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7章
海賊
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ガシャーン・・・パリン
・・・トサトサ・・・。
朱里を腕に抱きよせたと同時に、朱里の手から腰に下げていたポーション瓶が船員に投げつけられ、船員達が床に倒れていく。
朱里のポーションホルダーのポーションは即効性の睡眠ポーション。
【刻狼亭】の製薬部隊が作った特製のヤバい効き目のモノ。
「ルーファス!左に避けて!」
朱里が叫び、ルーファスが左に避けると発砲音と共に床に銃弾の跡がつく。
ルーファスが素早く雷魔法を放ち海賊の男が倒れると残りの男に目をやると、レストランから逃げ出す瞬間だった。
「逃がすか!【雷槍】!!」
「ギャア!!!」
雷の魔法がレストランの出入り口の扉ごと貫通して海賊の男を貫くと一声叫んで倒れる。
ルーファスが周囲におかしな事をしている人間が居ないか目を凝らして見渡すと、居るのは怯えきった乗船客ばかり。
「アカリ、大丈夫か?アカリの機転と指示で助けられたな」
「私にもわからないですけど、咄嗟に体が動いたのと、目が何だか良い感じでした」
「最近のアカリは機敏だな。怪我はしていないな?」
「はい。ルーファスも大丈夫ですか?」
「ああ。大丈夫だ。しかし・・・船の船員が海賊の一味とは・・・」
ルーファスが床に転がっている船員達を苦々しく見つめながら、耳を側だてる。
周囲の音を拾っていけば、「ギャー」という声と戦闘音を拾い、朱里を見れば、朱里は周囲をまるで警戒心の強い獣の様に神経を研ぎ澄ませるようにして見回している。
「あの・・・私達はどうすれば・・・?」
「部屋に戻って良いのだろうか?」
「そいつらを縛り上げておいたほうが良いんじゃないのか?」
ようやく状況に頭が回り始めた乗船客からそんな声が上がり始めて、ルーファスが指示を出す。
「縄か何か縛れる物を見つけ出してこいつ等を縛り上げておいてくれ。魔法が使えないように口も何か噛ませておけ。他の場所でも同じ様に海賊行為が行われているから、ここから出ないほうが安全だ」
ルーファスの指示に乗船客が動き出す者もいれば、自分以外がやればいいと椅子に座っている者もいれば、ここから出たいと騒いでいる者もいた。
「冒険者がやればいいだろう!私達は野蛮な真似など出来ない!」
少し膨くよかな魔族の男性が文句を言うとルーファスが「ハッ」と、鼻で笑う。
「嫌ならそこで大人しく座っていろ。あと、冒険者は依頼を受け対価に見合った金額で仕事を受けるものだ。オレ達をお前ごときが雇えるほど安くはないんだぞ?協力してやっているだけ有り難いと思え」
ルーファスが男に面倒くさいとばかりに吐き捨てて、協力的な乗船客に縛り方を教えながら、縛り目をチェックしていく。
海賊から魔導銃を奪い縛り上げるとルーファスが厨房の食糧倉庫に海賊と船員を詰め込んで倉庫前にテーブルで蓋をするように指示をして、魔導銃を朱里に1丁持たせると、膨くよかな男性がまた声を掛けてくる。
「その銃は私が預かろう」
手を出す男性にルーファスが眉間にしわを寄せて「そいつも縛り上げておけ」と指示を出す。
他の乗船客が戸惑いの表情をルーファスと男に向けると、男が憤慨して怒り出す。
「ふざけるな!私は魔国でも5本の指に入るほどの大貴族ロメネス家だぞ!」
「だからどうした?ここで魔導銃を欲しがった時点で海賊の可能性が高い。他の人間の安全のために大人しく縛られておけ。疑いだけだからお前は倉庫には入れずにココで見張りをつけておくだけにしておく」
「お前等ごとき冒険者など一捻りで潰してやれるのだぞ!第一、ここに乗船出来る客は上流階級の者に限られているのだ!誰の護衛かは知らんが痛い目をみるぞ!」
「オレ達は【刻狼亭】の指示しか受け付けない。文句があるなら温泉大陸に着いてから【刻狼亭】の当主の元へ来るんだな」
喚く男を縛り上げ、ルーファスが男の口に猿轡を噛ませると朱里を伴って、レストランの乗船客に他の場所も調べてくると言い出入口から出ていく。
朱里が不安そうな顔で魔導銃を両手で持っていると、ルーファスがもう1丁の銃を腰に入れ、朱里を抱き上げる。
「なるべくアカリにはそんな物騒な物は持たせたくないんだが、万が一には遠慮なくぶっ放せ」
「ううっ・・・なるべく使わない方向でいきたいです」
「そうだな。とにかくオレ達以外にも暴れている奴が居る様だから合流して状況を把握しないとな」
「はい。他にも船員が海賊かもしれないから気を付けないとね」
「それにシノノメ達も気になるしな」
「うん。ありすさんが心配です」
