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24章
刻狼亭と風雷商とグリスニャタール貿易
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事務所の奥から怒号が聞こえ、一瞬ソファからピョンッと小さく飛び上がってしまったが、今のはルーファスの怒りの声なのは確かで、次にリュエールの怒号に唸り混じりの喧嘩腰な声が聞こえる。
「うへぇー……大旦那もリューもおっかねぇな」
用意された山芋を生地にして作られた餡子入りのお饅頭を食べながらハガネが小さな耳をピクピク動かしている。
他の事務員さんは一瞬、手が止まったものの、直ぐに平常通りという感じで手を動かしている。
流石、テンの部下達なだけはある。
「うー? ちちうーガウガウー!」
「うん、父上もリューちゃんもガウガウだねぇ」
私の隣りで折り紙……の残骸と化した紙をクシャクシャにして遊んでいたスクルードも目をパチパチさせて、今の怒号に驚いていたが、怯えたりはしないので案外、根性逞しい子かもしれない。
『ふざけるなッ! 貴様、何様目線で物を言っている!』
『自分の息子すら管理出来ない者が、うちと提携? ハッ、おこがましいにも程がある!』
ルーファスとリュエールの声がまた聞こえ、揉めているなぁという感じである。
話の内容からして、グリスニャタール貿易の会長さんがなにか失言でもして、うちの二人を怒らせてしまったのだろう。
「あー、もうこりゃ駄目だな。【風雷商】も手を引くみてぇだし」
「内容はどうなってるの?」
私には大きな怒号の時の声だけは聞き取れるけど、他は揉めてるなーって、だけで内容までは聞こえないが、獣人のハガネには内容は聞こえているようだ。
と、言っても魔法通信の部屋は防音はされていて、ハガネは貉なので地面などの振動で声を拾って魔法でそれを聞きやすくしている。
なんというか、ハガネのこういう特殊な魔法は悪い匂いの感じではあるけど、身内なので敵じゃなくて良かったって感じかな?
「まぁ簡単に要約すると、今回の詫びに温泉大陸との貿易をするから、それで許してくれってことをグリスニャタール貿易の会長が申し出た。それを大旦那とリューが蹴った。んで、【風雷商】は今回の詫びに、グリスニャタール貿易とは今後一切、交渉をしない。縁を切って、今まで【刻狼亭】から委託されていた販売物の取り分を今後、五年間は無利益で委託販売するっつー話をしてるな」
「おおー、風雷商さん太っ腹~」
「いや、そうでもねぇーだろ? どっちかっつーと、【刻狼亭】に縁切りされたら、痛手でマイナスイメージが付くから、もう少し色を付けるぐれぇしねぇと、こっちが割に合わねぇ」
「そういうもの?」
「商売つーのは、そういうもんだ」
ふむ? 私としては【風雷商】さんには色々と暇さえあれば新しい製品を作って貰って、試行錯誤で色々と『女将亭』の商品を増やしているので今後ともいいお付き合いで行きたいものだ。
ついでに『女将亭』の商品開発にかかる料金をお安くしていただけると、凄く有り難い。
実は、『女将亭』の商品開発は、『女将亭』の売り上げでやっているので【刻狼亭】とのお会計は別々だったりするのだ。
キリンちゃんの為にも、今後のレーネルくんのお嫁さんに受け継がれた後の為にもお安くしてほしい。
「まぁ、バカ息子の詫びが、なんで温泉大陸との貿易をしてやることでチャラになるなんて思うのか、俺にゃー理解出来ねぇな。たかだか一介の貿易商が、本当に何様だっつーの」
「グニャニャスタール貿易って大きいところなのかな?」
「グリスニャタール貿易な。大きさは【風雷商】よりねぇが、そこそこだな」
やはり言いづらいグリスニャタール貿易!!
もっと短くて言いやすい名前に改名することを希望します!
「そこそこ?」
「北国周りの貿易を一手に引き受けてるとこだな」
「あー、北国は大きいよねぇ。ならそこそこ大きいのでは?」
「んー、だから、そこそこでけぇ……が、北国との貿易なら既に酒関係で大旦那が去年のミシリマーフ国の氷祭りからやってっし、グリムレイン経由でも北国からの品は入って来てるからな。温泉大陸には喉から手が出るほど欲しいって、貿易じゃねぇーな」
ああ、そういえば去年の氷祭りでルーファスが樽酒のお店をやって流通を確保したんだっけ?
