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15章番外編
箱入り黒狼と箱入り王女3
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夕方、いつもは帰って来る時間帯のシュトラールが帰らず、朱里とハガネと一緒に夕飯の準備をしていたところ、フィリアの腕輪にシュトラールから『ちょっと知り合いの所にいくから帰りが遅くなるよ』と連絡があった。
まぁ、そんな事もあるかと思いつつも、いつもは『フィリアに会いたいから直ぐに帰る!』と連絡が来るだけに寂しいものもある。
「あらま、シューちゃん今日は遅くなるのね」
「んじゃ飯は保温でそのまま置いとくか」
「はい。すいません・・・」
「フィリアちゃんが謝らなくてもいいのよ。シューちゃんにもお付き合いはあるだろうし」
「どうせあいつの事だから幼馴染の悪ガキどもとつるんでるんだろうさ」
「そう、ですね」
少しモヤっとするのは何なのか・・・フィリアにはよくわからず、その日シュトラールが帰って来たのは日付が変わってからで、少しお酒の匂いとシュトラールではない少し香油ににた香りに、フィリアは余計もやもやした。
寝ないで待っていたけれど、シュトラールはお風呂に入ったら直ぐにベッドに入って寝てしまうしで・・・。
その日からシュトラールの帰りは遅くなる日が続いて、朝起きるといつもと変わらないシュトラールは笑顔で「行ってきます」と出ていく。
チクチクと胸は痛むのにそれがどういう感情なのかよくは解らない。
「あらあら、シューちゃん最近忙しいみたいね」
「シュー君仕事終わりに別件の仕事してるっぽいですね」
「そうなんですか?私、シューにそんな話聞いてない・・・」
乾燥果物の砂糖漬けを朱里、キリン、フィリアの3人で作りながらシュトラールの話が出た時にその話になり、フィリアは兄嫁のキリンが知っている事を自分が知らない事に少しモヤッとする。
その様子を見て朱里とキリンが顔を見合わせる。
「キリンちゃんは何の仕事してるか聞いてるの?」
「【刻狼亭】とは別件としか聞いてないです」
薄切りにした果物を砂糖で煮詰めながらキリンが「何の仕事してるんでしょうねー」と言って朱里も「そうねー」と網の上に煮詰めた果物を並べて、フィリアは少しうつむきながら砂糖をまぶしていく。
「フィリアちゃんも寂しいわね」
「いえ、そんな・・・」
「フィリア、寂しい時は寂しいって声に出して甘えないとだよ」
「でも、シュー忙しそうですし・・・」
少し拗らせてるかな?と、思いつつ朱里とキリンが肩をすくめる。
「そういえば、フィリアちゃんは少しは自分で弄ったりして気持ちの良い所探しは出来た?」
「何、何?フィリア、その気持ちいいところ探しって?」
「わっ、お義母様!!」
「ふふっ、フィリアちゃん男女の夜の営みの知識無いから、自分で気持ちのいい場所を指で探しなさいって言ってあるの」
「ふぁっ!!お義母さん!!それはその・・・うん・・・でもフィリアはシュー君を受け入れる前に自分でもやった方が良いかもね。で、どうなの?」
朱里にニコッとされて、キリンには赤い顔で聞かれ、フィリアは益々俯いてしまう。
シュトラールに指で弄られるのが嫌なら自分の指で快感を覚えてみなさいという・・・初心者に厳しい朱里の言葉にフィリアは従っているのである。
「むずむずするというか・・・気持ちいいかはよく分からない感じです・・・」
「ふふっ、そのむずむずを気持ちいいまで持って行けるようになればシューちゃんとの夜の生活も少しは楽しくなるよ」
「お義母さん厳しいですね・・・でも、フィリアがシュー君にお預けさせてた分、フィリアが頑張らないとね」
「頑張ります・・・。恥ずかしいですけど、シューが喜んでくれるなら」
うんうんと、朱里とキリンが頷いて「頑張れ」と微笑ましく応援する。
自分が他人から「やれ」と言われたら確実に羞恥で倒れそうではあるが、こうした事を一切わからず育ってきたフィリアにだからこそやらせている事でもある。
絶対自分の夫には言えない。それが朱里とキリンの同意見である。
きっと自分で良い場所を探して指で弄ったなどと言ったら目の前でやらされそうだから・・・と、予想がつく。
キリンをリュエールが迎えに来て帰っていくと、朱里とフィリアは夕飯の支度を始める。