ルーファスが耳を頼りに船内を歩き、騒がしい方へと足を向かわせる。
・・・トサトサ・・・。
朱里を腕に抱きよせたと同時に、朱里の手から腰に下げていたポーション瓶が船員に投げつけられ、船員達が床に倒れていく。
朱里のポーションホルダーのポーションは即効性の睡眠ポーション。
【刻狼亭】の製薬部隊が作った特製のヤバい効き目のモノ。
「ルーファス!左に避けて!」
朱里が叫び、ルーファスが左に避けると発砲音と共に床に銃弾の跡がつく。
ルーファスが素早く雷魔法を放ち海賊の男が倒れると残りの男に目をやると、レストランから逃げ出す瞬間だった。
「逃がすか!【雷槍】!!」
「ギャア!!!」
雷の魔法がレストランの出入り口の扉ごと貫通して海賊の男を貫くと一声叫んで倒れる。
ルーファスが周囲におかしな事をしている人間が居ないか目を凝らして見渡すと、居るのは怯えきった乗船客ばかり。
「アカリ、大丈夫か?アカリの機転と指示で助けられたな」
「私にもわからないですけど、咄嗟に体が動いたのと、目が何だか良い感じでした」
「最近のアカリは機敏だな。怪我はしていないな?」
「はい。ルーファスも大丈夫ですか?」
「ああ。大丈夫だ。しかし・・・船の船員が海賊の一味とは・・・」
ルーファスが床に転がっている船員達を苦々しく見つめながら、耳を側だてる。
周囲の音を拾っていけば、「ギャー」という声と戦闘音を拾い、朱里を見れば、朱里は周囲をまるで警戒心の強い獣の様に神経を研ぎ澄ませるようにして見回している。
「あの・・・私達はどうすれば・・・?」
「部屋に戻って良いのだろうか?」
「そいつらを縛り上げておいたほうが良いんじゃないのか?」
ようやく状況に頭が回り始めた乗船客からそんな声が上がり始めて、ルーファスが指示を出す。
「縄か何か縛れる物を見つけ出してこいつ等を縛り上げておいてくれ。魔法が使えないように口も何か噛ませておけ。他の場所でも同じ様に海賊行為が行われているから、ここから出ないほうが安全だ」
ルーファスの指示に乗船客が動き出す者もいれば、自分以外がやればいいと椅子に座っている者もいれば、ここから出たいと騒いでいる者もいた。
「冒険者がやればいいだろう!私達は野蛮な真似など出来ない!」
少し膨くよかな魔族の男性が文句を言うとルーファスが「ハッ」と、鼻で笑う。
「嫌ならそこで大人しく座っていろ。あと、冒険者は依頼を受け対価に見合った金額で仕事を受けるものだ。オレ達をお前ごときが雇えるほど安くはないんだぞ?協力してやっているだけ有り難いと思え」
ルーファスが男に面倒くさいとばかりに吐き捨てて、協力的な乗船客に縛り方を教えながら、縛り目をチェックしていく。
海賊から魔導銃を奪い縛り上げるとルーファスが厨房の食糧倉庫に海賊と船員を詰め込んで倉庫前にテーブルで蓋をするように指示をして、魔導銃を朱里に1丁持たせると、膨くよかな男性がまた声を掛けてくる。
「その銃は私が預かろう」
手を出す男性にルーファスが眉間にしわを寄せて「そいつも縛り上げておけ」と指示を出す。
他の乗船客が戸惑いの表情をルーファスと男に向けると、男が憤慨して怒り出す。
「ふざけるな!私は魔国でも5本の指に入るほどの大貴族ロメネス家だぞ!」
「だからどうした?ここで魔導銃を欲しがった時点で海賊の可能性が高い。他の人間の安全のために大人しく縛られておけ。疑いだけだからお前は倉庫には入れずにココで見張りをつけておくだけにしておく」
「お前等ごとき冒険者など一捻りで潰してやれるのだぞ!第一、ここに乗船出来る客は上流階級の者に限られているのだ!誰の護衛かは知らんが痛い目をみるぞ!」
「オレ達は【刻狼亭】の指示しか受け付けない。文句があるなら温泉大陸に着いてから【刻狼亭】の当主の元へ来るんだな」
喚く男を縛り上げ、ルーファスが男の口に猿轡を噛ませると朱里を伴って、レストランの乗船客に他の場所も調べてくると言い出入口から出ていく。
朱里が不安そうな顔で魔導銃を両手で持っていると、ルーファスがもう1丁の銃を腰に入れ、朱里を抱き上げる。
「なるべくアカリにはそんな物騒な物は持たせたくないんだが、万が一には遠慮なくぶっ放せ」
「ううっ・・・なるべく使わない方向でいきたいです」
「そうだな。とにかくオレ達以外にも暴れている奴が居る様だから合流して状況を把握しないとな」
「はい。他にも船員が海賊かもしれないから気を付けないとね」
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ルーファスが耳を頼りに船内を歩き、騒がしい方へと足を向かわせる。
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