グリムレインが毎年、氷リンゴのお酒とかチョコをお土産に持って帰ってきたりするから、いつの間にか事前に北国から『今年の新作です』って、贈呈されるようになってしまって……毎年美味しく頂いているのである。
『たかが? たかが見習いだと!? 貴様、うちを何処だと思っている!?』
『聞き捨てならないな! 潰される覚悟での発言と取っておこうか!』
再びの怒声に、「ひゃっ!」と私は小さく声を上げて、飛び跳ねる。
ハガネは「ヒュー」と口笛を吹いて、スクルードは「ガウガウ―!」と楽しそうだ。
そして事務員達は通常通りだ。
バンッと奥の部屋のドアが壊れそうな勢いで開いて、ルーファスとリュエールが怒り心頭という顔で出てきた。
後に続くテンは、グリスニャタール貿易の息子さんを引きずって出てきて、『テン』の小鬼が嬉しそうにテンに駆け寄っていく。
流石に小鬼にも三社会議は聞かせられないので、事務所で書類仕事をしながらテンを待っていた小鬼だったりする。
「テンさん、どうなりましたか?」
「ん~っ、小鬼にお仕事ですよ~。【刻狼亭】と【風雷商】はグリスニャタール貿易関係の者と縁切りをしますので~、関わっている職や人等調べ上げて、『グリスニャタール貿易との縁を切らない限り、【刻狼亭】と【風雷商】は出入り不可、貿易等も不可』と情報を流してください~」
「はいです! 久々に情報がいっぱい動きますね! 『温泉』の小鬼やりますよ!」
「了解です。『テン』の小鬼は足を引っ張らないで下さいね?」
「ムキィ~!」
小鬼達がキィキィ騒ぎながら、真っ白な紙の上に立ち、左右の端からペンでグリスニャタール貿易の関わっている商売人等の店名と人物名に家族等を書き記していく。
左右に別れて別々の作業をしているのに、同じ店名や名前が被らないのは流石という感じである。
「ルーファス、リューちゃん、お疲れ様。喉乾いたでしょ? お茶淹れてきますね」
「ああ、頼む」
「うん、お願い。流石に怒鳴り過ぎたー……ったく、ああいうバカは虫唾が走るよ」
二人が疲れた顔で溜め息を吐くので、相当お疲れのようだ。
給湯室でお茶を淹れて直ぐに飲めるように、温めに温度を調節してから二人に差し出すと、二人は一気に煽るように飲み干した。
「はぁ……少し、納まった。テン、悪いがソイツを捨てて来てくれ。目に入る範囲に居ると噛み殺しそうだ」
「はぁ~い。解りました~」
ぐぇぇっと声をグリスニャタール貿易の息子があげながら、テンに引きずられて事務所から出て行った。
ルーファスに「大丈夫?」と聞くと、「ああ」と短く答えられてギュッと腰に手を回される。
頭の上に顎を乗せられて、「精神疲労は、アカリで治すに限る」と暫く抱きつかれたままで、スクルードが「スーの!」と私の足にしがみ付くまで続いた。
「うへぇー……大旦那もリューもおっかねぇな」
用意された山芋を生地にして作られた餡子入りのお饅頭を食べながらハガネが小さな耳をピクピク動かしている。
他の事務員さんは一瞬、手が止まったものの、直ぐに平常通りという感じで手を動かしている。
流石、テンの部下達なだけはある。
「うー? ちちうーガウガウー!」
「うん、父上もリューちゃんもガウガウだねぇ」
私の隣りで折り紙……の残骸と化した紙をクシャクシャにして遊んでいたスクルードも目をパチパチさせて、今の怒号に驚いていたが、怯えたりはしないので案外、根性逞しい子かもしれない。
『ふざけるなッ! 貴様、何様目線で物を言っている!』
『自分の息子すら管理出来ない者が、うちと提携? ハッ、おこがましいにも程がある!』
ルーファスとリュエールの声がまた聞こえ、揉めているなぁという感じである。
話の内容からして、グリスニャタール貿易の会長さんがなにか失言でもして、うちの二人を怒らせてしまったのだろう。
「あー、もうこりゃ駄目だな。【風雷商】も手を引くみてぇだし」
「内容はどうなってるの?」
私には大きな怒号の時の声だけは聞き取れるけど、他は揉めてるなーって、だけで内容までは聞こえないが、獣人のハガネには内容は聞こえているようだ。
と、言っても魔法通信の部屋は防音はされていて、ハガネは貉なので地面などの振動で声を拾って魔法でそれを聞きやすくしている。
なんというか、ハガネのこういう特殊な魔法は悪い匂いの感じではあるけど、身内なので敵じゃなくて良かったって感じかな?
