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5章
家出聖女
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目の前に居る東雲ありすを追う様にハガネとアルビーもサロンルームに戻ってくる。
ありすが両手を広げて朱里に飛びつこうとするのをルーファスが巨大なお湯玉を作り、ありすを閉じ込める。
「わっ、ああっ!!!何するしー!!!!!」
お湯玉に閉じ込められたありすがお湯玉の中で手をバタつかせて驚いた顔をする。
それを見ていた朱里も同じく驚いた顔でルーファスとありすを交互に見る。
「ルーファス?!何してるの?」
ルーファスがお湯玉を蒸発させてびしょ濡れありすに【乾燥】魔法をかける。
「外から来た人間を手洗いも無しにアカリに近寄らせるわけがない」
「ルーファス!それでもやり過ぎだからね?ありすさん大丈夫ですか?」
朱里がルーファスに「メッ」と、言ってからありすに駆け寄る。
【乾燥】魔法でスッカリ乾いたとはいえ、いきなりのルーファスの暴挙に信じられない物を見る目でルーファスを見る。アルビーもハガネも一瞬の出来事に「うわぁ」と小さく声をあげて停止しているくらいだ。
「ありすさん、あの、ごめんなさい!」
「・・・ビックリしたけど、それはいいっしょ!うちも手洗い除菌は大事だと思うし!」
手洗いは大事と、日本人の子供に染みついた習慣を口にしてありすが朱里に笑顔を見せる。
手洗いと言ってもルーファスはいささかやり過ぎな気がしないでもない。と、一同は思う物の口に出せずに言葉を飲み込む。
ショッキングピンクの毛皮を脱いでハガネに渡すとタートルネックにセーター、そして厚手のタイツの上に巻きスカート姿でありすが両手を伸ばして背伸びをした後に席に着く。
「んーっ、船の旅は疲れたー!」
首を左右に振って首をゴキゴキならし、ありすがルーファスが淹れた紅茶を一口飲んで息をつく。
朱里がアップルパイも差し出して、ありすが楽し気にパイを食べ始める。
「それで【聖女】シノノメ。何をしに来た?リロノスはどうした?」
ルーファスが朱里を膝に座らせながらありすに怪訝な顔をすると、ありすはパイを食べる手を止めてルーファスを見ると、小さく口を尖らせる。
「リロっちの事はうちは知んなーい。もうリロっちの事はいいっしょ」
ムスッとした顔でありすはパイを乱暴にフォークで切って食べていく。
朱里がルーファスを見上げて顔を伺えば、ルーファスは苦々し気な顔で額に手を置く。
「シノノメ、君は【魔王】の番で、魔国のいわば王妃のはずだが?まさかノコノコ1人で来たなんて言わないよな?」
「1人だし?」
ありすの言葉にルーファスが深いため息をついて朱里の頭に顔を埋める。
当の本人ありすは相変わらずムスッとした顔をしてアルビーの頭をグリグリと撫でまわして、アルビーが嫌そうな顔をしている。
「もぉー、シノノメ頭グリグリするのやめて!」
「トカゲちゃんは大人しく玩具になってればいいし!」
「なら、私にも考えがあるからね!」
そう言ってアルビーが人型になり、姿を変えて【魔王】リロノスになると、ありすが嫌な顔をする。
「トカゲちゃんマジ可愛くないし!!うちの事嫌いなの?!」
「私はシノノメが好きなわけじゃないからね?シノノメの【聖】属性の余波が気持ちいいだけだし。肩凝りに効くみたいな?マッサージ的な物かな?」
「トカゲちゃんマジひどい!アカリっちー!トカゲちゃんが酷いんですけどー!」
ありすに話を振られて朱里が頭の上に顔を埋めているルーファスの頭を手で撫でながら、アルビーとありすに妹と弟を見る様に優しい表情で笑う。
「2人共仲が良いね」
「「アカリ(っち)の目は節穴なの?!」」