王宮の離れで1人暮らしはしていても食事は作られたのが出されていたので、料理に関しては朱里に仕込まれ中のフィリアはいつかシュトラールと2人で暮らす時の為に必死で覚えている。
逃亡中は常にシュトラールが作っていた為にフィリアはほとんど料理はしたことがない。
ただ、縫い物は得意だったので縫い物だけは出来るのが唯一の家事スキルかもしれない。
「今日は簡単な冬のご飯を目指しますよ!」
「はい!お義母様!」
「里芋は皮ごとお湯で茹でましょう!」
「皮は剥かないのですか?土ついてますよ・・・?」
「皮ごと茹でれば、指で摘まむだけでツルンと皮が剥けるので、先ずは茹でてしまうのがコツです!」
「はい!お義母様!」
「茹でて皮を剥いてから味付けですよ!」
「はい!お義母様!」
終始この様な感じで朱里とフィリアの料理は仕上がっていく。
本日は里芋メインの里芋尽くしで、イカの里芋詰め煮つけ、里芋の豚肉包み焼き、里芋の豚汁、里芋の甘辛揚げ、里芋の蓮根サラダ。
「ものの見事に里芋尽くしだな」
「里芋を大量に箱で貰ってしまったのでご協力ください」
仕事から帰って来たルーファスに朱里が「当分は里芋です」と告げて、それを聞いたミルアとナルアが「えーっ」と声を上げると「好き嫌いは許しませんよ?」と朱里に言われる。
「好き嫌いの問題ではなく、里芋尽くしが問題なのです!」
ミルアとナルアがプクーッと頬を膨らませると、朱里に笑って「明日も里芋です」と言われ2人が撃沈するのをフィリアも笑いながら見ていた。
「今日はシュー兄様遅いのですか?」
「シュー兄様なら里芋パクパクっと食べてくれるのに」
2人に言われてフィリアも「どうでしょう?今日は連絡がまだないので・・・」と自分の腕輪を見る。
結局その日は連絡がないまま、明け方になってシュトラールは戻ってきて、疲れた様な顔でシュトラールは笑って朝にはまた仕事に出掛けてしまった。
モヤモヤとしながらもお昼ご飯のお弁当を手作りして【刻狼亭】へ足を向かわせると、裏口の方へシュトラールが行くのが見え、フィリアが追うと、そこには妖艶な美女とシュトラールが話をしていて、顔が赤くそわそわとしている感じで、フィリアはその顔を知っている。
フィリアに「好き」という時のシュトラールの顔のそれだったから。
頭が真っ白になり、ガシャッと音を立ててフィリアの手からお弁当が落ちると、物音にシュトラールが振り向き、フィリアに気付くといつもの様に「フィリア!」と笑って手を振っていた。
まぁ、そんな事もあるかと思いつつも、いつもは『フィリアに会いたいから直ぐに帰る!』と連絡が来るだけに寂しいものもある。
「あらま、シューちゃん今日は遅くなるのね」
「んじゃ飯は保温でそのまま置いとくか」
「はい。すいません・・・」
「フィリアちゃんが謝らなくてもいいのよ。シューちゃんにもお付き合いはあるだろうし」
「どうせあいつの事だから幼馴染の悪ガキどもとつるんでるんだろうさ」
「そう、ですね」
少しモヤっとするのは何なのか・・・フィリアにはよくわからず、その日シュトラールが帰って来たのは日付が変わってからで、少しお酒の匂いとシュトラールではない少し香油ににた香りに、フィリアは余計もやもやした。
寝ないで待っていたけれど、シュトラールはお風呂に入ったら直ぐにベッドに入って寝てしまうしで・・・。
その日からシュトラールの帰りは遅くなる日が続いて、朝起きるといつもと変わらないシュトラールは笑顔で「行ってきます」と出ていく。
チクチクと胸は痛むのにそれがどういう感情なのかよくは解らない。
「あらあら、シューちゃん最近忙しいみたいね」
「シュー君仕事終わりに別件の仕事してるっぽいですね」
「そうなんですか?私、シューにそんな話聞いてない・・・」
乾燥果物の砂糖漬けを朱里、キリン、フィリアの3人で作りながらシュトラールの話が出た時にその話になり、フィリアは兄嫁のキリンが知っている事を自分が知らない事に少しモヤッとする。
その様子を見て朱里とキリンが顔を見合わせる。
「キリンちゃんは何の仕事してるか聞いてるの?」
「【刻狼亭】とは別件としか聞いてないです」
薄切りにした果物を砂糖で煮詰めながらキリンが「何の仕事してるんでしょうねー」と言って朱里も「そうねー」と網の上に煮詰めた果物を並べて、フィリアは少しうつむきながら砂糖をまぶしていく。
「フィリアちゃんも寂しいわね」
「いえ、そんな・・・」
「フィリア、寂しい時は寂しいって声に出して甘えないとだよ」