「まぁ簡単に要約すると、今回の詫びに温泉大陸との貿易をするから、それで許してくれってことをグリスニャタール貿易の会長が申し出た。それを大旦那とリューが蹴った。んで、【風雷商】は今回の詫びに、グリスニャタール貿易とは今後一切、交渉をしない。縁を切って、今まで【刻狼亭】から委託されていた販売物の取り分を今後、五年間は無利益で委託販売するっつー話をしてるな」
「おおー、風雷商さん太っ腹~」
「いや、そうでもねぇーだろ? どっちかっつーと、【刻狼亭】に縁切りされたら、痛手でマイナスイメージが付くから、もう少し色を付けるぐれぇしねぇと、こっちが割に合わねぇ」
「そういうもの?」
「商売つーのは、そういうもんだ」
ふむ? 私としては【風雷商】さんには色々と暇さえあれば新しい製品を作って貰って、試行錯誤で色々と『女将亭』の商品を増やしているので今後ともいいお付き合いで行きたいものだ。
ついでに『女将亭』の商品開発にかかる料金をお安くしていただけると、凄く有り難い。
実は、『女将亭』の商品開発は、『女将亭』の売り上げでやっているので【刻狼亭】とのお会計は別々だったりするのだ。
キリンちゃんの為にも、今後のレーネルくんのお嫁さんに受け継がれた後の為にもお安くしてほしい。
「まぁ、バカ息子の詫びが、なんで温泉大陸との貿易をしてやることでチャラになるなんて思うのか、俺にゃー理解出来ねぇな。たかだか一介の貿易商が、本当に何様だっつーの」
「グニャニャスタール貿易って大きいところなのかな?」
「グリスニャタール貿易な。大きさは【風雷商】よりねぇが、そこそこだな」
やはり言いづらいグリスニャタール貿易!!
もっと短くて言いやすい名前に改名することを希望します!
「そこそこ?」
「北国周りの貿易を一手に引き受けてるとこだな」
「あー、北国は大きいよねぇ。ならそこそこ大きいのでは?」
「んー、だから、そこそこでけぇ……が、北国との貿易なら既に酒関係で大旦那が去年のミシリマーフ国の氷祭りからやってっし、グリムレイン経由でも北国からの品は入って来てるからな。温泉大陸には喉から手が出るほど欲しいって、貿易じゃねぇーな」
ああ、そういえば去年の氷祭りでルーファスが樽酒のお店をやって流通を確保したんだっけ?
グリムレインが毎年、氷リンゴのお酒とかチョコをお土産に持って帰ってきたりするから、いつの間にか事前に北国から『今年の新作です』って、贈呈されるようになってしまって……毎年美味しく頂いているのである。
『たかが? たかが見習いだと!? 貴様、うちを何処だと思っている!?』
『聞き捨てならないな! 潰される覚悟での発言と取っておこうか!』
再びの怒声に、「ひゃっ!」と私は小さく声を上げて、飛び跳ねる。
ハガネは「ヒュー」と口笛を吹いて、スクルードは「ガウガウ―!」と楽しそうだ。
そして事務員達は通常通りだ。
バンッと奥の部屋のドアが壊れそうな勢いで開いて、ルーファスとリュエールが怒り心頭という顔で出てきた。
後に続くテンは、グリスニャタール貿易の息子さんを引きずって出てきて、『テン』の小鬼が嬉しそうにテンに駆け寄っていく。
流石に小鬼にも三社会議は聞かせられないので、事務所で書類仕事をしながらテンを待っていた小鬼だったりする。
「テンさん、どうなりましたか?」
「ん~っ、小鬼にお仕事ですよ~。【刻狼亭】と【風雷商】はグリスニャタール貿易関係の者と縁切りをしますので~、関わっている職や人等調べ上げて、『グリスニャタール貿易との縁を切らない限り、【刻狼亭】と【風雷商】は出入り不可、貿易等も不可』と情報を流してください~」
「はいです! 久々に情報がいっぱい動きますね! 『温泉』の小鬼やりますよ!」
「了解です。『テン』の小鬼は足を引っ張らないで下さいね?」
「ムキィ~!」
小鬼達がキィキィ騒ぎながら、真っ白な紙の上に立ち、左右の端からペンでグリスニャタール貿易の関わっている商売人等の店名と人物名に家族等を書き記していく。
左右に別れて別々の作業をしているのに、同じ店名や名前が被らないのは流石という感じである。
「ルーファス、リューちゃん、お疲れ様。喉乾いたでしょ? お茶淹れてきますね」
「ああ、頼む」
「うん、お願い。流石に怒鳴り過ぎたー……ったく、ああいうバカは虫唾が走るよ」
二人が疲れた顔で溜め息を吐くので、相当お疲れのようだ。
給湯室でお茶を淹れて直ぐに飲めるように、温めに温度を調節してから二人に差し出すと、二人は一気に煽るように飲み干した。
「はぁ……少し、納まった。テン、悪いがソイツを捨てて来てくれ。目に入る範囲に居ると噛み殺しそうだ」
「はぁ~い。解りました~」
ぐぇぇっと声をグリスニャタール貿易の息子があげながら、テンに引きずられて事務所から出て行った。
ルーファスに「大丈夫?」と聞くと、「ああ」と短く答えられてギュッと腰に手を回される。
頭の上に顎を乗せられて、「精神疲労は、アカリで治すに限る」と暫く抱きつかれたままで、スクルードが「スーの!」と私の足にしがみ付くまで続いた。
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