2人が同時にお互いを指さしながら朱里に叫ぶと、朱里がふふふ。と、いつもの笑いのツボに入ったのか笑い始め、手で口を押さえながら肩を震わせる。
「シノノメ、君もアカリと同じ様にこの秋風の中で外を歩き回るのは危険だし、体に悪いと思うが大丈夫なのか?」
ルーファスが朱里の頭から顔を上げてありすを迷惑そうに見て言うと、ありすはニッと笑って朱里の特殊ポーションの入ったポーチを見せる。
既に10本中4本が空き瓶になっている事にルーファスが益々、不機嫌な顔になる。
「リロノスは温泉大陸にシノノメが来ている事を知っているのか?」
「一応、出掛けるって書置きはしておいたから大丈夫しょっ!」
「・・・アカリ、すまないが少し【刻狼亭】に出掛けてくる。悪いがシノノメの相手を頼めるか?」
「うん。大丈夫だよ。それより何だかお天気が悪くなりそうだから雨に濡れないようにね?」
「ああ。アカリも寒くない様にもう少し上に何か羽織っておけ」
朱里の頬を手で触りながらおでこにキスを軽くして、朱里を膝から下ろすとルーファスがアルビーとありすを見つつ小さく溜め息を吐く。
「オレが帰ってくるまで大人しくしておけ。屋敷から出るな。わかったな?」
「ルーっち、そんな顔してたら怖いし?」
「分かってるよ。ルーファス」
イマイチ信用の無い2人に半ば不安も残るが、ありすが温泉大陸に居る事の方が問題が大きい為にルーファスは出掛ける準備をする。
「ハガネ、あの3人が屋敷から出ない様に見張っておけ。オレは【刻狼亭】でリロノスに連絡を取ってくる」
「了解。若旦那も気ぃつけて行けよ」
「ああ。アカリを頼んだぞ」
玄関ホールで黒いロングコートを着込み、見送りに来た朱里にキスを交わしてルーファスは急いで屋敷を出ていく。
屋敷の外から屋敷全体に結界を張り、門に施錠魔法を厳重に掛けようやく出発する。
秋風が冷たく、空模様は朱里の言ったように灰色の雲が広がり始めていた。
「一雨きそうだな・・・」
また気温が下がりそうな事に朱里の心配と、もう一人の病弱に見えない病弱【聖女】ありすにも別の意味で心配をしつつルーファスは【刻狼亭】を目指す。
屋敷に残された4人はハガネとアルビーがお茶の片付けをし始め、朱里とありすは朱里の部屋で大人しくすることになった。
「この屋敷で一番温かい部屋って私の部屋だから、ありすさんにも良いと思うの」
「あー、やっぱりアカリっちの所もそうなんだね。うちの方もうちの部屋だけ異常に温かいよ」
朱里の部屋に入るとありすが部屋の中にあるソファにぼふんと寝っ転がる。
「アカリっちの部屋ってお姫様みたいにフリフリしてんね?」
「あ、これはルーファスの叔父さんのギルさんの趣味なの。女の子はフリルの部屋ってイメージらしくて、私はもっとシンプルな部屋の方が落ち着くんだけどね」
朱里が苦笑いをしながら、棚に飾ってあるハーブティを保温魔法のしてあるティーポットに入れて、ティーカップに淹れてありすに出す。
「うちの製薬部隊の人がブレンドしてくれてるハーブティで体が温かくなりますよ?」
「ありがとー。アカリっち」
お茶を口にしながらありすが「はぁー・・・」と息を吐いて朱里を見つめる。
「アカリっち、アカリっちは家出とかしたくなる事ある?」
キョトンとして朱里が首をかしげるとありすが「だよねー・・・」と眉を下げる。
「あっ、家出では無いけど、まだこっちに来たばかりの時は周りから少し距離置かれてて、忙しい時に邪魔しちゃって怒られて、気晴らしに街に逃げ出した事ありますよ?」
ありすが朱里の手を握って首を上下に動かす。
「わかる!うちも居心地悪くなると街に逃げてるし!」
「【病魔】の時に皆で一致団結して頑張ったから今は過保護なくらい皆に構ってもらえて、逃げ出す事は無くなりましたけどね」