「でも、シュー忙しそうですし・・・」
少し拗らせてるかな?と、思いつつ朱里とキリンが肩をすくめる。
「そういえば、フィリアちゃんは少しは自分で弄ったりして気持ちの良い所探しは出来た?」
「何、何?フィリア、その気持ちいいところ探しって?」
「わっ、お義母様!!」
「ふふっ、フィリアちゃん男女の夜の営みの知識無いから、自分で気持ちのいい場所を指で探しなさいって言ってあるの」
「ふぁっ!!お義母さん!!それはその・・・うん・・・でもフィリアはシュー君を受け入れる前に自分でもやった方が良いかもね。で、どうなの?」
朱里にニコッとされて、キリンには赤い顔で聞かれ、フィリアは益々俯いてしまう。
シュトラールに指で弄られるのが嫌なら自分の指で快感を覚えてみなさいという・・・初心者に厳しい朱里の言葉にフィリアは従っているのである。
「むずむずするというか・・・気持ちいいかはよく分からない感じです・・・」
「ふふっ、そのむずむずを気持ちいいまで持って行けるようになればシューちゃんとの夜の生活も少しは楽しくなるよ」
「お義母さん厳しいですね・・・でも、フィリアがシュー君にお預けさせてた分、フィリアが頑張らないとね」
「頑張ります・・・。恥ずかしいですけど、シューが喜んでくれるなら」
うんうんと、朱里とキリンが頷いて「頑張れ」と微笑ましく応援する。
自分が他人から「やれ」と言われたら確実に羞恥で倒れそうではあるが、こうした事を一切わからず育ってきたフィリアにだからこそやらせている事でもある。
絶対自分の夫には言えない。それが朱里とキリンの同意見である。
きっと自分で良い場所を探して指で弄ったなどと言ったら目の前でやらされそうだから・・・と、予想がつく。
キリンをリュエールが迎えに来て帰っていくと、朱里とフィリアは夕飯の支度を始める。
王宮の離れで1人暮らしはしていても食事は作られたのが出されていたので、料理に関しては朱里に仕込まれ中のフィリアはいつかシュトラールと2人で暮らす時の為に必死で覚えている。
逃亡中は常にシュトラールが作っていた為にフィリアはほとんど料理はしたことがない。
ただ、縫い物は得意だったので縫い物だけは出来るのが唯一の家事スキルかもしれない。
「今日は簡単な冬のご飯を目指しますよ!」
「はい!お義母様!」
「里芋は皮ごとお湯で茹でましょう!」
「皮は剥かないのですか?土ついてますよ・・・?」
「皮ごと茹でれば、指で摘まむだけでツルンと皮が剥けるので、先ずは茹でてしまうのがコツです!」
「はい!お義母様!」
「茹でて皮を剥いてから味付けですよ!」
「はい!お義母様!」
終始この様な感じで朱里とフィリアの料理は仕上がっていく。
本日は里芋メインの里芋尽くしで、イカの里芋詰め煮つけ、里芋の豚肉包み焼き、里芋の豚汁、里芋の甘辛揚げ、里芋の蓮根サラダ。
「ものの見事に里芋尽くしだな」
「里芋を大量に箱で貰ってしまったのでご協力ください」
仕事から帰って来たルーファスに朱里が「当分は里芋です」と告げて、それを聞いたミルアとナルアが「えーっ」と声を上げると「好き嫌いは許しませんよ?」と朱里に言われる。
「好き嫌いの問題ではなく、里芋尽くしが問題なのです!」
ミルアとナルアがプクーッと頬を膨らませると、朱里に笑って「明日も里芋です」と言われ2人が撃沈するのをフィリアも笑いながら見ていた。
「今日はシュー兄様遅いのですか?」
「シュー兄様なら里芋パクパクっと食べてくれるのに」
2人に言われてフィリアも「どうでしょう?今日は連絡がまだないので・・・」と自分の腕輪を見る。
結局その日は連絡がないまま、明け方になってシュトラールは戻ってきて、疲れた様な顔でシュトラールは笑って朝にはまた仕事に出掛けてしまった。
モヤモヤとしながらもお昼ご飯のお弁当を手作りして【刻狼亭】へ足を向かわせると、裏口の方へシュトラールが行くのが見え、フィリアが追うと、そこには妖艶な美女とシュトラールが話をしていて、顔が赤くそわそわとしている感じで、フィリアはその顔を知っている。
フィリアに「好き」という時のシュトラールの顔のそれだったから。
頭が真っ白になり、ガシャッと音を立ててフィリアの手からお弁当が落ちると、物音にシュトラールが振り向き、フィリアに気付くといつもの様に「フィリア!」と笑って手を振っていた。
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