転がすと朱里の膣内がキュウキュウ動き、ルーファスの男根を奥に誘う。

ルーファスが唇を離すと朱里のしっとりと汗ばみ始めた火照った体が薄紅色に染まる。
「んっ、ルーファス、キス、気持ちいいね」
朱里の頬を撫で上げながら、頬に首筋に鎖骨になぞるように唇を這わせ、ルーファスが下から腰を突き上げる。
「ふぁああっ、ゆっくり、おねが、んっ、あっ」
「駄目だ。焦らされすぎて拷問だ」
ルーファスが下から突き上げる度に朱里の肌から汗がにじむ。
「あんっ、激しっ・・・駄目ぇ・・・ふあっあっ」
突き上げられる度にこすれる肉壁に甘い刺激が子宮に沸き上がり、朱里がルーファスの肩に爪を立てる。
キューッとした疼きに胎内がビクつき、朱里が首を振るとルーファスが薄く笑う。
「もう駄目、達っちゃう!んっあっ!あぅぅっ!!」
「オレももうイキそうだ」
朱里の最奥にガツガツと穿ち朱里の胎内が震え、締め付けが繰り返され朱里が達したのが解ると、ルーファスも朱里の膣内で白濁を上げた。



2人で朝風呂に浸かりながら、朱里とルーファスはお互いに頭を寄せ合う。
ルーファスが朱里のこめかみにキスをすると、朱里が小さく呟く。

「ルーファスに拷問したかったな・・・」

ルーファスが「十分、拷問だったよ」と笑って髪をかき上げる。

「それにしても、アカリにこういう事を教えたのは誰なんだ?」

ルーファスに問われ、朱里が唇に指をあてる。

「女の子同士の秘密です」
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