「そうなんだー。うちは我慢の限界で家出しちゃったし・・・ルーっちメッチャ怒ってるよね?迷惑かけてごめんね?」
「あらら、ここに家出で来ちゃったんですか?」
「うん。5日も船に揺られての家出っしょ!」
朱里が「家出ってそんな盛大な物だっけ?」と頭をひねりながらありすを見つめた。
ありすが両手を広げて朱里に飛びつこうとするのをルーファスが巨大なお湯玉を作り、ありすを閉じ込める。
「わっ、ああっ!!!何するしー!!!!!」
お湯玉に閉じ込められたありすがお湯玉の中で手をバタつかせて驚いた顔をする。
それを見ていた朱里も同じく驚いた顔でルーファスとありすを交互に見る。
「ルーファス?!何してるの?」
ルーファスがお湯玉を蒸発させてびしょ濡れありすに【乾燥】魔法をかける。
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「ありすさん、あの、ごめんなさい!」
「・・・ビックリしたけど、それはいいっしょ!うちも手洗い除菌は大事だと思うし!」
手洗いは大事と、日本人の子供に染みついた習慣を口にしてありすが朱里に笑顔を見せる。
手洗いと言ってもルーファスはいささかやり過ぎな気がしないでもない。と、一同は思う物の口に出せずに言葉を飲み込む。
ショッキングピンクの毛皮を脱いでハガネに渡すとタートルネックにセーター、そして厚手のタイツの上に巻きスカート姿でありすが両手を伸ばして背伸びをした後に席に着く。
「んーっ、船の旅は疲れたー!」
首を左右に振って首をゴキゴキならし、ありすがルーファスが淹れた紅茶を一口飲んで息をつく。
朱里がアップルパイも差し出して、ありすが楽し気にパイを食べ始める。
「それで【聖女】シノノメ。何をしに来た?リロノスはどうした?」
ルーファスが朱里を膝に座らせながらありすに怪訝な顔をすると、ありすはパイを食べる手を止めてルーファスを見ると、小さく口を尖らせる。
「リロっちの事はうちは知んなーい。もうリロっちの事はいいっしょ」
ムスッとした顔でありすはパイを乱暴にフォークで切って食べていく。
朱里がルーファスを見上げて顔を伺えば、ルーファスは苦々し気な顔で額に手を置く。
「シノノメ、君は【魔王】の番で、魔国のいわば王妃のはずだが?まさかノコノコ1人で来たなんて言わないよな?」
「1人だし?」
ありすの言葉にルーファスが深いため息をついて朱里の頭に顔を埋める。
当の本人ありすは相変わらずムスッとした顔をしてアルビーの頭をグリグリと撫でまわして、アルビーが嫌そうな顔をしている。
「もぉー、シノノメ頭グリグリするのやめて!」
「トカゲちゃんは大人しく玩具になってればいいし!」
「なら、私にも考えがあるからね!」
そう言ってアルビーが人型になり、姿を変えて【魔王】リロノスになると、ありすが嫌な顔をする。
「トカゲちゃんマジ可愛くないし!!うちの事嫌いなの?!」
「私はシノノメが好きなわけじゃないからね?シノノメの【聖】属性の余波が気持ちいいだけだし。肩凝りに効くみたいな?マッサージ的な物かな?」
「トカゲちゃんマジひどい!アカリっちー!トカゲちゃんが酷いんですけどー!」
ありすに話を振られて朱里が頭の上に顔を埋めているルーファスの頭を手で撫でながら、アルビーとありすに妹と弟を見る様に優しい表情で笑う。
「2人共仲が良いね」
「「アカリ(っち)の目は節穴なの?!」」
2人が同時にお互いを指さしながら朱里に叫ぶと、朱里がふふふ。と、いつもの笑いのツボに入ったのか笑い始め、手で口を押さえながら肩を震わせる。
「シノノメ、君もアカリと同じ様にこの秋風の中で外を歩き回るのは危険だし、体に悪いと思うが大丈夫なのか?」
ルーファスが朱里の頭から顔を上げてありすを迷惑そうに見て言うと、ありすはニッと笑って朱里の特殊ポーションの入ったポーチを見せる。
既に10本中4本が空き瓶になっている事にルーファスが益々、不機嫌な顔になる。
「リロノスは温泉大陸にシノノメが来ている事を知っているのか?」
「一応、出掛けるって書置きはしておいたから大丈夫しょっ!」
「・・・アカリ、すまないが少し【刻狼亭】に出掛けてくる。悪いがシノノメの相手を頼めるか?」
「うん。大丈夫だよ。それより何だかお天気が悪くなりそうだから雨に濡れないようにね?」
「ああ。アカリも寒くない様にもう少し上に何か羽織っておけ」
朱里の頬を手で触りながらおでこにキスを軽くして、朱里を膝から下ろすとルーファスがアルビーとありすを見つつ小さく溜め息を吐く。
「オレが帰ってくるまで大人しくしておけ。屋敷から出るな。わかったな?」
「ルーっち、そんな顔してたら怖いし?」
「分かってるよ。ルーファス」
イマイチ信用の無い2人に半ば不安も残るが、ありすが温泉大陸に居る事の方が問題が大きい為にルーファスは出掛ける準備をする。
「ハガネ、あの3人が屋敷から出ない様に見張っておけ。オレは【刻狼亭】でリロノスに連絡を取ってくる」
「了解。若旦那も気ぃつけて行けよ」
「ああ。アカリを頼んだぞ」
玄関ホールで黒いロングコートを着込み、見送りに来た朱里にキスを交わしてルーファスは急いで屋敷を出ていく。
屋敷の外から屋敷全体に結界を張り、門に施錠魔法を厳重に掛けようやく出発する。
秋風が冷たく、空模様は朱里の言ったように灰色の雲が広がり始めていた。
「一雨きそうだな・・・」
また気温が下がりそうな事に朱里の心配と、もう一人の病弱に見えない病弱【聖女】ありすにも別の意味で心配をしつつルーファスは【刻狼亭】を目指す。
屋敷に残された4人はハガネとアルビーがお茶の片付けをし始め、朱里とありすは朱里の部屋で大人しくすることになった。
「この屋敷で一番温かい部屋って私の部屋だから、ありすさんにも良いと思うの」
「あー、やっぱりアカリっちの所もそうなんだね。うちの方もうちの部屋だけ異常に温かいよ」
朱里の部屋に入るとありすが部屋の中にあるソファにぼふんと寝っ転がる。
「アカリっちの部屋ってお姫様みたいにフリフリしてんね?」
「あ、これはルーファスの叔父さんのギルさんの趣味なの。女の子はフリルの部屋ってイメージらしくて、私はもっとシンプルな部屋の方が落ち着くんだけどね」
朱里が苦笑いをしながら、棚に飾ってあるハーブティを保温魔法のしてあるティーポットに入れて、ティーカップに淹れてありすに出す。
「うちの製薬部隊の人がブレンドしてくれてるハーブティで体が温かくなりますよ?」
「ありがとー。アカリっち」
お茶を口にしながらありすが「はぁー・・・」と息を吐いて朱里を見つめる。
「アカリっち、アカリっちは家出とかしたくなる事ある?」
キョトンとして朱里が首をかしげるとありすが「だよねー・・・」と眉を下げる。
「あっ、家出では無いけど、まだこっちに来たばかりの時は周りから少し距離置かれてて、忙しい時に邪魔しちゃって怒られて、気晴らしに街に逃げ出した事ありますよ?」
ありすが朱里の手を握って首を上下に動かす。
「わかる!うちも居心地悪くなると街に逃げてるし!」
「【病魔】の時に皆で一致団結して頑張ったから今は過保護なくらい皆に構ってもらえて、逃げ出す事は無くなりましたけどね」
「そうなんだー。うちは我慢の限界で家出しちゃったし・・・ルーっちメッチャ怒ってるよね?迷惑かけてごめんね?」
「あらら、ここに家出で来ちゃったんですか?」
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